趣旨
昨今は、あまり使われなくなってきた「萌え」という言葉。けれどもオタクにとっての大事な概念だと思っています。そんな「萌え」を、あらゆる角度から究明するコーナーです。
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本当は、萌えという概念をわざわざ言語化して、枠に当てはめるべきではないのかもしれません。しかし、研究することで見えてくるものがあると私は考えています。
今回は、「女性らしさ」と「萌え」との関係性について分析してみましょうか。
「女性らしさ」と「萌え」
女性らしさというステレオタイプ
女性らしさとは、女性がもつと考えられている属性や特徴などのこと。
要は、時代とともに変化する偏った価値観のことです。
近年では、「男性らしさ」や「女性らしさ」といった固定観念から離れ、それぞれがもつ個性を尊重する動きが強まっています。
筆者は、幼少期から親父にぶん殴られたり怒鳴られたりして、「男なら泣くな」「舐められるな」「強くなれ」「女を守れ」「女に優しくしろ」などなど、男性らしさのステレオタイプを押し付けられて育ちました。
ですから、時代の変化に驚きを感じています。
現代では、男性らしさ・女性らしさという概念を公言しにくくなっていますが、それらは変わらず存在していると考えています。
たとえば、一般的には女性よりも男性のほうが背が高いことが多い。そのため、背が高い男性のことを好きだと思う女性は、体格の大きさに男性らしさを感じているはず。また、デートでは男性にリードしてほしいと考える女性は、頼りがいのある人に男性らしさを感じているのかもしれません。
そういう現実がある以上は、女性らしさというステレオタイプからも目を背けることはできないでしょう。
自分にはないものを求めている
「相補性の法則」という言葉をご存知でしょうか。これは、人間が自分にないものを持つ相手に魅力を感じるという考え方です。
古来より、男女には役割の違いがありました。男性は狩りにでかけ、女性は家をまもる。男性は動体視力や論理的思考にすぐれ、女性は視野の広さや共感力にすぐれている傾向がある(例外あり)。お互いがお互いを補完しあい、助けあって生きてきたのです。
そう考えると、男性らしさ・女性らしさという概念が存在するのも、無理からぬ話なのでしょう。
男性と女性のどちらの特性も有する「男の娘」や「女装主人公」や「ふたなり」などが、人類の最終到達地点なのかもしれません。
恥じらい
さて、うだうだと語ってきましたが、そろそろ本題に入りましょうか。
私が感じる女性らしい魅力の1つに「恥じらい」というものがあります。
この話題は5~6回ぐらいはしているので聞き飽きた人もいるでしょうが、とあるエロゲの主人公が職場から帰宅をして、自宅のドアをあけたら、アソコをクパクパと腹話術のように動かしながら会話をする嫁に出迎えられました。この展開には、さすがの私もブチギレてしまいましたね。
少しぐらいは恥じらいを持ってほしい。
ここは、ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカではなくジャパンだぞ。
ミスター微笑みと称されるぐらいに笑顔が素敵な私でも、鬼のような形相になってしまいました。
今度は逆に、恥じらいを感じたシーンをご紹介しましょうか。
CASE-01
画像は、私のお気に入りのヒロインである二階堂麗華ちゃん。
はじめてのエッチシーンのときに恥ずかしがって、胸を手で隠してしまいます。が、主人公から頼まれてしぶしぶ手をどけました。
目線の変化から、腕をどけたポーズまで、全てが可愛い。
ふだんは気が強いヒロインですが、かよわい一面を見せてくれたのでグッときました。彼女は、胸が小さいことにコンプレックスを抱いているんですよ。そういった部分も含めて全てをさらけ出してくれたことが嬉しかったんですよね。
エロゲヒロイン名簿 003:二階堂麗華
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CASE-02
私が天才的だと思ったCG差分はこちら。明るく元気なヒロインである雛森佳奈ちゃん。
最初は恥ずかしそうに胸を隠しているんですが、主人公からの頼みをきき、手をどかしてくれました。しかし今度は、すぐさま顔を腕で覆い隠してしまう。
この一連の流れがあまりにも美しすぎて、居ても立っても居られなくなり、壁に何度も頭をうちつけて気持ちを落ちけることに。
全身血まみれになり、ゾンビのように「あ゛~」とうめき声を挙げながら外を歩きまわっていたら、警察に通報されました。
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上記の2パターンから、私の体感した萌えの片鱗を受け取っていただけたでしょうか。
萌えじゃなくてエロを語っているだけじゃねぇかよ!
そういうツッコミをする人もいるでしょうが、違います。
驚かれるかもしれませんが、私は皆さんほどは胸には興味がありません。つまり、エロさよりも可愛さを感じたシーンを紹介した訳ですよ。
私がどういう部分に女性らしさを感じるのかを詳しく書き出したら、アホみてぇに長い文章になってしまいますからね。1点に絞って紹介したんです。それがたまたま胸を隠す仕草だったってだけですぜ。
まとめ
今回は、エロティシズムも交えて、女性らしさという観点で萌えを追求してみました。
恥じらう姿は、女性だからこそ可愛いと思うんですよ。
もちろん男でも、中性的なルックスだったり、ショタだったりしたら、恥じらう姿も似合うでしょう。しかし大半の男のばあい、エッチをするとき頬を赤らめて、恥ずかしそうに股間を隠していたらキショいですよね。男らしさ・女らしさという概念は、消えることなく残っていくんじゃないでしょうか。
最後に、誤解されぬよう補足しておきますと、多様性は必要だと思っています。私が恥じらう描写が好きだというだけで、そうでない人もいるでしょうから。倫子さんのようなネタにしたくなるオモシレー変態ヒロインがいたって良いと思いますよ。
今後も「萌え」のなんたるかを求めて 古城 さんの旅はつづくのであった……。