2次元の世界では「誇張表現」がよく使われています。
イラストにおいては「嘘パース」と呼ばれる技法が有名ではないでしょうか。
たとえば上の画像では、実際の人体のパーツの比率よりも「手」を大きく描くことで迫力を出しています。これは2次元だからこそ表現できる技法です。
つまり嘘パースとは、意図的にパースを狂わせる手法を指します。
この画像の場合は、キャラクターは真っ直ぐに描かれているものの、ギロチンの刃はこちらを向いていて、花や茨もこちらを向いています。すべてを真っ直ぐに描くよりも、こちらのほうが迫力を感じるのではないでしょうか。
キャラクターデザインに関してもそうです。他のキャラクターと並べて個性が埋もれないようなヘアカラーやシルエットをしています。暴力表現を誇張することで、2次元の世界ならではのコミカルさを演出することも可能です。
クソまずい料理を「レインボー」や「ダークマター」で表現すると、「メシマズ」というマイナスの属性をギャグ調で描くことができます。
ゲロを吐くというリアルだと超絶マイナスな属性でも、2次元の世界では「ゲロイン」という萌えキャラとして表現されることもしばしば。
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「ツンデレ」など、誇張することにより形作られていったキャラクター属性もあります。
2次元の世界では、大げさに表現するぐらいで丁度いいのでしょう。
そうすることで2次元ならではのものを表現できるのですから。
さて、それでは本題です。
最近の作品を見ていると、昔よりもリアル思考というか、誇張表現が減ってきているように感じます。
具体的な例を挙げるとするならば、アレですよ、アレ。
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縞パンキャラが少なすぎません!!?
いやいやいや、かつてのオタクと言ったら縞パン萌えだったでしょ。
超絶有名な抜きゲー【へんし〜ん!!! 〜パンツになってクンクンペロペロ〜】だってセンターヒロインは縞パンっすよ。
「オタクくんたちはこういうのが好きなんでしょ」と言わんばかりに「しましまパンツ」が特典として付いていましたからね。
現在でもブラウザゲームが展開されていて、人気が衰えることのない【ティンクル☆くるせいだーす】だって、パッケージイラストにおいて唯一パンチラしているヒロインは縞パンなんですよ。これは縞パンの訴求力の高さを表していると言っても過言ではない。
天下をとった電子の歌姫「初音ミク」ですら、ファンイラストの大半は縞パンだったんですからね。水色のしましま模様だったんですからね。
なのにどうして!!?
どうして縞パンキャラを見なくなったのでしょうか。
縞パン文化はどこに行ってしまったんだ……。
なんなら最新作では、ドチャクソ流行っている「Calvin Klein」の下着を描いているメーカーすらありました。
先々月に発売した【オトメ世界の歩き方】は、流行の変遷をよくキャッチしている最先端のエロゲだと感じて舌を巻きましたね。
流行り廃りをキャッチできる人こそが、売れ線の作品を作れるのでしょう。
でもさぁ、でもさぁ、
たまには縞パンが出てきてもいいじゃない。
センスが古いと笑いながらも懐古したいじゃない。
今こそオタクくんたちの魂を取り戻そうじゃありませんか。
縞パンキャラを用意したエロゲの登場に期待しております。
ということで、縞パンについて語る記事でした。
書き出しからは、だいぶ方向性がズレている気がしますが気の所為でしょう。
エロゲーマー古城は、2次元エロの遺物 ―― 縞パンキャラを応援しています。