
趣旨
昨今は、あまり使われなくなった「萌え」という言葉。けれどもオタクにとっての大事な概念だと思っています。そんな「萌え」を、あらゆる角度から究明するコーナーです。
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「萌え」って何だ? Part3 __女性らしさ編
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本当は、萌えという概念をわざわざ言語化して、枠に当てはめるべきではないのかもしれません。しかし、研究することで見えてくるものがあると私は考えています。
今回は、「ギャップ萌え」について分析してみましょうか。
ギャップ萌え
なぜギャップ萌えするのか
そもそもギャップとは、2つのものの間に大きな「ズレ」「食い違い」「差異」がある状態のこと。
私は、ギャップがもたらす効果は3種類あるのではないかと分析しました。
1つ目は、心理学における「ゲインロス効果」と呼ばれるもの。これは、最初にマイナスの印象を与えたあとでプラスの印象を与えると、その落差によってプラスの印象がより強く引き立つ心理現象を表します。まさに「ギャップ萌え」が起こるのは、この現象からではないでしょうか。

節子、それはゲインロスやない。ゲロインや。
2つ目は、敢えてマイナスの印象を与えるというもの。完璧な人間がいたとしたら、劣等感を覚えたり、心理的な壁を作りだしてしまうものだと思っています。だから、敢えてマイナスの要素を見せることで、親しみやすさや、共感や、安心感を与える効果があるのではないでしょうか。
3つ目は、印象に残りやすくなるというもの。矛盾した情報が目に入ったとき、脳は一瞬パニックを起こします。認知的不協和に近い状態ですね。脳はその矛盾を理解しようとして、相手を深く観察したり、理由を知ろうとしたりするため、結果として相手に強い関心を持つようになるのでしょう。
孤立効果を考える
「孤立効果」をご存知でしょうか?
似たようなものが並ぶなかで、1つだけ異なる特徴を持つものが、際立って記憶や印象に残りやすい心理現象のことです。
- アキナ・ランドール
- リリ・リル・リーリ・リンダ・リッテル・ローリア・リンドリア・ブリットアニア
- ユーミ・オーリエト
さて、上記の3人のなかで1番インパクトを感じた名前はどれでしょうか。おそらく、1人だけやたらと長い名前のキャラクターではないでしょうか。
- 折見公輝
- ミア・ウェルチ
- ユズリハ・サーバル
上記の3人の名前はどうでしょう。おそらく、1人だけ男性で、漢字表記である左のキャラクターが記憶に残りやすいと思います。
- 久遠寺 ひな
- 水城 遊離
- 姫風露
上記の3人の名前はどうでしょう。おそらく、赤字で表示されている右側のキャラクターの名前に目を引かれたはず。
つまり、ギャップを作り出す手法の1つとして、孤立効果を交えることにより、インパクトが強まる可能性があります。
見た目にもギャップ萌えがある
この記事を書くにあたり、当サイト内で「ギャップ」という単語を検索して、ヒットした直近の感想記事10個をチェックしてみました。
そうしたら、内面のギャップだけでなく、外面のギャップに言及していることもしばしばありましたね。どうやら私は、ステレオタイプや常識から外れているルックスに、ギャップ萌えを感じているらしい。
たとえば【ディメンション凸ラバース!!】の感想記事では、センターヒロインである小柄で華奢そうなキャラクターが、巨大なパイルバンカーで戦っていることに言及しました。
また、キュートなギャル系ヒロインが、チェーンソーという物騒な武器を振り回していることにも言及していますね。
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【ディメンション凸ラバース!!】の感想
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» 百花繚乱
アニメネタとしては、ドジっ子ツインテがクソデカハンマーを振り回すロマンについても語ったことがあります。
これらは現実では目にしない2次元の世界ならではのギャップ萌え表現かもしれません。
内面のギャップこそが王道
ギャップ萌えのお手本となる作品こそが【アマカノ3】です。

本作には『甘え度』というシステムがあり、好感度のようなものが数字として表示されているんですよ。ゲームを開始すると、甘え度が「-100%」のキャラクターがいます。このシステムと、ツンデレというキャラクター性がバツグンにマッチしているのです。

彼女は、ツンからデレに移行していく「原初のツンデレ」。そして素直になれない態度を取ってしまう「現代のツンデレ」。どちらの性質も兼ね備えているので最強です。


また、人前と2人きりのときでは態度が変わる、ぶりっ子系のヒロインもいますね。

それ以外にも、無口で無表情系のヒロインも用意されています。個別ルートでは、どのように彼女の態度や言動や表情が変わっていくのかが見ものとなっておりますね。彼女は、主人公にとっては年上ながら、敬語かつご主人様呼びのヒロインです。現実ではまずありえないその言葉遣いのギャップも半端ない。
どうですか、ギャップ萌えの宝庫といえる作品でしょ?
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【アマカノ3】の感想
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内面と外面のギャップを同時に表す
内面と外面のギャップを同時に表す方法もあります。それは、今まで見せたことのない表情や格好を見せること。
エロゲでは、個別ルートに入って初めて見ることのできるテレ顔や、可愛い私服姿が披露されることで、内面の変化や関係性の変化などを大きく示すことができますよね。
【ライムライト・レモネードジャム】の感想記事でも、キャラの表情に関する言及を多くしていました。

普段は余裕のある表情をしているけど、それが崩れたときのギャップにグッとくる、と。
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【ライムライト・レモネードジャム】の感想
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変則的なパターンとしては、無印の発売から7年経ってから最終作が発売したこともあり、サブキャラが7年越しにヒロインに昇格して、新たな姿や表情を見せてくれたことにギャップ萌えを感じたケースもありました。作中の時間ではなく、実際の時間がギャップを深めるというレアなパターン。笑
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【流星ワールドアクター Gaslight Bullet】の感想
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本編では主人公たちと敵対する悪役令嬢のようなキャラクターが、ファンディスクで攻略ヒロインとなり、もんぺ姿や方言、意外な趣味やアヘ顔など、ありとあらゆるギャップを積み重ねて、1つのストーリーに昇華した作品もありますね。
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【ハミダシクリエイティブRe:Re:call】の感想
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マイナス属性は武器になりえるのか
先ほど、完璧なキャラクターには共感しづらいので、隙を作る必要があることを語りましたよね。この場合の隙とはつまり、マイナスの印象を持たれやすい属性のこと。
私にとってのマイナス属性として、まず思い浮かぶのが「メシマズ」や「汚部屋」のヒロインでしょうか。
ゆずソフトは、マイナス属性を扱うのも上手いと思っています。


そんなに汚れてはいないけれど、汚部屋ヒロインの気がある莉々子は、個別ルートに入って主人公と付き合ってからは、部屋の片付けをします。部屋が綺麗になった翌朝、主人公が彼女の部屋に行くと、寝ぼけた顔と声で「ぉはにょ……」と言うところまで含めて、可愛い変化を演出できていましたね。
この手の属性は、マイナスに振り切りすぎてしまうと逆効果ですが、匙加減によってはプラスに転じさせることも可能だと思いますよ。
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【ライムライト・レモネードジャム】の感想
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アニメ関連では、絶滅危惧種である「暴力系ヒロイン」という属性が活かされている作品を紹介しました。共に旅をつづけるにつれて、成長するにつれて、徐々に変化を見せてくれるヒロインであり、マイナス属性を大きくプラスに転じさせることに成功しているキャラクターでしょう。
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【永久保存版】エロゲー&ギャルゲー要素が登場するアニメ
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まとめ
今回は、ギャップに注目してみました。書かれている内容は全て私個人の見解です。
ギャップのあるヒロインが好きなので、少し熱が入ってしまったかもしれません。
今後も「萌え」のなんたるかを求めて 古城 さんの旅はつづくのであった……。

To Be Continued……

















