【飛べない蝶のバレンタイン】のメインビジュアル

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【飛べない蝶のバレンタイン】の感想

古城

4,580文字

――翅は地に。恋は冬空に――
――雪解けの夢を、ひとひらの蝶がために――

飛べない蝶のバレンタインCloverGAME
【飛べない蝶のバレンタイン】のメインビジュアルゲーム属性:シナリオゲー
ジャンル ―― 胡蝶に夢見る恋愛ADV
発売日  ―― 2026年05月01日
パッケージ版価格  ―― 
ダウンロード版価格 ―― 3,500円(税込3,850円)
スタッフ
シナリオ一条唯
原画倉澤もこ
背景わいっしゅ
音楽Peak A Soul+
主題歌 ―― 雪の胡蝶(Vo. しましまはかせ)
あらすじ

季節は冬。もうすぐ2月に入ろうとしている頃。
主人公・三郷朱里は、アパートの庭で季節外れの蝶を見つける。

それは絵にも描けないほどに美しい、瑠璃色に光輝く不思議な蝶だった。
しかしながらその煌びやかな翅は残酷なまでにちぢれてしまっていて、
蝶は飛び立つこともできず、すがるように、枯枝にしがみついていた。

ただじっと命尽きる瞬間を待つばかりだったこの羽化不全の蝶に
『碧』と名付け、朱里は暖かく保護することにする。

――その翌日。
家に帰ると、見知らぬ女の子が部屋の中で倒れていた。

一見、自分と同じ年くらいの女の子――
どこか見覚えのある瑠璃色柄の羽がついたドレスを身に纏い、
なぜか周囲には虫かごの破片が散らばっていて……


『私の名前は『碧』。あなたのことが一瞬で好きになりました』


目が覚めた彼女は耳馴染みのある名を名乗ると、
朱里に真っ直ぐな愛情を伝えてくる。

そして、彼女は不思議な能力を持っていた。
それは“絶対に外れない未来予知”――
助けてくれたお礼にと主人公を占ってみたところ、衝撃の答えが返ってくる。


『……とても残念なことを言うようだけど。
 ――君はどうやら、9日後に死んでしまうみたい』


保護した蝶が、人間の女の子になって――
――突然、余命宣告をしてきたのだった。

――公式サイトより引用

評価

評価おすすめ度
【飛べない蝶のバレンタイン】の評価★★★★★
満足度
満足度80点

作品の紹介

今回は【飛べない蝶のバレンタイン】をご紹介します。

……飛べない蝶……飛べない蝶ですか……。

陣内智則/ それワシやないかーい! \

私は飛べない訳じゃありません。まだ本気を出していないだけ。今からでも羽ばたけるはず。泣いてない。泣いてないもんね。

……ということで本作は、意外や意外、泣きゲージャンルの作品でしたよ。

購入証明(飛べない蝶のバレンタイン)

私が購入したのはダウンロード版です。

どんな人向け?

  • 泣きゲー好き
  • 蝶が超好きな人
  • イラストに惹かれた人
  • 声優のしましまはかせさんのファン
  • 後悔」「すれ違い」「やるせなさ」という単語にピンときた人

攻略情報など

プレイ時間

私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて8時間ほどです。最初のエッチシーンまで2時間ぐらいかかりました。

 

攻略情報

選択肢はお好きに選んで大丈夫です。物語を読み進めていくと、選択肢が追加されたことが表示されます。追加選択肢を選んでいけばトゥルーエンドです。

 

システム

難易度修正パッチバックログジャンプ
簡単なしあり
備考

感想

どんなお話?

主人公の三郷朱里みさとじゅりは、羽化不全のちょうを見つける。

羽化不全の蝶のイラスト

羽化不全とは、すなわち羽化に失敗した蝶のこと。飛ぶことができず、命が尽きる時を待つしかない。せめて最期ぐらいは温かい場所で過ごしてもらおうと、蝶を捕まえ、虫かごに入れて部屋に持ち込みました。

碧「ん……あれ、私、何して……」

翌日、学校から帰宅すると、見ず知らずの女の子が倒れていたのです。

菅谷 乃羽

/ どういうことだよ!? \

彼女はどうやら、羽化不全の蝶が女の子の姿になった存在らしい。

碧「私、どうやら君のことが好きみたい」

そして彼女は言いました。「私、どうやら君のことが好きみたい」と。

菅谷 乃羽

/ どういうことだよ!? \

こんなエロゲみたいな設定、あるわけないですよね。

……って、エロゲだったわこれ!

エロゲといえば、初対面でも即合体。角を曲がれば美少女とぶつかる。出会ったあの娘は同じクラスの転入生。風呂に入ろうとしたら裸の美少女と鉢合わせ。幼少期に仲良かった男友達と再会したら実は女性だった ―― 。あとは、えーっと……えーっと……

うるせぇー!!!!!!

はい。すみません。失礼しました。話を戻します。

主人公は、青いはねをもつ蝶の生まれ変わりである少女にあおと名付けました。

碧には、未来予知の能力があるみたいです。彼女は主人公に、以下のように告げます。

碧「どうやら君は、近い将来死んでしまうみたい」

「どうやら君は、近い将来死んでしまうみたい」

死んでしまうのは9日後。2月14日。バレンタインデー。主人公にとっては、受験のために都会へ向かう日である。

絶望する喜多川海夢

マジか……終わったわ……と、ここで諦めたらエロゲ主人公ではありません。

碧と朱里は、9日後までの短い時間を一緒に過ごしつつ、死の運命を回避するため奔走するのでした ―― 。

本作の特徴

蝶というモチーフが特徴的

この作品は「」が超超超特徴的なんですよ(蝶だけに)。

人生の儚さを表す「胡蝶の夢」という言葉がありますが、切ない系のストーリーであることを予感させますよね。

朱里(この紋様……“対い揚羽”か?)

対い揚羽むかいあげは」の紋様が描かれたペンダントなど、蝶に関連するアイテムやワードが出てきます。

幻想的な蝶のエフェクト

幻想的な蝶のエフェクトが頭に焼き付くことでしょう。さらに、ストーリー展開には「バタフライエフェクト」や「胡蝶神」や「胡蝶病」などの単語がならぶ。

蝶に並々ならぬ興味がある人には、ぜひともプレイしていただきたい。

 

謎が謎を呼ぶストーリー

ナイフを振り下ろそうとする胡蝶神

こちらの画像は、サンプルCGとして公開されているので、ネタバレにならないはず。

いったい何が起こっているのでしょうか。世の中にはさまざまな変態がいるもので、首絞め騎乗位なるプレイもあるのですが、串刺し騎乗位でもしているのでしょうか。

いや、そんな訳ありません。私の戯言など聞き流してください。

ストーリーの序盤はよく分からないことだらけでしょうが、最終的にはストンと納得できる物語になっていますぜ。

 

切ないストーリー

本作をプレイしたほうがいいのは、「後悔」「すれ違い」「やるせなさ」という3つの単語にピンときた人。

飛べない蝶のバレンタイン】を制作した『CloverGAME』は、デビュー作から今作に至るまで、「ストーリー重視なのか」「エッチシーン重視なのか」が作品ごとにかなり異なるメーカーでした。

そして今作は、エッチシーン数を減らし、バイノーラル録音されたボイスも廃止。その代わりに、ボリュームを増やし、ストーリー展開に特化した「シナリオゲー」「泣きゲー」と呼ばれるタイプの作品になっています。

悠莉「私と一緒にいるよりも、都会に行くことの方が……大事なの?」

上の画像のセリフを見てください。状況が分からずとも、すれ違いを感じさせる発言だと思いませんか?

中盤からは、胸が締め付けられるような切ない展開が続きました。お互いが相手を想い合っているはずなのに、それが通じない苦しさ。状況を打開できないもどかしさ。

終盤では、ヒロインが抱いていた想いが、主人公の想像以上に深く、愛情に満ちたものだったと判明するシーンがあり、涙腺が崩壊しましたね。また、とあるキャラクターの決断にも胸を打たれました。

エッチシーンについて

卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクなし。
シーン回想4枠。基本CG8枚。

 

喜多郁代「キターーーン」
喜多郁代「キターーーン」
喜多郁代「キターーーン」

お尻を向けてくれる碧ちゃん

織田裕二「キター!」

今作ではストーリーを重視しているためかエッチシーン数が減ったのですが、お尻の見えるアングルが1シーンあったのでOKです。過去作では殆どありませんでしたから。

……と、まあ、私の都合は置いといて、優しく囁きかけるようなボイスに癒されたので、実用性が高めのエッチシーンだったと思いますよ。

まとめ

ココがイマイチ

  • サブモニターでフルスクリーン起動させてほしい

 

 

ココがおすすめ

  • 泣けるストーリー
  • ヒロインが魅力的
  • グラフィックが綺麗
  • しましまはかせさんの演技が素晴らしい
  • もどかしさを味わいたいならマストアイテム

 

 

本作のライターである一条唯さんは、以下のように語っていました。

私が過去に飼育した羽化不全のナミアゲハとの思い出を元に作られた物語

なるほど、経験を元に書かれた作品であるならば、真に迫る描写がなされているのも納得できる話です。

それにしても、どこまでが経験談なのでしょう。蝶が美少女になる経験でもしたのでしょうか。本作をプレイしたら、ライターさんの発言にたいする謎が深まりました。笑

あまり目立っていない作品です。人によっては「隠れた良作」になりえる泣きゲーでしょう。気になる人はプレイしてみてください。

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