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『人生は主観的に見ると悲劇だが、客観的に見れば喜劇である』
サルテ(Soiree) | |
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ジャンル ―― ADV | |
発売日 ―― 2020年01月31日 | |
パッケージ版価格 ―― 3,800円(税抜) ダウンロード版価格 ―― 3,800円(税抜) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
![]() | ★★★★★ |
満足度 | |
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作品の紹介
![『人生は主観的に見ると悲劇だが、客観的に見れば喜劇である』](https://www.ima-ero.com/wp/wp-content/uploads/2020/02/Honeyview_SS_2020-02-02_032417.jpg)
これは、今回紹介する「サルテ」の冒頭で提示される引用文です。
この作品は、主役であるサルテとともに、『彼女の人生=喜劇の物語』を追体験していくという、独特のストーリーテリングを楽しめる作品です。
ロープライスながらに曲数やエッチシーン数も充実していて、満足できる一作でした。
私が所持しているのはパッケージ版(DLカード版)です。
攻略情報など
プレイ時間
全ルートクリアまでのプレイ時間は5時間ぐらいでした。最初のエッチシーンまでは10~20分くらいです。
攻略
選択肢は数個です。バッドエンド直行の選択肢は「仮面のマーク」がでます(オンオフ可)。攻略サイトをみる必要はありません。
推奨攻略順
バッドエンド分岐はあるものの、ストーリー展開的には一本道です。
Hシーン
卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクなし。
システム
バックログ画面からのシーンジャンプ機能あり。
パッチ
なし。
どんな人向け?
- シナリオもエッチシーンもどちらも求めている人
- キャラクターデザインを気に入った人
- 体験版をプレイし続きが気になった人
- 陵辱や軽いゴアシーンがオーケーな人
- 短いながらもしっかりとまとまった作品を求めている人
感想
概要
舞台は、中世ヨーロッパのような世界。
舞台女優として、そして王女としての華やかな生活をおくっていたように見えたサルテが、「生と死の間にあるセカイ」へたどりつく。
![生と死の間にあるセカイ](https://www.ima-ero.com/wp/wp-content/uploads/2020/02/Honeyview_SS_2020-02-17_080650.jpg)
©Soiree
どうやらサルテは死んでしまったようなのですが、一部の記憶を失っていて「死因」を思い出すことができません。
クルーンという正体不明の道化師に、「死因を思い出すことができたら、生き返らせてあげよう」と持ちかけられます。
サルテはこの不思議なセカイで「自分自身の人生を題材とした演目=『サルテ』」の主役を演じつつ、自分が死にいたるまでを追体験していくことになります。
ときおり局所局所で選択肢が表示され、まちがった答えを選ぶとバッドエンドに直行。
陵辱されたり、拷問されたりします。
しかし、グロさはそこまで過激ではありません。
こちらのサンプルCGから想像できる範囲でのグロさが大丈夫ならば、おそらくプレイできるでしょう。
サルテの死因をプレイヤーも予測しつつプレイし、その真相にせまることが何よりも楽しい作品なのだと思います。
また、彼女らの悲惨であるけれど必死な生き様を「喜劇」として楽しむことができるもの、本作の醍醐味です。
キャラクター紹介
本公演の主演女優。彼女の死にいたるまでの物語を、我々も追体験することになります。
サルテとは幼なじみ。街外れにある協会で孤児の面倒をみている心優しいシスター。
正体不明の道化師。芝居がかった口調や笑い方が特徴的。なぜサルテに斯様な舞台を演じさせたのか。そこにも注目しながら読みましょう。
メルシン国の若き近衛騎士長。王女と将来を約束している恋仲。正義感のつよさと、国内随一の剣の腕をもつ。
メルシン国の冷徹な宰相。この男の考えや行動にはどのような腹づもりがあるのか。そこらへんが注目ポイント。
エッチシーンについて
エッチシーンは、陵辱や輪姦が主です。
サルテは気丈にふるまっているので、そこまで悲壮感があるつくりではないですし、ハードすぎるプレイもないので、この手のエッチシーンが苦手な人でも受け入れられるかもしれません。
最初のほうのエッチシーンはあっさりしていますが、途中からはエンジンがかかってきて、尺や描写もしっかりしてきて実用性が増します。
自分たちが生き延びるためにとサルテやマリーちゃんが「媚びる」シーンがあるのですが、その媚びは個人的には性癖にささりましたし、CGにえがかれる肉感や声優の演技のよさも相まって、なかなか実用性はあったと思います。
エッチシーン内容も一応ストーリーには関係している作りなので、この作品は、エッチシーンもストーリー展開もどっちも求めている人にこそおすすめできると考えています。
ストーリー考察
考察とか大仰に書きましたが、私のプレイ後の「見解」です。妄想的な何かです。
まとめ
ココがイマイチ
- 人によっては後味悪く感じるかもしれない
- ハードなグロや陵辱を求めると物足りない
ココがおすすめ
- 短いながらもサルテの演じる「喜劇」がしっかりと描かれていた
- 続きが気になるような、牽引力のあるストーリー運びだった
- エッチシーンもシナリオもどちらも楽しめる作品だった
- 絵や音楽や演出やシステム面など、総合的に優れていた
ぜひともあなた自身の目で、「喜劇」の物語をご観覧ください。
ダウンロード版
サルテ
CV:御苑生メイ