【恋姫†無双 ～ドキッ☆乙女だらけの三国志演義～】の感想

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ポロリもあるけど、ホロリもあるよ！

恋姫†無双 ～ドキッ☆乙女だらけの三国志演義～（BaseSon）
ジャンル　――　妄想満載煩悩爆発純愛歴史AVG
発売日　　――　2007年01月26日
パッケージ版価格　　――　8,800円（税抜） ダウンロード版価格　――　6,995円（税込）
スタッフ 企画・シナリオ K.バッジョ シナリオ 尾之上咲太／神代いづみ／新井し～な／assault 原画 片桐雛太／八葉香南／日陰影次／かんたか／さえき北都 音楽 たくまる／水月陵／上原一之龍
あらすじ 学校に忍び込んだ泥棒を捕まえようと張り切って飛び出したものの、気が付けば目の前には果てしなく広がる荒野。 なんだこりゃ!? なんて呆けたのも束の間、俺はギラつく凶器を持った男たちに囲まれてしまった! 命が惜しければ身ぐるみ置いていけ、なんて、それいつ時代の言葉だよっ!? ───と、抗議してみたものの、男たちはワケの分からないことを口走りながら、武器を振りかぶって襲いかかってくる。 もうダメだ─────諦めかけたそのとき、俺の目の前に現れた、黒髪の少女。 どでかい槍を軽々と振り回し、襲いかかってきた男たちを追い払ってくれた少女は、恭しく一礼しながら名を名乗った。 『我が名は関羽。我が主よ。共にこの乱世を鎮めましょう─────。』

評価

評価	おすすめ度
	★★★☆☆
	満足度

作品の紹介

なんの取り柄もなく、すごい特技をもっているわけでもない……。

そんなふうにお悩みのあなた！

もし、急に三国志の世界に放り出されたらどうしますか？

モブキャラとして一生を終えるのか。

山賊として悪逆の限りを尽くすのか。

兵士に志願して戦場で斬り殺されるのか。

はたまた、一国の主となり三国統一を果たすのか。

今回は、三国志の世界に飛ばされてしまって困っているそこのあなたに【恋姫†無双 ～ドキッ☆乙女だらけの三国志演義～】を紹介いたします。

後にアニメ化されたり、多数の後続作品が発売された、超有名＆人気シリーズの原点にあたる作品です。

攻略情報など

攻略

攻略自体はかんたんです。登場キャラクターがおおくて、把握がしづらいと思うので、攻略サイトを参考にしてもいいでしょう。

攻略サイト

今が第何フェイズかわからなくなった人はこちら。

攻略情報

パッチ

「Windows8対応パッチ」や「スクリプト修正パッチ」が配布されています。

公式サイト

システム

バックログ画面からのシーンジャンプ機能なし。ボイスカットはオフにできません。

右クリックでテキストウィンドウが消去できないので不便でした。

どんな人向け？

感想

概要

三国志のキャラクターが美少女化している「パラレルワールド」で繰り広げられるドタバタラブコメディ。

ファンにぶっ殺されそうな言い方をすると、取り立ててすごいところもない学生が、チンポ１つで名だたる武将たちを支配し、最終的には三国統一をはたす、マジカルチンポ☆ファンタジー。

恋姫シリーズとは、後に関連作がいくつも発売されることになり、アニメ化したりパチンコ化したりと、幅広いコンテンツの展開がされている超人気作。

今回紹介しているのはその始まりとなった作品。

シリーズをすべてプレイする意気の人は、この作品からはじめることを推奨します。

真・恋姫†無双〜乙女繚乱☆三国志演義〜【萌えゲーアワード2009 GOLD大賞受賞】

どれか１作だけを勧めてくれと言われたら、こちらの「真・恋姫†無双」からがシリーズに入っていきやすいし、面白いしで、おすすめです。

三国志の知識は必要か？

私は『三国志演義』の知識しかないので、その立場からお話します。

まぁぶっちゃけ三国志の設定を借りているだけで、ストーリーの流れが沿っているわけではないので、知っていても知らなくてもどちらでも大丈夫です。

むしろ、三国志が好きで、三国志ファンが納得できるような作品を求めていると、オリジナル要素がつよいので落胆するかもしれません。

知っているとお得なのは

の３点です。

とにかくキャラクターが多いので、三国志を知っているほうが、圧倒的に理解しやすいと思います。

そもそも名前が覚えづらいかもしれません。

たとえば、かの有名な「諸葛亮しょかつりょう」。

性は「諸葛」、諱いみなは「亮」、字あざなは「孔明」。

さらに恋姫シリーズでは、心を許したものだけが呼ぶことができる「真名」が用意されていて、諸葛亮の真名は「朱里しゅり」となっております。

三国志を知っている人は、「諸葛亮は『朱里』と呼ばれているのか」と理解すればいいのですが、何もしらない人は覚えることがおおいので、慣れるまでは時間がかかるかもしれません。

戦闘パートについて

step
1「将軍」と「軍師」を選出

「将軍」はそれぞれがもつ必殺技を使うことができ、「軍師」はそれぞれ得意な陣形がちがいます。

step
2陣形を選択

どの陣形をとるかの選択。

step
3戦闘開始

自分がえらんだ陣形と、相手がえらんだ陣形の相性によって、戦況（兵力）が変わってきます。

戦闘パートをかんたんに説明すると、

手数をおおくして、搦め手をとりいれたジャンケンです。

難易度は低めですし、何度もリトライできるので、気にせずプレイしてみてください。

「とくに戦闘が楽しいわけではなく作業に感じた」という人もおおいようです。

私は「すべての戦闘で必ず１回で勝つ」と自分に制限を課してプレイしていました。そうすると多少は楽しめます。

Ctrlで演出のスキップができますし、２周目以降は、戦闘自体をスキップできます。

私は、まわりの評判ほど戦闘にストレスは感じなかったです。

キャラクター紹介

全員を紹介するのは無理ですので、蜀軍とその他数名を紹介します。

【蜀】

本郷 一刀

（ほんごう かずと）

主人公。この作品では、蜀漢の初代皇帝となった劉備りゅうびのポジションにいて、蜀の軍勢をひきいて三国の統一をめざします。

関羽

CV：本山美奈

真名：愛紗あいしゃ

三国志において、人並みはずれた武勇や、義を重んじる性格で、人気のたかい武将。おヒゲがすてきなため「美髯公びぜんこう」と呼ばれています。今でも中国で「商売の神様」として祀られているんだとか。

本作では、生真面目で、主人思いで、ヤキモチ焼きな性格に描かれていました。

張飛

CV：芹園みや

真名：鈴々りんりん

蛇矛という一丈八尺（一説によると約６メートル近く）の長さの矛をあつかう、勇猛果敢な猛将。

本作では、イタズラ好きであったりと、年相応の幼さをみせるちびっ子になっていました。

諸葛亮

CV：楠鈴音

真名：朱里しゅり

三国志演義においては、天才軍師ともてはやされ、劉備と同じように主役の立場にいます。

本作では、気が動転して「は、はわわ、ご主人様、敵が来ちゃいました！」とか言っちゃうような性格で「はわわ軍師」とか言われることに。笑

趙雲

CV：野神奈々

真名：星せい

私の読んだ三国志の本では、『長坂の戦いちょうはんのたたかい』という、趙雲が単騎で曹操軍の大群のなかから劉備の子どもを救いだすエピソードがあり、その一騎当千の活躍がカッコよくて大好きでした。

本作では美人で曲者のお姉さんになっていて、これは人気がでるだろうな～と思ったものです。

馬超

CV：桜川未央

真名：翠すい

私の読んだ本では、威風堂々とした威厳のある佇まいで、格好いい印象の武将でした。

本作では、元気がいっぱいで、エッチなことに対してはウブな姿をみせてくれます。

黄忠

CV：飯田空

真名：紫苑しおん

弓の名手であり、未亡人。色香をまとうエッチなお姉さんです。

けっこう紫苑のエピソードは雰囲気がよくて好きでした。

【魏】

曹操

CV：乃嶋架奈

真名：華琳かりん

「治世の能臣、乱世の奸雄ちせいののうしん、らんせいのかんゆう」と評された大人物。三国志演義においては「悪役」の立場ですが、それでも有能な人材を見出すのがうまいキレ者に描かれることがおおいです。

本作では、わがままで自信満々で、女好きでありながら、めちゃくちゃ可愛くてモエモエでした。

【呉】

孫権

CV：風音

真名：蓮華れんふぁ

呉の初代皇帝。

名君たらんとする誇り高い人物です。デレてからはストレートに愛情を示すのが可愛い。

【董卓軍】

（左から董卓、賈駆）

董卓とうたくは、追い詰められたときに都を焼き払って逃げ出したり、死後もさんざんに町民から恨まれていた「悪漢」として描かれていることがおおいですが、本作ではめちゃくちゃ良い子になっていて、控えめで一途な性格でした。

そして優秀な軍師であるとされる賈詡かく（本作では賈駆と表記されています）は、青山ゆかりボイスのツンデレキャラになっていました。笑

三国一の最強の武将とされる呂布りょふですが、本作でもその強さは健在。愛馬である「赤兎馬せきとば」はセキトという名のワンちゃんとして登場しました。

２本の触覚が特徴的で、無口な大食いキャラとしての個性を発揮。

【袁紹軍】

（左から、顔良、袁紹、文醜）

アホっ子３人組。

プライドがたかく高飛車な袁紹えんしょう、考えるよりもまずは動く脳筋タイプの文醜ぶんしゅう、唯一の良心ともいえる顔良がんりょうの３人組。

本郷軍に負けるやいなや、国を捨て、部下を捨てて逃げ出し、３人で楽園を目指して旅をするという、わりとドイヒーなエピソードが描かれています。しかしこの３人のアホっぽさや、なんだかんだで仲がいい様子がなんとも微笑ましくて、地味に人気のあるキャラクターたちなのではないでしょうか。

それにしても本編や主人公たちとは関係のない独立したエピソードが描かれることってなんとも珍しい。他の作品ではなかなか見られないような持ち味があったと思います。

エッチシーンについて

卑語あり。ピー音あり。アナルモザイクあり。

けっこうエッチシーンは優秀で

などに、魅力を感じました。

レズエッチシーンがいくつかあるので、苦手な人は注意です。

尺も長いしシーン数もおおいので、エッチシーンを目的にとしていない人には合わないかもしれません。

気に食わなかったところ

好きなシーン

ネタバレあり（クリックで展開）

 

■周瑜と孫策の絆

なぜか裏切り者のキャラにされてしまった周瑜ですが、とにかく亡き孫策のことを大事におもっていて、彼女の思いを果たすためだけに孤独に戦っている感じが切なかったです。

そして最後、火に包まれつつ、泣きながら孫策と対面しているシーンが好きでした。

さらにハーレムエンドのエピローグでは、孫権とのわだかまりを解消し、今度はなんの確執もなく仲良くしようという、完全無欠なるハッピーエンドとなっていて、周瑜が救済されているのが最高でした。

 

■ドヤ顔の諸葛亮

©BaseSon

アホっぽくて、めっちゃ可愛い。

ちなみに好きなキャラは、星、朱里、紫苑、小蓮、カリンでした。

 

■ハーレムエンドのエピローグ

©BaseSon

最後の最後に完全無欠のハッピーエンド。まじで最高でした。

ほんとうに皆が幸せそうにしているこのＣＧが最高で、「私はこれを見るためにこの作品をプレイしたんだ」と感無量でした。

悔しそうに歯噛みしているカリンちゃんが可愛い。つかみんな可愛い。

やっぱりハーレムエンドは神！

 

まとめ

後に有名になり多大な人気を博す「恋姫†無双」シリーズの原点。

キャラ萌えとエッチシーンをダブルで楽しみたい人こそ、１番楽しめるんじゃないでしょうか。

有名な作品はおさえておきたい人から、三国志を題材とした萌えゲーを求めている人にまで幅広くおすすめできます。