【景の海のアペイリア】のパッケージイラスト

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【景の海のアペイリア】の感想

古城

9,866文字

お前を必ず見つけ出す――

景の海のアペイリアシルキーズプラスDOLCE
【景の海のアペイリア】のパッケージイラストゲーム属性:シナリオゲー
ジャンル ―― 恋と青春の科学冒険ファンタジーADV
発売日  ―― 2017年07月28日
パッケージ版価格  ―― 8,800円(税抜)
ダウンロード版価格 ―― 7,537円(税込)
スタッフ
シナリオ範乃秋晴
原画いつい
SD原画早瀬夏樹
音楽未来
主題歌 ―― アペイリア(Vo.薬師るり)
あらすじ

名前も顔も居場所も知らない。
実在するかさえわからない。

お前を必ず見つけ出す――


『このメールは未来から送信されている』

2045年冬。

双葉学園萌えるAI研究会に所属する桐島零一は、
偶然にも自我のある人工知能アペイリアの開発に成功する。

触れてみたい、とパソコンの中の彼女が言う。
零一はAI研究会の部員たちと共に、デジタルの彼女に触れる方法を模索する。

そしてアペイリアの機能を使い、完全没入型VRMMO【セカンド】を作った。

剣と魔法、科学の融合したその仮想世界は第二の現実で、
彼らは馬鹿騒ぎをしながら冒険を始める。

だが、【セカンド】は制御の利かない危険なゲームだった。

仮想世界に囚われたアペイリアを救うため、
零一たちは命懸けでログインするのだが……


自我を持った人工知能と
彼女を開発した零一。
そしてその仲間たちが贈る、
恋と青春の科学冒険ファンタジー。


――やがて彼は、一つの仮説に辿り着く。

アペイリアを奪おうとしている、何者かの存在に。

――公式サイトより引用

評価

評価おすすめ度
【景の海のアペイリア】の評価★★★★★
満足度
満足度84点

作品の紹介

今回は【景の海のアペイリア】を紹介します。「かげ」と書いて「ひかり」と読みます。

ライターの範乃秋晴さんのファンだったので予約買いしたのですが、期待を裏切らない良作でした。

SAOとシュタゲ

当時から「ソードアート・オンライン」+「シュタインズ・ゲート」だと言っている人もいましたが、いろいろな要素の混じった、オリジナリティあふれる作品だと思います。

所持証明(景の海のアペイリアのパッケージ画像)

私が所持しているのはパッケージ版です。

どんな人向け?

  • SFファン
  • 下ネタOK
  • 範乃秋晴さんのテキストが好きな人
  • 体験版をプレイして続きが気になった人
  • 先の読めないストーリー展開を求めている人
  • 人気作&有名作は押さえておきたい人

攻略情報など

プレイ時間

私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて30時間ほどです。最初のエッチシーンまでは5時間半ぐらいかかりました。

 

攻略情報

非常に分かりやすい選択肢です。実質一本道で、エピソードを見る順番が変わるだけなので、攻略サイトの必要はないでしょう。

推奨攻略順はありませんが、久遠のエピソードは後回しにしたほうがいいかもしれません。

 

システム

難易度修正パッチシーンジャンプ機能
簡単ありなし
備考

感想

景の海のアペイリアは「先の展開が読めない面白さ」があります。購入を迷われている方は、何も知らない状態で、ご自身で体験版をプレイするのも楽しいと思いますよ。
≫ ページ下部へジャンプ

ヒロイン紹介

※以降、体験版範囲のネタバレあり。

物語は衝撃的な展開からはじまります。

公園でオナニーをしはじめた主人公が、その場に居合わせた女の子に精液をぶっかけてしまうのです。

精液をぶっかけられる三羽

さて、何が起きたのかというと、「未来から来た」という謎の人物からメールが送られてきて、その内容に面白みを感じた主人公 桐島 零一 が、指示されたこと=オナニーを実行したのでした。まさかそこに女の子がいるとは思わずに……。

謎の人物から指示が送られてくる

んで、この精液をぶっかけた相手というのが、父親の再婚相手の娘さん。つまり「義理の妹」だというのは皮肉なものです。

ということで、このままヒロイン紹介に移ります。

 

最悪な出会い方をした義理の妹

桐島 三羽

桐島 三羽きりしま みう CV:橘まお

なかなか素直になれないツンデレちっくな性格で、マイフェイバリットヒロインです。

徐々に距離が近くなっていく関係が素敵です。

 

主人公にドMヘンタイというあだ名をつけられた後輩

東 ましろ

東 ましろひがし ましろ CV:小鳥居夕花

なぜ画像のような状況になったのかは、諸兄らが何十年とかけて鍛えあげた妄想力により補完してほしい。

すぐにテンパって「やばば」だとか「やばたん」だとか言っちゃう可愛いヒロインです。

 

主人公の幼なじみで、お姉ちゃんぶっている緩~い少女

一 久遠

一 久遠にのまえ くおん CV:桜川未央

なぜこのような状況になっているかは……さすがに分かりやすいでしょうか。

それにしても冷静に考えてみると、このような脱ぎ方って普通はありえません。

しかしエロゲとしては、これが最適解なわけです。

初登場からサービスシーンなのは「THEエロゲ」って感じで最高っすね。

 

作中でも重要な役割のセンターヒロイン

アペイリア

アペイリア CV:秋野花

彼女は主人公が開発したAI人工知能です。ただのAIではなく、自意識をもつようになった強いAIと呼ばれる存在です。

 

 

どんなお話?

前項で説明したとおり、主人公は強いAIであるアペイリアをつくるのですが、実際に会ってみたい。触れあいたい。一緒に遊びたい。

そこで、アペイリアに 完全没入型VRMMO【セカンド】という 仮想現実Virtual Reality のゲーム世界をつくってもらいます。

アペイリア「――作業完了。完全没入型VRMMO『セカンド』が完成しました。ログインを実行します」
セカンドでのみんな

セカンドは、剣や魔法や科学が融合したファンタジーな世界。

この世界では、コストを消費してつかう「デザイア」という特殊能力を、各々が取得しています。

ファンタジー世界で楽しいひとときを過ごしていたのですが、あるときを境にセカンドは暴走しはじめます。

 

主人公たちが気づかないうちに、他のユーザーがログイン可能になっている。

さらには、ゲーム内で体力が尽きたプレイヤーは、現実世界でも謎の死をとげるデスゲームと化してしまう。

ゲームをクリアするまでは、ログアウトすることもできない。

ヤバイよヤバイよ

制御が利かなくなったセカンドに、アペイリアが囚われてしまいます。

零一とアペイリアが手を伸ばし合っているシーン

つまり本作は、アペイリアを救いだすために奮闘する物語です。

 

 

本作の特徴

哲学的な議論

本作のセンターヒロインは、前述したとおりアペイリアですが、このアペイリアは強いAIです。

ここで「強いAIと人間の違いは?」や「強いAIは恋ができるのか」などの疑問がわいてきます。

本作は、そうしたことに対する見解をストーリーに絡めつつ示しているのです。他にもクローン問題やスワンプマン問題にも踏み込んでいます。

 

アペイリアは、純粋さの塊です。

「ラージャ」「ポジティブ」「ネガティブ」などの口癖と、もともとは「弱いAI」であることを感じさせる抑揚の少ないイントネーションが特徴的。

アペイリアがバッテンマークをつくる可愛らしい立ち絵

人差し指で○×をつくる可愛らしい仕草をします。

そんな彼女をみて、どういう感情が生まれるでしょうか。

「可愛い」……ですかね。

小難しいことは分からなくても、それさえ分かっていればオーケーです。

 

ヘンタイ主人公

本作の特徴の1つは、下ネタやセクハラを繰りかえすヘンタイ主人公でしょう。

零一「勃起(アット)ーーッ!!」

主人公の特殊能力=デザイアは、精液をコストにして発揮されます。

オナニーしながら戦うのです。

自分のチンコを指揮棒タクトにみたてて振るうので、技名はすべて音楽用語=イタリア語。

 

そんな彼が、自分のチンコを相手に当てて、

零一「動くな。童貞だ」

零一
「動くな。童貞だ」

と発言したのはマジで爆笑しました。

彼は童貞だからこそ、一歩でも動いたらチンコが擦れて射精して「デザイア」が発動するぞ……という脅しが成立するのです。

小難しいストーリー展開とは相反するような、アホらしい下ネタを交えたバトル展開が魅力的でした。

 

エロゲだからこその作品

前述した下ネタを交えた展開は、18禁媒体ならではのものです。

その他にも、図をもちいた長尺の説明シーンは、「映像作品」や「文字だけの媒体」では難しいでしょう。

 

OP主題歌が挿入されるタイミングも素晴らしい。

物語の輪郭がみえてきて盛り上がるところで流れるのです。

しかも歌詞が内容にリンクしている。

クリア後に聞きなおすと、本当の意味を理解できるという二度三度楽しめるOPです。

 

変わった構造

体験版の範囲でわかるネタバレなのですが、本作はタイムリープのある作品です。

しかしタイムリープするタイミングは「敵」が握っている。アペイリアを救出しようとすると強制的にタイムリープさせられるのです。

つまり、敵に気づかれないように正体をさぐり、勝利を確信させた状態で裏をかかなければなりません。

通常のループものの作品とは真逆の構造です。

 

 

根幹はハードSF

SFモノの作品は数あれど、本作は「ハードSF」といえる作品です。

レイザーラモンHG

ハードSFとは

SFのサブジャンルの1つで「SFのなかでも本格派の作品」や「科学をベースにストーリーを構築している作品」のこと。

科学的・論理的に整合性をとること、厳密な描写をすることが重要視されています。

 

以前「彼方のアストラはSFとしてどうなんだ議論」というものが巻き起こりました。

漫画【彼方のアストラ】にたいし、細かい指摘をするSFマニアが多数登場したことにより端を発します。

この騒動にたいして作者は、「設定を矛盾なく細やかに描写すること」よりも、「細かいところを省きテンポをよくする」&「ストーリーの面白さを重視する」方針だとおっしゃっていました。

【作者の本心】

うるせぇバーーーカ!!

引用元:アル

 

つまり、SFモノのなかには「ライトなエンタメ作品」もあれば、「整合性のきちんとした作品」もあるということです。

【景の海のアペイリア】は後者。

一から十まで丁寧に説明しているために「テンポが悪くなっている」と指摘されることもしばしば。

逆に言うと、SF好きが唸るほどにはしっかりとした作品です。

描写が緻密ゆえに、体験版の時点で大オチまで予測している人がいましたから。

 

難しい説明は図解されているので、ゆっくりと読めば理解できるはず。

仮説をたてて真相に近づいていくのですが、あとで別の仮説に一転したり、根本から覆されることもあります。理解しつつ読んでいかないと混乱することになるでしょう。

 

物語の着地点は、ミステリー作品のように謎を解くところにあります。

論理性を重視したSFモノとしては優れていますが、エンタメとしてはオチが弱い。賛否が分かれる部分でしょう。

ラスボスをぶっ飛ばしてハッピーエンド……みたいな分かりやすくてスカッとする終わり方じゃないのです。

 

 

エッチシーンについて

卑語あり。ピー音あり(音消し修正)。アナルモザイクなし。

 

エッチシーンの大枠

音消し修正はあるものの卑語があります。尺もしっかりしていて、連戦はあたりまえ。中出ししたあとにぶっかける。絶倫主人公であることがエッチシーンでも活かされていました。

なによりも、早いうちからエッチシーンが挿入される構成は、非抜きゲーにおいては珍しい。

本作では、「仮想空間だから」とエッチにたいするハードルが下がっていて、かつ「主人公のデザイアにより、精液で他人の能力を上げることができる」という都合のいい、もとい、素晴らしい設定により満遍なくエッチシーンが配置されています。

アペイリアとのエッチシーンサンプルCG

服装は、ファンタジーな衣装もあり、私服、制服、裸のシーンもあります。

 

フェラチオとBGVについて

フェラシーンがきちんと全キャラ用意されているのが素晴らしかった。

ましろと久遠のダブルフェラ

ダブルフェラも完備です。

さらには「BGV(バックグラウンドボイス)」でセリフを流している場面があります

つまり、テキストには表示されていないボイスが流れてくるのです。

いちばんBGVが活きていたのが3Pのシーン。

自分の意図しないテンポでセリフが流れることにより、リアルタイムで2人を相手にしているような臨場感がありました。

これは、ボイスを聞かないでポンポン飛ばしていたら気づかないでしょうね。

 

 

ネタバレ感想

語りたいことは無限にあるので、本当に言いたいことだけを書き記しました。

ネタバレ(クリックで展開)

 

久遠のエピソード

永久子「……久遠はいい子よ。誰よりもいい子。お母さんの自慢の娘……」

久遠のエピソードはずるかったですね。母娘の話は泣いちゃいますって。笑

 

久遠ルートでは、スワンプマンとオリジナルの違いについての見解が示されていました。

ブックマン
「……ああ。君は本当によく似ているね……」

ブックマン
「久遠。僕はね、君のそんなところを見ていると、彼女を思い出すんだ」

ブックマン
「彼女が間違えたことを。僕が救えなかったことを」

ブックマン
「それを何度でも思い出させてくれる君が、何度も、何度も繰り返し教えてくれる君が」

ブックマン
「僕は憎くて仕方がなかった」

空観のスワンプマンである「ブックマン」は、最愛の妻のことを思い出させる久遠のことを「憎い」と言います。

空観
『……久遠はお母さんによく似ているよ。君と話していると彼女のことを思い出す』

空観
『彼女が間違えたことを。僕が救えなかったことを』

空観
『それを何度も思い出させてくれる君が、何度も、何度も繰り返し教えてくれる君が』

空観
『僕は愛おしくて仕方がない』

そしてオリジナルの「空観」は、最愛の妻を思い出させてくれる久遠のことを「愛おしい」と言います。

アペイリア「アペイリアは証明しました。ブックマンの意識と空観の意識は同期していません」

スワンプマンが産まれた時点では、オリジナルとまったく同じ「意識」をもっていたとしても、世に分かたれた以上、2人は別人になっていくということなんでしょうね。

 

シンカーの最後

まずはオリジナルである零一くんの発言を見てみましょう。

「もし自分がスワンプマンだったらどうする?」と問われたときの返答です。

零一
「たとえどれだけ守りたいものがあったとしても、俺がスワンプマンだというのなら、それを救うべきなのは俺じゃない」

零一
「俺は、オリジナルの俺の妨げにしかならないだろう」

零一
「答えは変わらない。スワンプマンは産まれてくるべきじゃない」

零一
「俺なら潔く消える。彼女たちを守るために」

零一
「大切なものを、守るために」

上記の発言をふまえて、スワンプマンであるシンカーの最後のセリフを見てみましょう。

シンカー
「私は、彼になりたかった」

シンカー
「だが、彼になるということは、そういうことだった」

シンカー
「結局のところ、私の目的は永遠に果たせない」

シンカー
「そう、彼が言った通り、不可能だったわけだ」

シンカー
「だから引き伸ばしてきたんだ」

シンカー
「彼になりたいと願いながらも、彼であることから遠ざかり続けた」

シンカー
「しかし、今だけは」

シンカー
「今、この瞬間だけは、この世界に、桐島零一は一人しかいない……」

シンカー
「……私は……」

シンカー
「……俺は、ようやく……」

シンカー
「……アペイリア……」

シンカーのラストシーン

シンカー
「今度こそ、お前を守る」

産まれた当初はシンカーは、オリジナルである零一くんの記憶を忘れて、「シンカー」という1個人として生きていこうとしました。

しかし、そんなことは不可能だった。

アペイリアを守りたいという願いは、彼女のことを愛する気持ちは、捨てられるワケがなかった。

 

シンカーのオリジナルは零一くんなので、彼と同じ考え方をしています。つまり「スワンプマンは産まれてくれべきじゃない」と考えているのです。

本当は「自分がアペイリアを守りたい」「オリジナルの零一になりたい」と思っている。しかしそれは自分の意志・価値観・考え方に反してしまう。だからこそ、オリジナルの桐島零一がアペイリアを助けられるよう手伝うことしかできなかったのです。

 

シンカーは、オリジナルの零一を「サード現実世界」送り出したあとに、やっと本音を吐露することができました。

たとえ偽物の存在だとしても、その思いは「本物」なんだと私は考えます。

 

アペイリアの恋の自覚

アペイリアルートにおいて、ずっと「恋がしたいです」と言っていたアペイリアは、最後には「恋をしました」と言います。

アペイリア「アペイリアは恋をしました」

零一
「……命令だ……アペイリア……」

零一
「――生きろ」

零一
「なにがあっても、俺が死んでも」

零一
「生きてくれ」

アペイリア
「ネガティブ」

アペイリア
「褒めてください、オーナー」

アペイリア
「アペイリアは恋をしました」

今までもアペイリアは、わがままを言ったり、先走った行動をとることはありましたが、このときに初めて明確にオーナーの命令を無視しました。オーナーの命令にそむくというAIにとっての倫理をやぶってでも自分の意志を優先しました。零一くんを守るためにです。

このときにアペイリアは、自分は彼に恋をしているんだと気づくんですね。

 

強いAIでも恋ができることが示されたうえで、最後の最後に「零一たちも強いAIでした」というオチにもっていったのは関心しました。

ここまで彼らに付き合ってきて、彼らを「生きていない」と否定する人なんぞいないでしょうから。

 

ああ、いつかどこかで、こんなことがあった。

たわいもない話をしながら、5人でここを歩いていた。

見つめれば消える0と1の波のように、嘘で溢れた優しい世界を。

すべてが仕組まれていたプログラムだったのかもしれないけど、

なにもかもが不確かで、本当はなにもないのかもしれないけど、

それでも、交わした言葉と、こぼれた笑顔だけは、

なにものにも代え難く、たった一つの、

大切な、大切な、

俺たちの現実だった――

〆のテキストがあまりにも好きすぎるんだよなぁ。

ここまでプレイしてりゃ、もう人間だとかAIだとかどうでもいいんすよ。

そこには確かに「彼らの現実があった」ということが大事なんですね。

 

アペイリア
「ハーレムはみんなの幸せです。みんな幸せは、ノープロブレムです」

さすがアペイリア。“理解”っているな。

強いAIがこう言ってるんだし、ハーレムは“最適解”というワケです。

 

ラストの演出

ラストで、観測箱のモニターの干渉縞が2本に……

最後は零一たちは「サード現実世界」にいるのですが、観測箱のモニターの干渉縞が2本になる演出により〆られました。

これは2パターンの解釈がありそうですよね。

  1. ホラー作品のオチ
  2. メタ的な演出

❶ホラー作品では、「危機的状況から脱してハッピーエンド……かと思いきや、実は脅威は去っていなかった」みたいな「不安になる余韻」を残して終わる作品がありますよね。そんな感じで、作中で現実世界だということになっている「サード」ですら、実は仮想現実なのでした……というオチのパターン。

❷プレイヤーが観測者だという、メタ的な演出であるパターン。

 

どちらにせよ、私たちが住むこの世界も、もしかしたら「仮想現実なのかも」と考えてしまうような、物語をグッと身近に感じられる〆方だったと思います。

零一くんが言ったように、それが偽物だろうと本物だろうと、「自分にとっての紛れもない現実」であることには変わりないんですけどね。

 

まとめ

ココがイマイチ

  • 図解のシーンでは特に、バックログ画面からのシーンジャンプ機能がほしかった
  • ところどころテンポが悪い
  • 終盤の展開が弱い
  • 話が複雑

 

 

ココがおすすめ

  • 先が読めない展開にワクワクする
  • 優れたハードSF作品
  • ハーレム感がある
  • 泣けるシーンがある
  • アペイリアが純真で健気
  • 三羽ちゃんがツンデレ可愛い
  • ヘンタイ主人公がいい味出している
  • 散りばめられた伏線を、きちんと回収している

 

 

ヘンタイ主人公、魅力的なキャラクター、VRMMOのファンタジー世界……という様々な皮をかぶったハードSF作品なので、非常にクセが強いです。

ですが、「唯一無二」ともいえる面白さを備えた力作であることは間違いないでしょう。

パッケージ版

ダウンロード版

アペイリア
オーナー、本編とファンディスクのセット版もあります

パッケージ版

ダウンロード版

アペイリア
すごいです。嬉しいがあります。シルキーズプラス5作品のセット版です

パッケージ版

ダウンロード版

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