【サクラノ詩】のパッケージイラスト

エロゲーの感想

【サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-】の感想

2023年1月20日 古城

11,521文字

伝えたいこと、たったひとつ
  瞬間を閉じこめた永遠。

サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-
【サクラノ詩】のパッケージイラストゲーム属性:シナリオゲー
ジャンル ―― ノベルアドベンチャー(18禁)
発売日  ―― 2015年10月23日
パッケージ版価格  ―― 9,880円(税抜)
ダウンロード版価格 ―― 7,980円(税込)
スタッフ
シナリオすかぢ/他……
原画狗神煌/籠目/他……
主題歌 ―― 櫻ノ詩(Vo.はな)
あらすじ

「幸福の先への物語」

春。世界的な美術家である父の死により、天涯孤独となった主人公・草薙直哉は、親友である夏目圭の家へと世話になることに。そこには、直哉が通う学園の担任である夏目藍、圭の妹で女優の夏目雫との交流が待っていた。
そして、新学期の到来と共に、遠い昔に転校した幼なじみ・御桜稟が、再び直哉の前に現れる。

風に巻く桜の花びらの向こう、それは、約束されていた再会の如く――。

時の刻みが想いを重ね、感情の奔流が形になるとき、そこで出会う光景とは?

物語の先にある幸福。その先にある物語の形――。
サクラノ詩は、立ち止まる人とその先を歩き続ける人々の物語。

――公式サイトより引用

評価

評価おすすめ度
【サクラノ詩】の評価★★★★★
満足度
満足度85点

作品の紹介

今回は【サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-】を紹介します。公式略称は【さくうた】です。

2004年の発売予定から、なんと約11年待たされた挙げ句に発売した作品です。

しかし、その上がりすぎたハードルに躓くことなく、好評を博しました。

私は発売当初にプレイ済み。今回は、ザーッと気になるところだけを再プレイして、感想を書いています。

【サクラノ詩】のパッケージ画像(所持証明)

私が所持しているのはパッケージ版です。Windows10でプレイ可能です。

どんな人向け?

  • イケメン主人公が好きな人
  • ライターのすかぢ氏のファン
  • 体験版を最後までプレイして楽しめた人
  • 幸福の先への物語――というテーマに惹かれた人
  • 音楽・グラフィック・ストーリーと、色んな要素に力を入れた作品を求めている人

攻略情報など

プレイ時間

私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて45時間ほどです。最初のエッチシーンまでは15時間ぐらいかかりました。

 

攻略情報

簡単っちゃ簡単ですが、攻略が楽しいタイプでもないので、自力攻略でもそうじゃなくてもどちらでもOKです。

 

システム

難易度修正パッチシーンジャンプ機能
普通ありなし
備考
※修正パッチは、DL版は適応済み。PKG版は先に当ててからプレイすることを推奨。

感想

どんなお話?

それが虚無ならば虚無自身がこのとほりで ある程度まではみんなに共通いたします

サクラノ詩は、宮沢賢治の《春と修羅・序》の引用文からはじまります。流れるBGMは《ジムノペディ 第1番》。これは作曲家であるエリック・サティにより「ゆっくりと苦しみをもって」と指示されている楽曲です。

意味深な冒頭でしたが、それもそのはず。

ただ、舞い散る桜を見ている。

主人公= 草薙 直哉くさなぎ なおや の父である 草薙 健一郎くさなぎ けんいちろう の葬儀のシーンから、序章が幕をあけるのです。

「大変だったな……」と直哉に声をかける圭

右が本作の主人公である草薙直哉

直哉のそばに佇む男がいます。男です。女っぽい顔立ちですが男です。

彼の名前は 夏目 圭なつめ けい 。

すでに母親もいないため、天涯孤独となってしまった直哉のことを心配していました。

が、直哉はどこ吹く風でおちゃらけています。

藍「これから、学校を卒業するまで、ウチでみんなで暮らそうと言っているんだ」

今度は夏目圭の姉である 夏目 藍なつめ あい がやってきます。

彼女は、直哉の心情を察して「一緒に暮らそう」と提案しました。

その提案にたいして直哉は乗り気ではなかったものの、彼女らの強引な説得によりしぶしぶ・・・・了承することに。

 

 

そして新学期。部活動の「新入生勧誘」の時期。

真琴「あんたもがんばるのよ!」

美術部の部長である 鳥谷 真琴とりたに まこと の命令……お願いにより、勧誘を手伝うことになった草薙直哉。

勧誘のおりに、転入生である 御桜 稟みさくら りん と言葉をかわすことになります。

稟「ただいま……なおくん」

彼女は、直哉と幼少期を共にすごした幼なじみでした。

ここで序章が幕を引き、第一章へとつながるのです。

 

 

さて、ここまでで何となく、サクラノ詩の方向性が見えてきたでしょうか。

つまり本作は、恋も部活も楽しんじゃう、ハートフル☆恋愛☆ストーリーです☆彡。

………………

…………

……

うそです

嘘です。すみません。調子に乗りました。失礼しました。咽び泣いています。頭を下げています。許してください。

 

 

それでは気を取り直して、今度は、第一章の冒頭を見てみましょうか。

愛するものが死んだ時には自殺しなけあなりません。

中原中也の詩《春日狂想》が引用されています。

これは、直哉が幼少期に母親を亡くしたときに、何気なくつぶやいてしまった一節なのです。

そして更に、誰かを失って悲しむぐらいなら「大切な人を作らなければいい」とも言います。

そのとき一緒にいた稟は、以下のように述べました。

稟「それじゃ……、それじゃみんながおんなじ時間に、おんなじ場所で生きてる意味がないよっ!」

このシーンで、ようやく輪郭が見えてきたでしょうか。

つまるところサクラノ詩とは、幸福とは何か。不幸とは何か。他者との交流がどのように人生に影響をもたらすのか。そうしたことを、芸術の話と絡めつつ表された作品です。

 

草薙直哉は、神童と呼ばれるほどの画家でした。が、6年以上まえに絵を描くことをやめています。

それぞれの登場人物の隠された過去。複雑に絡みあう人間関係。世代をこえた一族間での抗争&確執などが、学園萌えゲーのガワを被って描かれています。

 

若田「これやるから、持って行け」

このシーンは、直哉が美術部の顧問から、年代物のウイスキー、プレミアのついたシングルカスクを受け取るシーンです。

「ここぞ」という時に飲むことを勧められたこのお酒。

あなたならどういうタイミングで飲むでしょうか?

それが気になるあなたは、今すぐ製品版を買いましょう。

 

サクラノ詩をプレイすべきかどうかの判断基準は以下のとおりです。

  • 本作が提示しているテーマに興味のある人
  • すかぢ氏が手掛けた他作品を楽しめた人
  • 体験版を最後までプレイして続きが気になった人

序盤と第一章は、10年以上まえに構想された初期案を踏襲しています。ストーリー展開の整合性をとるため、分かりづらくテンポが悪い作りになっています。

ですから、第ニ章の後半のシーンまでプレイするべきです。終盤の展開に少しでも胸を打たれたなら、製品版をプレイする価値があるでしょう。

 

逆に合わない人といえば、主人公と歩む物語なので、主人公のことを気に入らなければ楽しめないと思います。

それ以外では、エンタメ然りとした、娯楽性の高いライトな読み物を求めている人にも合わないかもしれません。

 

 

関連作について

素晴らしき日々

AVG(18禁)

サクラノ詩と1番関連が深い作品は【素晴らしき日々】でしょうね。

すばひびのテーマは「言葉と旋律」&「幸福に生きよ」。それに対してサクラノ詩のテーマは「幸福の先への物語」となっております。

テーマの関連性が深いので、サクラノ詩をより楽しみたい場合は、素晴らしき日々からプレイすることを推奨します。

すばひびの「幸福に生きよ」というテーマを見て察したかと思いますが、ウィトゲンシュタインの《論理哲学論考》をベースに作られた作品です。

 

すごく雑に説明すると、

  1. 語りえるものと語りえぬものを探り、永遠の相のもとに万物を認識できるようにする
  2. 論理空間は、人生経験に根付いたものだと確認すること
  3. 世界を生きる意思で満たすこと

それが「幸福に生きよ」ということだと私は解釈しました。

訳が分からないと思うので、ご自身で調べてみてください。

が、もしこれを理解したとしても実行するのは難しい。

だからこそ、物語に触れて、自分で何かを感じとることが重要なのです。

 

すばひびには、イジメによる自殺や、微グロ、陵辱、獣姦、ふたなり、レズ、ゲイなどなど、好みの分かれやすい描写があります。

序盤は電波な文章がおおく、「スパイラルマタイ」を行い「アタマリバース」したくなること必至(意味不明)。

さらにはパロディも世代によっては分かりづらいでしょう。

たとえば『らき☆すた』のパロディが、ストーリー展開に関連していて驚いた記憶があります。

上記の要素が苦手な人は、サクラノ詩だけをプレイしたほうがいいかもしれません。

 

どれを買えばいいのか
 

素晴らしき日々 〜不連続存在〜
 → 無印。

素晴らしき日々 〜不連続存在〜 フルボイスHD版
 → 要素追加&フルボイスHD版。これを買えばOK。

素晴らしき日々 10th Anniversary | パソコン・スマホ | 中古・新品通販の駿河屋
 → すばひびHD版+終ノ空+終ノ空リメイク。
   これが1番おすすめだが、現在プレミア価格。

 

注目

※1月29日まで、期間限定でセット版が販売しています。

 

H2O

ノベルアドベンチャー(18禁)

H2Oの主人公である 弘瀬 琢磨 が、サクラノ詩にも出演しています。

さらに、サクラノ詩の登場人物もH2Oのアフターに少しだけ登場します。

しかし、サクラノ詩の製品版とはキャラクターの性格や立ち位置が違います。

つまり、初期構想を見たい人ならH2Oをプレイするのもアリかもしれません。

 

サクラノ詩 春ノ雪

サクラノ詩 春ノ雪

2008年に発売した【しゅぷれ〜むキャンディ】の予約特典。サクラノ詩の第一章の体験版です。

H2O同様に、製品版とは違うキャラクター性になっていますので、あくまでも初期案だと思って違いを楽しむのが吉かと。

サクラノ詩に大ハマリした訳じゃなければ、プレイしないでも良いでしょう。

サクラノ詩 春ノ雪 | 中古・新品通販の駿河屋

 

サクラノ詩 公式ビジュアルアーカイブ

この体験版は、【公式ビジュアルアーカイブ】の紙書籍にも付属しています。

 

 

エッチシーンについて

卑語あり。ピー音あり。アナルモザイクなし。

 

レズシーンなど、好みには合わないものがあったり、アングルも好みのものはありませんでした。が、エッチシーンからは熱いリビドーが伝わってくるのがGOODです。アソコをクパァしたり、羞恥シチュがあったり、卑語マシマシだったりで、熱意を感じます。

そして何より、フェラスキーとしては、フェラシーンでのチュパ音が爆音系で素晴らしかったと言いたいですね。

 

真琴がメイド服でご奉仕してくれるシチュエーションも好きでした。

真琴「生殺与奪の権利は私にあるって、これでよくわかったわよね?」

生殺与奪の権を他人に握らせるな!!

 

 

ネタバレ感想

ネタバレ感想にくわえて、簡単な考察、【サクラノ刻】をプレイする前に振り返っておきたいところを書き記しました。

既プレイ者はぜひともご覧になってください。

ネタバレ(クリックで展開)

 

櫻達の足跡

美術部員全員で櫻達の足跡を完成させる

作中で、1番最初に心を動かされたシーンは、やはり全員で「櫻達の足跡」を完成させるシーンでした。

え? 序盤にこんなに感動させちゃっていいの!? と混乱した覚えがあります。笑

明石「芸術が反社会的なものであったとしても、罰せられる行為であったとしても――それが真に“美”であるなら、ワシはその美に殉じよう! ワシはそう思ったのじゃ!」

それまで道化のようだと思っていた明石元部長が、一転してカッコいいキャラクターに見え始めたのが悔しい……。

 

真琴ルートのエンディング

真琴ルートのエンディング

おそらく誰も語っていないであろうことなので、私から語らせてもらいますが、真琴ルートのエンディングのイラストに感動しました。

 

藍の「寄り添う愛」にたいして、各個別ルートでは、言うなれば「至上の愛」が描かれていたと思うんですよ。

その対比を表すかのように、上のイラストでは直哉が、描くことをやめてしまった右腕で、鳥谷真琴の手を掴んでいる構図がエモいんです。

このルートでは兎(鳥谷真琴)は、月(芸術家としての草薙直哉)には手が届かないのですが、恋人としての草薙直哉には手が届いているのです。

 

里奈ルートの2つの結末

里奈は、稟とは真逆の人間です。何色にでも染まってしまう真っ白な少女なのです。

大病を患い死に囚われ、生を諦めていた彼女を変えた人間がいました。

直哉「こんな狂った嵐の夜なら――そうだな――そろそろ花をつけてもいい時期だと思ってな」

草薙直哉です。

直哉との「因果的交流」によって、彼女の世界は作り変えられてしまうのです。

 

里奈ルートでは、選択肢によって2つの結末が用意されています。

片方は、里奈が直哉への恋心をあきらめ、優美への贖罪の気持ちから、彼女のそばに居続けることを誓うルート。

童話の《赤ずきん》を語る里奈と、眠っている優美のシーンから分岐します。なので優美の見た夢ではないかとの考察もありますね。

優美「これで良かったのかな……」

優美は、里奈と結ばれて幸せそうにしていたものの、最後には中原中也の《一つのメルヘン》を読みながら、「これで良かったのかな……」と思い悩んでいました。

 

他方のルートでは、ペロー版《赤ずきん》を語っていた里奈にたいして、グリム版《赤ずきん》の結末を付け足す優美。

優美「ちょうどその時、狩人がおもてを通りかかって、はてなと思って立ち止まりました……」

優美は、大好きな里奈と直哉が結ばれることを後押しし、祝福する立場を選ぶのです。

 

里奈「私、幸せです」

優美のことを考えると心苦しくなるのですが、デレている里奈は可愛らしかったですね。

 

優美「丘沢!?」

最後には海でボーっとしていた優美のもとに、かつてのクラスメイトである丘沢くんがやってきます。

丘沢くんもまた、届かない恋をしていました。レズビアンである優美のことをずっと好きだったのです。

以前とは違い、ギスギスすることなく会話のつながる2人。

【丘沢】
「いつか俺にも可愛い彼女が出来たら、川内野、俺を祝福してくれよ」

と丘沢くんは言って去っていきます。

優美と同じ立場にも関わらず、前向きな言葉をのこして去っていくのです。誰かに理解してもらえることがどれほど救われるのか。失恋の寂しさ苦しさはあるものの、明るく前向きな終わり方でエンディングに入りましたね。

 

櫻六相図(=櫻七相図)

直哉が『横たわる櫻』をもとに『櫻六相図』を描き、健一郎へ捧げます。

六相図に健一郎が銘をうつシーンが、作中で1番感動しました。

健一郎「俺にふさわしい絵だ。こういう絵こそ、俺の死に捧げられる作品だ……」

草薙直哉の「因果的交流」のなかでも、1番印象に残ったシーンですね。

これ以上は語る必要はないでしょう。

 

向日葵

夏目圭は、直哉の描いた『櫻六相図』をみて、直哉と健一郎の因果的交流を感じとります。

そして改めて、直哉と2人で同じ舞台に立ちたい。一緒に絵を描きたい。因果的交流をしたいと強く願います。

そうして出来たのが『向日葵』です。

圭の描いた『向日葵』

続編である【サクラノ刻】では、この絵にたいしてどのように因果的交流を果たすのか、そして夏目圭という人間の深掘りも楽しみにしています。

 

強い神と弱い神

稟「絵は、もう描かないのですか?」

御桜稟もまた、直哉との因果的交流をしたいと願っている1人。そのためには、もっともっと飛躍しなくてはいけないと考えています。

圭の死後は、彼の思いを引き継ぐかのように、高みを目指して歩みはじめました。

来いよ“高み”へ

 

天才に抗う凡人

香奈「努力で得た技術体系こそ、凡人の武器。凡人の刃だって、天才共ののど元に届く事がある」

思えば長山香奈も、サクラノ詩のテーマに関わりの深いキャラクターなのかもしれません。

長山香奈は幼少期には、美術の才能があると思いこみ、自分の世界に引きこもっていました。

しかし、それをぶっ壊したのは草薙直哉です。彼の才能にふれて世界が崩壊し、どん底に叩き落されたのです。

今現在の長山香奈は、凡人であることを受け入れて、自分の中にある「美」を信じています。強い芯をもっています。どんな天才が現れようとも揺らぐことがありません。

香奈ちゃんの世界に影響を与えられるとしたら、やはり直哉くんしかいないのでしょうね。

 

【サクラノ刻】では、天才である直哉くんや圭くんや稟ちゃんと共に、凡人である長山香奈の活躍にもまた期待しています。

 

テーマについて

【素晴らしき日々】では、『幸福に生きよ』というメッセージが伝えられました。

幸福に生きるための在り方について説いたものです。

【サクラノ詩】では、『幸福の先への物語』が描かれています。キャッチコピーは『伝えたいこと、たったひとつ。瞬間を閉じこめた永遠。』です。

【サクラノ詩】では、梯子を上ったあとの反哲学的物語、ごく自然な日常と、他者との関わりが描かれていたように思います。

 

草薙直哉は、さまざまな「因果的交流」を果たします。

『櫻日狂想』によって真琴の人生を変えたり、『櫻七相図』によって圭や健一郎に影響を与えたり、公園での落書きによって里奈を生まれ変わらせたりなどなど。

言葉で語っても届かないことでも、作品をとおして、影響を与えることができる訳ですね。

もちろん芸術のこと以外でも、小さな変化を与えることもあります。たとえば幼少期の稟にブランコの漕ぎ方を教えたりだとか……。

直哉の「櫻の芸術家」としての本領は、他者と交流することで、その人生に影響を与えることにある訳です。

 

作中で「芸術というのは何度でも生き返る」語られています。

見る人がいて、その人が何かを感じ取ることによって、その作品は蘇るのです。

これは何も芸術に限ったことだけではないのかもしれません。たとえば「在りし日の幸福や感動」だって、思い返すことでまた何かを感じ取れるはず。永遠に人生に意味をもたらしてくれるのです。

 

世界を抽象的に全体として眺める観点を「永遠の相のもとに世界を捉える」と言います。

美というのは、理屈で理解するものではなく、理屈の外側で感じ取るものです。

理屈ではないところで、美を、幸福を、弱き神の存在を信じるべきなのです。

誰かがそばに寄り添ってくれることもまた、理屈ではないところで、その人の助けになる訳ですね。

直哉が言っているとおり、幸福と不幸は表裏一体。「苦しみ」という概念があるからこそ「喜び」という概念も存在するのです。

悲喜こもごも受け入れて、弱き神と共に歩むこと。それこそが、直哉が見つけた幸福なのでした。

 

【直哉】
「美は、見るものによって再び発見される」

【直哉】
「美は、見るものによって生まれ変わる」

【直哉】
「その時、神がいるんだよ」

【直哉】
「そうだな。それは稟が言う通り。弱い神さまだ」

【直哉】
「だが、人は美と向き合った時」

【直哉】
「あるいは感動した時」

【直哉】
「あるいは決意した時」

【直哉】
「そしてあるいは愛した時」

【直哉】
「その弱き神は人のそばにある」

【直哉】
「人と共にある神は弱い神だが、それでも、人が信じた時にそばにいる」

【直哉】
「芸術作品は永遠の相のもとに見られた対象である。そしてよい生とは永遠の相のもとに見られた世界である。ここに芸術と倫理の関係がある」

【直哉】
「何も、永遠の相を保証するのに、絶対的な神なんていらない」

【直哉】
「人は、人のために神を感じ」

【直哉】
「そして、感動すればいい……」

【直哉】
「弱い神は、かよわき人々の美の中にいる」

【直哉】
「だから、そのかよわき神には意義がある」

【直哉】
「だから、俺は言うのさ」

【直哉】
「さぁ、受け取るが良い」

【直哉】
「この絵にやどった神は、永遠の相だ」

【直哉】
「この感動は一瞬だが、永遠だ」

【直哉】
「そして、そこに幸福がある……」

【直哉】
「かよわき神と共にしか、幸福なんて感じられないさ」

【直哉】
「だって、強すぎる幸福は、強すぎる酒と変わらず」

【直哉】
「人を悪酔いさせるのだから……」

 

創作の辛さ

直哉「当たり前だよ。作りてって言うのは、創作のつらさを分かってもらえるとうれしいもんだ」

創作の辛さは、少しは分かっているつもりです。

私もプライベートの時間を削って、週に数回、なん万文字もの文章を、欠かさず7年間書いてきましたから。笑

孤独で苦しいもんなんですよ、何かを創作するのって。

 

お気に入りのキャラ

1番好きなヒロインは鳥谷真琴です。

H2Oなどで出てきたときは、理不尽暴力系ヒロインなので、好きではありませんでした。が、サクラノ詩本編では、上手いことマイルドになって、可愛さマシマシでしたね。例えるなら「四川風麻婆豆腐」は辛すぎて苦手だけど、普通の「麻婆豆腐」は好きって感じ。

にしてもさぁ……

なんで人気投票の順位が6位なんだよ!

すばひびのときもお気に入りの「間宮羽咲」の順位が低かったし…… (´;ω;`)

 

男キャラでは断然、草薙直哉が好きです。

っぱルックスがよくて、モテモテで、ヒーローみたいな活躍をする主人公が最高なんだよなぁ……。

作中でも言われている通り、オスカー・ワイルドの《幸福な王子さながらの自己犠牲系主人公っすね。

 

サクラノ刻に向けての自分用メモ

草薙健一郎(直哉の親父/世界的な画家)草薙水菜(直哉の母親/中村家の妾だった)草薙直哉(主人公)

マーティ・フリッドマン(健一郎の管財人/ムーア財団キュレーター)

御桜雄三(稟の父)御桜吹(稟の母)御桜稟(ヒロイン)(ドール/千年桜の奇跡を雫がのみこんで生まれた稟の才能&想いの具現化)

夏目琴子(健一郎の婆さん/直哉の曾祖母さん/ヤクザの女組長)夏目藍(ヒロイン/教師/中村家の妾の子/水菜の妹{血の繋がりは不明}夏目圭(直哉の友人/中村章一の息子/恩田寧の兄{異父兄妹}/真琴の弟{異母姉弟}夏目雫(ヒロイン/芸能人の草薙葛佳/百年ぶりに中村家に生まれた伯奇/中村章一の妾の娘)ヤス(スキンヘッド/琴子のボディーガード)

氷川里奈(ヒロイン)氷川ルリヲ(里奈の妹)

川内野優美(サブヒロイン)川内野鈴菜(優美の妹)

鳥谷紗希(真琴の親/校長/中村章一の元妻/雅号は狩山青鷺)鳥谷真琴(ヒロイン/美術部部長/キマイラでアルバイト/雅号は白洲兎子/現在は雑誌の編集者)鳥谷静流(キマイラのマスター/真琴の従姉妹)

明石亘(美術部の元部長/明石家の長男)明石小牧(双子の姉)明石小沙智(双子の妹)正田明(学園の教会の元神父)

長山香奈(直哉とは小中学生のときの同級生/元地下アイドル/芸術家集団ブルバギの代表)タキザワ・トーマス・ネーゲル・ジュンペー(フランス人?/学生時代は美術部に所属/現在はブルバギに所属)

恩田霧乃(キマイラの常連客/圭と寧の母親)恩田寧(幼少期にイジメに遭い大怪我{本間麗華の娘が原因}/圭の妹)

咲崎桜子(風紀委員/元陸上部/直哉を慕い美術部を復活させたいと思っている)栗山奈津子(内気で大人しい性格)柊ノノ未(居酒屋でアルバイト/実家はスナック/学園ではメガネをかけている)

若田清二郎(直哉が学生だったときの美術部の顧問{実質的な顧問}/健一郎が非常勤講師だったときの美術部の生徒)

中村章一(中村家当主/中村製薬の会長/クソ野郎)本間麗華(中村章一の妹/性格が悪い)末竹弁護士(麗華に雇われてる女弁護士)

村田清彦と坂本彰三

村田清彦(現代ポップアートの旗手)坂本彰三(海外で活動する有名芸術家)

 

<鎌倉時代>

中村義貞と伯奇

中村哉匡(名前だけ登場)中村時綱(中村章一のご先祖)中村宇綱(時綱の弟)中村義貞(時綱の嫡男/伯奇と恋に落ちる)方相(典薬寮呪禁博士の末裔)伯奇(方相氏の娘/人の心を吞むことができる巫女)

 

<モブ>

直哉の学生時代のクラスメイトモブ

仲里(モブクラスメイトA/ガタイのイイおかっぱ頭)一宮(モブクラスメイトB/優しそうな見た目で外ハネヘアー)片貝(モブクラスメイトC/短髪/直哉の飲み友達)東浪見(モブクラスメイトD/片目隠れ中二系)

丘沢(優美に惚れてるモブ男子)

 

まとめ

ココがイマイチ

  • システムがちょっと不便
  • 人によっては序盤が退屈
  • 続編ありきな作品
  • 不快な展開アリ

 

 

ココがおすすめ

  • BGMも主題歌も素晴らしい
  • 心に残るストーリー展開
  • 印象的なイベントCG
  • メッセージ性が強い
  • 個性豊かな登場人物
  • イケメン主人公
  • 味わい深い

 

 

話題にしていませんでしたが、音楽がマジで素晴らしくて雰囲気がいい作品です。

本作のテーマである「幸福の先への物語」に惹かれた人、気になる人は是非ともプレイしてみてください。

パッケージ版

ダウンロード版

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