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『創作女子でも恋していいですか?』
| WANNABE→CREATORS(DESSERT Soft) | |
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| ジャンル ―― 『ワナビ』な少年少女たちの青春ドタバタラブコメディADV | |
| 発売日 ―― 2023年05月26日 | |
| パッケージ版価格 ―― 7,200円(税込7,920円) ダウンロード版価格 ―― 7,200円(税込7,920円) | |
評価
| 評価 | おすすめ度 |
![]() | ★★★★★ |
| 満足度 | |
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作品の紹介
今回は【WANNABE→CREATORS】をご紹介します。公式略称は【ワナクリ】です。
クリエイター女子に焦点を当てた、コミカルなノリが面白いハーレム作品ですね。
………………
…………
……

本作の再プレイをするとき、販売サイトを閲覧したら「アフターストーリー追加パッチ」なるものが販売しておりました。
ワナクリのファンであった私は即座に購入。
そしたらですね、驚くことに、すでに追加パッチは適用済みだったんですよ。
どうやら、本編を買ったときの「早期購入特典」としてパッチが付属されていたらしい。
すっかり忘れていたぜ。無駄に金を払ってしまった私を誰かコロシテくれ……。


私が所持しているのはパッケージ版です。
どんな人向け?
- メイド好き
- ハーレムスキー
- 創作を題材にした作品を求めている人
- コミカルなノリのテキスト描写を求めている人
- 最底辺から這い上がっていくサクセスストーリーで気持ち良くなりたい人
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて 14 時間ほどです。最初のエッチシーンまで6時間半ぐらいかかりました。
攻略情報
ストーリー分岐のない一本道です。
システム
| 難易度 | 修正パッチ | バックログジャンプ |
| 簡単 | あり | あり |
| 備考 | ||
| - | ||
感想
どんな作品?
私がエロゲをプレイするときの楽しみの1つは、主人公の部屋のスクリーンショットを撮ること。それでは、ワナクリの主人公の部屋をご紹介しましょう。

/ ワン・ツー・スリー \

/ ジャーン \
ゴミ部屋じゃねぇかよ!!!
散らかりまくっている部屋ですね。しかし、本棚だけはきちんと整理されていること、そして、ゴミ箱やゴミ袋をつかう意思があることは評価したい。
それではここで、ワナクリの主人公をご紹介しましょうか。
本作の主人公=秋津廉は、ただの引きこもりオタクです。家にこもってひたすら文章を書いています。ただし、彼が書いているのはオリジナル作品ではなく、あくまでも二次創作。世間では、オリジナルよりも二次創作のほうが格下に見られがちで、主人公も例に漏れず馬鹿にされていました。

しかし、本人の知らぬところで、彼の書いた作品は「原作を超える二次創作」と評されていたのです。彼の作品によって筆を折った原作者も多く、「原作殺し」の異名がついていたのでした。
次に、ワナクリのセンターヒロインをご紹介します。

売れっ子作家である紫乃宮リアさん。今回、秋津廉が二次創作をした作品の原作者こそがリアだったのです。

リアは、正体不明の二次創作者(=主人公)に興味をもち、手段をえらばず主人公の家をつきとめ、自宅までやってくるのでした。

リアに才能を認められた主人公は、彼女から「私の家にきなさい」と言われることに。

主人公の廉くんは、ろくに食事もとらずに引きこもっていたので、日常生活ですらマトモに送ることができません。
メイド2人から甲斐甲斐しく世話をされるという「要介護系主人公」ですね。笑

廉くんは、クリエイターの育成に力をいれている「常磐芸術学園」に、なかば無理矢理に入学させられることに……。

この学園には「クリエイティブサークル」という部活があります。主人公はそこに所属することになり、さらに4人のヒロインとの交流がはじまるのでした。
ヒロインは総勢7名ですね。ワナクリは、創作女子たちに囲まれるハーレム系作品です。
ワナクリの特徴
細かいところにコダワリがある

こちらのイラストを見ていただきたいのですが、よく見ると後ろに「虹」が描かれています。ヒロインは7人で虹は7色。それぞれのヒロインは、虹の色に対応した髪色をしているんですよ。
ただ1つ「緑」を除いて。
緑髪のヒロインは用意されておらず、代わりに茶髪になっています。
おそらく、かつては緑髪ヒロインは不人気属性だと言われていたので、緑髪にするのを避けたのでしょう。緑髪ヒロインが好きな私としては悲しい気持ちになりました。

-

【不人気!?】緑髪×眼鏡ヒロインの今に迫る――
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パロディ多め

エロゲネタから、全年齢向けのマンガ・アニメ・ゲームのネタなど、それなりにパロディネタが使用されています。創作を題材とした作品ですので、パロディネタだけが浮いているということはないのが上手いところ。
先ほど「細かいところにコダワリがある」と書きましたが、セーブ画面では場面に応じて「セーブタイトル」が付けられています。

たとえば、「ヒロインの様子がおかしいけど、もしかして主人公以外の男と……?」というシーンがあったんですよ。そこでセーブをしたら、セーブタイトルが「大丈夫。DESSERTSoftのエロゲだよ。」になっていて、思わず笑ってしまいました。「うちのメーカーでは寝取られ展開はないから安心してね」というある種のネタバレですね。
しかも、これがパロディになっていることに気付いたでしょうか?

昔は、紙書籍のゲームの攻略本をみんな買っていました。ファミ通から発売された攻略本には、「大丈夫。ファミ通の攻略本だよ。」というキャッチコピーが書かれていたんですよね。それをパロディにして、あの状況にピッタリ合致したセーブタイトルを付けたのでしょう。
創作論が炸裂
ワナクリは、ライターである十全さんの創作論がこれでもかと炸裂しているんですよ。たとえば、虐げられていた主人公が活躍をする気持ちよさ ── それが理論として作中で語られ、実際にストーリーとして描かれているのです。
現に主人公は、引きこもりオタクであったにもかかわらず、プロのクリエイターに認められ、周囲に実力を認められ、徐々に徐々に立場が良くなっていきます。本作をプレイすれば、最底辺から這い上がっていく、爽快な気持ちよさを味わえるはず。

/ ンギモヂィィィ \
私としては「クリエイターは孤独な生き物である」という部分に共感しました。
私は当サイトにて、数千~数万文字の記事を週に2~3本書いています。この生活を 10 年近く続けているんですよ。同じことをしているエロゲブロガーを見かけることはありません。ただただ苦しくて、誰にも理解されない孤独を抱えていました。ワナクリをプレイしたら、クリエイターの苦悩を感じ取ることができ、気持ちがスッと軽くなりましたね。
十全先生の気持ちは私が1番分かっているのかも。笑
ヌキゲーではある
十全さんのハーレムゲーのなかには、序盤のほうから定期的にエッチシーンが用意されている抜きゲータイプの構成の作品もあります。
しかし、本作は少し違う。
最初のエッチシーンまで6時間ほど掛かりました。つまり序盤から中盤にかけては、引きこもり主人公がハーレムを形成していくという読み物として面白い作品であり、中盤から終盤にかけては、エッチシーンが豊富に用意されている実用性重視の構成でした。
つまり、シナリオとエロの両方を楽しみたい人におすすめということ。
エッチシーンについて
卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクなし。
主人公の廉くんは、リアに対してひときわ特別な感情を抱いています。なぜなら、引きこもっていた自分を部屋の外に連れ出してくれたのですから。

リア以外のヒロインたちは、廉くんの気持ちを知りながら、それでも廉くんに惹かれていく。2番目でも3番目でもいいから愛してほしいと、いびつなハーレム関係が形成されていくのです。
ヒロイン全員がハーレム関係を受け入れる仲の良さがありつつ、特別扱いされたいという乙女な気持ちも抱えている。プレイヤーの負担にならない、絶妙な重さのハーレム具合が素晴らしいんですよね。

主人公は、相手が欲しがる言葉をかけてあげ、それに対してヒロインは、歓喜の声をあげて幸せそうにする。ハーレムスキーとして性欲だけでなく、心まで満たされるようなテキスト描写が素敵なのです。

最初に廉くんとエッチをするのはメイドの奈々美さんなんですが、廉くんが何をすれば喜ぶのかがヒロイン間で共有されていきます。
つまり、他のヒロインも廉くんのことを「ご主人様」と呼び、敬語をつかって媚びるなど、ハーレムの主としての気持ちよさを満たしてくれるのです。普段は友達感覚のヒロインが、ベッドの上では従順でいじらしいとか、ギャップがエグすぎますわ。
私は尻フェチ派で「巨乳」が苦手なんですよ。しかし本作は「巨乳ゲー」であるにもかかわらず、テキストだけでも十分な実用性があるのではないかと思いました。

ちなみに、本作の欠点としては、ヒロインによってエッチシーン数に格差があることです。たとえば、主人公の廉くんが、1番最初に仲を深めた心ちゃんという特別な立ち位置のヒロインがいるんですよ。彼女は何シーン用意されていたと思いますか?
1シーンしか用意されていませんでした。

いや、私は分かっているんだ。心ちゃんは「私が1番最初に廉と仲良くなったのに……」という渇望を抱えていると思うんですが、それが続編にて爆発すると思うんですよ。今作でエッチシーンが1枠だったのはその前フリでしょう。間違いない。
アフターストーリー追加パッチ

プレイ時間は1時間ほど。3P4Pなどの複数プレイが4シーン追加されます。本編にハーレムセックスがないことに不満を抱いていた人はプレイ必須。
まとめ
ココがイマイチ
- サブモニターでフルスクリーン化できない
- 後半は駆け足気味にエッチシーンを投入
- ヒロインのエッチシーン数に格差がある
ココがおすすめ
- 序盤から中盤にかけてのストーリーが面白い
- エッチシーンのテキスト描写がグッド
- ライターの創作論が炸裂する
- ハーレム感がある
- イカしたパロディ
主人公が習得した創作の技術により「俺TUEEE」して、ヒロインたちからチヤホヤしてもらえるハーレム作品ですね。
十全さんの描くコメディタッチなテキストが楽しいのでニヤニヤできます。ハーレムが好きなら、ぜひプレイしていただければと。
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