【MUSICUS!】の感想

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【MUSICUS!】の感想

2019年12月23日 古城

8289文字

 

 

MUSICUS!
公式ジャンル青春恋愛ロックンロールADV
メーカーOVERDRIVE
発売日2019年12月20日
通常価格5,000円(税抜)
ダウンロード価格4,400円税込
鬱/青春/バンド/フルプライス/クラウドファンディング
あらすじ/主要スタッフ(クリックで展開)

【あらすじ】

主人公・対馬馨(つしま・けい)はかつては有名な進学校に通っていたが、とある事情で中退。今は定時制に通っている。
『親の後を継いで医者になる』という最短のレールからは外れたものの、まだまだ挽回可能。
ただ、最近は『それでいいのだろうか?』と考えつつある。
定時制で出会った、これまで周りにいなかった多種多様な人々。
世界には自分が知らないものが沢山あるんだと実感させられた。
……なのにまた、戻ってしまっていいんだろうか?
僕は本当に、医者になりたいんだろうか?
それが僕の、この対馬馨という人間の、生まれてきた目的なんだろうか?

そんな中、市の懸賞に応募した小説をきっかけに、音楽プロダクションの社長・八木原から『うちのバンドの遠征に同行してレポートを書いてくれないか』という依頼を受ける。
取材先はかつてはメジャーでも活動していたバンド『花鳥風月』。
そのリーダー・花井是清はかなりの変わり者で、馨に対して『音楽なんてろくなものじゃない』と音楽の無意味さをこんこんと説く。
そんな花井に戸惑いながら参加した初めてのライブで、馨は花鳥風月の音楽に心を奪われてしまう。

数日後、初めてのライブの感動を忘れられない馨の元に届いたのは『花鳥風月解散』のニュース。
突然の解散に納得いかない馨は花井を説得に向かうものの、議論は平行線でらちが明かない。
その後も顔を合わせるたびにバンド再開を求める馨に、花井はこう言う。
『馨君、きみがおれのかわりにロックをやらないか?』

【主要スタッフ】

企画・プロデュース竹内"bamboo"博
ディレクション楢崎陽
シナリオ瀬戸口廉也
原画すめらぎ琥珀
音楽milktub/流田Project
ゲーム属性

評価

ストーリー
テキスト
キャラクター
演出:6
システム:5
ゲーム性:5
CG
Hシーン:6
BGM:7
主題歌10


おすすめ度:★★★★★


満足度 85 点


 

 

 

作品の紹介

 

 

フリーランス……なんだかカッコいい響きをしているけれど、稼ぎ続けることができるか分からないし、明日はどうなるか分からない。

私はわりと好きなことを仕事にして、自分の思うがままに生きてきたわけですが、先行きがわからないし、苦悩を共有することができずに苦しんでいました。

そんな「孤独」と「不安」に押しつぶされそうになる気持ちとシンクロしたのが今回プレイした「MUSICUS!」。

 

 

バンドで食っていくことは難しいし、成功するのは一握りだ。好きなことをやるのか、自分の能力を活かせることをやるのか。

そんな「」と「現実」の狭間で苦しむ葛藤が、私の胸にズキズキと突きささりました。

 

 

ということで今回紹介するのはOVERDRIVEの最終作。クラウドファンディングにより1億3千万円以上あつめて作られた青春恋愛ロックンロールADVの「MUSICUS!」です。

 

 

所持支援動機プレイ前期待値

私が所持しているのはパッケージ版(CF版)です。

瀬戸口さんがライターに復活だということと、OVERDRIVEの青春恋愛ロックンロールADVを今まで買ってきていたので、一も二もなく支援しました。

プレイ前期待値:85

プレイ後満足度:85

 

 

 

ゲーム情報

 

 

プレイ時間

私のクリアするまでのプレイ時間は、ボイスをほとんど聞いて33時間ほどでした。最初のエッチシーンまでは(選択肢にもよりますが)12時間ぐらいです。

 

 

推奨攻略順

おすすめのプレイ順は『 弥子エンド → 輪エンド → バッドエンド → 三日月エンド 』です。

三日月ルートは最後にプレイすることをおすすめします。

※この作品は、〇〇エンドやバッドエンドなどは、適切ではない表現だと思いますが、未プレイ者にわかりやすく伝えるために便宜的に表現しています。

 

 

曲数

BGM36曲、劇中歌17曲。

 

 

エッチシーン数

クリックで展開

シーン数は全部で5シーン

三日月_2

めぐる_1

弥子_1

??_1

1シーンで何枚か基本CGが使われています。卑語なしピー音なしです。

 

 

過去作はプレイした方がいいのか?

「MUSICUS!」からのプレイでも問題ないです。ですが「キラ☆キラ」のキャラクターが登場しますし、世界観につながりがありますので、先にプレイしておくことを推奨します。

DEARDROPS」はとくにプレイしないでも大丈夫ですが、個人的には好きな作品なのでオススメしておきます。3作それぞれが違ったアプローチでロックンロールと向き合っていて面白いです。

 

 

 

どんな人向け?

 

 

  • 瀬戸口廉也さんのファン
  • コストパフォーマンスに優れた作品を求めている人
  • 体験版をプレイして続きが気になった人
  • OVERDRIVEの過去作を楽しめた人
  • 自分の進路や現状に不安がある人

瀬戸口さんのファンや、キラ☆キラを楽しめた方ならばおすすめできます。

ボリュームが満載で素材数もフルプライス相当の作品が、ミドルプライスで買えますので、間違いなくコストパフォーマンスはいいはず。

気になる方はぜひとも体験版だけでもプレイしてみましょう。

 

 

 

感想&見解

 

 

以下ネタバレあり。

最初にストーリー以外のことを書き、後半はストーリー内容や好きな部分に触れていきます。

 

 

クラウドファンディングについて

まずはじめに、この作品はクラウドファンディング(以下CF)によって資金をあつめて制作されています。

今作では、純粋に称賛している人もいれば、「シナリオは面白かったけど、エッチシーンが薄いしシステム面がひどい」と手放しには誉めていない人もチラホラと見かけます。

不満点はひとえにCFという特殊な資金調達方法により起きたことなのかもしれません。

 

 

普通は流通からお金をかりるところがほとんどでしょうし、売れる見込みがなければいけません。ユーザーにとってのマイナスとなるポイントも排除しなければならないでしょう。

昨今のエロゲでは、システム面が快適な作品が増えていますし、たとえシナリオゲーやキャラゲーでも昔よりはエッチシーンが濃密な傾向になっていますし、処女独占信仰(ヒロインに対する独占欲)に配慮しています。

 

 

一方今回のCFでは、売れなかったら後がないという精神的なリスクが少なめでしょうし、通常よりも資金があるためにコダワリたい部分に力を注げたんだと思うんですよ。

製作日誌をみると、作中の学生バンドの楽曲の演奏を「もっと下手に、よりリアリティをだす」ために何度も演奏しなおしたりと、いろいろなところにコダワッていたことが見て取れました。

結果……どうなったかというと、そのコダワッたり時間や資金をかけた部分は、大半のユーザーには伝わりづらく、多くの他作品で重視されている部分に力を入れていないように見えて、「資金をかけた割には……」という批判がおこったのだと思います。

 

 

あとは流通にお金をかりる従来の方法ですと、限られた「時間」と「資金」のなかで、どこを削ってどこに力を入れるかということを具に考えなきゃいけないと思うのですが、先に多額のお金がはいってくると、コダワリたいところに「時間」や「資金」をかけていくうちに、疎かになってしまう部分がでてくる……という問題が起こるんだと思っています。

でもまぁこういう新しい方法ははじまったばかりですからね。どうか後塵を拝するこれからのメーカーにノウハウを引きついでいってくださればと思います。

ちなみにここまでの文章は、あくまでユーザー目線の妄想のようなものですので、私の主張を鵜呑みにしないでください。笑

 

 

 

演出について

ちょっともったいなかったな……という印象。

ライブのシーンでは文字が自動送りになるのですが、曲とシンクロしているわけではなく、テキストがおわると楽曲も途切れてしまいます。

 

 

 

システム面

バックログ画面からのシーンジャンプ機能なし。

 

 

私はしょっちゅう右クリックをしてテキストを消してCGや立ち絵をみるクセがあるのですが、そのたびに「ピコン」という音がなって非常にイライラしました。

かと言ってSEボリュームを下げると、システム音だけじゃなくてサウンドエフェクトの音量まで下がってしまい、たとえばピアノの演奏の音まで消えてしまうという仕様……。

仕方ないのでSEボリュームはそのままで、ひたすら右クリックの千本ノックをして「ピコン」という音を聞き続けて、慣れてからプレイしました。

部屋で一人でPCをまえにしてピコンピコンやっていた私は、さぞ滑稽だったでしょう。

 

 

 

エッチシーン

まぁ過去作の傾向から、エッチシーンは薄いだろうなとは思っていたのですが、すめらぎ琥珀さんが原画ということで期待がたかまっている部分もありました。

結果としては、シーン数がすくなく、卑語なしで、射精差分もなく、尺も短め。

ですが、三日月との初エッチの雰囲気の良さとか、好きな部分もあったので、結果としてはエロゲーとして発売してくれて満足しているのです。

ぶっちゃけあのシーンをみて、酷評しようと思う気持ちが霧散しました。

 

 

 

楽曲

ぐらぐら」は神!

はじめて聞いたとき、作中の馨くんと同じで私にも衝撃がはしりました。

花井さんの声のキレイなところと力強いところのメリハリがすごくてめっちゃ鳥肌がたちました。なんていうか曲の説得力がすごい。この曲に出会ってしまっただけでも満足です。

 

 

正直にいうとミカちゃんのボーカルは、作中で描写されているほどの凄みは感じませんでした。

作品の顔となるOP主題歌はあっても良かったかもしれません。広報・宣伝に活かせたでしょうからね。

 

 

 

弥子ルート

さてここからは肝心のストーリー内容についてのお話です。

 

 

花井是清という男の歌に魅了されてから、彼に囚われていた馨くんが、彼の存在と結びつく「音楽」をやめて既定路線のコースへと戻るルート。

『対馬馨という男は、一度に一人の女しか愛することはできず、しかも恋に夢中になると周りが見えなくなる』というふうに捉えることで、この作品を理解できたような気がします。

ここで言う「愛する」や「恋」は恋愛のことだけではなく、この場合は花井是清の音楽に衝撃をうけた(一目惚れをした)ことを意味します。

 

 

そういう目線でみるとこのルートは、いなくなってしまった恋人(花井是清の音楽)と距離をとって決別し、新たに大切な人をみつける……ということを描かれたルートなのでしょう。

作中でヒロインに唯一「好きだ」という気持ちを伝えたのもこのルートですからね。

文化祭でライブをすることによって、定時制のメンバーが全日制の生徒たちに自分たちの存在をしめす……その活動を馨くんがなぜ見守りたいと思ったのか。それは彼が失恋(是清を失う)の傷を癒やすために必要な過程だったのかもしれません。

 

 

 

めぐるルート

めぐるは、親の言うがままに楽しくもないアイドル活動にせいをだしていたが結局はやめてしまい、失意のなかで大切なものと出会う……それが音楽だったのです。

めぐるも是清、馨、三日月と同様に、一度に一人の人しか愛せないタイプの人間で、やっていて楽しい「音楽」だけに目を向けていました。そして馨くんは馨くんで、是清の音楽にとらわれ続けている。

そんなどこか似たような二人が、適度な距離感で寄り添いあったルートなのではないでしょうか。

 

 

このルートでは、自分の好きなように生きてきた「朝川周」という人間が、家族を失い、友人を失い、信用を失い、一見哀れにみえるのですが、Dr.Flowerのライブのあとの死の直前のシーンで「もう一度ライブがしてえな……」とつぶやきました。結局は人生で一番最後にふりかえったのは大好きであった音楽のことであり、やりたいことを精一杯やりきる人生もいいんじゃないかと思いました。

 

 

 

バッドエンド

馨くんはずっと是清の音楽に囚われ続けていると書きましたが、実をいうと囚われていたのは我々ユーザーも同じだったのではないでしょうか。

 

 

全国ツアーのさなか、ライブに対するあり方を問われる選択肢がでるのですが、是清にとらわれているユーザーは以下の選択肢をえらぶと思います。なぜならそれこそが彼のライブに対する姿勢だから。

「良くない。やはりステージには完璧に作り込んだものをあげなければ」

 

 

そして、三日月が是清の未発表曲をみつけたことをバンドメンバーに話し、その曲をどのような形で発表するのかを問われる選択肢がでてきますが、「音楽の神様は存在するのか」「人が音楽に感動するのは、曲そのものではなくてストーリー性があるからだ」という是清の疑問を抱え続けているユーザーは以下の選択肢を選んでしまいます。曲だけの力で勝負したくなるのでしょう。

「僕らの新曲として発表する。花井さんが作曲したことは公表しない」

 

 

三日月に個人的なオファーがきたときにはこのような選択をしたはず。才能のある人は輝ける舞台にたつべきだと考えている是清のように。

「バンドのことは後で考えよう。とにかくやるべきだ」

 

 

その先に何が待っているかというと、結局馨くんのみならず、是清にとらわれていた我々ユーザーは地獄に落とされるワケです。

是清と同じようにあてどのない暗い道をすすみつづけることになり、絶望するのです。

先の恋愛のたとえで言いますと、失恋を引きずりつづけ、いま隣にいてくれる大事な人()に目を向けることができずに、結局は不幸に陥れてしまうことになるのです。

実にタチが悪い……。(褒め言葉)

ルート分岐によって違った結末を迎えることができるノベルゲームの特色を活かした、ものすごいズシッと重い展開でした。何も考えずに攻略サイトの指示のままにプレイしていたら、ここまでの絶望は感じなかったかもしれません。

 

 

 

三日月ルート

馨くんと三日月が2人で、花井是清という「呪縛」を乗り越えるのがこのルートの肝なんでしょうね。

先の恋愛のたとえで言うと、同じ失恋に傷をうけた2人が、ともに手をとりあい乗り越えていく……といった感じでしょうか。

 

 

三日月は、馨くんや是清と同じように一度に一つのことにしか集中できないタイプです。

その証拠に彼女はDr.Flowerとして活動しているときに音楽に向けるエネルギー、馨くんに依存しているんじゃないかってくらいにデレデレするシーン、結局は音楽活動にせいをだすために婚約解消……と一番エネルギーを向けるモノがその時によって違います。

そんな彼女らが、音楽とは自分にとってどういうものなのか、人に何かを与えられるのか、その答えを見つけるために最後はふたたびDr.Flowerの活動を再開させるのです。

 

 

「ロックンロールという言葉はね、きみが勇気をもって暗闇で顔をあげるとき、いつもそこにあるものの名前なのさ」

という是清の言葉がありますが、音楽をやる意味を求めつづけたバッドエンドとはうってかわって、音楽はつねに自分によりそっている大事なものであり、暗闇の中でもそれを信じて進むことが大事だというメッセージが込められていました。

 

 

めぐるルートにてはこのように語っています。

「全てのことには意味がないんだ。だけどなあ、意味がないってことは、価値がないってことじゃないんだ。なあ馨。無意味イクォォォル無価値じゃねえんだ!」

「世界のやつらはみんな勘違いしている。意味と価値が同じものだってよ。だから、意味がないってなると、すぐに価値がないって言って絶望するのさ。でも違う。意味と価値は全然違う。イクォォルじゃねえんだ」

意味をもとめ続けても答えはなく、そこには価値がある何かしかない。だからこそそれを信じて突き進むしかないんではないでしょうね。

三日月ルートでは、音楽をやる意味だとか『音楽の神様』がいるかどうかなんて、悩んだり怯える必要はなく、ただ信じるだけだという答えをだして最後のライブに臨んでいました。最高に余韻が良かったですね。

 

 

瀬戸口先生は「キラ☆キラ」のその先を書きたいということで今作の企画をもちこんだと聞いたことがあるのですが、実際に「MUSICUS!」ではバンドが成功していくとともに出てくる問題や葛藤、音楽との向き合いかたを描けていたと思います。

大切な人を失ってしまったあとの葛藤や立ち直る姿もしっかり描かれていました。

あとは月並みな感想になってしまいますが、三日月がとにかく可愛かったですし、アシッドアタックとやらをしてきた大学生にはマジでむかつきましたね。笑

 

 

 

金田について

最初のほうはまぁ見た目に反してツンデレキャラで面白いなと思っていたのですが、途中馨くんの住まいに寄生しだしてからは、ちょっとウザかったです。

それでも馨くんがそこまで気にしていないならいいや、と思いつつ読み進めていたのですが、勝手にミカちゃんの歯ブラシを使っていたことが判明したシーンで感じた嫌悪感を契機に不満が爆発しました。さすがに無神経すぎる……。

しかし、最愛の人を見つけて子供が生まれてからの彼は、家族のためにと努力をするようになりましたし、バッドエンドルートでの彼の言葉は身にしみました。

金田は他のバンドメンバーにくらべると、才能や容姿などの武器となるものは持っていなかったかもしれませんが、それでも夢に向かって進み続けることができ、どのルートでも一定の成功をおさめていたすごいやつです。

 

 

風雅について

風雅は自分に自信があり才能にあふれていて、容姿淡麗な男です。

「non title」エンドでは、『是清の音楽に惚れこんだ馨』という構図と同様に、『馨の音楽に惚れこんだ風雅』という構図がなされており、馨がどんどんと迷走していくなかで、風雅くんまでもが苦しい思いをする……という絵面を客観的にみせられてキツかったです。

彼はホントに一途な男ですよねぇ。

そして悔しいけど可愛い。

 

 

 

成功とは

バンドは楽しむためにやるのか、何かを伝えるためにやるのか。

売れるものを作るのか、作りたいものを作るのか。

売れるためには何でもするべきなのか、プライドをもつべきなのか。

そんな様々な相反する価値観がぶつかってきました。

 

 

また、才能があるからと言って売れるとは限らず、運やタイミング次第だったり、諦めずに続けることができたかなど、様々な要因により成功したり失敗している人がでてきました。

 

 

ミカちゃんは、馨くんの言葉を支えに歌い続けることができた。

金田は、仲間を頼りつつも、夢にむかって突き進むことができた。

めるぐは、自分の好きなものをただひたすら続けてきた。

風雅は、馨くんの音楽に惚れこんで、彼のバンドの助けになりたいと思った。

馨くんは、そんな仲間たちを集めた。

 

 

こうしみ見ると彼らは、決して一人の力ではバンドの成功にはこぎつけなかったんだと思います。バッドエンドでは三日月がソロデビューして成功を収めますが、彼女が幸せだったかというと、そうではないんじゃないかと思います。

才能があるかどうかなんていうのは、所詮は「一つの要素」にすぎないんじゃないでしょうか。

自分の『大事なもの』にどうのように向き合っていくのか。重要なのはそこです。

 

 

「あのね、私もまだ、どんなに手を伸ばしたって、ぴょんぴょん跳ねたって、絶対届かないから、だから、ちょっとずつ、がんばろうと思ってるんだ。もし後戻りしても、くじけないで、ステキなもののことを、忘れないように……。鹿クンも、そういう考え方に、賛同してくれる?」

キラ☆キラではきらりがこのように言っていましたが、MUSICUS!ではきらりが掴もうとしていたものに、三日月や馨が手をのばすお話だったのかもしれません。

 

 

才能うんぬんも関係はあるかもしれませんが、結局は自分の『大事なもの』を信じて、前に進んでいくことが重要なんだろうな……というのがMUSICUS!をプレイして得た教訓です。

 

 

 

まとめ

 

 

最高に楽しい時間をありがとうございました。

クラウドファンディングで支援して、開発日誌をよんでいて、実際に手元に届くまでずっとワクワクした気持ちでいることができました。実際にプレイしている最中も楽しかったですし、プレイし終わってからも心に残る作品となりました。

キラ☆キラとはまた違った部分を描いた、青春恋愛ロックンロールADVの最終作……最高でした!

 

 

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パッケージ版

 

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ダウンロード版

 

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