3,190字
私の心に広がる波紋
あなたに触れて、
この感覚の名前を知る。
| QUALIA ～約束の軌跡～（PURESIS） | |
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| ジャンル ―― 心を繋ぎ合う純愛ノベルゲーム | |
| 発売日 ―― 2020年06月26日 | |
| パッケージ版価格 ―― 2,800円（税抜） ダウンロード版価格 ―― 2,500円（税抜） | |
評価
| 評価 | おすすめ度 |
 | ★★★☆☆ |
| 満足度 | |
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作品の紹介
アンドロイドヒロインとメイド服の相性はいいのかもしれない。
人間のために尽くすアンドロイド、ご主人さまのために尽くすメイド、どちらも奉仕の精神があるからだ。
そして北見六花さんのきれいな声。この３つを組み合わせるとなにができるのだろう。
お砂糖、スパイス、すてきなものをいっぱい。全部まぜると、
アンドロイド、メイド服、北見六花さん……可愛いものをまぜると、むっちゃ可愛い女の子ができあがるのだ。
ということで【QUALIA ～約束の軌跡～】という作品を紹介するのですが、良い素材をあつめていながら性急な展開があってもったいなかったです。
しかし、低価格ながらもそれなりに満足感のある作品だと思いました。
あ、前フリであれだけ語っておいてなんなんですが、
この服って、メイド服の一種で合っていますよね！？
ピンク色のミニスカメイド服……いい趣味してやがるぜ
私が所持しているのはパッケージ版です。
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は５時間半ぐらいでした。最初のエッチシーンまでは４時間です。
攻略
選択肢は２ヵ所ありますが、ルート分岐はありませんのでお好きに選びましょう。
システム
バックログ画面からのシーンジャンプ機能あり。
右クリックでテキストウィンドウの消去ができなくて不便でした。
どんな人向け？
- それなりにボリュームのある低価格作品を求めている人
- アンドロイドヒロインとの恋愛ストーリーを見たい人
- 声優の北見六花さんが好きな人
- 絵を気に入った人
感想
どんなお話？
アンドロイドヒロインのマキナと、マキナを開発した天才研究者のヒロとの恋愛をえがいたストーリー。
正直私はただのイチャラブゲーだと思ってプレイしはじめたのですが、アンドロイドヒロインと人間との恋愛の難しさや、困難を乗り越えていくことをえがいた、ストーリー性のある作風でした。
キャラクターについて
マキナ CV：北見六花
発達したAIをもつ最新のアンドロイド。
まず声が正しい。
そして顔が可愛い。
アンドロイドヒロインであるからこその性格の良さを持ち合わせている。
この３要素だけでも強い。強すぎます。
阿比留 カレン CV：手塚りょうこ
主人公と同じ職場ではたらく研究者。
プロト CV：野中みかん
主人公が幼少期に開発したロボットの試作機。
なんつーかアレだ。
ガ○ダムにでてくるハロに似ている。
越野 博
本作の主人公。
なんか、いかにも頭がいいですみたいな名前をしていて腹が立つ。IQを10ぐらいわけてくれ。
エッチシーンについて
卑語あり。ピー音あり。アナルモザイクなし。
エッチシーンは４枠です。
♡ パイズリフェラ
♡ 正常位での初エッチ
♡ 授乳手コキからお風呂に移動して対面座位
♡ 69をしたあと裸になり密着騎乗位
特徴
中盤からは楽しかった
体験版はプレイしないで予約したのですが、序盤は丁寧な描写がすばらしいものの、わりと退屈でした。
しかし中盤の起承転結でいうところの「転」の部分からひきつけられ、後半はマキナの可愛さが天元突破していてニヤニヤできました。
はじめから惹きつけられるテキストだったならば、もっともっと好印象だったので惜しかったです。
マキナが可愛い
マキナのルックスがとにかく好みでしたし、ものっそい可愛いイベントCGがおおかったです。
そして声優は北見六花さんなのが強い。
とにかく内容を語ると楽しさが半減してしまうと思うので、このあたりの要素に心惹かれた人にはおすすめができます。
体験版の範囲は、私としては退屈に感じたところでしたが、ここを楽しめた人ならば製品版はもっと楽しめること受け合い。
ただし、しっかりとしたSFモノの作品を求めている人、泣きゲーっぽい要素を嫌う人には合いません。
ネタバレ感想
語りたいことは全部ネタバレ感想に書きます。
■アンドロイドヒロインとの恋
けっこうアンドロイドヒロインのでてくる作品って、ヒロインが高性能すぎて「人間との恋愛とそこまで変わらない」感覚になることもしばしばです。しかしこの作品では、人間的な感情が欠けていることや、それを徐々に学習していくこと、それに伴ってヒロとの恋愛の描写がとにかく丁寧であったことが特徴的でした。
強いて言うならもっとメカメカしいデザインだったら良かったんですけどね。
■展開の違い
私がいちばん面白いなと感じたのが、前半のマキナと後半のマキナとの展開の違い。
前半のマキナは高性能アンドロイドのくせに「防水機能」すらないことに「は？」と思っていたのですが、前半と後半の違いがおおきく現れていて、結果としては良かったですし、前半のマキナたちがいたからこそ後半のマキナがつくられたという意義がありました。
前半と後半では同じようなイベントを辿るのですが、それぞれのマキナで反応が違ったり、恋愛関係にすすむペースがはやかったり、より人間的なマキナを見られたことがとにかく楽しかったです。
■２つの世界が干渉
前半の世界のマキナは、後半の世界のマキナやヒロの幸せのために奔走。後半のマキナは、前半のマキナを救うためにうごく。
そうしてどちらの世界もハッピーエンドを迎えるという結末がよかったですね。
■OASIS
人間とロボットはずっと一緒にはいられないという現実を、仮想世界で生き続けることで解決するのですが、ここらへんは好みが分かれそうですね。はたして本当の幸せとはなんなのか。倫理的な問題はないのか。etc……
■タイトル画面の演出
誰もいないOASISに、マキナが現れる演出良すぎじゃないですか？
まとめ
ココがイマイチ
- もっとメカメカしいデザインのほうが好み
- 前半がとにかく退屈だった
- とある展開が性急に感じる人がいるかも
- コンピューターサイエンスの知識がしっかりと活かされている作品を求めている人には合わない可能性がある
ココがおすすめ
- 後半は楽しかった
- とにかくマキナが可愛い
- 中盤には少しグッとくる展開もあった
- 低価格帯のなかではボリュームがある
- 主題歌が好み
気合を入れて作られているのが伝わってきたので、もっと評価されてもおかしくはない作品だと思います。
素材が良かっただけに、作り方次第では名作になったと思うのですが惜しかったです。
低価格なのでお気軽な気持ちで購入できるでしょう。
パッケージ版
ダウンロード版