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――世界を、救ってほしいんだ。
| ディメンション凸ラバース!!(CRYSTALiA) | |
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| ジャンル ―― ADV | |
| 発売日 ―― 2026年04月24日 | |
| パッケージ版価格 ―― 9,800円(税込10,780円) ダウンロード版価格 ―― 9,800円(税込10,780円) | |
評価
| 評価 | おすすめ度 |
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| 満足度 | |
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作品の紹介
今回は【ディメンション凸ラバース!!】をご紹介します。公式略称は【とつラバ】です。
とつラバが発売される前から、私は「今年を代表する作品になる」「今年の覇権候補になる」と言っていたのですが、想像を超えるレベルで盛り上がっていて笑いました。

https://x.com/Zn_Cien/status/2052336669081432090
いや、どういうことだよ!?
エロゲ業界が盛り上がるのは嬉しいことですけどね。とりあえず皆さん、気になる作品は予約するようにしましょう。
余談ですが、本作のタイトルは「ディメンション・トツ・ラバーズ」ではありません。 「ディメンションラバース」と読むらしいです。 私はプレイ前は「ディメンション・トツ・ラバーズ」だと思っていました。

私が予約したのは、公式特典付きの豪華版です。
どんな人向け?
- ドーパミン中毒者
- 能力バトルが好きな人
- 流行りの作品を押さえておきたい人
- テンポ良く読めるテキストが好きな人
- 女性キャラだけでなく男性キャラも目当てにしている人
- 個別ルートごとに方向性が大きく変わる作品を求めている人
- ストーリー、キャラ萌え、Hシーンの全てを目当てにしている人
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて24時間ほどです。最初のエッチシーンまで5時間半ぐらいかかりました。
攻略情報
ルート分岐に関係する選択肢は1ヵ所だけ。攻略サイトは必要ないはず。制作ディレクターの推奨攻略順は『華淡→水仙→ソフィア→桜』です。しかし、壮大なスケールのストーリーが展開される「華淡ルート」を最後にもっていったほうが良いと考える既プレイ者は多いです。お好みでどうぞ。
システム
| 難易度 | 修正パッチ | バックログジャンプ |
| 簡単 | あり | あり |
| 備考 | ||
| ※修正パッチは、イベントCGの追加や演出強化がされていますので、適用してからプレイしましょう。ダウンロード版は適用済みです。 | ||
感想
どんなお話?
ゲーム開始早々、事態は逼迫していました。

なんかヤバイ奴 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

まず1つだけ覚えなければいけない単語があります。“反現実”です。それは、従来の科学に反した現象の総称をあらわす言葉。つまり、魔法的なやーつや、怪物的なやーつ、この世界に存在する不思議なものは、すべて“反現実”と呼ばれているわけです。
そして、反現実が実体を伴ったものは“怪獣”と呼ばれています。つまり、先ほどのクソデカい化物は“怪獣”と呼ばれているということ。
いったい街を破壊していた怪獣はどうなったのか。どうやら、銀髪の少女によって一瞬のうちに始末されたようです。

いきなりラスボス級の敵があらわれたかと思ったら、マリオで言うところのクリボー的な、ドラクエで言うところのスライム的な、ポケモンで言うところのコラッタ的なポジションだったわけですね。

主人公は、銀髪の少女にまさかの一目惚れ。いきなり告白まがいの発言をします。我々の世界では「イキ告」と呼ばれている行為ですね。成功率は0に近いハイリスクな告白方法。ただし主人公くんは、三種のチーズ牛丼を食っていそうなタイプではなかったため、そこまで嫌悪感を抱かれることはありません。少女の名前だけは聞き出すことに成功するのでした。彼女の名前は“夜乃桜”と言うそうです。

帰宅すると、父親から命令されます。「生徒会長“夜乃桜”を暗殺せよ」と。

実は主人公は、人類の敵と呼ばれる“魔術師”の一家の人間。敵対組織である“学園”へ潜入し、一目惚れをした相手である夜乃桜を暗殺することになるのでした。主人公は、崩月槐という本名を隠して、鈴宮なつという偽名を使って学園に潜入するのです。

ヒロイン紹介


夜乃 桜 CV:北大路ゆき
B.E.G.《瓦礫を見ろ》
――触れた対象の時を止めるパイルバンカー。
学園最強の生徒会長。クールな美人さん……かと思ったら、会話が苦手なだけ。

クールな表情が崩れる瞬間が堪らなく可愛い。北大路ゆきさんの優しい声質もマッチした最強のヒロインです。私の1番のお気に入りですね。
海漫 華淡 CV:みたかりん
B.E.G.《赤刀》
――対象をバラバラにして、元に戻すチェーンソウ。

ノリの良い後輩ギャル。
キュートな見た目だがチェーンソーを振り回すギャップがエゲツナイ。

個人的には、華淡ルートが1番面白かったかも。いやマジで華淡しか勝たんっ!

ソフィア・ランカスター CV:葉月ひかり
B.E.G.《薔薇の盟約》
――傷つけば傷つくほど、増加して追尾するレイピア。
高貴な精神をもつお嬢さま。
シナリオライターの過去作に『Loser/s』から発売された『MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――』という作品があるのですよ。メカニカのヒロインは「~のだわ」という口調だったのですが、これにボイスが付いたら最高だろうなと思っていました。
そしたら……

~のだわ口調 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
いやこれは人気が出ますわ。高貴な精神性と、可愛らしい口調が合わさったんですから。
崩月 水仙 CV:しましまはかせ
魔術道具《妖刀『残響』》
――錆びた旧時代の武器だが、無いよりはマシ。

妹忍者メイドという、美味しいものをいっぱい詰め込んだような属性のヒロイン。

ルート外だろうと兄さんラブな発言が多くてマジで可愛かったですね。
とつラバの特徴
魅力的な世界観
本作の舞台は、我々が住む世界とは別の世界。「近未来SF」の世界観と「ファンタジー」の世界観が融合した、「サイエンス・ファンタジー」と呼ばれるジャンルでしょうか。また、地球外生命体との戦いが描かれるため、「コズミック・ホラー」や「ダーク・ファンタジー」の要素もあります。
ルートによっては、あまりにも壮大なスケールの物語が展開され、思わず笑ってしまいました。選択肢によって大きくストーリー展開が変化したり、敵対する人物が変わったりするのは、ノベル系アドベンチャーゲームならではの魅力と言えるでしょうね。
電子サウンド

» 公式サイト
とつラバの音楽には「萌えて踊れるピコピコサウンド」を掲げるトラックメイカーユニット『Neko Hacker』が起用されました。国内外で人気を集める注目クリエイターの参戦ということで、一部のユーザーのあいだでも話題になっていましたね。
可愛いボイスやポップなメロディと、ハードなEDMを融合させた楽曲が魅力的ですぜ。
エロゲの新時代?
私は発売前から本作に期待を抱いていたものの、まさかここまでブームになるとは思ってもみませんでした。謎の勢力が“新時代”という言葉を使って、とつラバを褒めそやしているのも見かけましたね。

なぜ本作は流行ったのか!?
長年エロゲの動向を見守ってきた身として、少し語ってみましょう。
過去を振り返ってみると、好き嫌いが大きく分かれるような尖った作品が“名作”や“傑作”と呼ばれていた印象があります。
長らくトップクラスの評価を得ていた『WHITE ALBUM2』のように、人によっては途中でギブアップしかねない、ヘヴィで重厚な作品が支持されていたのでしょう。
しかし、私が時代の変化や新しい風を感じたのは、平成の終わりに登場し、一世を風靡した『ぬきたし』です。
パロディやギャグが豊富で、絶え間なく刺激が与えられる“ドーパミン中毒者”向けのテキスト描写。軽いノリだけでなく、ストーリーの面白さやテーマ性の深さも根幹にあり、多くのユーザーを熱中させたことは記憶に新しいでしょう。
ただ、ガワがあまりにも特殊だったため、他社は簡単に真似できなかった。しかし、同系統の性質を持っていたのが、とつラバだったのでしょうね。
とつラバは「クセが少ない」「万人受けする」「間口が広い」という言葉にふさわしい、テンポの良いエンタメ寄りの作風でした。ドーパミン中毒者のガキでも飽きることなく楽しめる、若者受けしそうな作品だと言えるでしょう。
実は、CRYSTALiAの前作も、飽きさせないよう展開の速さを重視していました。ですが、とつラバほどには受けなかった。どこに違いがあったのか。
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【CRACK≡TRICK!】の感想
続きを見る
とつラバは“温故知新”の作品だったのではないかと思うのです。
飽きることなく読み進められる一方で、十分なボリュームと引き込まれるストーリーによって「フルプライス作品」としての満足感がある。ストーリー展開やキャラ萌えだけでなく、エッチシーンにも力を入れており「エロゲ」としての満足感もある。さらに、過去の名作のテイストも盛り込まれている。こうした要素によって、「フルプライスのエロゲをプレイする」という体験そのものへの満足感が得られたため、高い評価につながったのではないでしょうか。

» マブラヴ

では、「過去の名作のテイスト」とはどういうことなのか。たとえば私は、『マブラヴ』のヒロインである鑑純夏のアホ毛が好きなんですよ。鑑純夏は、感情によってアホ毛の形がハート型になります。とつラバに登場する海漫華淡もアホ毛も、ハート型になっていたときにはテンションが上がりました。

また、『ノラとと』に登場する「セリフと動作を同時にテキストで表現する」手法。これを取り入れることで、圧倒的にテンポが良くなっていました。さらに「TIPS機能」によって用語説明が簡略化されていたため、メーカーとライターの特徴が上手く噛み合っていたかと。
おそらくライターの“好き”が取り入れられている

センターヒロインの夜乃桜は、巨大なパイルバンカーを使って戦います。

» ピクシブ百科事典
私はロボットアクションゲームの『ARMORED CORE』が大好きで、そのなかでも「とっつき」こと「パイルバンカー」がお気に入りだったんですよ。AC最新作でこそ使い勝手が良くなったものの、過去作では「威力は高いけど、バチクソ当てにくいロマン武器」として愛されていました。ですから、センターヒロインがパイルバンカーを持っていることにロマンを感じ、テンションが上がったんですよね。

また、人の塊が球体になったようなデザインを見て『ELDEN RING』が思い浮かびましたね。私は『FromSoftware』の信者ですから。

その他にも、「切腹」をして能力強化をするキャラがいたりと、完全に影響を受けているのではないかと勘ぐっています。まったく根拠がないわけではなく、ライターの逢縁奇演さんが、過去に『ARMORED CORE』や『ELDEN RING』について言及しているのを目撃しましたゆえ。私としては、逢縁奇演さんと好きなものが被っていることにテンションが上がりました。
異能力バトル
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『9-nine-シリーズ』の紹介&感想__断片が繋がるとき、物語は牙をもつ
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別作品のレビュー記事でも主張しているのですが、異能力バトル作品において重要なのは「能力の応用」だと思っています。
センターヒロインの夜乃桜が持っているのは、触れたものを停止させる能力。この能力をどう使うか考えたとき、最初に思い浮かぶのは、敵の動きを止める使い方でしょう。

ですが、本作では物語の序盤から、停止させた水を通路として活用する展開を見ることができました。
能力の応用がしっかりなされていて、安心しましたね。
本作の主人公は、戦闘力が高いタイプではありません。しかし、作中でも屈指の天才であり、どのように能力を活かして戦っていくのかは見ものです。


主人公の崩月槐は、『手紙と祈り』と『ダンス・ノーツ』という2つの武器を使って戦います。どのように能力を応用して戦うのかは、ぜひあなた自身の目で確かめていただきたい。
サブキャラクターも魅力的

こちらは、主人公の兄である崩月清楓。顔立ちは整っているのですが、主人公に対して、ねっとりとした情念や執着を向けてきて身震いしました。こいつはヤベー奴だと。

清楓は、妹に話しかけられたときには、ビックリするぐらい塩対応で笑ってしまいました。めちゃくちゃキャラが立っているんですよね。
崩月家の歪な関係性が好きすぎる。主人公の父親である崩月桧木さんがお気に入りですね。本作は、全クリするとあらゆるキャラクターに愛着を持てる作りになっていて、ガチで凄いと思いました。
また、何気ないやり取りが意外と重要だったりするところも、本作の面白いところでしょうね。
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あ……

あっあっあっ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ
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ε-(´∀`*)ホッ ……ペアを作るときに余り者だった2人は、結果として仲良くなります。メカクレ属性の羽鳥ミオは、主人公のことを「ずっくん」と呼ぶようになるのが可愛いんですわ。
関連作はあるのか?
ストーリーに直接つながりのある関連作品はありません。

上の画像のヒロイン……ではなく、背景に映っている街頭モニターに注目してください。
CRYSTALiA作品のなかでも、私の1番のお気に入りヒロインが登場するCGが使われていました。このように、小ネタとして過去作が登場する場面もあります。
また、ライターの逢縁奇演さんの作品に触れておく必要もありません。
しかし、ライトノベル『こちら、終末停滞委員会。』にも登場する「魂魄流動体」や「R値」など、共通の単語が登場しますので、ニヤリとできる場面はあるでしょう。作家性も楽しみたい場合は、逢縁奇演さんの作品に触れてから、とつラバをプレイするのも面白いと思いますよ。
エッチシーンについて
卑語あり。音消し修正あり。アナルモザイクなし。
とつラバのエッチシーンに対する感想を見ていて思ったのですが、本作のエッチシーンを「ASMR」と称するのは語弊があると思う。
たしかに、囁くような声の出し方や、オノマトペの使い方、豊富なご奉仕シーンには、音声作品を彷彿とさせるものがあるんですけどね。
今回は、雑誌やウェブサイトで公開されているCGをもとに、私が「エロい」と感じたシーンを紹介させていただく。

少しネタバレになるかもしれませんが、画像のシーンは「男女の入れ替わり」シチュエーションです。互いの性器を舐め合うことで、この状況から脱することができるという場面。行為が終わり「入れ替わり」が元に戻るのですが、華淡が「あーん」と言いながら口を開け、チンコを口に入れるよう促してくるんですよ。もうこれ以上性行為をする必要はないにもかかわらず、抗えない性的興奮に負けて、結局は口にブッ込んでしまう。
性欲の暴走を誘発する行動が、あまりにもエロすぎる。

兄妹という“倫理観の壁”を乗り越える手法としてありがちなのが、女を意識させる行為 ―― 通称「オナニーの目撃」です。妹であるすいちゃんは、兄さんのことを思い浮かべながらオナニーしています。長年、自分の想いを抑えつけていたからか、感覚が拗れに拗れていて、「他の女の子に取られるかもしれない」という危機感を興奮へ変えていました。
倒錯した性的興奮がマジでエロい。
また、彼女のご奉仕シーンとして、アナル舐め手コキをする場面がありました。私は常々主張しているのですが、アナル舐め手コキは、和姦系の非ヌキゲーでこそ映えると思っています。私が陵辱モノに求めているのは「可哀想な姿」。そして、和姦に求めているのは「いかに愛情を感じられるか」です。その観点で言えば、アナル舐め手コキという行為は、「好きな人のために、ここまでできるのか」という最大限の愛情表現にほかなりません。それが、猛烈なエロさにつながっていると思うのです。

私は、本作のエッチシーンにおいて不満に思っていたことがありました。それは「テキストはエロいんだけど、イラストの構図が私の好みから外れていた」こと。具体的に言うと、尻フェチ向けのアングルが用意されていなかったのです。しかし、夜乃桜のルートをプレイして、その不満はすべてブッ飛びしました。
いきなりの尻コキ。
しかもね、テキスト描写も相まって、最強のシーンになっていたんですよ。
桜
「へこへこ、じょーず……♡ へこへこ、じょーず……♡」
桜
「くす。一生懸命……へこへこ……かわいいー……。いっぱい……先輩に……、お精子出そうね……」
また、全肯定してくれるセリフにも、ヒロインからの愛情を感じてエロいと思いました。たとえば、初セックスのシーンでは、主人公はすぐに果ててしまいます。
桜
「そういうの、早漏さんって、言うんだよね? 早漏さんでも、いいんだよー……♡」
発言次第では、男性がトラウマを抱えかねないナイーブな部分まで肯定してくれるのは、やはり人気が出るヒロインの秘訣なのではないでしょうか。
精子のことを、あえて「お精子」と丁寧すぎる言い方にしたり、日常会話とは違って敬語で懇願したりと、私の性癖に見事にマッチしていました。
まとめ
ココがイマイチ
- ぜひ「ムービー音量」の設定項目を作ってほしい
- もう少しだけグランドルートのボリュームが欲しかった
ココがおすすめ
- コミカルなノリ
- 飽きずに楽しめる
- バトル描写が良い
- 魅力的なヒロイン
- 魅力的なサブキャラ
- Hシーンにも力を入れている
テキストが平易で読みやすく、アッという間にクリアしてしまった作品でした。
……感想記事を書きはじめたのはクリアしてから2週間後なんですけど。
エンタメ系のライトな読み味でありつつ、フルプライスエロゲとしての満足感も高い、現代のニーズに合った作品だと感じました。気になっている人は、ぜひプレイしてみてください。まずは体験版だけでもお試しくだされ。
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