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愛欲の桃源郷で――
頭蓋骨まで――融かされる
ソープランドのはっしゃくさま(Hending) | |
ジャンル ―― 超絶不幸な青年が高身長怪異ソープ嬢に愛で飼われるADV | |
発売日 ―― 2023年04月28日 | |
パッケージ版価格 ―― 7,800円(税抜) ダウンロード版価格 ―― 7,700円(税込) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
★★★☆☆ | |
満足度 | |
作品の紹介
今回は【ソープランドのはっしゃくさま】を紹介します。
ポテンシャルの高い、良作になる可能性を秘めた作品でした。
あらゆる面でズレている作品です。
そのズレこそが、ドンピシャに刺さる人もいるでしょう。
抜きゲーだと思って購入したのですが、思った以上にストーリー重視傾向にありました。
どんな人向け?
- 爆乳好き
- 伝奇・オカルト・ホラー要素が好きな人
- 体験版をプレイして、テキストのノリに肌が合っていた人
- クオリティの高いアニメーションHシーンを求めている人
- エッチシーンとストーリー展開、どちらにも期待している人
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて11時間ほどです。最初のエッチシーンまでは30分ぐらいかかりました。
攻略情報
一本道です。選択肢は2ヵ所あります。セーブ&ロードでシーン回収しましょう。
システム
難易度 | 修正パッチ | シーンジャンプ機能 |
簡単 | なし | あり |
備考 | ||
- |
感想
どんなお話?
主人公の 八房 くんにはカノジョがいます。
親が入院しているという名目で、たびたび治療費を請求してくる、素敵なカノジョさん♪
それに対して、文句1つ言わずにお金を渡す、お人好しな主人公なのでした。
八房くんは、デリヘルドライバーとして働いています。
しかし、ひょんな事から「高級ソープ嬢」と思わしき人物の執事として働くことになります。
本作のヒロインは、爆乳姉妹である 唄穂 さんと 宝香 さんです。
唄穂さんと宝香さんと関わるうちに、主人公が抱える秘密が明らかになっていきます。八房くんの数奇な運命と、彼の行く末がどうなるのかを見守る作品です。
とにかくズレている
意外にもシナリオを重視している作品
『南総里見八犬伝』を彷彿とさせる主人公の名前から察した人もいるかもしれませんが、意外にもシナリオを重視した作品でした。
伝奇・オカルト・ホラー要素があります。
Hendingの過去作の傾向から、もしくは、アニメーションサンプル動画などから、ゴリゴリの抜きゲーを期待して買った人は多いでしょう。
そういう人にウケづらい作品だと思います。
エッチシーンの合間合間のシナリオが、意外にも長ったらしいからです。
たくさんの人物の名前がでてくるので、流し読みをしているとストーリーが分からなくなる可能性がありますのでご注意を。
かくいう私も、抜きゲーだと思って購入しました。
エッチシーンは好みには合いませんでしたが、ストーリー展開に関しては、思っていた以上に楽しめましたよ。
独特なノリのテキスト
一部の単語をローマ字で表記したり、顔文字を交えたりと、とにかくテキスト描写やノリが独特です。
特に主人公のノリはキモかったです。
が、慣れてくると面白く感じる場面もありました。
このシーンなんかは、演出も、展開も、ノリも、全てが上手いこと噛み合っていて面白かったですね。
主人公は、ピュアで心優しいヤツなんですが、それがゆえに騙されてアホらしい行動を取ってしまったシーンです。
センスが謎
さて、上の画像の禍々しい物体はなんだと思いますか?
はい、そうです。
スマホカバーです。
……って分かるかい!
ヒロインは八尺様?
本作のタイトルは【ソープランドのはっしゃくさま】。
八尺様とは、身長が8尺(約240cm)あるとされる女妖怪のことです。
1~2シーンぐらいは、人外であることを示すかのように、舌がニョロ~っと伸びているシーンがあるので、苦手な人はご注意を。
私は舌が長くても大丈夫だったのですが、1シーンだけクリトリスが触手のように伸びているシーンがあって、それはさすがに引きました。笑
ヤキモチ焼き描写がGOOD
ヒロイン2人は、主人公のことを甘やかしてくれます。
2人とも主人公のことが大好きで、ヤキモチ焼き描写が豊富です。
エッチシーンもズレている
エッチシーンは、めちゃくちゃアニメーションに気合が入っています。
爆乳が好きならば楽しめること請け合い。
ですが、ズレているシーンがちらほらありました。
たとえば、一部のフェラシーンでは、チュパ音がほとんどなくて、セリフメインで構成されていてビックリした記憶があります。
フランクフルトを頬張るシーンにアニメーションが使われていたり、「そこをアニメーションにするんだ」と驚いたシーンもありました。
どこにリソースを割くのかは、制作者のセンスが如実にあらわれますからね。
あとは個人的には、チンポを「酸っぱい匂い」と表現するのはやめていただきたかった。
なんか酸っぱさって、凄く意識しちゃいません?
たとえば「甘いチョコレート」とか「辛いラーメン」とか言われてもそこまで意識しないのですが、「酸っぱい梅干し」って言われたら、味をイメージしてしまい、唾液がジュワっと出てきませんか?
なので「酸っぱい」という表現が好きくないんですよね~。
閑話休題
一番ズレていると感じたのは、男性器のことを「おちんちん」と呼んでいるヒロインにたいして主人公が「ペニスと呼んでほしい」と言ったシーン。
この世の中に「おちんちん」よりも「ペニス」という表現のほうが興奮する人もいるのかとビックリしました。
なんやねんペニスって。
外来語を使うなよ。
日本人なら「男根」と呼べや。
あ、すみません。嘘です。調子に乗りました。「おちんちん」か「おちんぽ」でお願いします。
魅力的な攻略不可ヒロイン
突然ですが、本作の好きなヒロインを紹介します。
1番のお気に入りは 遥 ちゃんです。
おしとやかで清楚な雰囲気がドンピシャに好みでした。
2番目にお気に入りなのは 寧音 さんです。
年上敬語ヒロインという属性がめちゃくちゃ好きでした。
この2人のサブヒロインには、エッチシーンが用意されていません。
どぼじて……(´;ω;`)
タイトルコールが好き
最近のあかべぇ系列の作品は、タイトルコールのときの掛け合いに凝っています。本作でもお気に入りものがありました。
「ぽーぽぽーぽぽ、ぽっぽぽ、ぽぽ」ってやつです。
宝香ちゃんの声が可愛くて、言い方も面白くて、クセになりますね。
エッチシーンについて
卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクなし。
アニメーションは、やはりクオリティが高かったと思います。
私は爆乳には興味がないのであんまり刺さりませんでした。
が、でかいおっぱいが好きな人なら楽しめるでしょう。
尻フェチ的には上の画像のシーンはエロかったと思います。
まとめ
ココがイマイチ
- 名前だけ登場する人物が多くて分かりづらい
- サブヒロインにはエッチシーンなし
- 好みからズレているシーン
ココがおすすめ
- 思ったよりもストーリー展開が良かった
- アニメーションのクオリティが高い
- 独特なノリで楽しいシーンがある
- タイトルコールがクセになる
- ヤキモチ焼きヒロイン
- サブヒロインが可愛い
- 爆乳好きにはおすすめ
ここまで読んでいただいて、良くも悪くも「ズレている」作品だと分かっていただけたでしょうか。
テキストにもストーリー展開にも見どころがあり、人によっては良作足りえる作品だと思います。
エッチシーンを楽しみつつ、ストーリー展開も楽しむのが吉です。
エッチシーンとストーリー、どちらかに比重を置いて期待してはいけません。
テキストのノリが独特ですので、気になる方は体験版をチェックしてみてください。
爆乳に癒やされたい人、ヤキモチ焼きヒロインが好きな人、オカルト作品が好きな人におすすめします。
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