【ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-】の感想

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【ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-】の感想

古城

4,455文字

 

 

「仇討ちこそ! 我が悲願!」

ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-インレ
パッケージ画像ゲーム属性グラフ
ジャンル ―― 燃え萌えサウンドノベル
発売日  ―― 2013年05月31日
パッケージ版価格  ―― 8,800円(税抜)
ダウンロード版価格 ―― 7,124円(税込)
スタッフ
原画ぬい
シナリオ葉山こよーて
音楽井原恒平

あらすじ

元禄十四年(1701年)三月十四日。
勅使饗応役の任を仰せつかっていた播州赤穂藩主・浅野内匠頭が高家筆頭・吉良上野介を江戸城、松の廊下で斬りつけるという前代未聞の事件が発生した。
その知らせを聞いた五代将軍・徳川綱吉は激怒し、浅野内匠頭を即日切腹。浅野家には城地没収、お家断絶を命じる。
一方の吉良には何の御咎めもなかった。
一夜にして三百人の家臣は路頭に迷い、非業の死を遂げる者もいた。

それでも、亡君の仇を討つべく立ち上がった四十六人の浪士たち。
そして、謎のタイムスリップで現代から江戸時代の赤穂に来てしまった主人公の深海直刃(ふかみすぐは)。

赤穂浪士の運命に翻弄されつつも、浪士と共に仇討ちへと驀進する様を描いた時代劇サウンドノベルゲーム。

 

 

 

評価

 

 

評価おすすめ度
【ChuSingura46+1】の評価★★★★★
満足度
満足度84点

 

 

 

作品の紹介

 

 

私は右側の歩道をあるいていた。

すると前からチャリにのったオバサンがやってきた。

仕方なく、歩道のはしに避けたのだが、そのオバサンがなぜか私が避けた側に向かってきた。

そしてふらつきながらヒトコト。

「危ないじゃないの!」

 

 

…………!?

なんだァ? てめェ……

意味がわからない。そもそもチャリで歩道を走っているほうが間違っているし、こちらが先に端によったのにそっちへ向かってきた挙げ句に暴言を吐いたのだ。

いつもならキレて言い返しているはずの私は、あまりの理不尽に遭遇して頭がフリーズした。

家に帰ってからもムカムカしていたのを覚えている。

 

 

そんな時だったと思う。

今回紹介する【ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-】をプレイしたのは。

赤穂事件あこうじけんをもとにした歴史モノのエロゲーで、怨敵である吉良上野介きらこうずけのすけに復讐する物語である。

私は吉良の顔を、いつぞやのクソバアアに重ねてプレイしていたと思う。

そして見事に私の無念は晴らされたのだ。

 

 

はーい。

ということで、忠臣蔵を紹介していくので、よろしくお願いします。

 

 

所持証明

私が所持しているのはパッケージ版です。

 

 

 

攻略情報など

 

 

プレイ時間

全ルートクリアまでのプレイ時間は40時間でした。最初のエッチシーンまで6時間半ぐらいです。

 

 

修正パッチ

公式サイト(※低スペックパソコン向けにバトル時の負荷軽減)

 

 

システム

バックログ画面からのシーンジャンプ機能なし。

右クリックでテキストウィンドウの消去ができなかったり、そのままの画面でのボイスリピートができないのが不便でした。

 

 

攻略

基本的には一本道です。1ヵ所だけ選択肢があります。

 

 

 

どんな人向け?

 

 

  • 忠臣蔵(赤穂事件)を扱った作品が好きな人
  • 泣ける展開や熱くなれる展開を求めている人
  • 俺TUEEE系主人公が好きな人
  • 歴史モノのエロゲが好きな人
  • 大ボリュームの作品を求めている人

 

 

 

感想

 

 

どんな作品?

本作は、「忠臣蔵」の名で有名な史実『元禄赤穂事件げんろくあこうじけん』を題材にした歴史モノのエロゲーです。

 

江戸城内にある松の廊下で、とある事情により浅野内匠頭あさのたくみのかみ吉良上野介きらこうずけのすけに斬りかかったことに端を発する事件です。

この事件により徳川幕府は、一方的に浅野内匠頭だけに切腹をもうしつけます。

殿の最後を見届ける安兵衛
©インレ

そして、主君をうしなった大石内蔵助おおいしくらのすけらの浅野家の家臣たちが無念をはらすために、吉良の討ち入りをおこなう物語です。

 

 

キャラクター紹介

赤穂浪士

深海 直刃(ふかみ すぐは)

深海 直刃

本作の主人公。現代日本から江戸時代にまでタイムスリップしてしまい、赤穂事件に巻き込まれることになります。

直刃「パルフェの真の主役は明日香たんだ! 異論は認めん!」

もうこの発言の時点で、私は主人公とのシンクロ率が400%になりました。

こんな感じの普通(?)の青年が、激動の時代へと身を投じることにより、強く精悍な男になっていきます。

 

大石 内蔵助(おおいし くらのすけ)

大石 内蔵助

CV:有栖川みや美

播磨国赤穂藩はりまのくにあこうはんの筆頭家老。

昼行灯といわれその能力が疑われていたが、赤穂藩士四十七士をまとめあげ、吉良の討ち入りをはたす大人物。

ちっちゃい内蔵助作中ではふだんはなぜか小さい姿になっています。

小さい状態と、通常等身の状態とのギャップが半端ないです。


©大暮維人・集英社/avex・GENEON USA

口調といい設定といい天上天下にでてくる棗真夜にしか思えんかった……。

 

堀部 安兵衛(ほりべ やすべえ)

堀部 安兵衛

CV:桐谷華

赤穂浪士のなかでも随一の剣客。

まずは浅野家の復興をめざすべきだと考えた大石ら「お家再興派」にたいして、吉良を討ちとることに強くこだわる「江戸急進派」があり、その江戸急進派のリーダー格。

 

大石 主税(おおいし ちから)

大石 主税

CV:ひなき藍

大石内蔵助の娘。

四十七士のなかでも最年少だが、マジメで聡明で努力家。

そしてドチャクソ可愛い。

虫を怖がる大石主税

クモやカエルを極端に嫌ったり、裸を見られたときに恥じらう姿が可愛かったりと、乙女な部分が光っていました。

 

矢頭 右衛門七(やとう えもしち)

矢頭 右衛門七

CV:春河あかり

大石主税に次ぐ若年の藩士。

父の意思をついで吉良の討ち入りに参加します。

矢頭家に世話になっていた主人公の直刃とは、兄妹のような仲のいい関係です。

ちなみに史実では、母妹の世話に苦難した美少年であるとされています。

 

浅野

浅野 内匠頭(あさの たくみのかみ)

浅野 内匠頭

CV:上田朱音

赤穂藩三代目藩主。

作中では家臣思いで優しい性格にえがかれており、赤穂藩士たちが慕うのも納得でした。

 

吉良

吉良 上野介(きら こうずけのすけ)

吉良 上野介

CV:堀川忍

高家旗本。

忠臣蔵では敵役としてえがかれている人物です。

 

清水 一学(しみず いちがく)

清水 一学

CV:御苑生メイ

吉良家の家臣。二刀流の使い手。

 

山吉 新八郎(やまよし しんぱちろう)

山吉 新八郎

CV:小倉結衣

上杉家の家臣でありながら、吉良家の付け人です。

赤穂事件において吉良家側でもっとも活躍した人物だと言われています……が、本作では第三章からの登場です。

主人公にたいするヤンデレともいえる執着ぶりにより、絶大な人気を獲得しました。

 

徳川

徳川 綱吉(とくがわ つなよし)

徳川 綱吉

CV:佐倉江美

徳川の第五代将軍。

天下の悪法とまでいわれた「生類憐れみの令」をしいたことにより、犬公方と呼ばれています。

綱吉の獣姦こんなエッチなシーンを見せられたら、憎むに憎めないですね。

作中では、犬にあそこを舐めさせたりセックスをしたりしているやべーやつになっていました。笑

名誉のために擁護しておきますと、現代では綱吉の評価を見直す動きもあるようです。

 

柳沢 吉保(やなぎさわ よしやす)

柳沢 吉保

CV:陸奥出流

綱吉の側用人。しかし実際は、綱吉から政治のことを任されているために幕府の実権をにぎっています。

 

 

エッチシーンについて

卑語少しあり。ピー音なし。アナルモザイクあり。

 

 

エロゲとしての強み

上述したとおり、エッチシーンの数はそんなに多くなく、エロゲとして出す意味があるのかと思われたかたもいるかもしれません。

しかしこの【ChuSingura46+1】では、定期的にエッチなハプニングシーンを挿入することにより、シリアスなシーンとそうでないシーンのメリハリをつけていたり、格キャラクターを女性化して、主人公との関係をふかめることにより思い入れがつよくなり、人によっては他媒体での「忠臣蔵」よりも楽しめるのではないかと思いました。

 

あとはそうですね。

ロリコン大歓喜ってくらいには、幼女キャラクターの裸の立ち絵が多かったです。笑

 

18禁要素以外では、赤穂事件をさまざまなキャラクター側の視点からえがいていたり、ファンタジーな要素をとりいれたり、独自の解釈をしたエピソードをいれていたことも、ノベルゲームとしての強みが生かされていたと思います。

 

 

注目ポイント

史実に基づくバックボーン

本作での一番の魅力といえば、赤穂事件をもとにしたファンタジー作品でありながら、史実にたいする造詣のふかさがうかがえる、そのバックボーンにあると思っています。

私は、本作プレイまえは人並み程度にしか忠臣蔵の知識はなかったのですが、プレイ後にあらためて史実と照らし合わせてみたところ、これでもかと史実のネタが盛り込まれた作品であることを再確認できました。

 

また、勧善懲悪のストーリーとして終始しているわけでなく、吉良側を擁護するようなエピソードをいれていたり、歴史を片側の視点だけで見ないよう促しているのが素晴らしい。

 

その他には、

  • 史実では仇討ちを断念した高田郡兵衛たかだぐんべいさんは、「踏み殺してやりたい」と罵られたり無視されたりしたそうですが、それを救済している。
  • 切腹で自害した萱野三平かやのさんぺいさんに活躍の機会があたえられている。
  • 遊女のはつに入れあげ、2人で心中してしまったとされる橋本平左衛門はしもとへいざえもんにエピソードが追加されている。

などなど、史実をもとにして独自の解釈やエピソードを作り上げているのがとにかく楽しい。

赤穂事件のことを知らない人にはストーリー展開を、知っている人ならこうしたエピソードを楽しむことができるようになっているのが凄いところ。

 

パロディ

阿部さん「やらないか?」

歴史モノの作品といえば、なんだか小難しい印象をうける人もいるかもしれませんが、本作では合間にはさまるエッチなハプニングや、パロディネタなどにより、飽きることなく楽しく読めるように配慮されています。

 

演出力

バトルシーンでは動きの多い演出スクリプトや、立ち絵の切りかえにより、迫力がでています。

とくにラストバトルは圧巻でした。

 

 

マイナスポイント

全五章からなるのですが、第四章では説明セリフがおおかったり、ヒロイン(赤穂浪士)たちとの絡みが少なめで退屈に感じやすかったり、

第五章では(伏線はしっかりとはっているのですが)唐突にあらわれた強敵とたたかうような展開になったり、ファンタジー要素が天元突破したりで、竜頭蛇尾の評価をくだす人もいます。

しかし、間違いなく第三章までの展開は多くの人に絶賛されていて、熱く燃えて泣ける名作エロゲだと思います。

 

 

Favorite Character

大石 主税

大石主税たん

精神的に参ってしまった主人公に、お漏らしをしてまで付き添いつづけた一途さに乾杯!

 

間 新六

間新六

癒やしオーラが半端なくて好き。

 

山吉 新八郎

新八ちゃん

ヤンデレ可愛い。あと小倉結衣ボイスが強い。

 

浅野 阿久里

阿久里さま

この女、顔が良すぎか? ……と思っていたが、出番はほとんどなし。FDでもヒロイン化はしない(そりゃそうだ)。

 

 

 

まとめ

 

 

ココがイマイチ

  • システム面が不便
  • 後半は勢いが落ちる
  • 攻略できない魅力的なサブキャラ多数

 

 

ココがおすすめ

  • とんでもないボリューム
  • 平易で読みやすい文書
  • 手に汗握る熱い展開
  • 殿を思う姿に泣ける
  • 白熱のバトル
  • (赤穂事件の大まかな流れを変えることのない範囲で)活躍する主人公

 

 

歴史モノの傑作。

もともと忠臣蔵(赤穂事件)に関する作品が好だった人にも、そうでない人にもおすすめできる一作です。

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