5,522字
この恋だけは壊せない
青春フラジャイル(Purple software) | |
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ジャンル ―― 壊せない恋と止まらない青春のADV | |
発売日 ―― 2020年08月28日 | |
パッケージ版価格 ―― 9,800円(税抜) ダウンロード版価格 ―― 10,450円(税込) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
![]() | ★★★☆☆ |
満足度 | |
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作品の紹介
エロゲを買う決め手というのは、さまざまなものがあります。
今回紹介する【青春フラジャイル】を買う決め手となったのは、パッケージ絵です。
もうこれって、一目惚れしてナンパして付き合うのに似ていますよね。
相手との相性なんて関係ない。
ビビッときた感覚のままにアタックをしたのです。
こんなふうにガラスをパッシャーンって割ってたら、もうそれを見ているだけで爽快じゃないですか。
実際プレイをしてみたら、べつだん爽快感のある作りではなかったですが、エッチシーンが強かったですし、ずいぶんと懐かしさを感じる作りの作品でした。
所持しているのはパッケージ版です。
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをしっかりと聞いて24時間ぐらいでした。最初のエッチシーンまでは5時間半です。
攻略
自力攻略は容易です。
攻略順
私は『 リズ → 氷緒 → 透音 → せつな 』の順でプレイしました。
お好きな順番で大丈夫ですが、せつなルートで隠されていた謎が解けるので、気になる人は最後に回しましょう。
システム
バックログ画面からのシーンジャンプ機能あり。
どんな人向け?
- パッケージ絵を見てビビッときた人
- 困難に直面して、それを乗り越える展開が好きな人
- ヒロインの属性を見て心惹かれた人
- 体験版をプレイして、テキストに肌が合っていた人
- ちょっぴり特殊なエッチシーンが見たい人
感想
どんなお話?
「この恋だけは壊せない」というキャッチコピーの作品なのですが、
個別ルートにはいると、「わるいまほうつかい」なる存在により、ヒロインが抱えていた問題が顕現します。
果たして2人は困難を乗り越えることができるのか。脆く儚い「青春」と、それでも壊れない「恋」を描いた恋愛アドベンチャーです。
キャラクターについて
鳥羽 せつな CV:東シヅ
ストーカー系ヒロイン。四六時中主人公のうしろを付きまといます。
主人公ももはや諦めている認めている「公認ストーカー」。
せつな「ストーカーにゴールはない……この足を止めてしまったら敗北なんだよ……」
ときたま名言を吐くのがズルいです。笑
リズ・メイサース CV:秋野花
主人公=優人の親戚である「魔法使い」の女の子。
アホっぽい感じなんですが、ときたま鋭い指摘をしたり、日本人でもあまり使わないような難しい言い回しを使うこともあります。
桜宮 氷緒 CV:小鳥居夕花
優人の幼なじみ。
黒髪ロングの大和撫子。なかなか素直になれないタイプでいわゆるツンデレ。優人にセクハラをされるとプロレス技をかけてくる暴力ヒロインでもあります。
卯月 透音 CV:小波すず
士紀家(優人の家)に仕えてきた使用人の一族の子で、優人の両親が不在のいまは、優人の専属メイドとなっております。
優人とずっと一緒に暮らしていたため、妹のような存在です。
私はいままで「恥じらい」を重視してきました。今は失われつつある「大和撫子」の心をもつ女性ならば、恥じらいを持ってしかるべきだと。恥ずかしそうにしている姿にこそ「萌え」は存在するのだと。
しかし透音の発言を聞いて、少し考え方が変わりました。
透音「私の身体に恥ずかしいところなんてないよ! いつでもお兄ちゃんに見せられるように準備してるもん!」
なるほど。
この発言を聞いて、ビリビリと電撃が走りました。
そういうことか。
これが積み上げてきた「自信」というやつか。
自分の自信を持っている女性もまた魅力的だ。
なるほどなるほど。
……とまぁグダグダと語りましたが、何が言いたかったかというと、
透音が可愛い
ってこってす。
エッチシーンについて
卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクなし。
パープルソフトウェア特有のヒロインの属性についてはサブヒロインが請け負っていまして、ゆらは陥没乳首で、響希さんは陰毛アリとなっております。
卑語スキーとしては、リズと氷緒のエッチシーンに卑語がなくてマジで絶望しかけました。
買わなければよかった……と。
しかしプレイ前から気になっていた透音とせつなのエッチシーンでは卑語が用意されていて、逆転満塁ホームラン。
いやぁ買って良かったっすわ。
■好きなシーン

チンコをほっぺに当てて、ほっぺの膨らんだ部分を指で挟むなんて天才か!?
こんな発想力のある人間がこの世に存在するとは……。
もしかしてIQ200でいらっしゃいますか?
ハーバード大学を飛び級で卒業されていたりしますか?
ちゃんと口元にはモザイクがかかっていないですし、チュパ音もしっかりとしていましたし、完璧!

そしてそのあとに、こんなドエロイ尻を見せつけられるワケですよ。
そりゃ完敗しますよ……。
そんな夜に乾杯☆
……と、まぁ文章からも分かるとおりテンションがマックスに高くなりました。
■おっぱい
私は尻フェチなのでお尻のエッチシーンをフィーチャーしましたが、もちろんおっぱいも魅力的でしたし、なんならおっぱいゲーと言っていいぐらいには、おっぱいがいっぱいなゲームです。

もうバルンバルンと揺れていましたからね。
躍動感がすごい。
もしこのゲームがVR対応だったら、あまりのおっぱいの迫力に、体をのけぞらせてブリッジ状態になっていたかもしれません。
それぐらいバインバインです。
■魔法を使ったエッチ
本作では「わるいまほうつかい」によってシリアス展開が呼び起こされるために、「魔法」という設定自体いらないんじゃないかと否定する人もいますが、魔法のおかげで一風変わったエッチシーンが楽しめます。
魔法サイコー!
魔法という設定があってマジで感謝。
本当にありがとうございました。
特徴
どこか懐かしい設定

まずこの作品では、魔法使いのリズが空から落ちてくるのですが、1億年ぶりぐらいに「空から落ちてくるヒロイン」という属性を目にしてテンションが上がりました。(しかしリズを受けとめるのは主人公じゃなくて別のヒロインという。笑)
さらに、今は絶滅危惧種に指定されている暴力系のヒロインがいたり、
実妹パラダイスとなっている現代では珍しい妹のような存在のヒロインだったり、
今も昔も珍しいストーカー系ヒロインと、面白みのある属性をもつヒロインが多いです。
シリアス展開
ここが1番好き嫌いが分かれている部分だと思うのですが、昔によく見たようなシリアス展開があります。
個別ルートに入ってヒロインと結ばれて、幸せの絶頂でめっちゃニヤニヤするような展開が続いたあとに、急に「わるいまほうつかい」が邪魔をしてシリアスな展開に突入して、急転直下というか冷水をぶっかけられることになります。
これが全ヒロインに用意されています。
しかし私としては、買う前に【青春フラジャイル】というタイトルの「フラジャイル」という単語が「壊れやすい(脆性)」という意味であることを調べていたので、こういう展開は予測済みでした。
なので別になんら気にならなかったどころか、思ったよりも楽しめました。
テキストについて
メインを務めるライターさんの文章がわりと増長に感じて、テキストのテンポ感を重視する私としては退屈してしまうシーンもちらほら存在しました。
しかしこのライターさんは、たまにクスッとくるようなシーンがあったり、いい感じの名言があったりするので、べつに嫌いではないです。一部のエッチシーンが最高でしたし。
メインのライターさんは共通ルートも担当されているので、体験版をプレイすれば合うか合わないかは判断できますし、作品自体を楽しめるかどうかも判断できるはずです。
氷緒ルートのテキストが1番軽快に読めたのですが、ツンデレでなかなか素直にならなかったり暴力ヒロインであるからか、あとはシリアス展開がアレなせいでディスっている人がいるのが悲しい(´;ω;`)
優人「まったく、氷緒の奴……どうしてあんなに暴力的になっちまったんだか。それも殺しかけるのは俺だけっていうのはどんな了見なんだ?」
リズ「なるほど、なるほど。ツンデレと鈍い男はセットなんですね」
せつな「そうそう、そのとおり。鈍い男がツンデレを育てる……うーん、もはや様式美と言っていいね!」
彼女の性格は、主人公と付き合っていくなかで形成されたんですよ。それをむやみに否定しようとは思えないです。
それに彼女のルートのシリアスシーンは否定されがちですが、私は肯定的に受け止めています。
どんなに2人の関係が拗れたってすれ違ったって良いと思う。そうして手に入れた幸せのほうが強固だから(ポエム)。
氷緒は漏れが守護る。
でもスミマセン。
好きなヒロインは透音とせつなです。
■選択肢について
選択肢は近年ありがちな簡易的なものではあるのですが、ヒロインとどのようなスタンスで接するかの選択肢がいくつか現れて、そして最後に誰を心に思い浮かべるかでルート分岐します。
たとえば透音のアイドル活動をある程度受け入れて、透音のことを思い浮かべればルートに入るのです。
そういう意味では最低限ADVゲームとして意義があるような作りになっていたように思えます。
Favorite

ストーカーしているせつなちゃん可愛すぎる。
好き。DAISUKI。

妹・猫耳・メイド・アイドルと可愛いものをすべて詰め込むと何ができあがるのか。
その長年追い求めていた謎が、やっと溶けました。
透音ができあがる。透音という可愛らしいヒロインができあがるのです。

サブヒロインの不破ゆらちゃんは、ふわふわユラユラしていて可愛い。
かなり個性的で、人気のあるキャラクターだと思います。
高品質ではある
絵、音楽、演出、システム、エッチシーンとそのどれをとっても高品質です。
シナリオだけでなく総合的に判断する私としては、好印象な作品だったりします。
まとめ
ココがイマイチ
- リズと氷緒のエッチシーンは卑語なし
- テキストが退屈なシーンがけっこうあった
- 付き合いはじめていい感じのタイミングでのシリアス展開
- 正体がわかりやすい黒幕
- ハーレムエッチなし
ココがおすすめ
- なんだかんだ言われているけど私はストーリー展開はアリだと思う
- 絵、音楽、演出、システム、エッチシーンと様々な面で高品質
- ヒロインの属性が個性的でおもしろい
- 魔法を使ったエッチシーンがドエロイ
- どこか懐かしい設定
体験版をプレイして、テキストが肌に合っているかどうかと、ヒロインに心惹かれるかをチェックすれば、楽しめるかどうかの判断ができると思います。
私はストーリー展開は嫌いじゃなかったですし、アクの強い設定もアリだと思いましたし、なによりエッチシーンが良かったので好印象でした。
そして、ガラスをヒロイン全員でぶち破っているパッケージ絵が素晴らしい。
ダウンロード版
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