もう、しょうがないなぁ、仁は
パルフェ 〜ショコラ second brew〜 Re-order
公式ジャンル | メイド喫茶アドベンチャー |
メーカー | 戯画 |
発売日 | 2005年12月22日 |
通常価格 | 5,800円(税抜) |
パッケージ購入 | 駿河屋 |
ダウンロード価格 | ― |
ダウンロード購入 | ― |
【ゲーム属性グラフ】
シナリオ | 丸戸 史明 with 企画屋 |
原画 | ねこにゃん |
音楽 | Hirasan , 桜乃明日華 , I've(主題歌) , 杉本バッハ(ED曲) , ave;new(BGMアレンジ) |
おすすめ度:★★★★★
知名度:S
ストーリー:10
テキスト:9
キャラクター:8
演出:7
システム:7
ゲーム性:6
CG:7
Hシーン:6
BGM:7
主題歌:10
ポイント:テキストが読みやすい、シナリオが良い、ツンデレ
満足度:89
作品の紹介
あらすじ
― 来店されるお客様には、現実の世界から離れて、ひとときの安らぎを…
中世ヨーロッパの街並みを再現した大型ショッピングモール・「ブリックモール」。
なぜかそこで真向かいに鉢合わせた、同じコンセプトの欧風アンティーク喫茶。
「キュリオ3号店」と、「ファミーユ」・・・。
圧倒的な人気を誇るキュリオを真向かいに、奮闘を余儀なくされる主人公。
その前に店の制服を着込んだバイト志望の少女、由飛が突然現れる。
彼女の笑顔と心惹きつけられる歌声に
主人公は、なんとなく、なんとかなりそうな気がしてしまう・・・。
名作『パルフェ ~chocolat second brew Re-order~』。
喫茶店『ファミーユ』で奮闘する主人公たちの心温まるストーリー。
褪せることのないその物語をあなたもぜひ!
私が持っているのは『Re-order』の方です。
違いを下記項目で説明します。
何種類かあるみたいだけど、どれを買えばいいの?
・18禁
『パルフェ ~ショコラ second brew~』PC版
一番最初に発売されたものです。
『パルフェ ~ショコラ second brew Re-order~』PC版
最初に出たものに
・アレンジサントラ付き
・新OPムービー
・短編3部作がおまけとして付属
・アレンジBGMへの切り替えが可能に
・この青空に約束を_の体験版付き
となっております。
・非18禁
『パルフェ -Chocolat Second Style-』PS2版
18禁要素がなくなっています。
その他の違いは、
・新規のOP
・声優の変更(18禁版との切り替え可能)
・川端瑞奈がヒロインへ昇格
・新ヒロインの沢崎美緒が追加
となっております。
『パルフェ 〜ショコラ second brew〜 Standard Edition』PC版
PS2版をパソコンに再移植したものです。
『パルフェ』PSvita版
PS2版をPSvitaに再移植したものです。
・結局どれがいいの?
まず18禁版と非18禁版はどちらがいいのかというと、
私は18禁版をおすすめします。
理由をいくつか挙げます。
- 非18禁版にて追加ヒロインが入ったことにより、キャラクター同士の掛け合いが、少しおかしいことに
- ヒロインに昇格した瑞奈ですが、脇役のころのほうが魅力的だったとの意見が散見している
- ボイスはオリジナル版のほがいい(これは私の好みの話ですが)
- 最新のPSvita版はシステムが劣化しているようです
2005年発売の作品よりシステムが劣化するってどういうことよ……
そもそもこの作品は、18禁要素が物語上において結構大事なのです。
よって手に入りやすく追加要素もある『パルフェ ~ショコラ second brew Re-order~』をおすすめしています。
どんな人向け?
・とりあえず名作はやっておきたい人
・良質なシナリオ、キャラクター、世界観を求めている人
・メイドが好きな人
・学園ものに飽々としている人
・OP曲を聞いてみてグッと来た人
日常部分は、アニメで言ったら【WORKING!!】みたいに楽しげな雰囲気です。
それプラス様々なストーリーが展開していく感じですね。
なんだか楽しそうでしょう?
ストーリーについて
パルフェがどういう作品かというと、喫茶ファミーユを舞台に繰り広げられる、ドタバタラブコメディです。
ストーリーが良い作品だと言われることもありますが、基本的にはキャラクター同士のかけあいを楽しむキャラゲーライクな作風に、重厚でシリアスなストーリー展開を足した作りになっております。
ストーリーだけを追い求める人よりも、キャラクター同士のかけあいを楽しめる人にこそおすすめしたいのです。
テキストは読みやすい。
日常の掛け合いが楽しい。
ストーリーは練られていて、シナリオゲーとしても良質。
やらない手はないはず。
私は最初は、ストーリーだけを目当てにプレイしたのですが、思っていたよりもしっくりこなかったのです。
ですが、まっさらな状態で再プレイしたときに「楽しいなぁ……幸せだなぁ……」と、そういう気分に浸れました。
どうかこれを読んだあなたも、
アンティーク喫茶「ファミーユ」での日々を楽しむ感覚でやっていただくのが良いのだろうと思います。
心に残る一作になり得るでしょう。
見解
パルフェの特徴の1つとして
現実的で「開かれた」世界観であることが挙げられます。
キャラクターのルートに入ると、他のヒロインの存在が消えてしまうようなエロゲーやギャルゲーは数多くあります。
通常、
特定のヒロインとの恋愛を描く際に、他のキャラクターが邪魔になることもあるでしょうし、ストーリー上必要性が薄れていってしまいます。
だから描く必要がないなら描かない。
要は、ストーリーの流れにキャラクターが沿っているんですよね。
しかし、パルフェはどうでしょう。
キャラクターが生きている感じがするんですよ。
特定のヒロインのルートに入っても、人と人との繋がりは変わらずに続きます。
現実の世界だってそうです。
誰かと付き合ったからといって、他の誰かの存在が消えるわけではない。
関わり続けていくものなのですよね。
物語がどういう風に動こうとも、
起きた出来事にそれぞれがどう発言するか、行動するか。
キャラクター同士がどう交流しあっていくか。
まさに、そこに各々の人生があるのです。
特定のヒロインのルートに入った後もそれぞれの人生が続いている。
そうしたあたり前のはずの世界が出来上がっています。
私がこの項目の最初に
シナリオゲー+キャラゲーだと説明したのは、まさに
物語+キャラクターの人生を感じたからに他なりません。
(2ちゃんねるに書き込んだらコピペになりそうな恥ずかしい文章ですね。笑)
以下ネタバレにて黒塗り。
『このゲームは「里伽子は仁の嫁!」と言われていますが、それって本当に凄いことだと思います。
自分の気に入ったキャラクターのことを「俺の嫁」と称することはありうることです。
しかし
主人公とヒロインが結ばれることを、素直に祝福できるというのは本当に珍しいですよね。
現実だと、周りにいるカップルを見て素直に祝福できない人も多いでしょう。
しかし仁と里伽子には幸せになって欲しいと、多くの人が感じている。
それほど「パルフェ」の世界のキャラクターたちや世界観が愛されているということなんでしょうね。』
見解はここまで。
この作品はネタやパロディが多く、
パルフェ~ショコラ second brew~ネタ辞典なるサイトまで作られています。
(ゲームプレイ後にご覧ください!)
攻略の参考になりそうなサイトはこちらです。
もしくはこちらです。
ふたつ目のサイトの方がおすすめ。
(回収部分は先にやったほうがいいかもしれません。ゲームクリア後に回収すると余韻がなくなるかも)
攻略順は最後2人を恵麻→里伽子にしてさえいれば自由で構いません。
おすすめ攻略順としては
明日香 → 由飛 or 玲愛 → かすり → 恵麻 → 里伽子 です。
この順番の理由は
- 明日香ちゃんのルートは、重すぎないシリアス展開がグッド。キャラクターとしても可愛い。最初にもってこい。
- 由飛や玲愛は、シリアスシーンが多少重いです。この2人を続けてやった方が流れが分かりやすいです。
- かすりさんルートは、一番何も考えずにプレイできるルートで、息抜きになります。笑
- 恵麻ルートをやると、すぐに里伽子ルートがやりたくなってしまいますので里伽子ルートの前に。
- 里伽子ルートが最後なのは、色んな伏線を回収する形になっているからです。
最後の2人を恵麻→里伽子の順番にしないと、
後悔するかもですよ。
ちなみにですが、
里伽子バッドENDは、ノーマルENDを見てない時しか見れないものですので、気になる人は先にみておきましょう。
個人的にはバッドENDは見なくても特に問題ないかと思っています。
一応アップデートパッチも存在します。
→ 公式サイト
当てなくても大丈夫だとは思いますが。
OSの都合上プレイ出来ない人はこちらのサイトを参考に。
→ パルフェ~ショコラ second brew~ Re-order をWindows7/8/8.1/10で起動する
古いゲームを大きいウィンドウでやりたい人はこのソフトがおすすめです。
テキストについて
1~3行で書かれています。
むずかしい表現はなく、フォントに関するシステムも充実してますので高評価です。
とにかく小気味よくポンポンと読み進めていける平易な文章がすばらしい。
けっこうパロディネタがありまして、世代的に分からない人もいるかもしれませんが、分からなくても問題のないような上手い作りになっています。
今までやったエロゲーの中でもかなり読みやすい文章です。
キャラクターについて
※パッケージ裏の画像
風美 由飛(かざみ ゆい)
CV:高槻つばさ
ファミーユ開店前日に滑り込みで応募してきた新人店員。
ひたすら元気で何事にも前向き。初対面でも物怖じしない…というか、馴れ馴れしい。明るく、生まれつき人を惹きつける性格。
明るいムードメーカー。
この子は、接客中に突然歌い出したりします。
何だコイツって思う人がいるかもしれません。
私も最初は頭がおかしい子だと思いました。笑
でも本当に前向きでひたむきで良い子なんですよね。
リアリティがないキャラかというと、そうは思いません。
それは何故か。
私の知り合いに由飛に似ている人がいるのです。
仕事中のミスが多くても、なんだかんだ許されてしまうような人です。
だからこそ由飛がどんなにミスをしたり頭のおかしい事をしようともイラつきはしましたが(したのかよっ!)嫌いにはならなかったです。
こうした強烈な個性を持った子は本当に重要です。貴重です。
一緒にいて楽しいでしょうし、周りの人を明るい気持ちにさせてくれるような女の子です。
それにライターの丸戸さん大好きなピアニスト枠ですしね。笑
由飛の好きなセリフ
かすりさんが里伽子をからかった後のセリフ。
かすり「リカリンめ…動揺しろ動揺しろ。
心、千々に(ちぢ)に乱れるが良いわ~
ふっふっふっふっふ~」
由飛「…かすりさんは仕事しろ仕事しろ」
普段は穏やかで明るく優しい由飛が、初めて少し怒ったような口調で言ったセリフです。
なんだかこうした新たな一面を見られて、強く印象に残りました。
美味しいタマゴ料理を作った仁にヒトコト。
由飛「店長って…店長って…
卵の王子様だね~」
なんか由飛っぽさ満開で好きなセリフです。
花鳥 玲愛(かとり れあ)
CV:松永雪希
curio3号店のチーフウェイトレス。
ハッキリしたタイプの美人で、外面もよく、お客様の人気も高い。主人公の店に対して敵愾心を燃やし、何かと突っかかってくる。自分にも他人にも厳しい完璧主義者。
人々は彼女をこのように呼んだ……
ツンデレクイーンと。
里伽子と並んで人気キャラの「花鳥玲愛」通称「カトレア」。
『シナリオは里伽子。キャラは玲愛。
と言われているくらいの人気ぶりでした。』
最初は、たびたび主人公の仁に突っかかってくるので、鬱陶しくも感じたのですが、根が優しいんですよ。
批判をしたあとには、きちんとアドバイスを付け加えたり、なんだかんだ只の嫌なやつでは終わらない。
そんな心根の優しいな玲愛がデレたら、そりゃ可愛いに決っているでしょ!!!
玲愛の好きなセリフ
玲愛と仁は、それぞれ違う喫茶店につとめていて、ライバル店同士なわけです。
そんな2人の禁断の恋をからかう瑞奈さんのセリフ。
瑞奈「やだ、そうなると禁断の恋?
ジュリエット花鳥…あっはははははは~!」
(いつの間にか後ろに立っている人物が…)
玲愛「ハムレット川端…
あなたに生か死か、選ばせてあげるわ…」
未プレイの方は、なんのこっちゃと思うかもしれませんが、シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」と「ハムレット」をかけた言葉遊びです。おしゃれな掛け合いなので大好きです。
仁くんが、ケチャップで「玲愛の似顔絵」を描いた半熟オムライスをつくってあげて、それを玲愛に渡した後のシーン。
玲愛「…何よ。
………おいしいじゃないのよっ!」
瑞奈「そんな親のかたきみたいな言い方しなくても…」
~~~~~~~~~
芳美「それよりもチーフ…
なんで似顔絵部分をよけて食べてるんですか?」
板橋「だからさぁ、実は結構気に入ってるから、
もったいなくて食べられな…」
玲愛「うるさいっ!」
照れている玲愛が本当に可愛かった。
玲愛「悪鬼、鬼畜、畜生、生物兵器、器量悪し!」
仁のことを罵倒しているシーンです。
仁は無理やり"しりとり"にしなくてもいいだろ、とツッコミます。
こんなん現実でとっさにできる人がいたら天才ですよね。
頭の回転早すぎるだろ……。
いやぁこういう言葉遊びも最高ですな。
あ、そうそう。
話は変わりますが1つ言いたいことが。
『玲愛が風邪を引いた時、粉薬やカプセルが嫌だって言った瞬間「座薬かな? エロゲ的に」って思ったのは私だけでしょうか?www』
雪乃 明日香(ゆきの あすか)
CV:MIENO
入店1年目。
バイトを始めて半年くらいで、ようやく慣れてきた所に店が全焼。今回、主人公たちを助けるためにバイト復帰。以前から仁が家庭教師をしており、「センセ」と呼んで懐いてくる。
大人しめの、素直で可愛い性格で、お店のマスコット的存在。
しかし仁に馴れ馴れしい態度をとる由飛にやきもちをやいてふくれたり、無邪気に仁を誘惑するような言動を見せる一面もある。
喫茶ファミーユの中で一番の年下。マスコット的な存在です。
私は明日香ちゃんが一番好きです。
この娘は小悪魔なんですよ。
大人びている部分やマセている一面があれば、子供っぽい一面もある。
また、仁のことを「せんせ(塾の先生)」とか「てんちょ(喫茶店の店長)」って呼ぶのが可愛かったです。
ボイスリピート不可避ですw
ヤキモチ焼くシーンの可愛さも彼女の魅力の1つ。
喫茶ファミーユの朝礼前のシーンですが、
落ち込んでいる仁の手を握り
「元気だしてくださいっ!」と励ます由飛。
そんなタイミングで、明日香ちゃんが出勤してきます。
明日香「おはようございま~…した」
由飛「あれ?」
仁「ああっ!?
明日香ちゃん帰らないで~!」
その後も、むくれたままでいる明日香ちゃんが可愛かったです。
涼波 かすり(すずなみ かすり)
CV:神月あおい
老舗和菓子屋の一人娘。開店当時からのスタッフ。
不況のあおりから経営危機に陥った父親の店のために洋菓子とのコラボレーションを考えている。外見は一見清楚で落ち着いた大人の女性なのだが、性格は気さくであけすけ、いつもちょっとどこかずれたようなとぼけた調子。
気さくでノリの良い女性。
かすりさんは、このゲームの清涼剤です。
この人なしにパルフェは語れない。
とっても明るいので、一緒にいるだけで楽しい気分になれるような、面白い人ですよね。
かすりさんのルートで、私にとって顔が真っ赤になるくらい恥ずかしくなるような展開が待ちかまえていました。
どういう系統の展開かというと、人が大勢いるところで「好きだー」叫ぶようなそんな展開です。
これだけ恥ずかしい思いをしたのは、
アニメ「星空に架かる橋」の最終話と、かすりさんルートぐらいなものです。
かすりさんの好きなセリフ
他店から、喫茶ファミーユのヘルプに来てくれたけど、なんだか威張っていて偉そうな玲愛。
そんな玲愛を見たかすりさんのヒトコト。
かすり「頑張ろう!
ファミーユの新人イビリの真骨頂を見せるときよ!」
その体は無限の別腹で出来ていた?
Fateネタっすか? かすりさん。
杉澤 恵麻(すぎさわ えま)
CV:Yuki-Lin
仁の2つ上の義姉。未亡人。
仁が引き取られた先の叔父夫婦の娘。
仁の兄と入籍した直後に、兄は帰らぬ人となったため、実質的な結婚生活は皆無。
おっとりしていて優しい。もともとお菓子作りが趣味で、兄と二人で喫茶店を開店する予定だった。
仁(主人公)の義姉。
この人もなんというか強烈なキャラです。
仁くんのことを溺愛しまくっています。
未亡人でありながら、まさかの処女です。笑
そこまで細かく設定を作って処女にせんでも……
別に恵麻さんが非処女でも怒る人少ないような……
と思ったんですが、
シナリオライターの丸戸さんの過去作「ショコラ」の影響もあるんでしょうね。
ゲームプレイ当初は恵麻さんだけ
主人公の仁くんを「じんくん」と呼んでいて、他のみんなは「ひとしくん」と呼んでいたため、多いに混乱したのを覚えています。
でもいいですよね。
特別な呼び名って。
特別な関係でないと生まれないものですしね。
この人のルートは
グダグダして少しダルかった印象があります。
しかも恵麻ルートでは
恵麻さんよりも里伽子のほうが輝いていました。笑
ファミレスで感情を爆発させる里伽子も良かったですし、エンディング後の前向きな里伽子も好きです。
下手したら里伽子ルートの里伽子よりも好きかもしれません。
……あ、あれ? いつのまに恵麻さんの話をしてねえ。
と、とにかく恵麻さんは、仁くんにとってもゲームをプレイしている人にとっても
大切な人物であることは確かです。
夏海 里伽子(なつみ りかこ)
CV:浅野麻理亜
仁の大学の同級生にして、焼失前の店ではチーフを務めていた。
現在の喫茶店の方針(curioを参考にする)は、彼女のアイデア。
頭の回転が良く、ドライで愛嬌がない。『情に流されるとロクなことにならない』が彼女の口癖。結局仁の説得に応じることなく一人だけ店への復帰を拒否する。
仁の大学の同期で、喫茶ファミーユの元同僚。
なんでも卒なくこなせる女性。
里伽子……大好きです。
何か言ったらネタバレになりそうなので、あまり語らないでおきます。
一見すると
合理的で無駄なことはあまりしないクールなタイプの彼女。
その実、どこまでも一途で尽くすタイプなのです。
嫌そうなそぶりを見せつつも、なんだかんだで仁の頼みを断れないところが、めちゃくちゃ可愛いんですよね。
「もう、しょうがないなぁ、仁は」
なんて嬉しそうに言う彼女は本当に可愛いのです。
里伽子の好きなセリフ
最初は里伽子は『半熟オムライスにケチャップで似顔絵を書くサービス』に否定的でした。そんなことをしても売り上げは伸びないと断言したのです。
そして、仁くんが里伽子の似顔絵つきオムライスをつくって提供。
里伽子「どうしよう…」
………
里伽子「もったいなくて、食べられない…」
見事な手のひらクルー。
「え? あんな否定的だったじゃん……」と思いますが、
こういうところが可愛いのです。
そしてヤキモチ焼きな一面もあります。
ファミーユのみんなで集まって、クリスマス商戦の会議。
由飛と仁が離れた場所でじゃれあっています。
由飛「や~、や~! 仁のいぢわる~!
もっとスタッフをいたわれ~!」
仁「組合のない従業員なぞ経営側の思うがままじゃぁ!
おらおらおら~」
里伽子「そこ通れないんだけど」
仁&由飛
「っ!?」
「っ!?」
ムッとした顔の里伽子が急に現れて発したヒトコトです。
本人は隠しているんでしょうが、ヤキモチ全開なのが漏れでているシーンでした。
高村 仁
主人公。
ヘタレた部分もあるが、高学歴で、いろいろと器用にこなすことのできる有能な人間。
由飛曰く『卵の王子様』。
ウジウジしているシーンがいくつかあるのですが、覚悟を決めた時の行動力には目を見張るものがあります。
格好いいです。
好きなシーンを1つ紹介
仁くんが里伽子に、姉(恵麻)への誕生日プレゼント選びを何時間も付きあわせた後のシーン。
2つのブレスレットのうち、どちらにするか迷っています。
長時間悩んでいる彼に愛想を尽かして、帰ろうとしている里伽子に、どちらにすればいいか尋ねます。
仁「帰る前に…右? 左?」
里伽子「………」
仁「どっちかな~?」
里伽子「………左!」
仁「サンキューな、里伽子」
里伽子「じゃ…本当にもう帰る」
仁「あ、すいません。
これ、両方ください」
里伽子「はぁ!?」
仁「こっちは包んで。
あ、こっちはいいです」
里伽子「ちょっ、ちょっと…?」
仁「お前の、左だったよな。
ほれ、つけてやるから、腕」
仁「ほれ、どうだ?
俺は似合うかどうか知らんけど、
お前の趣味なんだから文句言うなよ?」
オシャレなことをしやがりますね。
演出について
ライターの丸戸さんがたまにギャグをぶっ込んでくるのですが、
演出がそれを引き立てていて、より楽しめるものとなっています。
とくに『間』をとるのが、とても上手いんですよ。
仕事中に由飛と仲良さげに話ていた仁くんが、里伽子に咎められるシーン。
里伽子「………」
仁「あ、あはは…」
里伽子「ふふ…」
仁「あはははははっ、いや、参ったなぁ」
里伽子「そうね…ふふふ…」
仁「はははははは、あっはははははは~」
里伽子「何がおかしいのよ?」
仁「いえ、何も…」
ドスが利いてた。
文章だけじゃ伝わらないですが、笑っていたように見えた里伽子が急に怒るという「緩急」が効いていました。
他にも、
由飛「あ、あのっ…恵麻さん」
恵麻「…なあに?」
由飛「お姉さんって…呼んでもいいですか?」
恵麻「ふふ…ふふふっ………いいわけないでしょ」
ここも、間のとり方や演出が最高のシーン。
うーん……文章じゃ伝わらんです。笑
システムについて
2005年のゲームとは思えないぐらい充実していて、快適にプレイできます。
個人的には、専用のマウスカーソルが何種類か用意されていて嬉しかったです。
BGMも、オリジナル版とアレンジ版の切り替えが出来ていいですね。
以前別の記事で紹介しましたが、このゲームのシステムボイスが好きだったりします。
里伽子のシステムボイスに設定したときに、シーン(エッチシーン)鑑賞画面を開いた時の「……するんだ」の一言がなんだか好きでした。笑
ゲーム性はあるか
ノベル系アドベンチャーゲームです。
キャラクターを選択して見たいエピソードを選ぶタイプです。
『EVENT SHEET』を確認することで、見ていないエピソードの把握がしやすいです。
CG
今やると、人によっては古臭く感じる人もいるかもしれませんが、本当に良いCGが多いんですよ。
玲愛が夕日の中、仁と手を繋いで笑顔になっているシーン。
里伽子の例のCG。
3人で寝ているシーン。
ベランダ越しの会話。
明日香ちゃんのガッツポーズ。
ぜひともご自身でプレイして、その目で見ていただきたい。
Hシーン
フェチ:どっちも
バランスよくいろいろな需要を満たそうとしていますね。
フェラシーンは全員あります。
特殊なエッチはないです。
強いて言うなら、かすりさんの生クリームプレイ! 笑
卑語もないです。
全員喫茶店の制服を着たプレイはちゃんとありますよ。
シーン数は
由飛、玲愛、明日香、かすり、恵麻、里伽子
全員3回ずつです。
ストーリー上多少なりとも意味のあるエッチシーンがあるので、できればスキップしないほうがいいでしょう。
BGM
全体的に良いBGMが多いです。
しかし
重要なシーンで流れる「落ちる涙の蒼」は、冬のソ◯タっぽくてなんだか気になってしまいました。
アレンジ版の方では冬ソナっぽさが直されています。笑
好きな曲
「ゆるやかなあるひととき」
美しい曲です。
「閉ざされるこころ」
なんだか切ない曲なのです。
「君と見る夢」
爽やかで雰囲気の良い曲です。
主題歌
Leaf ticket / I've sound - KOTOKO
※未プレイ者はYouTubeに飛ばずにここで見て下さい。関連動画にネタバレを含むものがあります。
何回も何回も聞きました。
各キャラクターのルートが終わるたびにOP映像とともに見ました。
私のこの作品への愛着は、「Leaf ticket」という素晴らしい曲も多分に関係しています。
KOTOKOさんの歌詞のセンスも素晴らしいですよね。
「公園通り発 幸福行きの 小さなチケット あげるよ」
普通はこういう言葉のチョイスはとてもじゃないけど出来ません。
美しい曲調、歌声、歌詞。
本当に大好きな一曲です。
アニメ「冴えない彼女の育てかた」のBD特典に、ヒロインの加藤恵の「Leaf ticket」カバーバージョンが付いているのです。
それを目当てにBDディスクを買っちゃいましたw
その他の要素
・クリスマスにプレイをすると、タイトル画面に雪が降ってきます。
嬉しさと共に、寂しを感じる演出です。笑
・ショートストーリーはプレイ後に見ましょう。
・前作にあたる「ショコラ」は別にプレイしなくても支障はありません。プレイしていると少しニヤッと出来ます。
・「ショコラ」「パルフェ」「こんにゃく」プレイ後はぜひとも「フォセット」をやりましょう。
これまた素晴らしいファンディスクです。
持っているグッズ
ビジュアルファンブックです。
ショコラやパルフェのファンは是非。
ちなみにこのページは、明日香ちゃんルートでの私の好きなCGがのっています。
机のうえに顔を乗っけて、上目遣いで見つめてくるという小悪魔ちっくな明日香ちゃん。
思いが通じあっての初めてのキスのシーンで、思わずガッツポーズをしちゃう明日香ちゃん。
どちらも最高すぎませんか!?
明日香ちゃんのテレカ。
まとめ
ネタバレをくらったら面白さが半減しそうなので、あまり調べずにとりあえず買いましょう!
とりあえずで買っても損はないはず。名作です。
おすすめです!
パッケージ版
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