【ショコラRe-Order】のパッケージイラスト

エロゲーの感想

【ショコラ ~maid cafe "curio"~ Re-order】の感想

8,699文字

お帰りなさいませ、ご主人様…

ショコラ ~maid cafe "curio"~ Re-order戯画
【ショコラRe-Order】のパッケージイラストゲーム属性:シナリオゲー
ジャンル ―― メイド喫茶アドベンチャー
発売日  ―― 2004年12月23日
パッケージ版価格  ―― 5,800円(税抜)
ダウンロード版価格 ―― 2,480円(税込)
スタッフ
シナリオ丸戸史明 with 企画屋
原画ねこにゃん
主題歌I've sound
主題歌 ―― Cream+Mint(Vo.KOTOKO)
あらすじ

父子家庭で育った主人公に、父の再婚で新たな家族が出来た。
いきなりその事実を知らされた主人公。
おまけに父と母は新婚旅行で3ヶ月かけて世界を一周してくるという。
父が経営していたアンティーク喫茶店の代理店長まで任され、会ったばかりの義理の妹すずとの同居生活も始めることになった。
いきなり始まった新生活に、主人公は困惑しきり。世間知らずの少女、美里と運命的な出会いを果たすわ、すずは寂しいと言ってベッドに忍び込んでくるわ…
その他、元同級生や、幼なじみ、喫茶店のスタッフなど、3ヶ月の間に、主人公は様々な女性と知り合い、恋に、仕事に楽しい生活を送ることに。

公式サイトより引用

評価

評価おすすめ度
【ショコラ Re-Order】の評価★★★★☆
満足度
満足度84点

作品の紹介

今回は【ショコラ ~maid cafe "curio"~ Re-order】を紹介します。

「ショコラ Re-order」は、2003年に発売した「ショコラ」にショートストーリーを追加したものです。

「ショコラ」はライターが途中で降板して、急きょ丸戸史明さんが「絵が描きあがっている状態」からシナリオを書くことになった変則的な作品として有名でしょう。

しかし、急造で書きあげたとは思えないぐらには、素晴らしい作品となっております。

私が所持しているのはパッケージ版です。Windows10で起動できましたが、さすがに今やるとシステム面が不便なので、Win10対応最新版をおすすめします。

どんな人向け?

  • 丸戸テキストが好きな人
  • メイドスキー
  • OPに心惹かれた人
  • ジーンとくるお話を求めている人
  • 三角関係を扱った作品を求めている人
  • 拗れに拗れた恋愛ストーリーが好きな人

合わない人

処占派の人にはおすすめしません。

選択肢が苦手な人にも合わないでしょう。

攻略情報など

プレイ時間

私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて21時間ぐらいかかりました。最初のエッチシーンまでは7時間ほどです。

 

攻略

詳しくは後述しますが、下記の攻略サイトを使ってプレイするのが効率がいいです。

攻略サイト

※キャラ名を間違えている箇所があるので、「移動先」を参考にして進めてください。

※4月5日開始時にセーブをして「店長室→ロフトフロア」を選んでください。そうすればすべてのCGが埋まります。

※各ヒロインに「ノーマルエンド(もしくはバッドエンド)」と「グッドエンド」が用意されているのですが、先にノーマルエンドから見ましょう。ヒロインによっては専用のCGやエッチシーンがあります。

※6月1日に「いない」を選ぶと、誰とも結ばれない日常エンドになります。
皆で一緒に二号店に移る展開なので、私は好きです。

 

攻略順

推奨攻略順は、ラストに「 翠 → 香奈子 」です。

 

パッチ

公式サイト

 

おまけ

翠ショートストーリーです。本編クリア後にどうぞ。ボイスドラマも付いていますが、先にテキストを読むことをおすすめします。

公式サイト(アーカイブ)

感想

どんな作品?

主人公の父親は、アンティーク喫茶「キュリオ」の店長ですが、再婚したばかりなので新婚旅行に行きます。

父親がいない期間に主人公 結城 大介 が店長代理として、キュリオのファミリーとともに店を盛りたてるべく奮闘するお話。

 

真名井 美里(まない みさと)

真名井 美里

CV:桜井美鈴

立ち居振る舞いからして育ちの良さを感じさせるお嬢さまなのですが、なにやら事情があり家をとびだし仕事を探していたときに大介くんと出会います。

大介くんはあまりにも世間を知らなそうなこの娘と関わるのを避けようとします。しかし、彼女が知らないおじさんに「仕事を紹介するよ」と言われてホイホイとついていき、体を売るお仕事に沈められそうになったところをなんとか救出。キュリオの一員として迎え入れますw

明るく元気でストレートな物言いが可愛らしい女の子。

 

結城 すず(ゆうき すず)

結城 すず

CV:鷹月さくら

大介くんの父親の再婚相手の連れ子。主人公の義妹になります。

2人はあれよあれよと言う間に距離を縮めていき、ホントの兄妹のようになっていく姿が素敵です。

すずちゃんのクラスメートの男子が、彼女のことを狙っているのですが、昔は気にならなかったのですが悲しいかな、今のエロゲの価値観そまりきっている私は心がひりつきましたw

すずは大介くんのもんだ!

 

大村 翠(おおむら みどり)

大村 翠

CV:松下雅

大介くんとは学生時代からの付き合いがある悪友。

明朗快活で男勝りな女の子。憎まれ口を叩くこともありますが、大介くんのことを大事に思って行動していることが伝わってきます。

 

桜井 真子(さくらい まこ)

桜井 真子

CV:鳩野比奈

おっとりとしていて和やかでマイペースなお嬢さん。

今や絶滅危惧種になりつつある「あらあら……うふふ……」みたいな感じで何でも受け入れてしまう包容力のあるタイプです。

 

橘 さやか(たちばな さやか)

橘 さやか

CV:かわしまりの

キュリオの厨房担当で、パティシエールです。

恥ずかしがり屋で不器用なところがあり失敗も多いのですが、人一倍努力をつづける女の子。

 

秋島 香奈子(あきしま かなこ)

秋島 香奈子

CV:乃田あす実

大介と翠の元同級生。クールで口数は少なめ。キュリオの常連客です。

 

チロル

チロル

CV:三重野亜未

ある条件をクリアすると主人公の前に現れるようになる妖精。

 

このようなメンバーで、お店を盛りあげるべく奮闘する展開を楽しむ作品ではあるのですが、個別ルートでは当然恋愛ストーリーになります。

そして三角関係を扱かった作品でもあります。

 

 

ゲーム性について

MAP画面

フロア」「ロフトフロア」「キッチン」「店長室」の4つのなかから移動先を選択します。

表示されているキャラの好感度が上がったり、日付によってはイベントが発生します。

画像下部にアイコンが3つ表示されていると思うのですが、これは日数経過とともに増えていき、マックスまでたまるとゲームオーバーです。たまに「店長室」を選択して仕事をこなすことで、このアイコンを減らすことができます。

 

この作業を作中の4月~6月の3ヵ月間、1日2回選択しなくてはいけないのです。

全キャラ分やったとしたらけっこう手間になる。

ショコラの欠点として指摘している人が多い部分でしょう。

ですが、私はこの面倒なシステムこそがショコラの醍醐味だと思っています。

理由は以下のとおりです。

 

1.  仕事をしている感覚が共有できる

たとえばヒロインとのワイワイガヤガヤとした楽しいエピソードだけを描いていたら、「まったく仕事してないやんけ!」と思う人がいるかもしれません。

マメに店長室へいって仕事をしないとゲームオーバーになってしまう特性が、そうした意識を無くす効果があるのです。

 

2. セリフの説得力

大介
「ずっと厨房が気になって仕方なかった…さやかちゃんが頑張ってる姿をいつも見てたから…」

たとえばさやかルートでは、さやかのいるキッチンを何度も選択することになりますが、「ずっと厨房が気になって」というセリフの真実味が増します。

チロル
「がんばって、がんばって…長い時間をかけて、しやわせになってね。ボクも、祈ってるよ…」

意図したエンドに入れないとチロルちゃんがでてきてアドバイスをしてくれるのですが、彼女がどれだけ大介くんを幸せを祈っているのか、あるいは幸せになるための労力、その重みを感じることができます。

 

3. 気付きを得る

たとえばキュリオのスタッフではない香奈子さんが、ほとんど毎日アイコンが表示されているのをみて「めっちゃキュリオに通っとるやんけ!」と気付けるのが面白い。喧嘩をしたエピソードのあと、アイコンが表示されなくなったり芸が細かいです。

 

4. SD絵が可愛いので意外と飽きない

SDイラスト

移動先を選択するとSD絵を見ることができます。このバリエーションが豊かで見ていて飽きない。

何度も選択する必要があるからこそ、制作側もこのような工夫をしたのでしょう。

 

以上の4点を見ていただければ分かるとおり、この無駄な作業にも意味があるのだろうと私は思っています。

まるねこ3部作[*1]の共同ファンディスクに「フォセット」という作品があるのですが、これがあれば選択肢をとばしてショコラのエピソードだけを追うことが可能です。しかし、一部の場面を見ることができなかったり、共通ルートのエピソードが誰かしらのキャラのエピソードに組みこまれていて整合性が少しおかしくなっているので、私は「ショコラ Re-order」のプレイをおすすめします。

[*1]ライターの丸戸史明さんと原画化のねこにゃんさんが関わった「ショコラ」「パルフェ」「この青空へ約束をー」の3作のことです。

私が紹介した攻略サイトを使ってプレイすれば、極力手間をへらすことができるので、それが一番楽しめる方法だろうと思っています。

 

 

エッチシーンについて

卑語なし。ピー音なし。アナルモザイクあり。

 

エッチシーンは当時の丸戸さんの過去作とくらべると濃さは増しているのですが、今の基準でみると薄めです。

しかしシチュエーションが良いものがちらほら。

パイズリする真子

たとえば真子さんのルートでは、だんだん仲が深まっていき、付き合ってもいないのに胸揉ませてくれて、なぜか「お礼」ということで、ひざまずいてパイズリをしてくれるシチュがエロすぎる……。

そもそもメイド服をきた年上の女性が跪いて敬語をつかって奉仕をしていること自体がマジで興奮するのですが、「いつでも、いいんですよの」とか「どうぞっ…かけて…くださいっ」という奉仕精神全開なセリフを言ってくれるとかエロすぎませんか!?

真子さんは、エッチなご奉仕はしてくれるのですが、最後の一線はこえさせてくれない。それをストーリー展開に昇華させている、セックスに特別な意味をもたせている素晴らしいルートでした。

 

翠「…しちゃお、大介っ♪」

一番すごいと思ったエッチシーンの導入が翠ルートです。どういう経緯でエッチなことをするのかはネタバレになりそうなので伏せますが、「親友」という厚い壁をとりはらう「…しちゃお、大介っ♪」っていうセリフがあまりにも名言すぎてビックリした記憶があります。大介と翠の2人の関係性だからこそ生まれた特別な言葉なのです。もはや「カンチ、セックスしよ!」と同じレヴェルの名言と言っていいでしょう。

 

その他にも、すれ違いまくっていたとあるヒロインと、紆余曲折あってやっとこさホントに結ばれるのですが、エッチシーンでのヒロインの表情があまりにも幸せそうで、鳥肌がブワッと立ち、フワフワとした心地いい感覚につつまれました。

これは、エッチシーンをスキップしてしまうと一生味わうことのできない境地でしょう。

 

 

その他

嘘だよな、すず?

すず「う…うん…びっくり」

寝間着がワイシャツ一枚とか嘘だよな、すず?

「う…うん…びっくり」じゃないよ、こっちこそビックリだよ。

いやいやいや、そんなんあきまへんわ。エロすぎですやん。

 

テキストウィンドウの使い方

チロル「…パパ、しやわせそうだねぇ」

画面を縦横無尽に動きまわるチロルちゃんですが、テキストウィンドウによっかかっている立ち絵が好きすぎる。やはり自由な発想により「無限の可能性」を秘めているんですわ、エロゲってやつは。

 

チロル「う~ん…無理だね」

いや無理じゃない。無限の可能性を秘めてる言うてるじゃろがい!!!

 

メイドゲー

キュリオの制服

キュリオの営業時間は16時を境に、DayTimeとNightTimeに分かれているのですが、制服の種類も変わります。

このコダワリはガチで素晴らしい。

当時、夜のメイド服をみて「キュベレイじゃん」と思った記憶があるのですが、原画家のねこにゃんさん本人もネタにされていましたw

 

OPが神

メロディがキレイで歌詞も可愛らしい。私はこの曲の素晴らしさを言語化できません。

あまりにも好きすぎて、2017年のエイプリルフール企画で戯画が配布していた「Cream+Mint」の着メロ版を、スマホの着信音に設定していますw

恋は甘くて苦いもの」っていうフレーズは「プレパレード」より先に使われていたんですぜ。

 

ネタバレ感想

ネタバレ(クリックで展開)

 

■残念なところ

しいて残念なところをあげるとすれば、(好きなキャラではあるのですが)すずちゃんのルートが少々退屈だったのと、エンディングの「place of dream」という曲ですね。

特にエンディングがひどい。

すっげー感動的な終わり方して余韻に浸りたいのに「ピッポッパッポッ♪」と軽い音のエンディングが流れはじめたらワロてまいますよ。

 

■翠について

翠はかつて「処女・非処女論争」がおきて一部界隈で荒れたため、わりと丸戸さんの後継作品に影響を与えたキャラでもあります。

私は元来、「好きな人とは結ばれないだろうと諦めて、他の男と付き合っちゃう」タイプの女性が苦手なんですよ。

いや、現実世界ではありふれたことだと承知しております。でもわざわざそれを創作の世界でみたくなかったのです。

余談ですが、そうした私の苦手な要素をあつめて煮詰めたのが「クズの本懐」というアニメです。史上最も合わなかったというかブチ切れた作品でした。

クズの本懐

閑話休題。

しかし、ショコラの「翠」というキャラは気に入っている。

これはもうさすがの丸戸テキストとしか言いようがないというか、非常に魅力的なキャラに感じることができました。

どこまでも深い愛情を抱いていることがこちらにも伝わってきて、彼女の魅力に首ったけになります。

 

■香奈子ルート

両思いなのにスレ違いまくっていた大介と香奈子が、やっとこさ結ばれることになり感無量でした。

しかも2人のことを陰ながらチロルちゃんが見守っていて、何度も何度も結ばれるように手助けをしていたんですよ。

最後の1シーン

そして最後のこの一枚絵。

このときに抱いた感情を「感動」と呼ばなくて、他になんと呼びようがあるのだろう。

 

本編も最高だったのですが、香奈子ショートストーリーと翠ショートストーリーのどちらも素敵でした。

やはりショコラは最高ですね。

 

まとめ

ココがイマイチ

  • ゲーム性
  • システム面
  • すずルート
  • すずちゃんに近づく悪い虫
  • エンディングの音が軽い

 

 

ココがおすすめ

  • OPが神すぎる
  • テキストが平易で読みやすい
  • わりとどのルートも面白い
  • 翠と香奈子のルートは出色のでき
  • ストーリーに絡んだエッチシーンあり
  • ジーンとくるシーンもクスッとくるシーンもある

 

 

現在では名作「パルフェ」の陰に隠れがちですが、「ショコラ」も負けず劣らず素晴らしい作品です。

現在プレイするなら、Windows10対応になって画像解像度のあがった最新版の購入を推奨します。安いですしシステム面も旧版とくらべてマシになっているはず。

「パルフェ」の世界と繋がりがありますので、「パルフェ」に興味を持っている方もぜひともプレイしてみてください。

パッケージ版

ダウンロード版

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