【サクラノ刻】の感想を書こうと思って、何週間か経つんですが、一向に筆が乗りません。
そんななか、気になる話題が目についたので、サクッと記事にしてみました。
エロゲの値段は高いのか!?
企業努力
どうやら「エロゲは高い。安くするための企業努力を放棄している」という趣旨の発言で、一部の界隈が荒れたらしい。
それに対して、ライターの鏡裕之さんが以下の記事を書いていました。
詳しくは鏡さんの記事をみていただきたいのですが、要旨は以下のとおり。
- 定価を下げるよう試みたことがあったが、あまり効果がなかった。
- エンタメは値段が第一の世界ではなく、面白さが一番にある。
- 制作コストが上がっているなか、価格維持を頑張っている。
- 「高い」と言われるのは仕方ないが、「企業努力が足りない」は何も知らずに言い過ぎだと思う。
制作コストの上昇に関して私が耳にした情報は2つ。ボイス代がそれなりに掛かることと、解像度がアップするにつれてグラフィックに掛かるコストが跳ね上がっていることです。
なので、ラノベ10冊分のテキストにイラストとボイスが付いているなら、お得じゃないかと主張する人もいますね。
過去には、ういんどみる元代表の青空れみなさんが、たくさん売れなければ8,800円では利益が出づらいことを語っていました。
2010年の発言なので、ダウンロード販売が伸びている今は、多少は状況がちがうと思います。
ですが、暴利を貪っているワケじゃないことは確かでしょう。
過去の試み
2010年に【se・きらら】という業界市場初の完全無料のエロゲが発売されました。
少しでも沢山の人に手に取ってもらおうと、社長の一声により決定したようです。
10万ダウンロード以上されたのですが、その後の展開にはつづきませんでした。
もしこの方法が成功していたら、現在の状況は違ったものになっていたかもしれません。
se・きらら | パソコン・スマホ | 中古・新品通販の駿河屋
(※無料配布は終了しています)
近年でいうとCampusの作品は、全年齢版が無料。18禁シーンが入っているものは低価格で販売する手法を取りました。
ですが、あまり話題になっているようには感じませんでしたね。
OVERDRIVEの最終作は、クラウドファンディングで1億3千万円以上あつめることができたため、ボリュームに反して低価格で提供されました。
MUSICUS!【萌えゲーアワード2019 シナリオ賞・主題歌賞 受賞】
Laplacianは、処女作である【キミトユメミシ】を無料で配布しています。
他作品をプレイしてもらうための導入作として割り切ったのでしょう。
かつてはフルプライスで販売していて、私はそちらを予約買いしています。損をした気分です。笑
アリスソフトは、古い作品を無料で配布しています。
エロゲをお得に手に入れる方法
- 割引セール、ワンコインセール、まとめ買いセール
- 過去作の廉価版を購入する
- エロゲ雑誌の付録
- 中古買い
その他にも、新作を予約買いして、早いうちに売って金策している人もいるらしいです。
サブスクも登場しました。
そもそも現在では低価格ゲーが増えていますので、上記の方法と合わせて、お手頃な価格で手に入る手段がおおいです。
まとめ
ここまでの内容をまとめると、
- 業界側も値段が高いのは当然把握している
- 過去にいろいろと試そうとしたメーカーはある
- 資金力のある極一部のメーカーしか、安価で発売する手法は取れない
- そもそも現在では低価格ゲーが増えていて、安く手に入る方法も増えている
です。
この話題の発端となった人は、基本無料のアプリゲームなどが競合していると考え発言したんだと思うのですが、
同じ土俵で戦う必要はないんじゃないでしょうか。
エロゲ業界でトップクラスの売り上げをほこる、Qruppo・ILLUSION・ゆずソフト・みるくふぁくとりーは、フルプライスの作品を出しています。値段にかかわらず、内容がウケれば売れる傾向にあるので、エロゲならではの面白い作品(あるいはエロい作品)をつくることに注力する方向こそ突破口になると思います。
もちろん安価に販売できるならば、それに越したことはありません。お求めやすい価格ならば、ユーザーとしては嬉しいです。が、そう上手くもいかないのが実情でしょう。
すべての作品がロープライスか分割販売になったら、私は発狂しながらエロゲーマーをやめると思います。笑
フルプライスのエロゲが1番好きですから。
エロゲは、今どき珍しい「きちんと完結するコンテンツ」です。買い切り型なので、課金要素のあるコンテンツよりもお金が掛からない場合はおおいです。
十分に魅力のある媒体だと思うんですよ。
安価に販売する具体的な施策があればいいんですけどね……。
あなたはエロゲの値段に関して、どのようにお考えでしょうか?