3,883文字
A.D.2199
ようこそ月面基地“庭園”へ、人類の幽霊の皆さま
ムーン・ゴースト(Purple software) | |
ジャンル ―― 月の上に刻む、庭園の記録ADV | |
発売日 ―― 2024年10月25日 | |
パッケージ版価格 ―― 5,800円(税込6,380円) ダウンロード版価格 ―― 5,273円(税込5,800円) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
★★★★☆ | |
満足度 | |
作品の紹介
今回は【ムーン・ゴースト】をご紹介します。
世の中には、幽霊を成仏させる方法が2種類あります。
1つは、問答無用で消滅させる方法。もう1つは、無念を晴らして成仏させる方法。
本作では、後者の成仏を扱った心温まるストーリーです。
思いやりに溢れた霊媒師・陰陽師の皆さんにおすすめしたい1作ですね。
/ ぷよぷよするな! \
どんな人向け?
- 声優の鶴屋春人さんのファン
- キービジュアルに惹かれた人
- ソフトSFジャンルが好きな人
- アンドロイドキャラが好きな人
- 感動系のショートエピソードを求めている人
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は7時間ほどです。最初のエッチシーンまでは3時間半ぐらいかかりました。序盤は計測し忘れていたので、正確な時間ではありません。
攻略情報
一本道です。
システム
難易度 | 修正パッチ | バックログジャンプ |
簡単 | あり | あり |
備考 | ||
- |
感想
どんなお話?
ムーン・ゴーストの舞台は、地球ではなく月面基地です。
本作には人間は登場しません。
登場キャラクターは、アンドロイドの主人公とヒロイン、意識のある幽霊や意識のない幽霊、そして、ホログラムとして投影された人類代表です。
そのうえ、主人公には特定の性別はなく、男女のボディを使い分けているという。
はい。ということで、近未来の月面基地を舞台にしたSFモノの作品ですね。
SFモノと言っても難しい内容ではなく、お気軽に楽しめるソフトSF作品です。
ゲームを開始して間もなく、主人公が《葬送の鐘》と呼ばれる厄災をひきおこして消滅したというエピソードが語られます。
ユーザーがこれから体験するのは、《葬送の鐘》に至るまでの物語ですね。
主人公のセフィラ・ダアトと、ヒロインのセフィラ・ビナーは、幽霊を成仏させる役割を与えられています。
幽霊の生前の悩みや後悔を晴らして、成仏させてあげるのです。
つまり、感動系のショートエピソード集のような作品ですね。
それだけでなく、《葬送の鐘》に至った原因やその結末まで描かれる、大枠のストーリー展開も用意されていました。
ムーン・ゴーストの特徴
短いながらもストーリーは良い
作品のボリュームが少ないのは短所でもあり、短時間でプレイできるまとまったストーリー展開であるというのは長所でもあります。
人類代表のデザインが良い
人類代表のデザインは練られているなぁと思いました。
約200年後には、女性の人口ほうが多くなっているという予想で性別は女に、黒人系の比率が高くなっているという予想で肌の色を浅黒く、そして、人類が労働から解放されたことによりユーモラスな性格にしたんだろうと推測しております。
プレイ画面の視認性が悪い
本作は「月」が舞台なので、基本的には暗いトーンの背景が使われています。
メニューやアイコンの視認性がすこぶる悪かったです。
真っ黒な背景画面のシーンでは、なにも見えません。
ここらへんがセーブボタンかなと、ギャンブルのように画面をクリックするのは、それはそれで楽しかったです(ポジティブ)。
間違ってロードを押してしまい発狂するのもまた一興。
鶴屋春人さんのファンはプレイしたほうが良い
主役のセフィラ・ダアトの声優は、男女共に鶴屋春人さんが担当されています。
どちらのボイスも非常に素晴らしかった。
可愛いも格好いいも表現できる鶴屋さんはホンマに凄いわ。
プレイ前は、男性主人公1人に絞ってほしいと思っていましたが、鶴屋さんの演技のおかげで不満がふきとびました。
エッチシーンについて
卑語あり。ピー音あり。アナル描写なし。
主人公が女性のボディのときは攻められるシチュ。
主人公が男性のボディのときは攻めるシチュがメイン。
ソフトSMチックなシチュエーションが特徴的だったでしょうか。
ピー音は小さい音だったので、あまり不満には思わなかったですね。
まとめ
ココがイマイチ
- ボリュームが少なめ
- プレイ画面でのメニューやアイコンが見えづらい
ココがおすすめ
- 世界観が良い
- 声優さんの演技が良い
- アンドロイドモノとして面白い
- 短くもまとまった感動系ストーリー
人間が登場しないうえに、主人公の性別が定まっていないので、不安要素が強かったんですよね。しかし、実際にプレイをしたら、一定以上の満足感を得られました。
SFジャンルの感動系ストーリーを求めている人はぜひ。
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