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スマッシュヒット作『ハミダシクリエイティブ』ファン待望の続編がついに登場!
ハミダシクリエイティブ凸(まどそふと) | |
ジャンル ―― 学園に来てくれる美少女と青春を謳歌する学園恋愛ADV | |
発売日 ―― 2022年11月25日 | |
パッケージ版価格 ―― 9,800円(税抜) ダウンロード版価格 ―― 8,800円(税込) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
★★★★★ | |
満足度 | |
作品の紹介
今回は【ハミダシクリエイティブ凸】を紹介します。公式略称は【ハミクリ凸】です。
2020年に発売した【ハミダシクリエイティブ】の続編です。
【ハミダシクリエイティブ】の感想
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こういう続編モノって大抵、なんとな~く前作のストーリーを覚えていれば楽しめるんですよ。
しかし、ハミクリ凸はそうはいかない。
あのときの発言は実はこういう意味でした~などなど、わりと細かい会話まで拾っているので、本編をしっかりと覚えていたほうが楽しめる作品なのです。
前作を発売当時にプレイした私としては、ところどころ忘れていました。
ですが、相変わらずのキャラの可愛さに癒やされまくり、楽しむことができました。
ハミクリ本編が好きな人は、迷わずこの続編にも凸撃しましょう。
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて28時間ほどです。最初のエッチシーンまでは1時間ぐらいかかりました(※ルートによって違います)。
攻略情報
最初に誰のエピソードを見るか選ぶだけです。攻略サイトは必要ないでしょう。エッチシーンの選択肢では差分があるので、回収したいならセーブ&ロードを使いましょう。
クリア後に「MEMORY」から「おまけエッチシーン」を見ることができます。
Hシーン
卑語あり。ピー音あり。アナルモザイクなし。
システム
難易度 | 修正パッチ | シーンジャンプ機能 |
簡単 | なし | あり |
備考 | ||
- |
感想
詩桜ルート
以降、プレイした順に簡易レビューを書きます。
まず最初にプレイしたのがしおぽよルート。本編にて割りを食っていた彼女が救済されたのが、このハミクリ凸という作品なんだと思います。
自分本位で生きてきた彼女が、智宏くんの世話を甲斐甲斐しくやいている。
それ以外にも、生徒会室に相談にきた女生徒の面倒をみたりと、今までの彼女からは想像ができないぐらいの献身性・協調性をみせてくれました。
その象徴ともいえるのが、文化祭で発表した「紙芝居」です。
内容は、
沢山の人間を食ってきた「鬼」が、人間とのあいだに子をなし、育て、情をもつようになる。
かつての行いを悔いた鬼は、命をささげて、迷惑をかけた集落への償いをするお話。
この紙芝居は、しおぽよの抱いた後悔と反省の気持ちが、そのまま物語に反映されているように思いました。
そして、卒業式のときに智宏くんが、卒業生を代表して答辞を読むのですが、その内容が立派で立派で……。
かつては友人を一切作ろうとしなかった彼が、周りの人間すべてに感謝の気持ちを伝えるのです。
以前では考えられないぐらいの変化ですよね。
しおぽよも智宏くんも立派に「成長」したルートでした。
正直、ジーンときて泣きそうになりました。
そしてこのルートは、エンディング曲のクオリティが高かったと思います。
私はヒロインがヤキモチを焼く描写が好きなのですが、ハミクリ凸では、しおぽよが常磐華乃にたいする嫉妬心をのぞかせていて、ドチャクソ可愛かったです。
あすみルート
序盤にクリスマスデートのシーンを見せられるのですが、
服装のデザインがあまりにも素晴らしい。
ふわふわっとした柔らかそうな素材と、目に優しい配色が、錦あすみという女の幻想性を際立たせている。
まさしく「雪の妖精」という単語がふさわしい。
こんなに綺羅びやかで美しいイルミネーションの背景なんですが、錦あすみにしか目がいかなかった。
ここ最近見たイベントCGのなかでも、指折りの美しさと説得力をもっていました。
尻フェチアングルが多かったのも素晴らしかったですね。
私はエロゲは「読み物」ではなく「ゲーム」だと思っているので、ノベル系アドベンチャーゲームにおける唯一のゲーム性「選択肢」を重視しています。
その点ハミクリ凸では、なかなかどうしてシャレている、あるいはスベっている選択肢の項目が好きでした。
華乃ルート
私がかのちんルートをプレイしていて浮かんだ単語はただ1つ。
………………
…………
……
淫乱ピンク!
初っ端から土下座でエロいお願いをしてきて、めちゃくちゃ興奮した、もとい、テンションが上がりました。
私はSシチュが好きというか、Mなヒロインが好きなんですが、性癖にドンピシャすぎて辛い。
フェラの途中で頭を掴まれて興奮したり、尻を叩いてほしいと懇願するかのちんが、あまりにもエロすぎる。
続編ならではの、一歩進んだ&一歩踏み込んだエッチシーンの数々が素晴らしかった。
かのちんの可愛らしかったシーンも語りたいんですが、かのちんのエロかったシーンが素晴らしすぎて語彙力が消失してしまいました。
えっ待って、マジ無理なんだけど、エロすぎて興奮がヤバいんだけど、えっ待ってホント無理、尊みがすぎてヤバい、無理しんどい待って……。
おまけエッチシーンでは、アナル舐め手コキという、これまた性癖ドンピシャなシーンがきたんですが、あっさりと終わってすぐさまセックスシーンに移行してしまいました。
無念。
にしもてさぁ、コンフィグ画面を開いたときの「中出し固定……っと」というシステムボイスはどういうことなんだ。
お前はそういう女じゃないだろう!
もっと性癖拗らせてて、面倒くさいコダワリを持っている女じゃろがい!
あぁ……すみません。私が「外出し」のほうが好きなだけの話です。
無理やり否定させていただきました。
かのちんは悪くないです。
かのちんは可愛いです。
くっそ面倒くさい「限界オタク」という属性を、ここまで可愛らしいヒロインとして昇華させる手腕は、驚嘆に値します。
天梨ルート
自分の好きなことや、オタク趣味に理解を示してくれる女の子っていいよね!
ということで待望のアメリルートです。
やはり恋愛を扱った創作作品における花形は「付き合う前の段階」にあると思います。
アメリは追いかけられるより、追いかけたいタイプ。
智宏くんにアピールするために、お弁当をつくってアルバイト先まで持ってきてくれたりと、とにかく一途で献身的。
美味しいと褒められると、目の端に涙をうかべて喜んでいました。
健気に尽くそうとする彼女が尊くて尊くて……。
分かりやすいぐらいに両思いのはずなのにまだ付き合っていない。そういう付き合うまえの絶妙な空気感や距離感がマジで好きなんだよなぁ。
〆のイベントCGも素晴らしくて最高でした。
エッチシーンでは、雑誌の表紙をかざるアメリに向かって射精する選択肢があり、“理解”っているなと思いました。
これなんだよなぁ「外出し」の上手な使い方は。
おまけエッチシーンのプレイも性癖ドンピシャでした。
妃愛ルート
はい神ルートきましたね、ひよひよ~、ひよひよ~。
私はエロゲにおける「共通ルート」が好きです。多数のキャラがワチャワチャしているのが好きなんです。
そういう意味で妃愛ルートは、妃愛とのエピソードをメインに扱いながらも、皆で生徒会にあつまる共通ルートっぽい雰囲気もあったのが良かったですね。
というか、新規に追加された後輩ヒロイン2人が可愛すぎました。
なぜルートが無いんだ!?
思えばハミダシクリエイティブという作品は、ハミダシ者のクリエイター達がヒロインな訳ですが、追加ヒロインであるアメリにはその資格はありました。
ヒロインっぽいムーブをきめながらも、攻略ヒロインからはハミダシている。ギャルっぽい見た目や性格ながらも、ギャル仲間からもハミダシている。
読モという仕事は、「服装」や「自撮り写真」などなどクリエイティビティを発揮する場面がある。
そう考えると、里先生も、柑凪ちゃんも、伊々奈ちゃんも、莉々子さんも、ハミダシクリエイティブという作品のヒロインにはなり得ないのかもしれません。
こうなったら、ハミクリのさらなる続編【ハミダシテナイ・イミテイティブ】を発売して、新規後輩ヒロイン等のルートを追加していただきたいです。
話を戻します。
ひよりんルートは、後輩ヒロインも追加され、モテモテ・ハーレム感が増していて最高でした。
柑凪ちゃんのケツがエロすぎてビックリしましたね。
いや、だって、まだ穢れを知らない高校……じゃなくて学園の1年生が、攻めた下着を履いているのって反則じゃないですか?
卑猥過ぎじゃないですか?
反則レッドカードで一発退場モンっすわ。
閑話休題。
話が逸れまくっていますが、なぜひよりんルートの感想なのにひよりんの話にあまり触れていないかというと、
ひよりんのことが好きすぎて、自分の感情を言語化したくないんですよ。
なので、あっさり目に触れていきたいと思います。
ひよりんの誕生日に智宏くんが、朗読劇にたいするアンサーともいえる「手紙」を読み上げるシーンが大好きです。
ひよりんと一緒に涙を浮かべました。笑
ひよりんが生徒会長に就任し、智宏くんが「自分が主役の物語は終わった」と理解するシーンが、物悲しくて切なかったです。
我々ユーザーも終わりを受け入れて、彼らの幸せであろう未来を祝福せねばならないのでしょうね。
妃愛のエッチシーンに関してですが、年明けに智宏くんのチンコにまで挨拶しているのを見て、あまりの育ちの良さにビックリしましたね。
これは歴史の教科書にも載っている「江戸時代から伝わる伝統的な作法」ですから。
素晴らしい。
最後に謝辞を述べさせてください。
おまけエッチシーンの妃愛のケツのドアップ、ありがとうございました。
このフェラシーンは終始、妃愛が圧倒するかと思いきや、智宏くんも反撃。
試合終了したかと思いきや、延長線に突入。
先ほどにつづき素晴らしいケツの構図。
この、目まぐるしく戦況のかわる白熱した展開、どこかで見たことがあります。
そう ―― 2022 FIFAワールドカップ の決勝戦 ―― アルゼンチン VS フランス そのもの。
最後の最後にこれほど素晴らしい決勝戦を見られて感動しました。
神に感謝です。
まとめ
最高でした。が、クリアしたときには寂しい気持ちになりました。
望みは薄いかもしれませんが、続編があったら絶対に買わせていただきます。
制作スタッフの皆さま、誠にありがとうございました。
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