【DEARDROPS】の感想

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【DEARDROPS】の感想

古城

5335文字

 

 

DEARDROPS
公式ジャンル青春恋愛ロックンロールADV
メーカーOVERDRIVE
発売日2010年06月18日
通常価格8,800円(税抜)
ダウンロード価格3,055円税込
幼なじみ/青春/バンド/フルプライス/廉価版あり

魂の系譜は続いていく。

あらすじ/主要スタッフ(クリックで展開)

【あらすじ】

菅沼翔一は若くして才能を発揮し、海外のオーケストラで将来を嘱望されたヴァイオリニスト、だった。
とある事情で、その楽団での居場所を失うまでは……。

音楽家としての道を閉ざされたと感じた翔一は、自分の愛器であるヴァイオリンをも手放し、
失意のまま帰国するものの、オーケストラ追放と楽器を勝手に手放したことで親の逆鱗に触れ、
勘当同然の身となり、行く当てもなく無為に過ごす。

そんな折、ひょんなことからライブハウスに住み込みで勤めることになった翔一は、
自分の知らなかった「世界」に触れることになる。

--------------------------

まったく違う場所で、それぞれの「生き方と音」を主張し続けてきた不器用な人間たちと出会い、
呼応することで、バラバラな人生の線は絡み合い、絆となって未来への道標となっていく。

翔一と運命の出会いを果たす仲間たちは、 過去や試練を乗り越えることで、
個人として、バンドとして、どのように成長していくのか……。

「ライブハウス」という場所で新しい音楽を通じ、
新しい世界を広げ、 高みを目指す青春+ロックンロールの物語。

いままでのOVERDRIVE作品のバックボーンは残しつつも、
別のベクトルからデザインした新スタイルで群像劇を描く最新作がこの「DEARDROPS」である。

【主要スタッフ】

企画・プロデュース竹内"bamboo"博
シナリオ那倉怜司
原画藤丸
音楽DEARDROPS/milktub
ゲーム属性

評価

ストーリー
テキスト
キャラクター
演出
システム:6
ゲーム性:5
CG:7
Hシーン:7
BGM
主題歌


おすすめ度:★★★★★


満足度 82 点


 

 

 

作品の紹介

 

 

OVERDRIVEのバンドを題材にした作品といえば「キラ☆キラ」が有名でしょうが、今回紹介する「DEARDROPS」も、またキラ☆キラとは違った方向性で面白い作品だとおもいます。

 

 

キラ☆キラでは作品内で「ロックは熱いハートだ」と言われていましたが、そういった心のあり方にせまる重いシリアスシーンのが光る作品のように感じました。

うってかわってDEARDROPSでは、一度挫折を経験した主人公が、「もう一度夢を追いかける姿」をえがいた、いわゆるサクセスストーリーのような展開です。

 

 

キラ☆キラのほうがライターのえがく心理描写の細やかさがすばらしくて、いつまでも記憶にのこる作品だとおもいます。

しかし話の筋自体は、こちらのDEARDROPSのほうが好みです。

それは主人公がバンドのメンバーをあつめ、行動をおこし、主体的に動いていく……というところが好きなんだと思います。

 

 

欠点があるとすれば、りむルートや弥生ルートなど、すぐに終わってしまうつまらない個別ルートがあったことです。

しかし共通ルートは面白かったですし、かなでルートと律穂ルートのできは良かった……こと律穂ルートに関しては共通ルートの延長で楽しめるノリでしたので、総合的にみると私は好きな作品です。

おすすめできます!

 

 

所持購入動機プレイ前期待値

私が所持しているのはパッケージ版です。

OVERDRIVEのバンドを題材とした作品だということで、迷わず買いました。

プレイ前期待値:75

プレイ後満足度:82

 

 

 

どんな人向け?

 

 

  • ロックンローラー
  • バンドにかける熱い青春を感じ取りたい人
  • サクセスストーリーを見たい人
  • 夢を追いかける物語を見たい人
  • ナジミスト(幼なじみ好き)

 

 

「キラ☆キラ」との関連性は?

同じOVERDRIVEのバンドものの作品である「キラ☆キラ」をプレイしておいた方がいいのかどうかですが、一応少しだけ「キラ☆キラ」のキャラが「DEARDROPS」にでてきます。「キラ☆キラ」をプレイするつもりがあるならそちらを先にやっておいた方がニヤリとできます。

今作からでも問題なくストーリー展開を理解できます。

【キラ☆キラ】の感想

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ストーリーについて

 

 

幼少期からずっと打ち込んでいたヴァイオリンの腕を見込まれ、ドイツに留学をしていた主人公の翔一。とある事情によりヴァイオリンをやめて日本にかえることに……。

行く宛もない彼は、幼なじみのかなでの父親が営業しているライブハウスで働くことになります。

そこで、今まではまったく縁のなかった「ロック」というジャンルの音楽にふれ、ギターをはじめることにします。

 

 

一緒にバンドをやるメンバーをさがすも、「気が強く融通のきかない少女」「ギター馬鹿」「気まぐれ娘」「得体のしれないオッサン」……と癖のあるメンバーがあつまってきて、たびたびぶつかりあいます。

 

 

そんな彼らが、争い、喧嘩し、仲をふかめていき、時には困難にぶつかることもあれば、あれよあれよとバンドが有名になっていく展開もあったりと、全力で青春を駆け巡ります。

 

 

全力でバンドとしての活動をするなかで、自分の夢とどう向き合っていくのか、本当にやりたいことはなんなのか、どこを目指して進んでいくのか、進むべき道をみつける彼ら彼女らの青春ストーリーとなっております。

 

 

 

攻略情報

 

 

プレイ時間

私のクリアするまでのプレイ時間は、ボイスをほとんど聞いて18時間ほどでした。最初のエッチシーンまでは(選択肢にもよりますが)8時間ぐらいです。

 

 

攻略

自力攻略はそんなに難しくありません。攻略が楽しいタイプの作品ではないので、攻略サイトを見てのプレイでも大丈夫でしょう。

おすすめの攻略サイトはこちら

 

 

攻略順

私のプレイ順は『 弥生 → りむ → かなで → 律穂 』でした。

お好きな順番で大丈夫ですが、律穂ルートが一番できがいいので、最後にすることを推奨します。

 

 

体験版

体験版はこちら/DMM GAMES

 

 

 

キャラクターについて

 

 

芳谷 律穂かぐや りほ

ボーカル担当。

気が強く、自分にも他人にも厳しいクールビューティー。

その歌声も彼女の性格をあらわすかのように、力強くまっすぐで伸びやかな声をしています。

 

 

大場 弥生おおば やよい

ギター担当。

ギターのこととなると我を忘れるくらいのギター好き。

しかし個性の強いほかのバンドメンバーに比べると、わりと常識的で「普通」の感覚をもちあわせています。

 

 

珠野 りむたまの りむ

ドラム担当。

自分の興味のあることにしか関心をむけずに、フラっとどこかへいなくなってしまう気まぐれな猫のような性格です。

父親が幼少期からドラムを教えていたためか、ドラムの腕は確か。

 

 

権田 英嗣ごんだ えいじ

ベース担当。

近づきがたい雰囲気で、周囲からは恐れられている一匹狼のアウトロー。

ベースの腕はたしかだが、短気な性格なためかライブ中に客と喧嘩をしだすこともしばしば。笑

 

 

いやー、いいキャラをしていましたよ。この人が感情をあらわにして吠えるシーンがあるのですが、そのシーンの声優さんの迫真の演技に思わず私も脳が震えました。

そしてベースのピックガードの和柄のデザインがかっこいいですね。

 

 

菅沼 翔一すがぬま しょういち

ギター担当。主人公。

3歳からヴァイオリンをはじめ、その活躍が認められ「ヴァイオリン界の貴公子」と呼ばれるまでになるのですが挫折を経験します。

ギターをはじめてからもメキメキと頭角をあらわしていくのですが、まぁその活躍は本編をプレイして目にしてください。

 

 

それにしても才能あふれる主人公……私は好きです。モブ女からもキャーキャー言われるシーンがありましたが、やっぱり主人公はかっこよくあるべきだと私は思っています。

「どこにでもいる普通の高校生」とかいう自己紹介をきめられると、それだけでテンションが下がる私にとっては、最高の主人公でした。かっこよかったです。

 

 

桜井 かなでさくらい かなで

主人公の翔一の幼なじみ。

翔一のことをよく理解していて、ときには寄り添い、ときには背中押したりと、これぞ幼なじみヒロイン……ともいうべく良ヒロインでした。

自信のなさから人前で歌おうとしないのですが、ひめたる才能を持っています。彼女のルートではボーカルとして歌う場面もあります。

 

 

 

好きなシーン

 

 

ネタバレ(クリックで展開)

 

 

Favorite Scene

※引用で囲っている部分の画像は「OVERDRIVE」に著作権があります。

 

 

かなで
「わたしは、翔一クンのことが好きだから! だから翔一クンにはいつも笑ってて欲しい! 幸せになってもらいたい!」

つねに翔一のことを見てきたかなでだから、彼のことを好きなかなでだから、彼がヴァイオリンから逃げているという事実を突きつけ、焚きつけようとするシーン。ずっとずっと秘めていた恋心をここではじめて言葉にするのがグッときます。

 

 

かなでの後押しをうけて、翔一が師匠であるベルガーさんのまえでヴァイオリンを弾くシーン。周りの人の目をひく美しいメロディを奏でます。

 

 

学校を中退する……というとんでもない娘の決断に、けっきょくは納得してくれる律穂の母親。

このセリフは本当に温かい感じがしていいですね。

 

 

英嗣
「ちくしょおおおおおおおおおおおおお!!! 晶ああああああああああああああっ!! なんで死んじまったんだ!!」

英嗣
「なんでオレを置いて行っちまったんだ!!」

英嗣
「おまえがいないこのくだらねえ世界で、いったいオレはなにをすりゃいいってんだよぉぉぉぉぉぉ…………!!」

英嗣
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

――――――――――――――――――――――――――――――

権田さんの獣のような迫力のある咆哮に、まじで泣きました。何度聞いても目が潤むくらいの名演技です。

そのあとのベースの演奏シーン。顔を映さずにベースのボディと滴る涙だけが描かれています。悲哀にあふれたピックガードの和柄がまじでかっこいいです。

 

 

翔一が輝きをとりもどしてホールで演奏をするシーン。彼がもっとも生き生きとするのがまさにヴァイオリンをひくこの瞬間。とってもキラキラとしていてかっこよかったです。

テキストに書いてある通り、かなでちゃんと一緒で、一番ちかくで翔一をみてきたはずの我々ユーザーも彼を遠くに感じてしまうという、まさに一枚絵であることが映える名シーン。

 

 

かつては敵対していたはずの人が、このような言葉をかけてくれることには思うところがあります。

 

 

せっかく昇進できたのに、自分がクビになるリスクをかけて、翔一たちDEARDROPSの面々をバックアップしてくれることにしたオカケンさん。

さすがにこの決断はかっこよすぎでしたね。

自分の夢にむかって進む人がいれば、人の夢を応援する人もいる……それこそがまさにDEARDROPSにでてくるメインのキャラクターたちに共通する事柄でしょう。

 

 

好きな人にはいつも全力で走って、そして輝いていて欲しい。彼と一緒にいたいという気持ちもあるでしょうが、本当に相手のことを大切に思っているからこそ、ドイツへの留学をもう一度してもらいたいと進言する律穂。

ここからラストスパートへの流れは爽快で、大雨のなか始まったスターダストフェスで演奏途中に晴天になるシーンから、ドイツへ飛び立とうとする翔一をDEARDROPSのメンバーがみんなで送り出してくれるシーンまで全部好きでした。

 

 

 

 

 

Hシーン

 

 

胸尻比率
着衣脱衣比率
中出し外出し
卑語あり。ピー音あり。アナルモザイクあり。

 

 

エッチシーン評価

正直エッチシーンは、他の同時期のエロゲーとくらべると尺がみじかく薄めですが、同ブランドの過去作「キラ☆キラ」とくらべると、ものすごく改善していたと思います。

ピー音がつくものの卑語ありで、かなでのチュパ音がよかったですし、たとえば弥生のシーンだと「マンぐり返しして前戯→挿入してぶっかけ→フェラ→騎乗位で中だし」これが一連のシーンに入っていてある程度は満足しました。

ぶっかけが多めなのも「理解わかっている」メーカーだな、と好印象になりました。

 

 

エッチシーン数

クリックで展開

 

シーン数は全部で7シーン

律穂_2

かなで_2

弥生_1

りむ_2

 

 

 

 

主題歌

 

 

BGM22曲主題歌10曲収録という豪華仕様。

好きなBGMは「Feeling heart to you」や「Sunny day walker」などのヴァイオリンを使用した曲。作中でも印象的な場面で使われることがおおくて、曲のよさと相まって好きになりました。

 

 

主題歌

希望の旋律 / DEARDROPS

 

 

挿入歌

696LOVER / LEO

 

 

 

まとめ

 

 

再三言いますが、OVERDRIVEのバンドものの作品といえば「キラ☆キラ」だと主張し、それしかプレイしていない人はもったいないです。「DEARDROPS」はまた違った方向性で面白い作品。

ぜひともこの作品をプレイしてみてほしいです。個性的な面々がまとまっていき、前へ進んでいく……見ていて気持ちのいい青春ストーリーです。

 

 

体験版・デモムービー・ご購入はこちら

 

 

※本編とファンディスク(d2b vs DEARDROPS-Cross the Future)のセット版もお求めやすい価格で出ています!

 

 

 

パッケージ版

 

 

ダウンロード版

 

DMM GAMES

 

 

 

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