【CROSS†CHANNEL -FINAL COMPLETE-】の感想

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【CROSS†CHANNEL -FINAL COMPLETE-】の感想

2016年7月26日 古城

14,475文字 投稿日:2016/7/26

 

 

生きている人、いますか?

CROSS†CHANNEL -FINAL COMPLETE-

パッケージ画像

公式ジャンル学園青春ADV
メーカーCROSS†CHANNEL
発売日2014年09月26日
通常価格7,800円(税抜)
パッケージ購入駿河屋・Getchu.com・DMM.com
ダウンロード価格6,380円(税込
ダウンロード購入DLsite.com(独占)

  【ゲーム属性グラフ
ゲーム属性:シナリオゲー

シナリオ田中ロミオ
原画松竜
音楽Funczion SOUNDS

おすすめ度:★★★★★


知名度:
ストーリー10
テキスト
キャラクター10
演出:7
システム:6
ゲーム性:6
CG:7
Hシーン:7
BGM
主題歌


ポイント:シナリオが良い、有名、考察


満足度:89


 

 

 

作品の紹介

 

 

あらすじ

夏。
学院の長い夏休み。
崩壊しかかった放送部の面々は、個々のレベルにおいて崩れかかっていた。
初夏の合宿から戻ってきて以来、部員たちの結束はバラバラで。
今や、まともに部活に参加しているのはただ一人という有様。

主人公は、放送部の一員。
夏休みで閑散とした学校、ぽつぽつと姿を見せる仲間たちと、主人公は触れあっていく。

屋上に行けば、部長の宮澄見里が、大きな放送アンテナを組み立てている。一人で。
それは夏休みの放送部としての『部活』であったし、完成させてラジオ放送することが課題にもなっていた。
以前は皆で携わっていた。一同が結束していた去年の夏。
今や、参加しているのは壱名。

そんな二人を冷たく見つめるかつての仲間たち。
ともなって巻き起こる様々な対立。そして和解。
バラバラだった部員たちの心は、少しずつ寄り添っていく。

そして夏休み最後の日、送信装置は完成する―――
装置はメッセージを乗せて、世界へと―――

 

 

2003年に『FlyingShine』から発売された名作『CROSS†CHANNEL(クロスチャンネル)』。

生きている人、いますか?──」という強烈なキャッチフレーズが目を引きます。

Fate/stay nightで有名な奈須きのこ氏は、この作品を「絶対に越えられない壁として君臨する作品」と自らのブログ内で評したとか。

 

 

所持証明

私が持っているのは、「CROSS†CHANNEL 〜FINAL COMPLETE〜」です。

以前にもクロスチャンネルをプレイした事がありますが、またプレイしたくなった時に買いました。

 

 

パッケージの中身

本編のディスク以外に「CROSS†CHANNEL 復刻版」と「サウンドトラック」が付属します。

そして「メモリアルイラストレーションズ」なる(ミニ)イラスト集も付いてきます。

 

 

 

何種類かあるみたいだけど、どれを買えばいいの?

 

 

18禁

CROSS†CHANNEL(PC)

 → 初代。一時期プレミア価格になっていたが、復刻版がでてから中古価格が落ち着いた。

CROSS†CHANNEL 復刻版(PC)

 → 初代の解像度&システム強化版。

CROSS†CHANNEL 〜FINAL COMPLETE〜(PC)

 → 今までの要素が全て入った完全版。復刻版のディスクも付属されています。

 

 

非18禁

CROSS†CHANNEL 〜To all people〜(PS2)

 → 18禁関係の要素が削られています。

CROSS†CHANNEL 〜In memory of all people〜(Xbox 360)

 → 「ANOTHER STORY」「AFTER STORY」など追加された非18禁版。

CROSS†CHANNEL 〜For all people〜( PS3 / PS Vita )

 → FINAL COMPLETEから18禁要素がなくなったもの。

 

 

結局どれがいいの?

今買うなら【CROSS†CHANNEL -FINAL COMPLETE-】一択です!

 

 

まず18禁要素がいるかどうかですが、私は必要だと考えています

 

 

理由は以下のとおり。

  • エッチシーンの雰囲気がバツグンにいい(笑)
  • 18禁シーンがないと、話の重みが変わってくる
  • 主人公の太一くんの持ち味である際どい発言が消えてしまう

 

 

パロディネタだって変更されていたりするのです。

たとえば、

パワパフのパロディ

パワー◯フガールズのパロディCGが出てくるのですが、非18禁の方だと大人の事情で変更されています。

(世代によっては知らない人もいるかな?)

 

 

これらの理由から

100%楽しみたい人は18禁の「CROSS†CHANNEL -FINAL COMPLETE-」をオススメします。

 

 

それに【FINAL COMPLETE】には、【CROSS†CHANNEL 復刻版】のディスクも付属していますので、追加要素が気に入らない人も安心です。

 

 

一応【FINAL COMPLETE】でプレイするか【復刻版】でプレイするか、

はたまた、どうしてもコンシューマー版がよくて【For all people】をプレイするのか。

迷っている人に向けて、各作品の違いをまとめました。

各作品の違い

※面倒なので、「FINAL」「復刻」「For」と略します。

■作中にでてくる「桜庭 浩」の声優がちがう。

FINALは「Prof.紫龍」さん = Forは「山崎たくみ」さん。

復刻は「十文字隼人」さん(テラ子安)。

■システム面で違いがある

FINALのほうが優れている面もあれば、復刻のほうが優れている面もあります。

■追加要素の有無

FINALならば全ての追加要素がはいっています。新規CGや演出強化や追加Storyが目当ての人はそちらでどうぞ。

Forは18禁要素はないですが追加要素はそろっています。

■非18禁にも利点はある

基本的にはR18のほうを推奨していますが、非18禁のほうには、表現規制に関するメタネタがあったり、眼鏡っ娘が不人気な事をネタにしていたりと、見どころもあります。

 

 

 

どんな人向け?

 

 

・とりあえずは名作をやっておきたい人

・しっかりとしたシナリオを読みたい&考察したい人

・下ネタがオッケーな人

・友情に見返りを求めない人

・ジーンとくる話が好きな人

 

私はプレイする前は凄く重いストーリーなのかと思っていました。

しかし意外に軽快に読むことが出来、ヒロイン達も可愛く、心に残るセリフも多かったです。

アニメで言ったら「シュタインズゲート」の主人公の頑張りに心打たれた人、

エヴァンゲリオン」みたいに考察が出来るような話を見たい人に向いているかと。

 

 

 

ストーリーについて

 

 

ストーリーを説明してしまうと、面白さが半減するので「ネタバレあり」と表記している部分でのみ言及します。

 

 

攻略

選択肢が多いですし、とくに攻略がたのしいゲームでもないので、攻略サイトを見てのプレイで大丈夫でしょう。

【CROSS†CHANNEL -FINAL COMPLETE-】の攻略サイトが見たい人はこちらです。

【CROSS†CHANNEL 復刻版】でプレイする場合はこちらです。

 

 

基本このブログはネタバレをあまりしないで紹介する方針ですが、この作品に関してはいくらかネタバレになってしまいます。

ネタバレをくらわない方が断然楽しめると思いますので、「やってみたいな」と思っている人はぜひコレ以降の内容を見ずに購入することをオススメします。

 

 

見解


ネタバレ度大

プレイ後気になった人のみ御覧ください。

七香ちゃん

 

 

CROSS † CHANNEL考察なるサイトを発見したので、自分がどう考えていたかを書きます。

 

 

・エンディング解釈

主に本編トモダチの塔の内容を元に考えています。

 

 

前提として

元いた世界と、今いる世界B(ループ世界)があると定義します。

B世界の太一は放送部のメンバーを殺しています。

 

 

黒須ちゃん†寝る】で最後に出てきたのは殺されたB世界のメンバーだと考えることが出来ます。

太一の元から去るメンバー。

そして聞こえてくるセミの声……

 

 

では具体的に

私がどのようにこの世界を捉えていたのかをまとめてみました。

 

 

私は、B世界太一が作り出した世界なのではないかと思っています。 

(正確に言うと太一がチャンネルを合わせた世界だということです)

 

 

B世界は人がどんどん消えていきます。

それは太一がおかしくなってからなのか、はたまた、人が消えるようになってから太一が狂ったのか順番は分かりませんが、

そこになんらかの関連があると考えることが出来るはずです。

 

 

本編で「人は、人と関わることが大切だ」と何度も言っていた太一

が狂ってしまうことによって、人と関わる必要がなくなり、B世界からは人間がどんどん消えていくのです。

そう……には必要がなくなったから……。

これは、太一くんの身近な人間は最後まで残っていたことを考えると、不自然な考え方ではないはずです。

 

 

そして遂には

にとっての大切な人たちを殺してしまい、「やり直したい」と願います。

世界はループするようになったのです。

 

 

美希の反撃により致命傷を受け瀕死のなか

は望んでいた未来を夢見ます。

現実と理想がごちゃ混ぜで現れていたのが本編の一周目。

 

 

終わりと停滞を迎えた世界

そこにA世界の太一達がやってきます。

B世界太一が、自分の理想とした未来を思い描いたことによって、A世界の太一たちとリンクしたのかもしれません。

 

 

世界は何度も何度も繰り返され

試行錯誤の末に

皆を元の世界へ送還したA世界の太一

 

 

は「独りでも生きていく」と、覚悟を決めます。

そして太一の精神は、孤独のなかで絶望感に蝕まれることとなるのです。

そんななかで昔の記憶が呼びおこされます。

 

 

それは七香がまだ幼い自分を抱きかかえている映像。

七香は母親だったのです。

そんな七香は太一に言います。

 

 

「愛してるよ、太一」

 

 

そこには確かに愛がありました。

母親の『見返りを求めない』無償の愛。

そのことを自覚して、太一はずっと渇望していた人間的な部分――「愛」に包まれていたことを実感するのです。

彼は不思議と穏やかな気持ちになりました。

 

 

そう……本当の人間になったのです。

 

 

こうして太一を見守ってきたB世界の放送部メンバー達(幽霊)は去ります。

 

 

クロス(交差)ポイントを通り過ぎて消失していくB世界で、一人残された太一が目指していた人間になりたいという願い。

それがかなった時にB世界の太一の思いは果たされ、消失していていく世界が元の世界とつながり戻ることが出来たのです。

 

 

要は、太一くんの思い描いた世界での、太一くんの成長物語

そんな風に考えました。

 

 

だってその方が美しくないですか?

 

 

島田紳助風に言うと「素敵やん」。笑

 

 

※あくまで個人の見解デス。

 

 

 

・橋向こうの死体とは?

トモダチの塔をプレイすれば分かりますが、これはB世界に元々いた太一です。

 

 

・C†C編解釈

これに関してはB世界の太一の理想とした世界だと思います。

 

 

・「発電所に行けなくなっていた」とは?

リトバスの世界のようなものだと捉えていました。

どういうことかというとループ範囲を越えようとしても謎の力で越えられない、そんな感じです。

太一の認知する地域以外は構成されなかったのではないでしょうか。

 

 

・放送部の合宿について

こちらもB世界の太一が瀕死の状態で思い描いていた理想だと思います。


 

 

 

EXTRA STORYについて

本編クリア後にでてくるエクストラストーリーにふれていきます。

クロスチャンネルをプレイしたことがある人で、追加要素のために「ファイナルコンプリート」を買う必要があるのか迷っている人は参考にしてください。

 

 

エクストラストーリーには「それぞれのキャラの個別のストーリー」「トモダチの塔」「アフターストーリー」が入っています。

「トモダチの塔」は本編同様に価値の高いものです。

 

 

EXTRA STORYを全体的に評価すると、本編の素晴らしい内容を壊しかねないものに感じました。

しかし、本編とは別のもと考えることができればそれなりに楽しめると思います。

 

 

キャラの個別ストーリーについて

 

 

悪い点から挙げていきましょうか。全部で3つです。

 

 

1:桜庭のキャラが崩壊していること

 → これが一番のマイナス点だと思います。

 

 

この作品の舞台である群青学園には「適応係数」というものがありまして、「適応係数が高い = 一般社会に適応できない人間(精神構造に異常があったりする)」という基準値があるのです。

桜庭はこの数値が低くて、他の人よりも「正常な人間」だと言えるのです。

それにも拘わらず、彼はこの作品のメインのキャラの中でも一番の「変人」でした。

変わっているけど、ものごとの本質を見る力がある男なのです。

 

 

それがエクストラストーリーでは、「常識人だけどズレた発言をしている男」というように改変されているのです。

 

 

根底が変人常識人かという違いは、表面的には似ているキャラ付けをされていますが、そこには埋めようのないような大きな隔たりがあるのです。

キャラを改悪するくらいなら、出さないほうが良かったんじゃないかと思うほどです。

 

 

2:冬子のストーリーで独白部分も音声を読んでいるので、テンポが悪かったこと

 → これに関しては、気にならない人は気にならないでしょうね。

 

 

3:太一の新規立ち絵がひどい

 → 新旧で絵に差があるのは仕方ないと思います。でも両手を広げる構図は謎です。笑

 

 

良い点

 

 

・良い追加CGがありました

冬子ルートは冬子が格好良く感じました

見里ルートは本編でのやり取りが楽しめてれば楽しめるかも!?

ルートは本編後の霧に対する良いイメージが多少崩れてしまうかもしれません。

しかし本編の内容をコメディタッチにした話で、好きな人は好きなはずです。

美希ルートは良かったです。というか本編も、その他も優遇されすぎ。笑

曜子ちゃん友貴桜庭ルートもまあまあ良かったです。

 

 

CROSS†'CHANNEL(トモダチの塔)について

これだけの為に【FINAL COMPLETE】を選択する価値がありますよ、マジで。

本編の解釈を深めるようなお話となっています。

そして、美希が可愛かったです(ここ重要!)。

 

 

AfterStoryについて

蛇足感がありましたが、ギャグ部分などは意外と良かったです。

終わり方も良かったと思います。

 

 

ウサミミ刑事のくだり

速杉「ハメたのか!」
ウサミミ「ハメたのはあなたの方でしょう!」

これは不覚にも笑いました。

気になる人はプレイを。

 

 

ミミ「ポコちんが起っきするまで、ずっとさすっててあげるからね……」

犬のポコを題材にした物語をミミ先輩に読ませるシーン。

こちらも気になる人はプレイを。笑

 

 

EXTRA STORY の総評

桜庭のキャラ崩壊は我慢しましょう。

本編とはまた別物と考えれば楽しめると思います。

 

 

 

テキストについて

 

 

テキストは、1~3行で書かれています。

文体のクセが強いです。

 

 

物語の性質上長所とも言えるのですが、小難しい表現や漢字がいくらか見受けられます。

 

 

例えば冒頭の方に「欧羅巴」という漢字が出てきます。

 

 

最初に出てくる時は「ヨーロッパ」とフリガナがふってありますが、しばらくするとフリガナ無しで出てきます。

 

 

読めるは読めるのですが、ちょっとだけ詰まってしまいますよね。

 

 

そうした意味でテンポを阻害しているように感じました。

 

 

表現に関しては言えば

冒頭の方の文で

飽食の極みを迎えた文明の、爛熟(らんじゅく)した果実がここにある。

通称『都会』。

などこうした表現が続きます。

言っている事は分かるのですが、回りくどく感じるというか、理解するのに一瞬詰まってしまうような文章であり、こちらもテンポを阻害しているように感じました。

 

 

しかしプレイしていると分かってくるのですが、良い部分でもあるのです。

 

 

主人公の太一は幼少期からたくさん読書をしてきて語彙力が豊富です。

物言いはストレートなのですが、言葉は変化球です。

分かりづらい言葉をバンバン使いたがるような、どこか変わった男です。

 

 

要は彼のキャラクターだからこそこの文体が合っていると言えるのです。

 

 

そして安心して下さい。

最初は「ずいぶん取っ付きづらい文章だな」と思いますが他のキャラクター達が出てきてからは掛け合いが楽しく、テンポ良く読めるようになっていきます。

最初だけ取っ付きづらい印象を受けますが、どうぞ読み進めてみてください。

 

 

私は独特の文体が妙に癖になりました

 

 

下ネタが豊富なのと、

ネタが分かりづらかったりするのと、

パロディが若い人だとピンとこないかもしれないのと、

登場人物たちのネジが外れたような部分が許容できるかという

ちょっとしたハードルがありますが、それでも面白い。

ハマる人は、本当にハマるのだと思います。

 

 

 

キャラクターについて

 

 

他の項目よりネタバレ成分が強いので

プレイ後に見て頂きたいです。次の項目(演出について)へ飛ぶかたはこちら


みみみ先輩

宮澄 見里 (みやすみ みさと) CV:鳩野比奈

放送部部長。
みみみ先輩と呼ばれると嫌がる。けどみみ先輩はOK(意味不明)。
穏和。年下でも、のんびりとした敬語で話す。
しっかりしているようで、抜けている。柔和で、柔弱。

メガネキャラです。

 

 

悲しいかな不人気なようですね。

 

 

声優さんもインタビューで嘆いていましたし、田中ロミオ氏もインタビューで「僕は先輩が好きですけどね」と答えていて「時代が合ってなかったのかな」と分析されていました。

 

 

実は私もメガネキャラは苦手なのですが、『君が望む永遠』などで眼鏡=陰気というか悪いイメージが付いてしまっていたのかもしれません。

 

 

君望が発売した後だったので、そういう影響もあったのかと。

 

 

色眼鏡なしに『宮澄 見里』という人物を考えてみると(眼鏡キャラだけに)

彼女は『クロスチャンネル』の中での癒しの要素だったのかなと思います。

 

 

尖ったキャラクターが多いこの作品ですが、その中でも彼女は『公正さ』が少し異常なだけで、優しく暖か味のある人間なのです。

 

 

太一くんもそんな彼女だからこそ好いていたわけで、「彼女がいなければ、今の自分はなかった」くらいのことを言っていたと記憶しています。

 

 

彼女のすぐ騙されてしまう真っ直ぐさや天然さは、見ていてとても微笑ましかったです。

 

 

その他印象に残ったのは、

屋上でサバイバルゲームみたいなものをしながら「停学、停学っ!」と言っていたシーンです。

DIOの「貧弱、貧弱ゥ!」というセリフが頭に浮かびました。笑

 

 

そんな素敵な先輩なのですが、あの酔っ払い方はないだろ!!!

酔っぱらいのみみみ先輩


 


冬子

桐原 冬子 (きりはら とうこ) CV:楠鈴音

太一のクラスメイト。放送部幽霊部員。
甘やかされて育ったお嬢様。自覚的に高飛車。品格重視で冷笑的。
それを実戦する程度には、頭はまわる。 ただ太一と出会ってからは、ペースを乱されまくり。

ツンデレ? ヤンデレ? いや……デレデレ?

 

 

なんと形容すればいいかよく分からないお嬢様。

 

 

一見するとクールで孤高な感じがするので、ギャップがとても可愛らしかったです。

 

 

あれほどサンドイッチを食べるのが似合う女の子は他にいないでしょう!

 

 

そして寝フェラがとてもエロかった。笑

 

 

洋風な感じのお嬢様なのに、妖刀ハラキリ丸(今虎徹)を操るギャップ。

 

 

独占・依存してしまう一面と、孤高を貫き餓死してしまう二面性。

 

 

いろいろなギャップを孕んだ良いキャラだと思いました。

 

 

でもやっぱりイジられたり、からかわれたり、セクハラされたりしている時が一番輝います。笑

水着冬子


 


霧

佐倉 霧 (さくら きり) CV:中瀬ひな

放送部部員。中性的な少女。おとなしく無口。
引っ込み思案で、人見知りをする。でも口を開けばハキハキ喋るし、敵には苛烈な言葉を吐く。
凛々しく見えるが、実は傷付きやすい。

攻撃的で気が強く見えるけど、人一倍弱く、脆い。

なんとも人間味あふれる少女。

 

 

最初の方は印象が悪かったです。

 

 

しかし

 

 

デレたらマジで可愛いです!!!

 

 

落差が冬子以上に激しい。

 

 

彼女が

「……愛奴隷というのに、なってみようかと思うんですが」

と発言した時にはドキッとしたものです。

 

 

普段は気を張っていてツンツンしている霧が、思わず気を緩めてしまうシーン……つまり、霧と美希が2人ではしゃいでいるシーンなんかは可愛さ倍増なのです。

 

 

そして霧のルートは、太一くんが一番格好いいルートでもあります。

 

 

好きなセリフをいくつか。

 

 

自分は化物だ、しかし人として生きていきたい。と常々意識している太一。

太一「友達を作るのは大変だ。でも作らずにはいられない。どうしてかわかる?」
霧「……いえ」
太一「必要だからだ。心を育てるためには」

この物語のテーマになっている部分とも言えます。

 

 

美希に対するセクハラは止めろと言う霧。
相手が本気で嫌がることはしないと言う太一。

太一「いろんな接触をして境界線を調整していくのが、人付き合いってやつだろ? 違うのか?」
霧「……キレイな物言いでまとめるんですね……セクハラなのに……」

 

 

太一くんの危険な心の中のヒトコト。笑

霧「わたしがちゃんと面倒を見ます。先輩には関係ありません」
く、正義ぶって実力を行使しやがって……アメリカかおまえは!

 

 

太一「おまえは、繊細で鋭すぎるから、人よりいろんなものが見えてしまうけど」
太一「その目なら、大切な人を見つけることはできるだろ」

 

 

太一「つらいこととか、理不尽なこととか、悪意とか」
太一「悲喜こもごもあるけどさ」
太一「なにもないより、人の世界はマシなんだ」
太一「それはわかるよな?」
太一「だから、頑張れる」

 

 

悲惨な状況におかれているからこそ出た言葉の数々には、美しさすら感じました。


 


美希

山辺 美希 (やまのべ みき) CV:榎津まお

放送部部員。佐倉霧の相方。
ふたり合わせて “FLOWERS(お花ちゃんたち)” と呼ばれる。
無邪気で明るい。笑顔。優等生。何にも勝ってのーてんき。
太一とは良い友人同士という感じ。

超可愛い後輩ちゃん。

 

 

世界的に激有名なファンタジー作品に出てくる三人組の、魔法使いの少女みたいな髪型をしている。

るっくすもまあ、似たようなものだ。

との紹介がありますが、ハー◯イオニーでしょうね。(実写版)

 

 

とにっっっっっかく可愛いです。

 

 

太一の影響を多大に受けているところが言葉の端々に出ているところがまた可愛い。

 

 

ノリがよく、太一との掛け合いがとても楽しかったです。

 

 

一番好きなキャラです。

 

 

「キャラクター」の項目を10点満点の評価にしたのは、彼女がいるからといっても過言ではないほど。

 

 

美希に出会えて良かったです。

 

 

記憶を引き継いでいて、強く気丈な美希も大好きで、

元の、弱くて泣き虫で歳相応の少女みたいな美希も大好きです。

 

 

一粒で二度美味しい『アーモンドグリコ』のような女の子です。

 

 

個人的には記憶を引き継いでいる美希の方が好きかな。

 

 

自分の命を何よりも最優先に大事していて、人の気持ちが分からないし慮ることができないという彼女。それが彼女の群青色。

そんな美希がループ時に太一の元に駆けつけるシーンは本当に素敵です。

美希「だって……」

美希「恋をしたんです」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

美希「この先輩を好きになったんです!」

美希「今の、この先輩とです」

彼女は恋をして、自分の命よりも、今この場にいる太一を選んだ名シーンですね。

 

 

そして最後に

美希「ねえ、たいち先輩」

太一「なんだね、マイガール」

美希「好き」

そうして世界は巻き戻されたのです。

素敵な話ですよね。

 

 

私が美希を好きな点がもう一つあります。

 

 

それはリズム感がいいこと。

 

 

私は趣味で楽器などを色々やってきたので、人との会話中リズム感を意識することがあります。

 

 

美希のセリフはとてもリズム感がいいというか、テンポがいいというか

韻を踏んでいる感じがするんですよ。

 

 

美希のセリフに合わせて膝を叩いて見てください。

 

 

「一定のテンポを保っているな」と感じることが出来ます。

 

 

それと、歌っているシーンもいくつかありますよね。

どれも可愛くて、印象にのこっています。

太一「あおぞらのしたで~♪」
美希「なかよくふたり~♪」

 

 

美希「掲示板にぃ、貼りだしちゃおうかな~、そ れ と も、ばらまいちゃおうかな~♪」

 

 

美希「にゃんにきにゃかにゃか♪ にゃんにきにゃかにゃか♪」

※他にもありますよ! 本編プレイしてみて下さい!

 

 

・美希ルートの好きなセリフ

 

 

太一「屋上で霧を助けたろ?」
美希「ええ」
太一「俺は目だけはいいからわかるんだけどね」
美希「……はあ?」
太一「あれは打算する者の動きではなかった」
瞳が見開く。
太一「とだけ言っておこう」

自分が一番大事で、人の気持ちが分からないと言っていた彼女には衝撃的だったヒトコトです。

無意識に、大事な人を思いやることができていたのです。

 

 

太一「あのなあ美希。誰だって最後は死ぬんだ」
太一「おまえ様は、いつか終わりがあるからって、今生きてることを放棄すんのか?」
美希「……それは……」
太一「消えるんだっていーじゃん。消えるまで生きれば?」
太一「楽しいことはいくらだってあるって」

人は結局いつかは死ぬ。だったらそれまで生きれば? 楽しめば?

太一くんならではの前向きな助言です。

 

 

太一「ケッ、このおぼこがっ」
美希「二十歳までには捨てようと思います」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

太一「で、誰にあげるの?」
美希「……え? うーん……ファルコン加藤」
太一「テクニック重視かよ!」

美希と太一の掛け合いの中でも特に好きなやつ。

一瞬意味が分からなかったけど、ちょっと考えて

「あ、加藤鷹か」って思って少しニヤッとしました。


 


曜子

支倉 曜子 (はせくら ようこ) CV:児玉さとみ

太一の姉的存在(自称)で婚約者(自称)で一心同体(自称)。
超人的な万能人間。成績・運動能力・その他各種技能に精通している。
性格は冷たく苛烈でわりとお茶目。ただしそれは行動のみで、言動や態度は気弱な少女そのもの。
滅多に人前に姿を見せない。太一のピンチになるとどこからともなく姿を見せる。

完璧人間。

その実、太一に強依存しているストーカー系女子です。

 

 

彼女みたいなキャラは、他ではあまり見受けられないので新鮮味があり良かったです。

 

 

口数がそんなには多くない彼女が、今いる世界について饒舌に話しているのがやたら印象的で記憶に残っています。

 

 

曜子ちゃんを一番可愛いと思ったところは

太一がピーピー笛を吹くとやってくるところです。

 

 

まさに忠犬であるかのよう。

 

 

ヤキモチを妬く姿もまた可愛かった。

 

 

太一くんは曜子ちゃんを疎ましく思っていて邪険に扱っていましたが、

彼女が罠にかかって死んでいたとき、存外怒りを露わにしていたり、不安定になっていたところをみると

彼女はやはり太一の半身であって

お互いに切っても切れない関係であったのかと思います。

 

 

好きなシーン

 

 

曜子「……誰だって、多かれ少なかれ、自動的に人を好きになる」
曜子「じゃあ……どうやれば、正しく好きになれるの?」
太一「見返りを求めない。それだけのことだよ」
曜子「…………!」
太一「見返りを求めた瞬間、それは取り引きになると思うんだ」

人を好きになるとは、見返りを求めないこと。

 

 

曜子「……もし……太一がまた向こう側に戻ってきたら……」
曜子「私、再挑戦する」

自立した人間となり、見返りを求めない愛を誓う曜子ちゃんでした。


 


黒須 太一 (くろす たいち)

主人公。放送部部員。言葉遊び大好きなお調子者。
のんき。意外とナイーブ。人並みにエロ大王でセクハラ大王。
もの凄い美形だが、自分では不細工の極地だと思いこんでいる。
容姿についてコンプレックスを持っていて、本気で落ち込んだりする。

適応係数は84。

エクストラストーリーの【トモダチの塔(CROSS†'CHANNEL)】を見れば、彼の16%の正常な人間としての部分が、いかに頑張っていたかを痛感できます。

 

 

【クロスチャンネル】という物語はまさしく彼の物語だと思います。

 

 

人として狂っているかもしれないけれど、その頑張りには、その思いには、共感せざるを得ません。

 

 

そうして物語の終盤には孤独の果てに本当の人間になるのです。

穏やかな心持ちのなかで眠りにつく太一。

この世界にいないはずのセミの声が聞こえてきて――

 

 

素敵な話じゃないですか。

 

 

太一くん大好きですよ。

 

 

キャラとしても面白い。

 

 

ただし

太一「本日は黄泉路から、デス友貴さんをゲストにお迎えしています」
友貴の死体「…………」
太一「クールなシャイボーイです」

このネタだけはブラックジョークが過ぎるとは思いました。

まあ少し笑っちゃったんですがね。


 


島 友貴 (しま ともき) CV:牛久京也

太一の同学年。 元バスケ部。放送部部員。
実直な少年で、性格も穏やか。
激可愛い彼女がいる。 太一たち三人で、卒業風俗に行く約束をしているので、まだ童貞。友情大切。
無自覚に辛辣。

真っ当な少年。いいやつ。インモラル。かっぺー。


 


桜庭 浩 (さくらば ひろし) CV:Prof.紫龍

太一のクラスメイト。放送部部員。
金髪の跳ね髪で、いかにも遊び人風。 だが性格は温厚。
金持ちのお坊ちゃんで、甘やかされて育った。
そのため常識に欠けていて破天荒な行動を取ることが多い。が、悪意はない。
闘争心と協調性が著しく欠如しており、散逸的な行動……特に突発的な放浪癖などが見られる。

一番真っ当なはずの一番の変人。あだ名はラバ。

 

 

EXTRA STORY のキャラ崩壊は絶許。

 

 

本編中にあまり出てこなかった癖に最後にはデカイ花火を打ち上げていったナイスガイ。

 

 

桜庭「……なあ、太一」
太一「ん?」
桜庭「どうして、こういうことをするんだ?」
太一「……」
太一「どうしてって、別に意味はない」
桜庭「……意味はあるだろうさ」

桜庭「そういう目をしているからな」
太一「……おまえ?」

桜庭「オレたちは親友じゃないか」

惜しげもなく自分は太一の親友だと告げるラバ。

相手のことを見ていないようで見ている。

ちょっとした様子の変化で察してしまう。

親友だから。

 

 

桜庭「おかしなことばかりおこるな、ここ最近は」

桜庭「人がいなくなったり……」

桜庭「……急に夕暮れになったり」

 

桜庭「けど一番ショックなことは、おまえが追いつめられているのに、何もできないことだ」


 

 

…………

 

 

…………

 

 

…………

 

 

 

演出について

 

 

「CROSS†CHANNEL」は、さまざまなハードで発売していますが、

そのなかでも【CROSS†CHANNEL -FINAL COMPLETE-】で進化しているというか、突出しているところは演出ではないかと思います。

ゲームをスタートして、冒頭からキラキラしたエフェクトがキレイです。

 

 

口パク機能もそんなに違和感なく感じます。

多少のズレは仕方ないでしょうけど。

 

 

 

システムについて

 

 

【CROSS†CHANNEL -FINAL COMPLETE-】と【CROSS†CHANNEL 復刻版】それぞれ一長一短です。

 

 

・FINAL COMPLETE

シーンジャンプ機能が本当に便利。

見たいシーンをすぐさまもう一度見返せます。

 

 

ロードしたあとにバックログを開くと、以前のテキストが消えていないのも嬉しいです。

(ロードをするとバックログのテクストが消えている作品もあるのです)

 

 

オートセーブが100ヵ所あるのも便利だったりします。

場面場面でオートセーブされるので、セーブし忘れた見たいシーンにたどり着くことが出来ました。

 

 

インタ―フェイスは復刻版よりシンプルでオシャレに感じます。

画質も復刻版より綺麗になっています。

 

 

ただ、クリックすると音声が止まったり、右クリックでテキストウィンドウを消去出来ないのはいただけないです。

 

 

・復刻版

細かい調整がFINAL COMPLETE以上に出来ます。

 

 

クリック後も音声継続しますし、右クリックでテキストウィンドウの消去が出来ます。

 

 

ウィンドウサイズも自由が効きます。

 

 

しかし、シーンジャンプ昨日などは、FINAL COMPLETEと違ってありません。

 

 

 

ゲーム性はあるか

 

 

ノベル系アドベンチャーゲームです。

選択肢がやたらと多かったです。

 

 

 

CG

 

 

ビーチバレー

絵タッチが独特なせいもあって、2003年に発売した割には古臭く感じません。

結構好きですよ私は。

淡い彩色もゲームの雰囲気と合っています。

 

 

アメコミ風ツッコミ

こうしたアメコミ調の絵タッチだったり、前述したパワーパフ◯ールズ風の絵だったり、遊びのあるCGも結構あるのです。

 

 

水着冬子

この海と空の塗りも好きです。

まあ、お尻に目が行くんですけどね。笑

 

 

 

Hシーン

 

 

フェチ:どっちも

この作品はフェラに対するこだわりを強く感じます。

抜きゲーではないですが、フェラ好きは結構満足出来るのではないでしょうか。

 

 

Hシーンでは太一はけっこうオラオラで、テクニシャンな感じでした。

描写が丁寧に描かれており、絶妙なエロさを醸し出しています。

 

 

シーン数は

冬子、見里、霧、曜子_3

美希_2

となっております。

 

 

1つのシーンにつき2~3回はしているのシーンもあるので、シーン数が少ないわりには不満はないです。

 

 

 

BGM

 

 

このゲームは良い曲が多いです。狂気をはらんだ曲だったり、おちゃらけた感じの曲が多い印象があります。

 

 

まず

BGMを語る時に外せないのが「Signal」。

BGMというか歌かな?

本当に良い場面に流れてくるんですよこの曲は。

にくい野郎です。

 

 

ゲームをプレイしてない人が聞くと「そんなにいい曲か?」って思うかもしれないですが、ゲームと合わさると最強です。

あなたもゲームプレイ後には良い曲認定しているはず。

 

 

好きなBGM

 

 

「Crisscross」

無印のクロスチャンネルのOP曲でした。

CROSS†CHANNELと言えばこの曲。

ゲームの顔となるBGMです。

 

 

「Blithe spirit」

楽しい雰囲気が最高です。

 

 

「Traumatic」

タイトルは(精神的外傷を与えるという意味)物騒ですが、ドラマチックな曲です。

 

 

「Tender grace」

楽しい雰囲気とノスタルジックな雰囲気が混合した良い曲です。

 

 

 

主題歌

 

 

inertia world / Duca

 

OP主題曲。この曲大好きです。

切ない感じが出ていて良い感じです!

キャラクターが出てこないOPってのもまた珍しいですよね。

海辺の実写映像がいい味をだしています。

※YouTubeに飛ばないでこちらで聞いたほうがいいです。(関連動画によるネタバレ防止的な意味で)

 

 

CROSSING / Marica

エンディング曲。(PC版も同曲です)

プレイ後に聞いたほうが良いかと思います。

 

 

このエンディングを聞く頃には感無量って感じになっていますよ!

 

 

 

その他の要素

 

 

・お腹がなった時のSEがなんだか好きです(どうでもいい)

・ALBUMの†08†の右上のCGが見つかりません。

見つかった人は出し方をぜひとも教えて下さい。

見つからないCG

↑このCGです(100%回収してあるセーブデータをあててチェックしました)。

 

 

※追記 2017年2月7日

見つかったCG

てらさんがコメントで教えてくださり、このCGを拝むことが出来ました!

いやーっ、凄い嬉しかったです。

美希が好きな私は、ニヤニヤしっぱなしでした。笑

ありがとうございました m(_ _)m

 

 

 

持っているグッズ

 

 

公式設定資料集

公式設定資料集です。

 

 

雑誌等に掲載されたイラストや、キャラクターの紹介、声優やライターのインタビューなどいろいろなものが掲載されています。

 

 

検証!!上見坂市】で作中の文章から上見坂市の地図を書き出していたのが面白かったです。

 

 

笑顔の美希

この超カワイイ美希のイラストが見れただけでも大満足です。

 

 

好きなシーン

作中でも好きなシーン。

 

 

クロチャのテレカ画像

クロチャンおよびミキミキが好きすぎて、テレカを何枚を集めていた時期がありました。

 

 

 

まとめ

 

 

合う合わないはあるでしょうが、ぜひともやっていただきたい作品です。

あなたの心に残る一作になることを願ってオススメさせていただきました。

 

 

 

パッケージ版

 

駿河屋で「CROSS†CHANNEL」を検索

 

Getchu.com

 

DMM.com

CROSS†CHANNEL -FINAL COMPLETE-

 

ダウンロード版

 

DLsite.com(独占)

CROSS†CHANNEL -FINAL COMPLETE-

 

 

 

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