【DEAD DAYS】の感想

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【DEAD DAYS】の感想

2019年8月20日 古城

6098文字

 

 

DEAD DAYS
公式ジャンル生と死の境界線で戦う日常ADV
メーカーCLOCKUP
発売日2019年06月28日
通常価格8,800円(税抜)
ダウンロード価格8,424円税込
幼馴染み/死生観/グロ要素あり/フルプライス

生きて、死んで、生きる。

あらすじ/主要スタッフ(クリックで展開)

【あらすじ】

見知らぬ場所で目覚めた男女数人。
互いに面識のない彼らはいずれも、 一度死んだはずの人間だった。

混乱する彼らに、正体不明の存在から「余命を与える代償」として
一方的に示された条件は、この世に存在する様々な亡霊始末すること。
通常知覚できない霊を発見し、触れ、そして殺すことができるのは、
彼らのように甦った死者だけなのだという。

甦りはしたものの、副作用として激しい性衝動に翻弄され、
いつ来るともしれない召集と戦闘、
そして余命が尽きる恐怖に晒される生活。

未だ隣り合わせの無情な日常が始まろうとしていた――

【主要スタッフ】

監督阿久津亮
企画/脚本昏式龍也
シナリオ昏式龍也/小沢裕樹
原画のりざね
モンスターデザインイトウコンペイ
ゲーム属性

評価

ストーリー
テキスト
キャラクター
演出:7
システム:5
ゲーム性:5
CG
Hシーン
BGM:7
主題歌


おすすめ度:★★★★☆


満足度 81 点


 

 

 

作品の紹介

 

 

私たちが生きている一日一日が大切で、かげがえのないものである。

そんなことは誰でも分かっている……が、本当にそれを “理解” できるのは死に瀕したときなのかもしれない。

 

 

ということで今回は、死と隣合わせの日常をえがいた【DEAD DAYS】の紹介をします。

非常にテンポがよくて、飽きることなく最後まで読みきることのできる楽しい作品でした。

 

 

所持購入動機プレイ前期待値

私が所持しているのはパッケージ版です。

昏式さんの作品は、一も二も無く買っています。

プレイ前期待値:80

プレイ後満足度:81

 

 

 

どんな人向け?

 

 

  • ナジミスト(幼馴染み好き)
  • 死生観の描かれた作品が好きな人
  • テンポよく読める作品を探している人
  • ピーキーな設定のキャラを求めている人
  • 学園萌えエロゲに飽き飽きしていた人

 

 

 

ストーリーについて

 

 

見知らぬ場所で目覚めた男女数人。

彼らは一様に「死んだはず」の人間でした。

左からあいら、天願、真奈美

そんな彼らは、生きながらえるために「とある組織」から与えられた「ミッション」をこなさなければなりません。

それは、この世に存在するさまざまな「亡霊」を始末するというもの。

一見普通の人間のように見えるが……

シュメール人のような、一昔まえのブラクラ画像のような、そんな姿をした化け物たちを倒しつつ、死と隣り合わせの日常を過ごしていくことになるのです。

配給された武器や、自前の武器を使って戦うのだ!

そんな「GANTZ」さながらの設定の「死生観」を描いた作品となります。

 

 

 

雑感

 

 

死生観

主人公たちは組織によって命を繋いでいる状態であって、はたしてそんな状態で「生きている意味」があるのか。

たとえ霊体であっても、いろいろなことに悩み考えをめぐらせて過ごしている以上、そこに「生きている人間との違い」はあるのか。

各々が生と死にたいする答えを求めます。

そんな「死生観」を扱った作品ですので、その手の題材が好きな人にはおすすめできる作品です。

 

 

 

クズ系主人公

©クロックアップ

女好きのヤリチンで、平気でウソをつく、人を利用することに躊躇いがない……と、クズもしくは小物ともいえる主人公。そんな主人公は本作デッドデイズの好き嫌いをわける要素の一つでしょう。

私としては、据え膳を食わないフニャチン野郎よりはヤリチンのほうが好感がもてますし、聖人君子なパーフェクト主人公よりもクズなほうが人間味を感じますし、けっこう好きだったりします。

 

 

しかしこの性格にはしっかりとした理由付けがあり、そこが幼馴染みの真魚との関係性をえがくファクターとなっているのが素晴らしい。

そしてなによりも、クズはクズなりに意地をとおし、辺に改心したりせずに、自分の大切にしているもののために奮闘する姿は最高でした。

 

 

 

エロとシナリオの融合

主人公たちは蘇りの副作用として、ときおり「発情」状態となります。

発情した状態での快楽をむさぼるエッチシーンと、そうでないときの愛を確かめあう和姦セックスでの違いを出すのがうまかったと思います。

うまいこと恋愛要素とエッチシーンを結び付けられていたかと。

そして阿久津・昏式ライン(敬称略)の前作「眠れぬ羊と孤独な狼」よりも断然濃いエッチシーンになっていたのが、嬉しい誤算でした。

 

 

 

投げっぱなしジャーマン

この作品は、メインルートではしっかりと結末がえがかれているものの、それ意外のルートは「俺たちの戦いはこれからだエンド」ともいえる終わり方がされています。この点は評価をわける要因になっているでしょう。

ですが、私はこれに関しては全然気にならなかったんですよね。

というのも、起承転結の「結」がしっかりと締まっているかよりも、過程が楽しめたかどうかやテンポ感を重視しているため、そこが楽しめたら満足感が高くなるのです。

 

 

あとは例えばあいらルートですと、あいらはヒロインというよりも気が置けない友人のような感覚でとらえていたため、愛情とも友情ともとれるパートナー関係を築き、二人で手を取り合い「死と隣り合わせの日々=DEAD DAYS」を生き抜こうというところで終わった結末がむしろ好きでした。

真奈美ルートでは、ぶっちゃけますと「この人妻エロいな~」とか思っていまして、実際に人妻寝取り抜きゲーともいえる展開があったので、存外に満足感(というかシコリティ)が高かったのです。

その他のサブヒロインのルートに関しては、ないものだと思っていたので、あってむしろビックリしました。

そして最後の最後にやった真魚ルートではしっかりと物語の結末が描かれていました。

総評しますと、メインルート外の「投げっぱなしエンド」はメインルートの布石だろうと、気にしていませんでした。

 

 

 

幼馴染みゲー

©クロックアップ

この作品は、幼馴染みの真魚が正真正銘のメインヒロインであって、幼馴染みゲーと称するにふさわしいかと思います。

バトル要素やグロ要素や組織の陰謀よりも、「生と死に対する捉え方」と「照と真魚の関係性」こそが、この作品の肝だといえるのです。

ナジミスト(幼馴染みスキー)たちには、ぜひともプレイしていただきたい一作。

 

 

 

羊狼

本作「DEAD DAYS」は、阿久津・昏式ラインの前作「眠れぬ羊と孤独な狼」と関連性があります。

未プレイでもまったく問題ありませんが、前作にでてきた舞台やキャラクターなどが登場しますので、プレイしているとニヤリとできるシーンがあると思います。

【眠れぬ羊と孤独な狼 -A Tale of Love, and Cutthroat-】の感想

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余談ですが、「DEAD DAYS」は爽やかな余韻の終わり方をしたのですが、どこかご都合主義にも感じられます。「眠れぬ羊と孤独な狼」は少しほろ苦い後味の作品でして、私はどちらかというとそういう終わり方のほうが好きです。

しかし「DEAD DAYS」の終わり方のほうが、世間一般ではウケそうな気がします。

 

 

 

攻略情報

 

 

プレイ時間

私のクリアするまでのプレイ時間は、ボイスをほとんど聞いて16時間ほどでした。最初のエッチシーンまでは1時間くらいです。

 

 

攻略

自力攻略で回収率100%を目指すのはちょい面倒なので、攻略サイトを見てのプレイで大丈夫だと思います。

攻略サイトはこちら

 

 

攻略順

お好きな順番で大丈夫です。

 

 

体験版

体験版はこちら/DMM GAMES

 

 

パッチ

アップデートファイル

セーブの互換性がないので、パッケージ版の方は先にパッチを当ててからプレイしてください。

 

 

 

テキストについて

 

 

1~3行で書かれています。

読みやすい平易なテキストが素晴らしい。

飽きずに最後まで読みきることができました。

 

 

 

キャラクターについて

 

 

くれさか てる
暮坂 照 CV:柊唯也

主人公。ヤリチンでクズだが、合理的で即断できるところが素晴らしい。

 

 

あたか まお
安宅 真魚 CV:相模恋

主人公の照の幼馴染み。正義感がつよい真面目な性格です。

察しがよく思いやりにあふれています。

 

 

みつみね あいら
三峯 あいら CV:青葉みづき

曲がったことが嫌いでストレートな性格のギャル。

語彙力が低くてマジ卍でした。

 

 

あいら「ただやるにしても、ちょっと簡単に決めすぎじゃね? もっとよく考え練ってからにしろし」

照「は? どういう意味だよ」

あいら「物事って、なんでも簡単すぎちゃうのはよくないんだよ。どんどん実感がなくなってくから」

あいら「実感がなくなるってのは、一番ヤバいことなんだよ」

この発現には、まじでウンウンと頷きました。

クレジットカードだってそう、お金を使っている実感がないのでバンバン使ってしまう可能性がある。ソシャゲの課金だって歯止めがきかなくなりかねない。

SNSなんかで誹謗中傷をよくみますが、人と接している実感があまりないからこそ、平気で相手を傷つける発言をしてしまう。

「実感」がなくなるのはヤバい。ヤバタニエン。まじでそう思います。マジ卍。

 

 

めら まなみ
布良 麻奈美 CV:手塚りょうこ

貞淑な人妻。

少し気が弱く、おどおどしているところもありますが、人一倍優しい性格をしていたと思います。

そしてエロい。この私ともあろうものが、人妻フェロモンに当てられて5回ほど気絶しました。

 

 

©クロックアップ

どこでもオナニーをするおじさんこと「どこオナおじさん」に遭遇したときの真奈美さんの表情がまじでそそります。エクセレント!

 

 

じぷしーきゅー
ジプシーQ CV:ももぞの薫

正体不明のおばさ……お姉さん。ヒスパニック系の美女(?)で、高い戦闘力をもっています。

 

 

かみくぼ じゅりあ
上久保 珠璃亜 CV:梅木ちはる

現役のアイドルで、幼い見た目をしていますが、目的のためには手段を選ばないという主人公以上に食えない性格をしていました。

この子の死因はアナルにアルコールを入れられるというもので笑えましたが、危険なので良い子のみんなは絶対にマネしてはいけませんよ!

 

 

ネタバレ(クリックで展開)

 

 

©クロックアップ

最後の方でこのような発言をしていたのですが、照への感謝と、夢に向かって突き進みつづける強かさがよく現れていて好きです。

 

 

 

 

さめはだ きるる
鮫肌 キルル CV:葵時緒

ゴスロリ服を着た、情緒不安定で凶暴なメンヘラ女。

かなりピーキーな性格をしていてやばかったです。

 

 

まず笑い方。「ギカカカカカッ」とか「ギシシシシシ」とか「フシシシシ」とか「キシッ」とか、おおよそ常人が発しない笑い方をしていた

ので

声優さんってすごいなと思いました(小並感)。

 

 

そして主人公の照にたいする執着心がすごい。ストーカー・盗撮・盗聴・監禁はお手の物。

なによりとあるエッチシーン(眼窩姦)がぶっ飛んでいた

ので

多少のグロ耐性がある私ですら目を覆いましたよ^^;

 

 

©クロックアップ

エロゲーマーであるところには好感がもてました。

 

 

©クロックアップ

愛車のセンスも素晴らしい。

 

 

ネタバレ(クリックで展開)

 

 

一番キルりんの印象に残っているシーンといえば、やはり幼馴染みである真魚に勝てないと悟ったキルルが、照の記憶に永遠に残るために「死んでみせた」こと。

彼女は彼女なりに愛を貫きとおす満足のいく人生をおくったのかもしれませんね。

それにしてもここまで一途だっていうのはすごい。

 

 

 

 

 

てんがん そうきち
天願 壮吉 CV:野☆球

記憶喪失だという謎の男。

ヤバそうな風貌をしていますが、けっこう好きなキャラでした。

 

 

ネタバレ(クリックで展開)

 

 

©クロックアップ

天願と照くんがタイマンでステゴロで戦うシーンは、まじで激アツでしたね。

天願は最後まで自分の思ったとおりに行動して人生を謳歌する。そんな天願に照くんは一個人として向き合う。そして自分のエゴをぶつける。

拳と拳のぶつけあい以上に、思いと思いのぶつけあい、生きざまのぶつけあいをしている構図です。

 

 

この天願は、生まれてから1ヵ月もたっていない人格ではあるのですが、生きる楽しさや友達(ダチ)をみつけています。

そして最後まで自分の思ったとおりに生きぬいた、そんな格好良さがありました。

 

 

 

 

それにしても天願役の声優の「野☆球」さん……「のぼーる」って読むらしい……。

本編プレイ後のおまけコンテンツ「スタッフコメント」ではじめて知りました。

 

 

いんどう えいた
犬童 瑛太 CV:綾野綾斗

不良グループの顔役であり、その実「青池会系御船組」の跡目。

頭の回転がはやくて聡明で筋をとおす、任侠に生きる男。

 

 

しっくすてぃしっくす
66 CV:蒼依ハル

照たちの前に現れる謎の存在。性別不明。ベリーキュート。

 

 

 

システムについて

 

 

バックログ画面からのシーンジャンプ機能あり。

さすがのクロックアップともいうべく快適なシステムをしています。

通常のシーンとエッチシーンでBGM音量を変えられるのが素晴らしすぎです。

 

 

……が、パッチがまだでていないときにプレイしたのですが、真奈美と孝ちゃん(真奈美の夫)がセックスをするシーンで、孝ちゃんのボイスが消せなかった。

まじでブチ切れながらひらすら「孝ちゃん○ね」「孝ちゃんクソ」「孝ちゃんオラァ消えろやボケェ」と怨嗟の言葉をはきながらプレイしていました。

パッチを当ててください。さらば道が開かれん。

 

 

あとはまぁ既読シーンのスキップが面倒くさかったのと、BGM鑑賞ができないのが痛かったですね。

 

 

 

Hシーン

 

 

胸尻比率
着衣脱衣比率
中出し外出し
卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクなし。

 

 

エッチシーン評価

性衝動が強まるからって、ホントは貞淑なはずの人妻が淫らに乱れているのがエロエロでした。

また、ロリっ子の枕営業の媚び媚びご奉仕シーンも最高でした。

チュパ音や尺も上々。

発情しているエッチシーンと、そうではないエッチシーンでメリハリをつけているのも素晴らしかった。

定期的にエッチシーンが挟まれる抜きゲーのような形式をしているので、エッチシーンが目的の人でも飽きずにプレイできる作品だとおもいますよ。

 

 

全体的に良クオリティなエッチシーンだったのですが、なかにはチ○コがしなしなになってしまうようなグロいエッチシーンもありました。

乱交のようなシーンはあるものの、基本的には主人公とヒロインとの和姦シーンが主ですので、陵辱を期待している人はご注意を!

 

 

シーン数

クリックで展開

シーン数は全部で38シーン

真魚_7

あいら_8

真奈美_10

あいら&真奈美_2

ジプシーQ_2

珠璃亜_5

キルル_3

66_1

1シーンで基本CGは1枚使われています。

 

 

 

主題歌

 

 

主題歌

Liar,Liar / Mr.FanTastiC

絶走」でメジャーシングルデビューをした、汗あり涙なしのファンタスティックロックバンド「Mr.FanTastiC」が担当しているOP。これからの活躍に要注目のバンドです。このバンドの起用は、先を見据えた良いチョイスだったと思います。

 

 

 

まとめ

 

 

「死生観」「幼馴染み」「飽きずにテンポよく読める」……これらの項目にピンときた人には全力でおすすめさせていただきます。

 

 

体験版・デモムービー・ご購入はこちら

 

 

 

パッケージ版

 

FANZA通販 Getchu.com

 

ダウンロード版

 

DMM GAMES

 

 

 

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