7,350文字
かわいいサメがくるぞ!
サメと生きる七日間(CUBE) | |
ジャンル ―― サメと織りなす恋愛ADV | |
発売日 ―― 2022年11月25日 | |
パッケージ版価格 ―― 9,800円(税抜) ダウンロード版価格 ―― 10,780円(税込) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
★★★★☆ | |
満足度 | |
作品の紹介
今回は【サメと生きる七日間】を紹介します。公式略称は【サメナナ】です。
発売前は、あまり注目されていなかったものの、2022年のダークホース作品になるんじゃないかと期待して予約した本作。
蓋を開けてみれば、B級サメ映画をリスペクトした、サスペンス系の良作でした。
チャンネル登録者数が100万人をこえる Vtuber が体験版実況をしたらしく、今話題になっている作品ですね。
アクセスが増えたせいか、CUBE の公式サイトのサーバーが落ちていて笑いました。
私もいつかは、サーバーダウンさせるほどの影響力を持ちたいものです。
どんな人向け?
- B級サメ映画のファン
- ストーリー展開に振り回されたい人
- サスペンス&パニック映画が好きな人
- ミステリー要素のある作品が好きな人
- 体験版をプレイして続きが気になった人
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて27時間ほどです。最初のエッチシーンまでは4時間ぐらいかかりました。
攻略情報
推奨攻略順は『 真瑠璃 → 遠花 → 天音 → くーこ → 麗水 』です。
麗水ルートを最初に推す人を見かけましたが、私は反対します。勧められたらキレるレベルです。麗水ルートは他ルートで隠している部分がバンバン明かされていきますから。
攻略は非常に簡単です。該当キャラのアイコンが表示されているものを選んでいけばOKです。
アイコンのない選択肢は、どれを選んでもOKです。
5人のヒロインをクリアしたら、タイトル画面の「START」からはじめて、お祭りのときの選択肢で「船堀お姉さん」を選び、そのあとも「船堀お姉さん」を選ぶと、新たなルートに入れます。
そのルートをクリアしたら、タイトル画面に「グランドルート」という項目が現れているはずです。
攻略サイトを使うほうが面倒だと思うので、自力攻略をおすすめします。
システム
難易度 | 修正パッチ | シーンジャンプ機能 |
普通 | なし | あり |
備考 | ||
※初回オンライン認証あり(ソフト電池) |
感想
ネタバレをしないと何も語れない作品なので、まずは体験版範囲の内容に触れます。事前情報の無いまま、ご自身で体験版をプレイしたほうが楽しめるのは確かです。
どんなお話?
目が覚めると、砂浜に倒れていた主人公の 深海 恭平 。
恭平は、後頭部に妙な違和感をおぼえます。確認してみると、見知らぬ少女に頭をガシガシと噛まれていました。
とっさのことに混乱して、その場から逃げだす恭平。
すると今度は、競泳水着をきた少女に抱きとめられます。
恭平の幼なじみだと主張するその少女の名は 保城 麗水 。
しかし恭平は、彼女のことを覚えていない。
そう……主人公の恭平は、記憶喪失になっていたのでした。
本作の舞台は、常夏の離島です。
記憶喪失の恭平は、麗水ちゃんの助けを得ながらも日常生活をおくります。
しかしこの島には、おかしなところが多い。
陸上で生活をおくる蛸――野蛸が、島のあちこちに存在しています。
それだけではありません。
島には人喰い鮫が居るらしい。
それどころか、島民が喰われても、それを当然のこととして受け入れているのです。
自分と島民との間に、価値観や常識のズレを感じつつも、恭平は、日常を過ごしていきます。
恭平が記憶喪失になってから7日目。
島外から来たという「サメハンター」を名乗る少女 天竺 天音 。
彼女の行動により、物語は大きく動きます。
青ざめた顔をしながら、サメを討伐したことを告げる天音。
彼女はサメを殺したことを後悔していました。
その時に、
『これにて、シャークネス・ライフは終幕。撮影環境をリセットします』
という島内アナウンスが流れ、恭平は、目の前が真っ暗になって意識を失います。
………………
…………
……
目を覚ました恭平。
彼は、7日前に目覚めたときと同じで、夜の砂浜に倒れていたのです。
そして7日前と同じように、謎の少女に頭をガシガシと噛まれていました。
そう……本作はループモノの作品だったのです。
【サメと生きる七日間】というタイトルと、あらすじを見ただけじゃ、なかなかどういう作品か予測するのが難しい本作。
体験版をプレイした人や、事前情報を入れずに製品版をプレイした人は、衝撃を受けるであろう作りになっていますね。
体験版の最後には、本作の内容をあらわす予告が流れました。
人を喰らうサメが町を練り歩く、あまりに異常なその光景が常識となったこの島で、生死をめぐるミステリーアドベンチャーが幕を開ける。
少年少女たちは生きるため、明日を見出すために、定められた死の運命に抗っていく。
本作の魅力は!?
ネタバレを極力控えて本作のことを語ります。
公式は、ミステリーモノを謳っていますが、ホラーテイストをわずかに加えたパニック系&サスペンス系の作品だと思いました。
緻密な設定や物語性、キャラクターの心情の機微に寄り添った作品とは違います。
謎に満ちた世界観や、緊迫した状況、それら全てをぶっ壊すような「力技」な解決を楽しむB級感あふれる作品なのです。
B級サメ映画をリスペクトした作りであり、エンタメとして面白い作品でした。
これは、有名所でいうと【ひぐらしのなく頃に】に似ています。
原作はPCゲームで、アニメ化&マンガ化された人気作です。
『惨劇に挑め。正解率1%』というキャッチコピーを打ちだした作品でした。
多くの人が謎解きに挑戦することになります。
が、蓋を開けてみると、ファンタジーな設定がバンバンでてくる無理やりな解決編。
真面目に考察していた奴らはブチギレていましたね。
でも後から【ひぐらしのなく頃に】を知った人たちは、エンタメ作品として大いに楽しんだんですよ。
これは【サメと生きる七日間】も一緒です。
当然ミステリーモノとしての要素もありますが、それ以上に、細かいところに拘らず、サスペンスモノとしてストーリー展開を楽しめるかどうかがミソになります。
B級サメ映画を好きな人なんかは、大いに楽しめるでしょう。
エッチシーンについて
卑語あり。ピー音あり。アナルモザイクなし(アナル描写なし)。
基本的にエッチシーンは微妙でした。
が、麗水のシーンは実用性が高かった。
卑語が豊富なうえに何回も搾り取ってきます。
その姿はまるでサキュバス。
そして真瑠璃ルートでは、真瑠璃&麗水のダブルフェラが用意されていたのは嬉しかったですね。
ネタバレ感想
まとめ
ココがイマイチ
- テキストにちょっとした齟齬がある
- ミステリーモノとしては弱い
- イチャラブ展開は控えめ
- 多少の中弛みがある
ココがおすすめ
- B級サメ映画のような大味な面白さ
- 魅力的なヒロインが多い
- 先の展開が気になる
- 終盤の盛り上がり
- 力技での解決
- ハーレム感
サスペンスモノが好きな人や、ストーリー展開に振り回されるのが好きな人や、B級サメ映画が好きな人におすすめの作品です。
2022年のダークホース作品として期待していましたが、期待に違わぬ意欲作でした。
ダウンロード版
\ SHARE /