【MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――】の感想

PRを含みます 同人エロゲーの感想

【MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――】の感想

古城

4,492文字

 

 

水星へようこそ! あなたの旅を楽しんで。

MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――Loser/s
パッケージ画像
ジャンル ―― ■セクハラ×サイバーパンク ■音楽×RPG
発売日  ―― 2020年04月10日
価格   ―― 1,980円(税込)
あらすじ

STORY

✓評価
ストーリー:7
テキスト
キャラクター
演出
システム:7
ゲーム性:7
CG
Hシーン:7
BGM10
主題歌10
おすすめ度:★★★★★
満足度 80 点

 

 

 

作品の紹介

 

 

浸る――それは、なにかの境地に入りきることを表した単語です。

最近あなたは、ゲームをプレイして浸ることはありましたか?

 

 

浸ることは、

「ちょ、待てよ」とか言っちゃうイケメンだろうと、手首に傷跡のあるキャバ嬢だろうと、顔面凶器といわれている俳優だろうと、「年齢=恋人いない歴」の人だろうと、女装して町を徘徊している人だろうと、等しく許されている神聖な行為です。

 

 

そこで今回は、世界観が最高で『浸る』ことが楽しい【MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――】を紹介いたします。

サイバーパンク』『セクハラ』『RPG』『音楽』……この4つの単語のうちのどれかに惹かれた人は、ぜひとも続きをお読みくださいませ。

 

 

 

攻略情報など

 

 

プレイ時間
プレイ時間は、すべての要素を回収するのに14時間かかりました。最初のエッチシーンまでは30分くらいです。
攻略

作中でヒントを見ることができるので、それを参考にしながら進めれば攻略は容易です。取り返しのつかない要素はないので、自力攻略を推奨します。

メインヒロインとの関係性が深まると、エッチシーンのセリフが変わります。関係性が深まるイベントの前後でセーブ箇所をずらしたほうがいいでしょう。

Hシーン

ボイスなし。卑語あり。アナルモザイクなし。

 システム

プレイ中にロードしたりタイトルに戻れなくて不便なのですが、もしかしたらやり直しをせずに周回プレイをしてほしいという配慮なのかもしれません。

 

 

チェックリスト

【ヒロイン】

メカニカ

関係性:① ② ③
ポータルステーション:

【サブヒロイン】

ケルフィ

クリア

ラブグッド

1日目セクハラ:① ② ③
1日目前半 後半
2日目前半 後半
3日目 3日目(クリア後)

スズキ

クリア

【安らかな音楽】

死にうさ

 ② ③

てんとう虫のお姉さん

 ② ③

ナンパ猫

 ② ③

1989

 ② ③

【ハードボイルドな音楽】

クトゥルフさん

 ② ③

白衣のお姉さん

 ② ③

観光人

 ② ③

ギャング猫

 ② ③

掃除ロボ

クリア

【EDMな音楽】

ゲロいも

 ② ③

草ちゃん

クリア

キッズ

 ② ③

こペンギン

 ② ③ ④

酔っぱらい

 ② ③

※誰を攻略したのか忘れてしまう人は、チェックリストを活用してください。

 

 

 

どんな人向け?

 

 

  • メイドロボを手にする未来を夢見ている人
  • 人は音楽で通じあえると信じてやまない人
  • サイバーパンクの世界観に惹かれた人
  • クオリティの高い作品を求めている人
  • 体験版が肌に合った人

 

 

 

感想

 

 

概要

西暦5029年水星にある『ギロチンシティ』という場所が舞台となっております。

ギロチンシティの風景
©Loser/s(体験版で確認できる範囲からの画像引用をいたします)

ある日、ここに住まう主人公<任意の名前>の元に、高性能なメイドロボ『メカニカ』がやってきます。

メカニカとの出会いのシーン

この「~のだわ」という口調が特徴的な、クッソ可愛いメイドとともに、ギロチンシティで日常をすごし、街の人から情報をひきだして、来たるべき宇宙の崩壊に抗う物語です。

 

つまり

  1. サイバーパンクな世界観
  2. メイドロボとのエッチな交流
  3. 音楽を使って、人の心を解きほぐし、情報を集める

という、3つの大きな要素が特徴的な作品です。

 

 

ゲーム性

マップ移動画面

マップを移動し、アバター(この世界の人間は、アバターを使って姿を変えていることが多い)に話しかけて、イベントを勧めていくなかで情報をあつめ、最終的には『宇宙の崩壊』を止めるための手立てを講じることが目的です。

 

音楽演奏イベント

重要な情報をひきだすには、音楽の力を使う必要があります。

相手がどのような音楽をもとめているのかを見極め、曲をチョイスします。

とくに難しい操作が必要なわけではなく、曲のリスト<楽譜>を参考にして、必要なコストを払うだけです。

 

【操作方法】
※コントローラーも使えます。

■通常操作
決定:Zキー、Enterキー
キャンセル:Xキー
バックログ:Shiftキー
文字スキップ:Ctrlキー
ウィンドウ消去:右クリック

■マップ移動時
移動:方向キー
メニュー
:Cボタン
情報確認:Aボタン

■演奏イベント
演奏:方向キー
楽譜確認:Xボタン

 

 

メイドロボのメカニカ

容赦がなく遠慮なくものを言う主人公と、そんな主人公にふりまわされつつも、従順につくし、たまに毒を吐くメカニカ。

この2人が作品の雰囲気を形作っているといっても過言ではないです。

 

好感度の変化

好感度が上がると、反応の変わるメカニカ

この作品のエッチなシーンは2タイプあります。1つは通常のエッチシーン。もう1つはセクハラシーン

 

エッチシーンでは、フェラや手コキなどの定番のご奉仕から、チンコの長さを測ってもらったり、おしっこを見てもらったりなどのマニアックなものまで揃っています。

 

セクハラシーンでは、胸やお尻をさわったり、エッチな言葉を言わせたり、視姦したりなど、色んなタイプのセクハラをおこなうことができます。

 

好感度によって同じシーンでもテキスト内容がかわってきまして、最初のうちはメイドとしての忠誠心で主人に尽くしているので、内心嫌がるプレイもあるのですが、好感度があがると愛情をこめて誠心誠意尽くしてくれるようになります。

この変化がエロいのです。

 

商業のエロゲに慣れている人は、ボイスがないことに不満を覚えるかもしれませんが、テキストの変化や、メカニカの奉仕精神のつよさが愛おしくて、思っていた以上に官能をくすぐられる作りになっていました。

 

そしてなによりもセクハラシーン。

メカニカちゃんのお尻

セクハラシーンのイラストを担当した『9kv_lan』さんの絵がめちゃくちゃ好みにドンピシャで、特にお尻の描写がエッチだったので満足感が高かったです。

 

コスチュームの変更

メカニカの衣装変更

プレイ中にコスチュームを手に入れることができるのですが、着用するとメカニカの立ち絵が変化します。

ただ立ち絵が変わるだけでなく、エッチシーンとセクハラシーンに、そのコスチュームならではのシーンも追加されるのです。

 

 

さまざまな特徴

音楽がいい

音楽は、フリー素材や有料音楽素材をつかっているのですが、その数は150曲以上にのぼり、とにかくこれだけクオリティの高い素材がそろっていると、『音』に関する満足感はたかいです。

完全オリジナルであるOPも、作品の雰囲気をよくあらわしている良質なものとなっております。

 

個性的な住民たち

街のいたるところにいる住人は、それぞれ色んな『思い』や『事情』を抱えていたり、住人同士の意外な『関係性』があったりします。この住人たちの存在がシナリオにかかわっていて、世界観に深みをあたえることになり、ギロチンシティの雰囲気を形作っているのです。

そしてサブヒロインが可愛い。

主人公とはツーカーの仲である幼馴染や、軽口をたたきあえる悪友など、ヒロインのメカニカとは違った関係性や性格のサブヒロインが揃っています。

照れるスズキちゃん

私的には、サキュバスなのにウブなスズキちゃんが好きですね。

メスガキムーブをかましてくるので、わからせるエッチシーンなのがエロかった……。

 

豊富なアイキャッチ

本作は、日常をすごしつつ宇宙の崩壊をふせぐことを目的としていますので、同じような日々を繰り返すことになるのです。

しかし、街の人とのイベントが進んだり、ヒロインとの関係性がすすむことで、どんどん変化が生まれてくるので、飽きないような作りになっています。

そしてその象徴ともいえるのがアイキャッチ画像

アイキャッチ画像のサンプル

これはそのほんの一部にすぎないのですが、とにかく大量に用意されています。

日々を過ごしていくことに飽きないような工夫がされているように感じて好印象でした。

 

SFモノ

SFモノの作品というと、どこか小難しい印象をうけるかもしれませんが、この作品では図解をつかって説明していたりと、非常に理解しやすいように作られています。

苦手意識をもっている人にもおすすめしやすいです。

 

 

ネタバレ感想

ネタバレあり(クリックで展開)

 

■自分たちの日常を守るだけ

この作品は、ただ日常を愛しつづければいい――そうしたことがスタートから強調されていたのですが、なにが善でなにが悪かという勧善懲悪の物語ではなく、たのしい日常や、愛着のある街や、大切な人を守るためだけに戦う……という流れが最高でした。

そのおかげか最後は、今まで魔法の音楽とたずさわってきた全ての人々から力をわけてもらうという、『元気玉』のような何かで決着をつける展開になったのですが。

 

■プレイヤーの介入

我々プレイヤーが、主人公を操る高位次元の存在であるという、メタ的なゲームだったのも非常に印象深かったです。

自分で名前をきめる、自分で操作をする、ただ日常を愛するだけ、さまざまな次元が存在している。そうしたことがすべて密接に絡まっているのが気持ちいい。アニメじゃない、小説でもない、ゲームであることの意義がしっかりとありました。

近年では攻略サイトなるものを見つつプレイする人も増えていますが、ぜひともご自身でプレイしてほしい作品ですよね。

 

■草ちゃん

「……………………あぁ…………ヤダなぁ………………ほんとヤダ…………」

「イヤだけど、……行くしかありませんよね」

「友達がいるし。家族もいるし。大好きな人達がいる」

「人との関わりが極端に薄かった私ですけど。
 土のなかにひきこもって居たかった私ですけど」

「この宇宙、好きなんですよ……」

「だから」

「――――喝采を。あなたたち皆が、日々を楽しく過ごせますように」

このシーンを見た瞬間「うぉぉぉぉぉ!!!」とテンションがあがりました。

やる気のない草ちゃんが、ここ大一番で活躍するシーンに最高に滾ったのです。

……が、まさかのクローンだということが判明して、めちゃくちゃ落胆しました。笑

 

でもエンディング後に、誰も信じられなくなって、ガチの引きこもりになった草ちゃんが好きです。笑

 

 

 

 

まとめ

 

 

ココがイマイチ

  • ボイスやBGVはなし
  • シナリオの性質上、展開の起伏は大きくない
  • 複数絵師なので、ちぐはぐさを感じる人もいるかも

 

 

ココがおすすめ

  • 音楽素材が豊富
  • 浸っていたくなる世界観
  • メカニカが可愛い
  • セクハラするのが楽しい
  • 街の人々との交流がたのしい
  • 徐々に明らかになっていく真相

 

 

とにかく世界観が最高です。音楽が良質でヒロインも可愛い。これらの要素が気に入れば、ぜったいに楽しめるはず。まずは体験版で、その雰囲気にふれてみてはいかがでしょうか。

体験版・デモムービー・ご購入はこちら

パッケージ画像

DLsite

 

 

 

-同人エロゲーの感想
-, , , , , , ,