【悪の女幹部 フルムーンナイト】の感想

5,184文字

強く美しく、そして傍若無人の悪の女幹部にオシオキせよ！

悪の女幹部 フルムーンナイト（ルネ）
	ゲーム属性グラフ
ジャンル　――　悪の女幹部を罠にはめてお仕置きADV
発売日　　――　2012年03月30日
パッケージ版価格　　――　3,800円（税抜） ダウンロード版価格　――　3,561円（税込）
スタッフ 原画 ジェントル佐々木／あまぎみちひと／吉井ダン シナリオ 大神キリン／川原圭人／須々木鮎尾／桃梨蜜柑／ＫーＴＯＫ
あらすじ 時は現代。突如として月に現れた王国グレート・ルナリアム（以下Ｇ・ルナリアム）の侵略から地球を守るため、 十五夜つきみ十五夜まりあの正義の姉妹ヒロイン・シルバスターが立ち上がった！ 主人公のカツマ（※名前変更可）はG・ルナリアムの幹部である。 女系国家G・ルナリアムでは強さと階級は生まれながらに持っている月の紋章によって決まる。 紋章の格が低く、数少ない男であるカツマは女幹部たちにこきつかわれる立場にあった。 命令されて戦場に出ればシルバスターに打ち負かされ、戻れば女幹部たちにどやされる。 そんな日々を送っていた。 ある日、何度目かわからないシルバスターとの直接対決の途中、 6人の女幹部たちが現れ、カツマごとシルバスターを罠に陥れてしまった。 気づいたときには、カツマは見知らぬ場所でシルバスターの片割れ十五夜まりあによって介抱されていた。 まりあもダメージを受けたことによって変身が解除され、一人放り出されてしまったのだった。 敵であるにもかかわらず、命を助けてくれたまりあの優しさにカツマは心を惹かれ……というようなこともなく、 据え膳食わねば男の恥と、まりあを押し倒してしまう。 そのとき、まりあと交わることでカツマの眠っていた能力が目覚めた。 特殊能力エンブレム・スティールと呼ばれるその力は、イカせた相手から『月の紋章』を奪うことができるのだ。 紋章の格で階級が決まるＧ・ルナリアムにおいて、相手の紋章を奪えるこの力の価値は計り知れない。 自分の持つ素晴らしい能力に気づいたカツマは、すぐに自分を陥れた女幹部たちへの復讐を思いつく。 この力を使えばあの忌々しい女幹部たちを屈服させることができる……！ カツマはまりあを丸め込み、今後は正義のために裏から情報を流すと約束する。 すべては計画を実現させるために……。

評価

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評価	おすすめ度
	★★★★★
	満足度

作品の紹介

そういえば数年前に、ドラマの「半沢直樹」が流行りましたよね。

「やられたらやり返す。倍返しだ！」とかいうやつです。あれによって正義感にあふれる意識高い系社会人が増えたとか増えていないとか……。

今回紹介する【悪の女幹部 フルムーンナイト】は、今まで主人公のことを虐げていたナマイキな悪の女幹部たちにオシオキするという、まさに半沢直樹てきな作品なのです。

もしこの作品が面白くなかったなら、大和田常務よろしくぷるぷると震えながら土下座いたします。あなたも奮ってプレイしましょう。

攻略情報など

攻略

女幹部の弱みを握って陥れるながれなのですが、ある程度テキトーにやってもクリアできると思います。ただ、全部のシーンを自力で集めるのはなかなか大変なので、フルコンプを目指すならば攻略サイトを利用するのも手です。

攻略サイト（いくつか誤字脱字や記載ミスがあります）

推奨攻略順

推奨攻略順はとくにありません。

Ｈシーン

卑語あり。ピー音あり（一部キャラのみ）。アナルモザイクあり。

システム

バックログ画面からのシーンジャンプ機能なし。

パッチ

初回パッケージ版（廉価版をのぞく）を購入された人は、修正パッチを当ててください。

公式サイト

どんな人向け？

感想

ストーリー

主人公のカツマは、地球を侵略しようとしている月の王国『グレート・ルナリアム』の幹部です。

しかし、他の女幹部たちよりも立場が下で、冷遇される日々をおくっていました。

あるきっかけにより『エンブレム・スティール』という他の幹部の地位をうばえる能力に目覚めたので、それを活かして復讐をはたし、上の立場にのぼりつめようと画策するお話です。

この女幹部たち、やっていることはガチで悪辣で、最初は主人公にたいして冷たいのに、間抜けでコミカルで個性的であるために憎めません。

ヤッターマンにでてくるドロンボー一味のような、悪役なのにそれを感じさせないノリというか、魅力的にみえてくるのが不思議です。

^{©ルネ（当サイトで引用した画像の著作権はすべてルネにあります）}

私は、こうやって罵倒されるとガチでイライラするタイプなのですが、この作品の場合は、そんなに苛つかない設計になっていまして、しかもこういう強気な態度のヒロインたちが、のちに従順になったり可愛げがでてくるのがすごいところ。

ネタバレ（クリックで展開）

どうですか？　可愛すぎじゃないですか？

カツマくんもマジでかっこいい。

今みてもドキドキするような最高のイベントＣＧで、テンションが高まってきました。

ほわああああああああああああああ！

ほわあああああああああああああああああ！

ほわああああああああああああああああああああ！

ゲームの流れ

まずはターゲットにする女幹部を選択します。

次に、えらんだ女幹部の弱点をさぐるべく、情報をあつめます。

最終的には、あつめた情報を正義のヒーロー『シルバスター』の片割れであるまりあに密告します。

しっかりと情報をあつめていれば、シルバスター側が勝利し、負けた女幹部のオシオキ役をまかされているカツマが、オシオキと称してエッチなことをして、その機に乗じて女幹部の能力をエンブレム・スティールによりうばいとる流れです。

バトルシーンにもＣＧが用意されていて、迫力のある構図を見ることができます。また、カットインを随所に活かしているところも好印象。

キャラクター紹介

ルナテミス

CV：平野響子

Ｇ・ルナリアムの姫で、プライドが高く高飛車な性格。しかし、おバカだったり直情的だったり簡単に騙されたりする一面が可愛い。

カグヤ

CV：片倉ひな

忍者マスターとして組織での役割を黙々とこなす仕事人。主人公とは幼なじみの関係で、最初のほうは冷たい女幹部たちの中でも、この娘はつねに主人公を気にかけていて優しくて、オアシス的な存在でした。いい子なだけに騙してオシオキをしなきゃいけない展開には忍びなく思いました（忍だけにｗ）。

とあるヒロインのエンドで、カグヤが「おめでとう」と心のそこから好きな人（カツマ）の結婚を祝福していて（そのように聞こえて）、そのシーンがめちゃくちゃ好きでした。声優さんって凄い。

エファナティカ

CV：一色ヒカル

肌が青くて、いかにも人外らしさマックスな容貌が目立つ、気性の荒い女幹部。地球上での姿も、褐色肌で糸目ヒロインという濃ゆい属性をもっています。

セレーナ

CV：野神奈々

ガチでアホな武闘派の女幹部。

オボロ

CV：青井美海

クールな皮肉屋。直接的な戦闘能力はたかくないのですが、霊符をつかったり式神をあやつりトリッキーに戦う頭脳派です。エッチシーンでは匂いフェチな一面が顔をのぞかせ可愛らしかったです。

ダイヤナ

CV：小林由奈

地球を裏切ってＧ・ルナリアム側についた元地球人。どこか飄々としていてノーテンキな性格。デレると家庭的な一面をみせはじめ、見た目とのギャップが凄いです。

ルナルバース１３世

CV：サトウユキ

Ｇ・ルナリアムの女王。ロリっぽい見た目をしていますが他のヒロインたちよりも長い年数を生きています。見た目のイメージどおり子供っぽい一面もあるのですが、女王としての器の大きさをみせたり、上に立つもののなんたるかを説くシーンなど、大人物であることがうかがえます。実際に戦闘力もＧ・ルナリアムなかで追随するものがいないほど。

十五夜つきみ

CV：安堂りゅう

正義のヒロイン『シルバスター』に変身してたたかう女の子。勝ち気で明るい性格。困っている人を放っておけない優しい心の持ち主。身体能力がとても高く、悪の女幹部たちの強敵として立ちはだかります。

十五夜まりあ

CV：サトウユキ

つきみの姉で、シルバスターとして戦う妹のことをサポートしています。

ストーリー序盤のほうから主人公カツマのことを信頼してくれて、一途な想いを向けてくれるという特殊な立ち位置なのがおもしろい。

他の女性と仲良くしているとヤキモチを焼く姿をみせますし、普段は気弱だけど譲れないところでは折れない強さをあわせもつ、とっても魅力的なヒロインです。

好きなヒロイン

まりあ＞カグヤ＞ルナテミス＞つきみ＞オボロ＞ルナルバース＞ダイヤナ＞エファナティカ＞セレーナ

特大ボリューム

もともとがフルプライス相当の作品に、シーンをさらに追加しているので、エッチシーン数114で、尺もしっかりとしているというなんとも特大ボリュームな作品になっております。

エッチシーンの傾向としては、最初こそはオシオキ・調教という内容なのですが、相手の尊厳を踏みにじるような酷いシーンやハードなものはありません。

そして何度かシーンを重ねるとヒロインに好意をもたれて和姦ちっくになります。

任務に失敗した場合などで、逆にヒロインからオシオキされるシーンもありますが、全体の割合からいえば極わずかです。

やはりシーン数が多いこともあり、シチュエーションは多種多様です。今作では複数プレイも多数追加されていて、さまざまな組み合わせの３Ｐシーンを見られます。

いろんな構図

主人公とヒロインがセックスするシーンを俯瞰でえがいている構図から主観視点まであり、アングルもいろいろとこだわられています。

画面いっぱいを使ってご奉仕する姿がえがかれていて素晴らしい。

また、バトルシーンにも凝った構図がおおいです。

広角レンズでのぞいているかのような歪みをだすのがバツグンにうまくて、臨場感があります。

もちろん複数絵師なので、キャラによって上手い下手の違いが多少ありますので悪しからず。

褐色肌

今作では海にいくエピソードがありまして、ヒロイン全員が選択肢によっては日焼けをしてこんがりと健康的にやけた褐色肌になります。

日焼けした女の子が好きな人には迷わずおすすめできる仕様です。

まとめ

とにかく特大なボリュームで価格破壊といっても過言ではないレベルのコストパフォーマンスの高さ。

作品の質もたかくて、お気に入りのヒロインもできましたし、非常に満足感のある一作でした。

ルネソフトの人気作品18タイトルの入ったパックにも「悪の女幹部フルムーンナイト」が含まれています。