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春が舞う並木道、物語はまわりだす

ToHeart2 XRATED

　　【ゲーム属性グラフ】

おすすめ度：★★★★☆

知名度：Ｓ
ストーリー：７
テキスト：７
キャラクター：９
演出：８
システム：６
ゲーム性：８
ＣＧ：８
Ｈシーン：８
ＢＧＭ：８
主題歌：10

ポイント：名作、おまけミニゲームあり、初心者にもおすすめ、フルプライス

満足度：83

作品の紹介

【あらすじ】

３月——寒い冬を乗り越えて、
ようやくたどり着いた芽生えの季節。

幼なじみであり腐れ縁な雄二と
一緒の気楽な学園生活も、
ひとつの区切りを迎えようとしていた。

新しい季節が近づくにつれ、
変わらないと思っていた日々が
少しずつ変化してくような気がする。

新学期にウチの学校へ入学してくる、
幼なじみのこのみ。
雄二の姉であり、俺やこのみにとっても
姉のようなタマ姉のこと。

それだけじゃない。
季節と一緒に何かがやって来る、
そんな気がするんだ。

もうすぐ春がやって来る。
去年とは違う春が——

多くのエロゲーマー達に愛されたToHeart2。（東鳩２と書かれることもあります）

その売り上げは、数あるエロゲの中でもトップクラス。

エロゲ雑誌の人気キャラランキングで長らく上位を独占した「タマ姉」こと「向坂環」も有名ですね。

「この作品が気になっていた」という方は感想を記事を見てみて下さい。

私が持っているのはパッケージ版です。

初回版とデスクトップアクセサリーとポスター20枚（10枚×2箱）。

初回特典の原画集は見応えアリです。

デスクトップアクセサリーの内容は、壁紙、マスコットキャラ、スクリーンセーバー、システムボイス。

タイピングソフトもついています。

どんな人向け？

・有名な作品は抑えておきたい

・キャラゲーが好きな人

・王道の学園モノを求めている人

・様々な個性を持ったキャラクターを見たい人

・コスパのいい作品をやりたい人

主人公が受け身でヘタレな部分もありますので、イライラする人にはあまり合わないかもしれませんが、そういうのが大丈夫な人ならば良作となり得ます。

中古で（新品でも）めちゃくちゃ安く手に入る割にはキャラゲーとしての出来がよく、オマケのミニゲームなどもついていますので、買って損ということはないと思います。

ストーリーについて

キャラゲーですので、大きな１つのストーリーがあるわけではなく、それぞれのキャラクターとの物語が描かれています。

複数のライターで作られていますので、ルートによって主人公の性格が多少変わっているように感じる部分があるかもしれません。

しかし逆に複数ライターであるがゆえに、キャラクターごとの個性はしっかりしていて、気に入るキャラクターもきっといるはずです。

物語としては「綺麗に丁寧に」作ろうとしている感じが伝わってきます。

変に捻くれている訳ではなく、まっすぐ王道に。奇跡なんかも起こったり起こらなかったり。（どっちだよ！）

ヒロイン達は個性的で、それぞれ魅力的なのですが、私は【普段と違った一面や姿】というのを垣間見れるのが好きでして、そうした部分が丁寧に作られている作品でもあります。

例えば

普段は髪をまとめているキャラが髪を下ろした時の雰囲気の変化などがよく現れていて

このみ・花梨・珊瑚・瑠璃などのヒロイン達にそうしたシーンがあります。

由真なんかは眼鏡をかけているときと、眼鏡をとって元気いっぱいな印象のときの違いがよく出せていたと思います。

ささらは周りを拒絶していたときと、そうでないときのギャップが大きく描かれています。

これらの描写が

私がキャラゲーとしてこのゲームを高く評価している部分です。

ちょっとばかし主人公の性格がルートによって違ったり、Hシーンではっちゃけたりしていても、私は気にしないのです。笑

「原作アリの同人誌」を見ている感覚で頭を切り替えてそれぞれのルートを楽しみました。

・攻略

攻略サイトを見ないでもプレイ出来ます。

好きなキャラクターだけプレイするのもありでしょう。

ですが、フルコンプしたいならば見ないと難しいかもです。

攻略サイトを見たい人はこちら。

もしくはこちら。

※ルート分岐に関係ない選択肢は、少しだけ展開やテキストが変わったりします。

気になる人はセーブして他の選択肢をチェックしましょう。

攻略サイトには載っていませんが、

このみルートを進めて４月27日に出てくる

１．女の子として意識できる
２．このみは幼なじみ

という選択肢で２を選ぶと、このみと環のプチハーレムルートになります。

内容はオマケ程度なのであしからず。

推奨攻略順は特にありません。

ハーレム好きの人は「珊瑚＆瑠璃ルート」が最後がいいんじゃないでしょうか。

・パッチ

本編のパッチはありません。

おまけミニゲーム「ドキドキぱにっくライブラリー」のアップデートパッチはこちら（公式）からダウンロード出来ます。

デスクトップアクセサリーを購入した方は修正ファイルがあります。こちら（公式）からダウンロード出来ます。

テキストについて

今や珍しきビジュアルノベル形式です。

©Leaf

上の画像のように画面全体に文章が表示されます。

字が大きくて見やすいです。

難しい表現や漢字は特にないですが、言い回しが少し古い部分もあったと記憶しています。

（例えば「とほほ」とか「◯◯じゃないやい」とか）

文章を軽快に読み進めていけるのは素晴らしいところ。

そして、たまに入ってくるストーリーとは関係ない雑学。

私はこれが結構好きだったりします。

雑学バラエティ番組「トリビアの泉」を見ていたときに、思わず「へぇ～」と呟いてしまうような感覚が好きなのです。

（伝わる人いるかな？）

ただ

絵が綺麗だし、キャラクターの可愛さを見せることがメインのキャラゲーなのにビジュアルノベル形式なのは残念でした。

キャラクターについて

※キャラクターの紹介とともに声優さんも紹介していますが、CVはあくまで全年齢版での話ですよ。

全年齢版。そう、健全なやつね。健全なやつ。

絶対18禁のやつじゃないから勘違いしないで下さいね。

うん大丈夫。大丈夫。

全年齢版の話ですから。

非常に声が似ている声優をチョイスするのが上手いメーカーなんですよね。Leafって。

はは……

※この項目は多少のネタバレになるかもしれません。次の項目（演出について）へ飛ばす人はこちら。

柚原　このみ（ゆずはら　このみ）全年齢版のCV：落合祐里香（現在の名義：長谷優里奈）

誕生日︰9月6日　身長：150cm　血液型︰Ｏ型　スリーサイズ：74/55/77

主人公の幼なじみで一つ年下。
まだまだ子供っぽいところがあり、ちょっと甘えん坊。
身体を動かすことはスキだが、勉強はあまり得意ではない。
考え方がちょっとずれている。
朝が苦手で、よく主人公に起こしに来てもらっては遅刻ギリギリな登校をする。

タカくん（主人公）の幼馴染み。

同年代の子たちよりも幼い見た目をしています。

しかし髪を下ろしたときの雰囲気の違いにはグッとこみ上げてくるものが。笑

まず一言。

私にもこんな幼馴染みが欲しかった（泣）

このみが大好きです。

このみが好みなんです。ドンッ

語ろうとするとテンション上がってヤバイです。

ふるえるぞハート！　燃えつきるほどヒート！

……スミマセンでした。

本人が意識しているかはともかく、ナチュラルに好意を示してくるんですよね。

好意が溢れ出ているのが可愛いのです。

他にも可愛いところを挙げるとすると……

ざっと思いつくだけでもこれだけ可愛い部分をあげることができます。

幼馴染みとしての魅力がしっかりと詰め込まれている感じがするのです。

声の可愛さも相まって

このみの「えへ～」という、にへら～っとした笑いが可愛く思えてくるんですよ。

これを例えばタマ姉がやっても全然可愛いと思えないはずです。（ごめんタマ姉）

・このみとの好きなやり取り

しりとりで「わ」でハメられていたこのみが、会心の返しを思いつきます。

このみ「――？輪？！」
このみ「“わ” だよ、“わ” 。どうです隊長、見事な “わ” 返しでありますよ」
タカくん「“ワルシャワ”」
このみ「……」

小牧　愛佳（こまき　まなか）全年齢版のCV：力丸乃りこ

誕生日︰5月1日　身長：154cm　血液型︰Ａ型　スリーサイズ：83/58/84

主人公のクラスメート。学級副委員長だがなぜか委員長と呼ばれる。
頑張り屋さんでひとの面倒をよく見る。ちょこまかとよく動き回るが、失敗も多い。
周りから頼りにされる反面、本人は遠慮の固まりで、他人の助けもつい断ってしまう。
文芸部員で図書室によく出入りしている。

人の良すぎる（副）委員長。

他の人は損得で考えてしまうであろうことも、彼女は無償で引き受けてしまいます。

まさに現代のマザー・テレサ。

そう、慈愛に満ちた聖母なのです。

と、まあオフザケはここまでにしときます。

表情がコロコロ変わるのが、とっても可愛い女の子。

愛佳ルートは「初心（ウブ）さ」を全開に出していて、甘々なルートでした。

まるで、イギリス製の（砂糖の塊のような甘さの）焼き菓子のよう。

図書館で本を整理している時、お互い（タカくんと愛佳）が本を取った隙間から顔を見合わせてしまうのですが、二人してサッと顔を背けてしまう光景はなんとも微笑ましかったです。

あとは、お互い異性に慣れるために名前で呼び合ってみたりして、二人して照れていたり。

スピードワゴンの井戸田さんよろしく「甘～いっ」って叫びたくなりました。笑

愛佳は結構変わった部分もあります。

「バスガス爆発」という早口言葉が言えずに、ひたすらブツブツと「バスガス爆発」と呟いていました。

見てる方としては「バスガス爆発」がゲシュタルト崩壊して、もはや「ガスがバス爆発したのか」「バスがガス爆発したのか」訳がわからなくなるほど。笑

その後「練習してませんけど」みたいな澄まし顔で再挑戦していたのは可愛らしかったです。

先ほどマザー・テレサのようだとか書きましたがアレはちょっと嘘で、実はずる賢い部分もあるのです。

買い物を引き受けたかと思えばカードのポイントを貯めていたり。

先生の頼みを聞いたかと思えば、後々のことを考えてだったり。

意外と立ち回りが上手いんですよね。

そんな彼女に、１つ苦言を呈するとすれば

フルーツ牛乳（瓶）のキャップの裏をペロンチョと舐めるのはやめなさい。笑

私も子供の頃に似たような事（アイスの蓋を舐めたり、ケーキを包んでいる透明のやつに付いたクリームを舐めたり）をやらなかったと言えば嘘になるけど、はしたない。

そうした幼い一面を持つ愛佳ですが、一番魅力的に感じた部分は、「プレゼントしたケープを大事に大事に使っているところ」です。

これほどプレゼント冥利に尽きることってないと思うんですよ。

ものを大切にできる人は、人にも親切にできるんでしょうね。

そんな可愛らしい愛佳ちゃん。

このルートのラストは、今まで他人の為に頑張ってきた恩が、ピンチのときに返ってくるという

なんとも王道な展開でした。

こういうの結構好きです。

１つこのルートで疑問だったのは

図書室でＣＤの貸出を始める流れだったのですが、

非営利組織がＣＤの貸出とか、権利的に無理なんじゃないですか？

法律に詳しい人カモンっ！！！

向坂　環（こうさか　たまき）全年齢版のCV：伊藤静

誕生日︰7月7日　身長：165cm　血液型︰ＡＢ型　スリーサイズ：89/58/82

主人公より一つ年上。
大人びた感じだが、まだイタズラっぽい所など子供のような一面を残す。
面倒見が良く、主人公に対し姉のように振る舞い、可愛がる。
スポーツ、勉強、家事、など苦手なものはなく、どれもトップレベル。
家がその土地の旧家で、金持ちらしい。

主人公の幼なじみで姉のような存在。

通称タマ姉。

エロゲ雑誌の人気投票で長年一位を取り続けてきた、レジェンドと言っても差し支えないくらいの名ヒロイン。

今の時代は妹全盛期っていうか

姉という存在、しっかり自立した人間、理不尽暴力女がウケなくなってきている流れがあるので、今どきのオタクたちが彼女にどういう感情を抱くのかは興味があります。

タマ姉って本当に損な性格をしていると思うんですよね。

心の内をさらけ出すのが苦手で、冗談っぽく見せてしまうというか、例え相手の事が好きでもそれを悟られないくらい上手にポーカーフェイスができるんです。

口では「ちょっと焼けるな」って言ってても冗談っぽく聞こえてしまう。

鈍感なタカ坊（タマ姉はタカくんのことをこう呼びます）では、まず察することできないでしょう。笑

自分の気持ちを胸に秘めてしまうことには、私も非常に共感出来るんです。だからこそ彼女を通して改めて「損な性格」だと感じました。

ワガママで傍若無人だけど、面倒見が良く心優しい一面がある。

大人びていて経験豊富そうに見えるのに、タカ坊を意識しだしてからは様子がおかしくなっていったりするギャップ。

そんな魅力的なギャップをもつ女性なのです。

・印象的なシーン

タカくんが、タマ姉をおんぶするシーン。

タマ姉「ねえ……重くない？」
タカ坊「軽い軽い、まるで小鳥の羽みたいだよ」

なんか唐突なアメリカのＢ級映画みたいな言い回しになって可笑しかったです。

『俺は、生涯タマ姉のことを愛しつづける
ことを誓います。もしワタシたちが離ればな
れになることになっても、かならず再会して
想いをそいとげることを、ここに誓います』

タマ姉にこのセリフを言わされるのですが、これは本当に怖い。

現実だと

後になって「あのとき愛し続けるって誓ったでしょ！？」とこのセリフを盾に取られること請け合い。

笹森　花梨（ささもり　かりん）全年齢版のCV：中島沙樹

誕生日︰12月1日　身長：156cm　血液型︰ＡＢ型　スリーサイズ：84/56/82

主人公と同学年の女の子。
好奇心旺盛で、自分が興味をもった事を追求せずにはいられない。
主人公に付きまとい、本人が主張する「クラブ活動らしい何か」に引きずり込む。
明るく、あっけらかんとした性格。
後先考えずに行動してしまうタイプ故に、彼女のたいていの試みは失敗に終わってしまう。

主人公タカくんの同級生。

毎回タカくんの買ったミックスサンドのなかからタマゴサンドだけを奪っていくので、彼女のことを「たまごサンド」と蔑称で呼ぶ人もいます。

彼女みたいな「ジャイアニズム」を持った人が苦手なんですよ私しは。

「お前のものは俺のもの」みたいな。

仲良いなら分かりますよ？

知り合って間もないくらいで、食べようとしていたたまごサンドをかっさらわれたら、そりゃ鬱陶しいですよね。

「〇〇なんよ」っていう口癖にも段々腹が立ってくる始末。笑

初音ミクが「ミックミクにしてやんよ」っていってもイラッとこないのに。

そして自分の目的のためなら割と手段を選ばない性格。

ミステリ研に入部させるための強引なやり口には疑問を覚えました。

いろいろ無茶をするため失敗することもあるのですが、

怒られてもその場ではシュンとするけど、懲りないというか反省しないタイプに見えました。

付き合ってもいないし仲もそこまで深まっていないうちから「彼女面」をして嫉妬をするのもどうなんでしょうね。

その割に、いざ告白したら信じない始末。

まあこうしたイラッとした部分もあったんですけど、ルートが終わる頃にはそんなに嫌な感情はなかったです。

例えば “るー子” のルートでは、花梨の本来持つ魅力が存分に発揮されてましたしね。

お人好しだったり、人を気遣うことのできる部分です。

いろいろ好き放題言いましたが、本当に嫌いだったらここまで言いません。

むしろ私は、

理想化されることの多い二次元の世界で、彼女みたいに等身大の魅力を持つヒロインは本当に貴重だと思っています。

姫百合　珊瑚（ひめゆり　さんご）全年齢版のCV：石塚さより

誕生日︰6月16日　身長：152cm　血液型︰Ｏ型　スリーサイズ：76/56/78

姫百合瑠璃の双子の姉。主人公のひとつ年下の新入生。
ぽややんとした性格で緊張感に乏しい。
とにかく楽しいことが好きで、お気楽極楽、マイペースに生きている。
実はこう見えて頭は良く、特にコンピュータ関係に強いという意外な一面を持ち合わせている。 

姫百合　瑠璃（ひめゆり　るり）全年齢版のCV：吉田小南美

誕生日︰6月16日　身長：152cm　血液型︰Ｏ型　スリーサイズ：80/56/79

姫百合珊瑚の双子の妹。主人公のひとつ年下の新入生。
子供っぽい性格でやきもち焼きで意地っ張り。そのうえ、結構泣き虫。
勉強はまるでダメだが、家事は得意中の得意。

 別々に触れると分かりづらくなるので一緒に。

珊瑚ちゃんはホワワンとしているが、自分の気持ちをハッキリ表す性格。

瑠璃ちゃんは感情的ではあるのですが、意外に思っていることを素直に表せない性格です。

二人とも関西弁（のようなもの？）が可愛い！！

珊瑚ちゃんは最初から割と好意的に接してきて、こちらが嫌いになる要素は一切なかったです。

このみの時にも言いましたが、私は素直に好意を表してくるヒロインが好きです。

瑠璃ちゃんみたいなタイプは昔は苦手だったはずなのですが、再プレイしてみたらまったく不快ではなかったです。

というか生暖かく見守っていました。

生意気なガキンチョが絡んできたときの、「なんだか微笑ましい」みたいなそんな感覚です。

瑠璃ちゃんがどうしてああいう行動をとってしまうか理解できますしね。

まあさすがに上履きに画鋲を仕込んだりするのはちょっとやりすぎだと思いましたけど。

珊瑚ちゃん瑠璃ちゃん、二人とも好きですよ。

珊瑚＆瑠璃ルートは、この二人の対比に味が出ていて楽しいルートでした。

ここまでハーレムを純愛に上手く落とし込んだのは素晴らしいと思います。

これならハーレム嫌いな人でも、あまり文句もでないでしょうね。

あ！　文句ありました！

「タカ坊、羨ましいぞ、この野郎！」

結局珊瑚ちゃんの思い描いてた通りの結末になったのは、凄いというか怖いというか。

彼女は持っていますね！

このルートのタカくんは、二人のお兄さんっぽくて格好良かったです。

「女の子は苦手だけど、女の子が泣くのはもっと苦手なんだ」

うん。ホント良く言った！

ルーシー・マリア・ミソラ（るーしー・まりあ・みそら）全年齢版のCV：夏樹リオ

誕生日︰2月30日　身長：162cm　血液型︰？ Rh(-)　スリーサイズ：79/57/78

いつのまにか学校にいるけど、授業には気が向いた時にしかおらず、 なのに誰もそれをとがめない。
独自の行動原理と言語感覚の持ち主で神出鬼没、つかみどころがない。
特技は動物との会話。ただし、端から見ると一方的な会話で、とてもコミュニケーションがとれているようには見えない。

神出鬼没な謎の少女。 通称るー子。

出会いのイベントの時、道端で寝ているるー子を踏んでしまうシーン。

タカくんのテンパり具合が絶妙で、なんだか面白かった記憶があります。

るー子は「るー」と言う、るーの国の言葉を使うのですが（ややこしい……）、

この「るー」のバリエーションが本当に豊富で、同じ言葉なのに色々な聞こえ方がして面白かったです。

段々と「るー」が可愛く思えてきたら重症。

そんな “るー子” に

「ここJAPANでのルー語は、ヤブからstickにトゥギャザーしたりするんだぜ」と申し上げたい次第です。（ダダ滑り）

それとこのルートでの気になった点は

Ｈの時のタカくんのキャラが豹変して、Ｓっぽいテクニシャンになってることです。

あとは、「秒速７キロでボールを投げるシーン」があるのですが、「そんなことをしたら直ぐにボールが燃え尽きてしまうのではないだろうか？」

と疑問に思いました。

・るー子ルートの好きな部分

プライドだって？
そんなくだらないもの……とっくの昔にドブに捨てたよ!!

タカくん良く言った！

プライドを持つのも１つの格好良さですが、大事なもののためにそれを潔く捨てるのもまた格好良いです。

るー子「なにごとも永遠じゃない。うーとるーの場合は、それがほんの少し短かっただけだ」

※訳：うー（あなた）、るー（私）

いつか別れは訪れるもの。それは分かります。

でもそんな簡単に割り切れないのが、人間ってやつですね。

ふたりが抱きあえる現実さえあれば。

始まるのは、“いま”という新しい想い出。

一度は離れ離れになったタカくんとるー子。

再開した彼女はルーシー・マリア・ミソラと名乗ります。

自分の記憶している「るー子」とは別人なのか？

自分の中の想い出との齟齬に混乱するタカくんですが

話していてやっぱり彼女は彼女なんだと悟りました。

こういうのって、理屈じゃないんでしょうね。

感覚で分かる……みたいな感じ？

十波　由真（となみ　ゆま）全年齢版のCV：生天目仁美

誕生日︰8月31日　身長：158cm　血液型︰Ｂ型　スリーサイズ：85/57/81

主人公と同学年。隣のクラス。負けず嫌いな女のコ。
基本的に気のいい奴なのだが、いくつかの不幸な偶然から主人公のことを 仇敵としてロックオン、何かと勝負を挑んでくる。
自転車通学。小牧愛佳とは友達。

主人公の同級生。

彼女を非常に失礼な言い方で褒めるとしたら、「負け犬可愛い」。 

最初は色々突っかかって来て鬱陶しくも思うのですが、結局は毎回彼女が痛い目をみる始末。

「あんたなんか許さないんだからぁ～～～!!」

と言いながら車に乗せられ去っていったシーンなんかが特に印象に残っています。

「これで勝ったと思うなよ～～～!!」

という捨て台詞が似合う女性もそうそういないでしょう（褒め言葉）。

強情かと思いきや「ありがとう」や「ごめんなさい」が素直に言えていたのには好感が持てました。

また、表情がコロコロ変わるのが、とても可愛らしかったです。

ただ一点、「ファミレスでパフェ食べちゃうような男」をディスっていたのは許せません。

なぜなら、私はファミレスでパフェを食べちゃうような漢だからです。

そして由真ルートの小牧ちゃんは、ちょっとしたウザキャラと化してました。

・由真ルートの印象に残ったセリフ

由真がタカくんにモップを投げつけたのですが、外してしまいます。

窓の外へ飛んでいったモップは、駐輪場の屋根の上に落ちたために被害者は出ませんでした。

由真「運がよかったわね!!」

貴明「お前もな」

由真「コーヒーだからって威張るんじゃない」

コーヒー = 大人の飲み物

みたいな思考が可愛い。

「俺が楽しかったからだ!!」

「お前といる時が今までで一番楽しかったから!!　お前だってそうだったくせに!!」

タカくんが自分の意思をハッキリと示したシーン。

あと

Hシーンの時に、由真の体を「チェロのように優しく横たえた」みたいな急な比喩表現をしたのが、なんだか可笑しかったです。

たまに暴走するんですよね。ToHeart2のテキストは。

草壁　優季（くさかべ　ゆうき）全年齢版のCV：佐藤利奈

誕生日︰11月3日　身長：157cm　血液型︰Ａ型　スリーサイズ：84/54/80

主人公と同学年。
夜の学校で出会う不思議な女の子。
同じ学校なのに、何故か普段は姿を見かけない。
いつもノートを持ち歩き、思い浮かんだフレーズを書きとめる。

どこか神秘的な雰囲気を身に纏った美少女。

仕草も可愛らしくて、上目遣いで顔を覗き込んくるので、こちらもタジタジでした。

ただ立ち絵の頭頂部、ハゲているように見えてしまうのは私だけ？

こんなに可愛らしい女性なのにもったいない。

イッツ　モッタイナイ！

声が綺麗で、言葉遣いも美しい。

こういう女性が好きです。

はぁ……私も草壁さんに【捕まえたぁ♪】されたいです。笑

（気になる人は本編のＨシーンを）

草壁さんのルートは「運命」が積み重なる話で、非常に丁寧に綺麗に作られていたと思います。

「もう会えない」と思っていた彼女と、再開するシーン。

タカくんが、自販機で暖かい飲み物を買っていたときに、後ろから声をかけられます。

優季「ずっと持ってると、火傷しかけてお手玉をすることになってしまいますよ！」

貴明「草壁さんも、ホット紅茶……。今度は気をつけて飲まないとね」

以前のやり取りをなぞった、二人にしか分からない会話。

お互いがお互いの「存在」を確かめ合う会話には美しさを感じます。

「これって４度目の運命的出会いです！」
といい、ぎゅっと抱きしめ合う２人

そう……。
どちらがどちらを捕まえたのか、
俺達の追いかけっこは、これでひとまず、
おしまいになった。
これからは同じ学園の同じクラスで、俺と
草壁さんはお互いを見つけるだろう。

そして……
俺は何度だって新しい君に出会うだろう。

運命のイタズラで、４回も離れ離れになるのですが、再開することができた奇跡。 

これまでだって君と再会することが出来たんだ。

これからも何度だって何があっても「君と出会う」。

そう誓って草壁さんのルートは幕を閉じました。

久寿川　ささら（くすがわ　ささら）全年齢版のCV：小野涼子

主人公たちが通う学校の生徒会長で、主人公よりひとつ年上の先輩。
優等生な美人なのだが、前生徒会時代は副会長として辣腕を振るい、“副長”のあだ名で皆に恐れられた。
公私に渡ってストイックで、何事からも距離を置いているので、冷淡な人間と見なされている。

生徒会長。

完璧人間に見えて、実は脆く儚い少女。

その性格に加え、言葉遣いの美しさや見た目の可憐さが、絶妙な保護欲を掻き立てます。

余談ですが、彼女の名前の “ささら” 、私は “ササミ” と同じイントネーションで読んでいたのですが、どうやら、 “サラミ” と同じイントネーションだったようです。笑

 人とのコミュニケーションが少し苦手で、気を使いすぎている感じがなんとも微笑ましかったです。

不器用なアプローチにも彼女の可愛さが溢れていました。

・ささらルートのタカくんディスられ集

タマ姉「言っておくけど、タカ坊が考えているような女の子、この世にはひとりもいないわよ」
　　　　～～～中略～～～
タマ姉「みんな知ってるわ。男の子も女の子もみんなそう。知らないのはきっと世界中でタカ坊だけよ」

タマ姉がタカ坊を想うからこそ、現実を突きつけます。女に幻想を抱くなと。

まーりゃん先輩「ケダモノじゃない？　たかりゃんはそれ以下！　ミジンコ以下よ!!」
　　　　　　　～～中略～～
まーりゃん先輩「さーりゃん、悲しませて、いったいなに守ってるの？
たかりゃんはさーりゃん、守ってるんじゃない。自分の気持ち守ってるだけ！」

本当にささら想いのまーりゃん先輩です。それにしても「ミジンコ以下」て……相当ディスりまくってまいますね、タカくんのこと。笑

貴明「俺の宝物――久寿川ささら生徒会長です」
このみは答えを広げて微笑んだ。
このみ「特別賞――正解だよ、タカくん」

最後にやっとハッキリと自分の気持ちを言えたシーン。良かったねタカくん。

・印象的なシーン

まーりゃん先輩「だから、キミにご褒美をあげよう」

タカくん「は、はい」

まーりゃん先輩「手ぇ出して」

タカくん「は、はあ？」

俺は言われるまま手を差し出す。すると、まーりゃん先輩はぱんと俺の手を叩いた。

これはいったい――。

まーりゃん先輩「バトンタッチ」

今までささらのことを守ってきたまーりゃん先輩が、その役目をタカくんに託したシーン。

タマ姉「一番いい？　ウソよ。そんなの私のためでもタカ坊のためでもない。

あなたの道化芝居に私を巻き込むのはやめて。私の気持ちを利用しないで。

私の気持ちをそんなに安っぽく扱わないで」

タマ姉がひた隠しにしていた思いを溢れさせてしまうシーン。

タマ姉は格好いい女性です。

ささら「ううん、もうなにも怖くない」

 マミさんのセリフじゃないです。ささらのセリフです。笑

ささらルートは、タマ姉、雄二、このみ、皆の魅力が存分に溢れていたルートだったと思います。

（タカくんはちょっとアレだったけど）

河野貴明（こうの たかあき）

主人公。（名前変更可）

ヘタレヘタレ言われていますけど、私もまあイライラしましたけど（したのかよ！）、嫌いじゃありません。

理解出来る部分はありますし、何より彼は優しい人間なのです。

ルートによっては格好いい部分を見せたり、変態行動に出たり（制服クンカクンカ）、青臭い部分があったりします。なんともまあ自分の青臭かった時代を思い出すような感じで見ていました。

私は好きですよ？　彼のこと。

ただ、現実では受け身でいたら何も掴めないと思っています。

向坂雄二（こうさか ゆうじ）

タカくんの親友。

声は鳥海浩輔さんなのかな。

初めて見た時は、「マジでイケメンだな……」と思ったのを覚えています。

その上ユニークで前向きな性格で、心根が優しいやつです。

「もっとモテてもおかしくないだろ！」と本当に思います。

まあ結構残念な発言が多いんで、そこが大きな問題なんだと思いますけど。

HMX-17a イルファ

珊瑚＆瑠璃ルートに出てくるメイドロボ。

綺麗な言葉遣いと美しい声、可憐な見た目、性格の良さが光ります。

ハーレム展開は好きなんですが、イルファだけとの恋愛も見たいと思うジレンマ。

なんで個別ルートがないんだよ……

Hシーンでは、SだったりMだったり様々な一面が見れたのがエロ可愛かったです。

このみに次ぐくらい好きです。

ちなみに続編の

【ToHeart2 AnotherDays】にも個別ルートはありません。

なんで攻略出来ないんだよ！ヽ(`Д´)ﾉ

演出について

演出面で一番好きなのは、画面の切り替え方です。

例えばネコが出てきたシーンでは、ネコの足跡型に暗転していき画面が切り替わります。

そういった細やかな演出が非常に良かったと思います。

システムについて

しっかりと必要なシステムは揃っていて良いと思うんですよ。

発売年を考えたら非常に素晴らしいと思います。

ただ、マウス派の私には非常に不便でした。

前に【ビジュアルノベル形式】であることに触れましたが、しきりに、テキストを消してＣＧを見たくなるわけですよ。

テキストを消したいのに右クリックで消せない。

ホイールクリックで消せるのですが、私のマウス（ゲーミングマウス）はホイールボタンはクリックするには少し硬いので不便でした。

ゲーム性はあるか

エピソードを見たいキャラクターを選択する形です。

途中、選択肢も出てきます。

選択肢は、ルート分岐に大きく関わるものだったり、テキストが変わるだけだったりと様々です。

確率でＣＧの下着の色が変わったり、ゲームをプレイする時間帯によってスク水の色が変わったりと、少し変わったシステムも備わっています。

おまけのミニゲームが２つ付いています。

一般的なアドベンチャーゲームよりもゲーム性はあると言って良いかと思います。

ＣＧ

印象的な構図が多いです。

上の画像のように、逆光を使って印象に残りやすいようになっていたと思います。

喜怒哀楽や女性らしい仕草なども、しっかり描かれていました。

何よりも特徴的だと思ったのが、アオリ（下から見上げる）の構図が多いこと。

こうすると絵に迫力が出るというか迫ってくる感覚がして、キャラクターをより身近に感じられます。

惜しむらくは全画面に表示されるテキストが邪魔でこうした素晴らしいＣＧを十二分に堪能しづらかったことです。

Ｈシーン

フェチ：どっちも

一通りの定番シーンは入っていると思います。

なんとなんと、まさかの４Ｐもあるのです。

さらには、まさかのアナルプレイもあり。

他人の評価に比べて、私のＨシーンの評価は異常に高いと思います。

理由はプレイ当時、超ハードな寝取られゲーをやっていてボロボロになった私の心を癒してくれて、

「純愛・和姦さいこーっ！」ってなってたのもあるのですが（おい）

なによりも、草壁さんがフェラをしているときの尻の破壊力が凄まじかったからです。

もう自分にとって本当にドンピシャな構図とお尻の書き方で、かつ制服を着たままなのが着衣派としては嬉しい。もうそのシーンだけでもＨシーンの評価を跳ね上げました。

卑語なし（精液とかそのくらいなら言う）。BGVなし。

卑語はないのですが、このみんが精液って発言しただけでドキッとしました。

シーン数は

全員＿１

１シーンで３回くらいはします。

ＢＧＭ

初代ToHeartのアレンジ曲が多めです。

ほのぼのとした穏やかな曲が多くて、全体的に良い “味” を出していたと思います。

・好きなＢＧＭ

「春の日の野原の寝顔」

「暮れゆく陽」

穏やか曲調のBGM。

「トースト咥えたあいつにおはよう」

ワクワクする曲。由真のコミカルなシーンとの相乗効果がありました。

「重なる想い」

「輝き」

「フレンチキス」

綺麗な曲です。

「カッコ悪ぅ」

この曲大好きです。こんなにオチャラケたアホらしい曲って滅多にないんじゃないですかね。

合間に挟まれる打楽器（特にクイーカ）が本当にいい味を出しています。

初代でも使われてましたが、この曲が流れるだけでなんだか笑えました。

この曲だけでも点数を上げたいくらい。

「止まない雨」

ドラマチックな曲です。

主題歌

・OP

Heart To Heart / 上原れな

手描きアニメーションで描かれている貴重なOP。素晴らしい出来です。

このみ好きにとっても大満足なOP。

「この道からはじまる」の歌詞ところと “このみ” とのシンクロが好きです。

そしてタマ姉がピョコピョコと跳ねる描写も可愛らしい。

・挿入歌

星の歌 / 草壁優季（佐藤利奈）

美しい曲調です。優しい声色と絶妙にマッチしています。

・ED

ありがとう / AKKO

凄い切ない雰囲気を醸し出している曲。

ていうか

徳永英明っぽい！

って思う人多いんじゃないだろうか。笑

いい曲なので気になる人はプレイしてみてね。

検索するとほぼ確実にネタバレエンディング映像を見る羽目になるので、検索しないほうがイイと想います。

昔のフィルム映像のような画面効果で、作中に見たCGを振り返り、印象的なセリフがのせられています。

演出も凄く良いエンディングとなっております。

その他の要素

・CGモード、音楽モード、回想モードを実装。

・全ルートクリア後に「Congratulations」の画像とセリフが出てきます。

（なんか「感無量」という感じでした）

・オマケミニゲームが２種類あります。

本編のエンディングを見たキャラクターが使用できます。

どちらのゲームも楽しいですよ。

ドキドキぱにっくライブラリー

対戦型逆落ち物パズルゲーム。絵柄を揃えて崩していくゲームです。かんたんに言うと「ぷよぷよ」みたいなやつです。

私はパズルゲームが苦手なので、CPUの強さを一番弱くしても負けることがありました。笑

小牧のタイトルコールが非常にクセになります。

スーパースイーツスクランブル

縦スクロールシューティングゲーム。

キャラクターごとに攻撃方法が違うので何回も楽しめました。

このみの「ぶにゅぶにゅが迫ってくるよ」というセリフが大好きです。

デスクトップアクセサリーをちょっと紹介　©Leaf

パソコンをToHeart2色に染めたり、タイピング練習が出来ます。

ToHeart2が大好きな人にはおすすめです。

持っているグッズ

クリスタルパネル

アクリルボード

まとめ

全体的に評価が高めになってしまいましたが、各項目の内容を見て頂ければ理由は分かると思います。

（長くてスイマセン）

主人公にイライラする人もいるようですけど、安く手に入りますし、多くの人を魅了した作品である事は間違いないので、気になる人はプレイしてみてください。

パッケージ版

駿河屋で「ToHeart2 XRATED」を検索。

（アダルト表示のみにしています）

Getchu.com

ダウンロード版

DMM（独占）→ToHeart2 XRATED

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