同人エロゲーの感想

【ヴィザルの日記】の感想

4,343文字

 

 

虐げるから悪
虐げられるから哀れ
世界はそんなふうに単純な色分けで彩られていない

ヴィザルの日記雨傘日傘事務所
パッケージ画像
ジャンル ―― デジタルノベル
発売日  ―― 2009年12月25日
価格   ―― 1,980円(税込)
あらすじ

大陸南端の港街 セントサウス自治区域
西側区画の通りには昼夜を問わず露店が軒を連ね
路地を入っても酒場や安宿からの喧騒が聴こえてくる

いつしか住み慣れた街の耳に慣れた騒がしさ
裏通りの片隅に事務所を構えるヴィザルのいつもの風景
変哲なく 平穏で安穏

そして ある日事務所に届けられた大きな木箱
中に入っていた大きな木彫りの人形
人形はヴィザルに語りかける

「これ、なにをしとるか」

✓評価
ストーリー10
テキスト
キャラクター
演出
システム:5
ゲーム性:―
CG:6
Hシーン:5
BGM
主題歌10
おすすめ度:★★★★★
満足度 86 点

 

 

 

作品の紹介

 

 

生きとし生けるもの、そのすべてに「死」はやってくる。

しかし、所詮はデジタルなコンテンツにすぎない「コンピューターゲーム」にも死はやってくるのだ。

 

 

「ゲームはいつ死ぬと思う?」

 「ネット上で誹謗中傷をうけたとき……違う」

 「ディスクを叩き割られたとき……違う」

 「クソゲーオブザイヤーに選ばれたとき……違う」

…人に 忘れられた時さ…!!!

(ふっ……決まったぜ)

 

 

ということで、素晴らしい作品だと思ったら語り継いでいきたいと思っているのが、我々ゲームをレビューしている立場の人間なのです。

今回紹介している【ヴィザルの日記】は、ヴィザルやコルクの微笑ましい日常のやりとりから、終盤の熱いバトル展開をふくめて、楽しい作品でした。

ぜひとも語り継いでいきたいと思い、筆(キーボード)を取った次第です。

 

 

関連作はプレイしたほうがいいか?

今回紹介する【ヴィザルの日記】は「紅湖の皇子(べにいろみずうみのおうじ)」という作品を別視点から描いて、構成しなおしたものです。

私は「紅湖の皇子」は未プレイの状態で、本作をプレイしました。理由は、細かな矛盾が気になるかもしれない、ストーリーの流れを知らないほうが楽しめる、というふうに言う人がいたからです。結果としては、問題なくストーリーを理解できましたし、楽しむことができました。

なかには、先に「紅湖の皇子」をプレイしておくと、それぞれの視点から見ることができて楽しいと言う人もいます。

 

 

 

攻略情報など

 

 

プレイ時間
プレイ時間は11時間ほどでした。最初のエッチシーンまでは10~20分くらいです。
攻略

選択肢などは特にありません。途中で「DIARY」「LETTER」「ALBUM(Hシーン)」が追加されて、任意のタイミングで見ることができるのですが、ストーリー展開に関わってきますので、追加されたらすぐに目をとおすことをオススメします。

Hシーン

卑語なし。ピー音なし。アナルモザイクあり。

+ エッチシーン数

ヴィザル_3

フラウ_1

セイル_5

メイコ_1

 システム

バックログ画面からのシーンジャンプ機能なし。目パチあり。

右クリックでのテキスト消去(エッチシーンなどは除く)ができなかったり、ボイスカットをOFFにできなかったり、ボイスリピートができなかったりと、同人ゲームではまぁありがちですが、商業ゲームに慣れている人には不便かもしれないシステム面です。

修正パッチ

誤字脱字の修正パッチです。

公式サイト

 

 

 

どんな人向け?

 

 

  • コストパフォーマンスに優れた作品を求めている人
  • 笑いあり涙あり熱い展開ありの作品を求めている人
  • シナリオゲーマー

 

 

 

感想

 

 

ストーリーの流れ

人間だけでなく亜人も存在する、中世ヨーロッパのような街並みのファンタジーな世界。セントサウスという港街が舞台となっております。

街の片隅で金融業をいとなむヴィザルのもとに、木製のゴーレム『コルク』が届けられるところから物語がはじまる。

コルクとの対面
©雨傘日傘事務所

ヴィザルは最初はいやいやながらも、母親のように過保護にコルクに目をかけていき、コルクはコルクでヴィザルや街の人たちと交流して仲よくなっていくのです。

 

一方で、圧倒的な力をもち人々の驚異となるダークエルフや、捜索依頼のだされているハーフエルフも物語にかかわってきて、終盤ではセントサウス自治区の情勢が混迷することになります。

 

つまりこの【ヴィザルの日記】という作品は、萌えて笑えるほのぼのとした日常ストーリーと、燃えて泣けるバトル展開の2つの側面をもつのです。

 

 

コルクとヴィザルが可愛い

いいのか? これを貼ってしまっていいのか? 私は冷静でいられなくなるかもしれない。

でも、良さを伝えるには言葉よりもビジュアルで訴えかけたほうが良い場合もある。

仕方ない。仕方ないのだ。

ソファーに座るコルクくん
©雨傘日傘事務所

可愛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!

ソファーにちょこんと座っている感じが最高にキュート。

コルクは可愛い。これは世界の真理です。

この子は、ジジイ口調なんですが、達観しているような発言をしたかと思えば、子供のように無邪気な部分もあるのです。

そしてSEが可愛い。クッキーを食べているときの「しゃりしゃりしゃりしゃり」という音や、移動をするときの「カラカラカラカラ」みたいな音まで、すべてが可愛い。

 

コルクを抱きしめて眠るヴィザル
©雨傘日傘事務所

そしてヴィザルも、ツンデレっぽい感じでありながら心配性で、コルクに過保護なまでに世話をやくのがドチャクソ可愛いです。

そんな2人の関係性は最高で、ヴィザルがコルクをキュッと抱きしめながら寝る姿とか、ニヤニヤしながら悶え苦しむことになります。

あまりの萌えの波動に、私はかれこれキーボードを2つ、モニターを3枚ぶっ壊してしまいました。

 

 

エッチシーンについて

残念だったのがエッチシーン。

正直、実用性は低かったです。

肉感あふれる絵は全然オーケーなのですが、テキスト描写がエッチシーンにそぐわない。

官能小説のような描写に、小難しい言いまわしや修辞法をたしているのです。エッチシーンのときにはIQが下がっているので、可読性がわるく感じます。

そしてなにより

『ぐしゃぁぁぁっ!!!』

という吐瀉物をまきちらしたかのような、クソでかいSEがうるさすぎて耳障りでした。

設定により音量変更できるので、エッチシーンの時のみボリュームを下げていました。

 

まぁ悪いところばかりではなく、

「mamaくらい好きだョ♪」

とかいう名言をでてきて、吹いたんですけどね。

 

 

ノベルゲームとしての良さ

立ち絵の使い方

やはり特徴的だと思うのが、立ち絵の使い方のうまさですね。

屈むヴィザル
©雨傘日傘事務所

男主人公で、恋愛を主としたゲームの場合は、主人公目線でヒロインたちと向き合います。

ヴィザルの日記】の場合は、登場人物たちの様子を、どこか俯瞰的にながめる構図になります。

立ち絵は正面を向いているものだけじゃなく、横向きだったり、振り返っているものだったりを駆使して、キャラクター同士で向き合っているように見せているのが上手なのです。

また、ヴィザルがコルクに視線を合わせるようにかがんだり、腰を痛めて床をはったり、いじけて画面の端にいったりと、立ち絵の位置関係の表現もすばらしかったです。

 

テキスト

画面の下のほうにテキストを表示するADV形式だったり、画面全体にテキストを表示するビジュアルノベル形式だったり、テキスト表示の使い分けは、よく考えられていました。

ただシステム面が足を引っ張っていて、右クリックでテキストを簡単に消去できるようにして欲しかったです。

 

構成

幕間メニュー
©雨傘日傘事務所

ストーリーとストーリーの合間、幕間でサイドストーリーだったりエッチシーンを見ることができます。

ヴィザルとコルクの主人公サイドとはちがい、ダークエルフとハーフエルフ側のエピソードをここで挟んだり、細かな設定はここで見ることができるのです。

その結果、メインのストーリーでは余計な説明をする必要がなくなり、テンポをよくすることに成功しています。

まぁその分「LETTER」を読むのはクソだるいし眠くなるんですけどね。最後の展開の伏線にもなってきますので、頑張って読みましょう。

 

音楽

BGMは大半がフリー素材なのですが、とにかく使い方やチョイスが上手かったと思います。

また、独自に作曲したものも用意されていて、そちらのクオリティも高い。

なによりも歌唱曲のできが素晴らしく、烈火タンこと片霧烈火さんがボーカルをつとめているほどの気合の入りっぷり。

 

バトル展開

クリノラスの戦闘シーン
©雨傘日傘事務所

画面を光らせたり、キンキンキンキンSEをならしているだけじゃなく、エフェクトを上手につかったり、動的演出を取り入れたりして、迫力あるバトルシーンを表現できていたと思います。

 

 

その他

ネタバレあり(クリックで展開)

 

ハーフエルフのリアンくんの圧倒的な強さの描写がつづき、絶望感にさいなまれる。

恐ろしくなり、逃げ出してしまったコルクが、ヴィザルの励ましにより奮い立つ。

―さあ!我らの天敵!正義の味方がご到着だ!!―

そこからのサブナックのこの発言に、最高に滾りました。

リアンやレヴィアルやセイルにも、様々な事情や、過去にうけた傷や恨みがある。でもそれでも「手前勝手な理屈」だと一蹴するコルク。

たとえばサブナックなんかは「悪人」だけども街の自治や自衛をしていて、100%の悪だと言えない。皆一様に良い部分もあれば悪い部分もある。そんな彼らがいるこの街が好きなわけで、それを独善的に壊そうとしているリアンたちにキレたわけなのですね。

 

そして、メイコらが「一番偉い壁」に刻んだ先人たちの名前がまさかの伏線として活かされていたり、日常のシーンでネタにしていた「ツンデレ」を、いやらしいタイミングでだしてきたり、鳥肌モノの挿入歌がながれてきたりと、泣けるシーンや心を揺さぶられるシーンが、これでもかと襲いかかってきた最強のフィナーレでした。

 

あ、あとこれも言い忘れていた。

コルクくん……ヴィザルの入れ歯をカポカポして遊ぶのやめーやwww

 

 

 

 

まとめ

 

 

ココがイマイチ

  • システム面が不便
  • エッチシーンは実用性にかける
  • 終盤の展開は、超展開に感じる人もいる
  • 世界観にそぐわない現代的なネタ
  • 冗長な部分がある

 

 

ココがおすすめ

  • コスパが高い
  • コルクとヴィザルが可愛い
  • コルクとヴィザルの関係性が良い
  • サブキャラたちも魅力的
  • 緻密な世界観設定
  • 熱いバトル展開
  • 最高の挿入歌
  • 泣ける

 

 

10時間以上のボリュームで、演出が凝っていて、CG数も十分、歌唱曲がすばらしい。そんな名作を、2,000円以下の価格でプレイすることができますので、間違いなくお得です。

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