【オトメ世界の歩き方(オトメき)】のメインビジュアル

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【オトメ世界の歩き方】の感想

2024年11月9日 古城

8,510文字

世界は、もう一度だけ恋をする。

オトメ世界の歩き方Orthros
【オトメ世界の歩き方(オトメき)】のパッケージイラストゲーム属性:シナリオゲー
ジャンル ―― ディストピア世界女装潜入ADV
発売日  ―― 2024年10月25日
パッケージ版価格  ―― 8,800円(税込9,680円)
ダウンロード版価格 ―― 8,800円(税込9,680円)
スタッフ
シナリオNYAON
原画mignon
SD原画ゆんみ
背景わいっしゅ
音楽水城新人/木村孝明
主題歌 ―― 華嵐(Vo. 歩サラ&松岡侑里&逢真井もこ)
あらすじ

――21XX年、春。
過激派フェミニズムの跋扈により、日本は完全な女性優位の社会となっていた。数十年前に成立した「男女隔離法」に基づき、
男子は生まれた直後から収容所に隔離され、長く続く戦争への対処のため兵士として育てられることになっている。
野蛮な男達は排除され、世はまさに女性の女性による女性のための社会、乙女達の理想郷!

だが、そんな世界にたった一人、性別を隠して暮らしている一人の少年がいた。
元は防衛軍の少年兵であった彼は、とある事情により辺境の村落で戸籍を誤魔化してかくまわれ、義母義妹と共に平和に暮らしていた。
そんな彼が、社会管理AI「マザー」の指示により、女性側の武装組織である「保安隊」の訓練学校に召集されたことから物語は始まる。

志願して付いてきた義妹と共に初めて見る都会は、衰退したとはいえ未だ華やかな乙女の園。
性別を隠したまま保安隊附属の女子学園に通うことになった彼は、寮の同室となったことをきっかけに心優しい少女「アカリ」と出会う。
先輩達にも恵まれ、厳しくもどこか楽しい訓練生活の中で、少年は次第に少女と仲良くなり、恋心すら芽生えさせていく。

けれど忘れてはいけないのは、この世界は男に厳しいという現実。男性の絶滅を訴える過激派すら存在する世の中。
もしも彼が男であるという事実が露見すれば、どんな目に遭うかも分からない。
現に、優しい少女だった筈の彼女ですら、にこやかに言ってのけるのだから。

「夢は、男を皆殺しにすることです!」

――公式サイトより引用

評価

評価おすすめ度
【オトメ世界の歩き方】の評価★★★★★
満足度
満足度88点

作品の紹介

今回は【オトメ世界の歩き方】をご紹介します。公式略称は【オトメき】です。

以下、私がプレイ前に「購入報告記事」に記載した文章です。

知りてぇよ、知りてぇんだよ、教えてくれよ、オトメ世界の歩き方をよぉ。オトメ世界を歩きたすぎて、頭がおかしくなりそうだぜ。すぐ歩きたい。はやく歩きたい。今すぐ連れてってくれオトメ世界に。いったいどうやって歩くんだよ、オトメ世界は。

こんな狂ったテンションでプレイしはじめた私でも満足のいく作品でした。

【オトメ世界の歩き方(オトメき)】のパッケージ画像

私が所持しているのはパッケージ版です。

どんな人向け?

  • 女装主人公モノの作品が好きな人
  • mignonさんのイラストが目当ての人
  • SFモノ&ミリタリー要素が好きな人
  • 先の展開が読みづらいストーリーに惹かれる人
  • ディストピア世界でどう生き抜くのかという設定に惹かれる人

攻略情報など

プレイ時間

私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて 17 時間ほどです。最初のエッチシーンまでは5時間ぐらいかかりました。

 

攻略情報

選択肢はありません。攻略サイトを検索しないようにしましょう。

攻略サイトを見るとネタバレを食らうでしょうから。

 

システム

難易度修正パッチバックログジャンプ
簡単なしあり
備考

感想

以下、コンテンツ利用ガイドラインに則って、スクリーンショットを掲載します。著作権は「Orthros」に帰属します。

どんなお話?

発売前から公式サイトで情報を調べていたものの、プレイするまではどんな作品なのか分かっていなかったんですよね。

プレイを始めた途端、なんだか殺伐とした雰囲気が漂っていました。

先輩兵士「……嘘だろ」

なんで!!?

作中のモブキャラと同様に、思わず「……嘘だろ」とつぶやいてしまいましたね。

このシーンは主人公の過去回想です。本作に登場する男性は、戦地におくりこまれ、命を消耗していたのです。

そーなの!!?

窓に映った自分の姿を、じっと見つめる。

こちらが現在の主人公の姿です。名前はユイ。可愛いですよね。しかし、付いているんですよ、チンコが。彼は「X染色体」と「Y染色体」をあわせもつ存在 ―― 通称「男性」です。もっとフランクに表現するならば「男」。もっと動物的に表現するならば「雄」。あなたの目にどう映ろうとも、正真正銘の男なのですよ。

そーなの!!?

ヤエカ「だいじょぶ? なんか、うなされてたけど」

現在、電車内に居るようですが、向かいに座っているのは義妹のヤエカです。

入学案内に書かれている校名は、『国家保安隊付属アカシア女子学園』。

ユイとヤエカの目的地は『アカシア女子学園』という軍事訓練校。

ユイは、女装をして、この学園に入学することになりました。

街頭演説の人「守らねばなりません! 女性の権利を……! やり遂げましょう、邪悪な男達への鉄槌を!」

オトメきは、かなり奇抜な設定のエロゲなんですよ。SF作品によくあるAI『マザー』によって管理された世界ですが、『男女隔離法』が施行され、キモオスは戦地におくりこまれ、女性優位の社会となっています。主人公は、女性のみの軍事訓練校に性別を隠して潜入することになるストーリー。

過激派フェミニスト思想というセンシティブな題材を扱っている作品ですね。

ご理解いただいていると思いますが、本作が謳うフェミニズムとは、従来の男女平等を示すものではなく、女性尊重主義のことでしょう。

そのような世界ですから、正体がバレたらさあ大変。問答無用で死刑になります。主人公のユイは、男性であることを隠して生き延びることができるのか。

ドキドキ☆ワクワクの学園生活がはじまるのです☆彡

ど… どうなっちゃうの~ !?

登場キャラクター

片桐ユイ CV:歩サラ

片桐ユイ

本作の主人公。顔は可愛いけれど意外にも脳筋タイプ。

戦闘が硬直状態におちいったとき、命の危険をかえりみず、敵地に突撃しはじめます。

作中でユイは「突撃マニアの狂戦士バーサーカーと呼ばれていて笑いました。

姫乃アカリ CV:松岡侑里

姫乃アカリ

本作のヒロイン。

主人公と出会った瞬間、転んで顔面のうえに跨るというトラブリューな出会いをするエキセントリックなヒロインちゃん。パンツがおしっこ臭くてゴメンナサイと謝ってきて、思わず「マジかよ」と頭を抱えてしまいました。

若干ポンコツ気味ですが、明るくて優しくて良い子です。

守屋ミク CV:逢真井もこ

守屋ミク

主人公たちと同室の先輩。

クーデレ系お姉さん。本作における私のお気に入りキャラクター。

藤堂リン CV:蒼乃むすび

藤堂リン

主人公たちの小隊をうけもつ分隊長。

男勝りで勝ち気な性格にみえるが、意外にも可愛い一面があるのでヒロイン化を求む。

片桐ヤエカ CV:小波すず

片桐ヤエカ

主人公の義妹。

お調子者でナマイキな性格。鬼軍曹のリン先輩を相手にしても臆せずガンガン煽る程度にはファンキーな少女です。こっぴどく叱られてゴメンナサイと謝っている姿には愛しさすら覚えますね。ヒロイン化を求む。

オトメきの特徴

どういう方向に進んでいるのか分からないのが面白い

シンギュラリティに到達し、環境保護AI『ガイア』が、人類に牙をむいたことを発端に、人類VSロボットという構図となったのが本作です。

人類の知能を超越した存在に対抗するために、人類側もまたAIに頼っています。

AIに対抗するため、AIに支配される。そんな皮肉が、人々が生き延びる唯一の選択肢だったのだ。

人類とロボットとの戦いがくりひろげられるバトル作品だと思うじゃないですか。

しかし、思っていたのと違う方向に話は進みます。

ヤエカ「フッフッフッ、茶道部というのは仮の姿……。その実態は、このお宝を代々受け継ぐ隠れオタクの集会所だったんだよ!」

主人公は『茶道部』に入部するのですが、この茶道部は、オタクの集まりだったのです。

なんで!!?

浄化委員B「自由フェミニスト党によって設立された風紀浄化委員会――その執行員であるエリートフェミニストが我ら浄化委員だ」

過激派フェミニズム思想のもちぬしが集まった『浄化委員』という団体が登場するのですが、彼女たちは、男性が登場するマンガなどのオタクコンテンツを取り締まっています。

ミク「全員、89式で構いませんか? サブマシンガンや狙撃銃もありますので、必要なものは申告願います」

なぜか、茶道部の部室の畳の下には武器類が隠されている。

そーなの!!?

リン「表現の自由戦士は政府民間問わずに様々な場所に潜んでいる」

主人公たちは、オタクコンテンツを守る『表現の自由戦士』として、浄化委員と戦うのです。命をかけて。

何してんの!!?

このように、想像がつかない方向に話がゴロンゴロンと転がっていくので、ワクワクできるストーリー展開でした。

 

ぶっとんだ世界観設定がもつ豪快さ

主人公は、正体がバレないように風呂に入る時間をズラしてもらわなければなりません。

どういう方法を取ったのか分かりますか?

アカリ「え、ええと……ヒンニュー教、ですか? すみません、聞いたことがない宗教です……。ヒンズー教とは別なんだよね?」

ヒンニュー教』という、他人に肌を見せてはいけない宗教に入っていることを伝え、着替えやお風呂のときに1人になれるよう配慮してもらったのです。

ゴッド・エネル

狂った世界観と、力技でなんとかしようとする豪快さにより、「妖怪:ご都合主義ガー」の台頭を抑えることに成功しております。

また、このような作品ですから、オタクのなかでも相手にするのが1番面倒くさいイカれた種族「SFオタク」と「ミリタリーオタク」の出現を防ぐことにも成功しております。

つよい。つよすぎるぜ。

 

女装主人公作品としての面白さ

男は憎むべき敵、それが、この世界での常識だった。

一般的な女装主人公モノの作品とくらべて、男バレするリスクがべらぼうに高い。

しかも、男性と女性のあいだには大きな確執があります。こんな世界だからこそ男女の恋愛ストーリーが映えるんですよ。

異性愛者ヘテロの私は、本作をプレイしたことにより、やっぱり男性と女性が惹かれあう王道の恋愛ストーリーっていいよねと再確認できました。

 

わりと万人受けする作風である

これだけピーキーな世界観ですから、好き嫌いが分かれるでしょう。私も、日々SNSなどで目にする男女の論争には辟易していました。性差があるのですから、お互いの欠点をあげつらったところで仕方ないでしょうに。

ですので、本作も戦々恐々としながらプレイしてみたのですが、思ったよりも中立的な視点で描かれていました。過激派フェミニズムの思想にも一定の理解を示しつつ、間違っている部分は間違っていると指摘されています。

世界観設定から想像するほどには、思想の偏った作品ではありません。

 

評価が分かれる要素はある

以下、少しだけネタバレになるかもしれませんので悪しからず。

何か、見つけることができるのだろうか? 生まれてきた意味……みたいなものを。

実は物語の最初のほうで、作品の根幹を担うテーマが示されているんですよ。本作は「生まれてきた意味」を見つける作品です。

つまり「敵対しているガイアのロボットを殲滅して人類大勝利!」みたいなクライマックスではないのです。ですので「無難なストーリー」と評する人もいるのでしょう。

 

あなたは、兵士の戦う理由をご存知でしょうか?

兵士

さまざまな機関の調査結果として、「国やイデオロギーのために戦っている」という回答よりも、「仲間を守るために戦っている」という回答が多かったことが報告されています。

この心理は「戦友愛」や「小グループの絆」という概念で説明されることも多く、兵士たちは戦場でのストレスや恐怖のなかで、お互いの安全や生存に大きな依存感を持つようになるんだとか。

想像のつかない「」という概念よりも、隣にいる大事な「戦友」を守りたいと思うのは当たり前のことかもしれませんね。

戦場

何が言いたいのかというと、世界観設定のわりにはこじんまりとした部分がフィーチャーされた本作ですが、私は、それは当然の帰結だと思っています。つまり、本作のストーリーを評価しているのです。

 

ミク先輩のスパッツがエロい

スパッツ姿の守屋ミク先輩

ミク先輩のスパッツの立ち絵をみた瞬間「エッッッッ」と口走っていました。

スパッツを強調したお尻アングルのエッチシーンを用意して欲しかったのに……どぼじで……(´;ω;`)

エッチシーンについて

卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクなし。
Hシーン回想6枠。基本CG15枚。

 

アカリ「本当に、こんなのがパンツの中に入ってたの……?」

シーン数は少ないものの、1シーンにつき2~3枚の基本CGが使われているので、満足感はそれなりにありました。

ネタバレになるので詳しくは語りませんが、1番最後のエッチシーンが性癖にドンピシャすぎて、生まれたての子鹿のように足がガクガクになりました。ヒロインのお尻がエロかったですし、シチュエーションが神でしたからね。

ありがとう。ありがとう。あのシーンを用意してくれてありがとう。

ネタバレ感想

ストーリーの根幹を担う重大なネタバレが含まれます。プレイ後にご覧になっていただければ幸いです。

私が本作のどういう部分を評価しているのかを記載しました。もしかしたら、大多数の人とは評価しているポイントがズレているかもしれません。

ネタバレ(クリックで展開)

 

現実世界のお話

ユイ「このろくでもない世界で……アカリと出会えた。大好きになっちゃって、生きる意味なんてなかったのに、キミのために生きようって思えたんだ」

アカリ「こんな、わたしなんか……! ユイちゃんに嫌われてまで、生きていたくない!」

ユイ&アカリ「生まれてきてくれて、ありがとう……!」

現実世界でのお話は、どういう方向に進むのか予想がつかずに、絶えずワクワクすることができました。

ユイとアカリが恋愛することにより「生きる意味」をみつけ、お互いが最善だと思う行動をえらび、処刑されるまでのわずかな時間を一緒に過ごし、「生まれてきてくれて、ありがとう……!」という言葉を交わす、メリーバッドエンドとも取れる〆方が最高でしたね。

 

仮想世界のお話

エンディングが流れたかと思ったら、ストーリーが続いたのでビックリしました。

まさか、ループ要素のある作品だとは思いませんでした。

ミク「……………………え?」

しかも、ミクが主役になり、ユイがヒロイン♂になる逆転の構図が面白かった。

事前情報をみるかぎり、アカリが単独ヒロインの作品かと思っていました。しかし、ミクはヒロインムーブを連発し、主人公に告白したり、命を懸けて助けようとしたりと、「なんで攻略ヒロインじゃねぇんだよ」と嘆いていたものです。

ですから、ミクが大活躍する展開が見られて、本当に嬉しかったんですよ。

私は、アンドロイド&オートマタ属性のヒロインが大好きなのです。

そんな私にとって、仮想世界のお話は好みにドンピシャでした。

 

ループを自覚したミクが、これから入学してくるユイたちを迎えにいくのですが……

ミクが見つめる先にはユイがいる

ユイ以外に焦点が合っていないところが最高すぎる。

その刹那を、私は256枚の静止画で保存した。

ユイの一挙手一投足を記録するほどにベタ惚れ状態で、エラーを起こして挙動がおかしくなる。

ミク(……お、落ち着きましょう。私は冷静さを欠いている)

当初はクールで機械的だったミクが、感情に振りまわされて、表情が豊かになる。

しかしミクは、オートマタで恋愛経験がないため、自分の感情がなんなのかを理解していない。

アカリ「完全に『好き避け』じゃないですかそれ!」

ヤエカやアカリから「好き避け」だと指摘されて笑いました。

小学生男子かよ!

これだよ、これなんだよなぁ。オートマタが好き避けしているとか面白すぎますやん。最高すぎますやん。

ミク「恋愛とは、精神鍛錬の一種なのでしょうか」

ミクは、たびたび姉妹のシレイに助言を求めるのですが、姉妹の絆が深まっているように見えて好きなシーンでしたね。

一瞬で私のライブラリは、男性器でいっぱいになっていた。

ミク視点で語られているので、心情の変化が、とにかく詳細に描かれています。

はじめてユイのチンコを目撃したシーンでは、きちんと性が芽生える描写がなされていて素晴らしかったです。

リン「少なくとも、今のお前をロボットみたいだと言うやつは、そうはいないだろう」

おまけにリンとの友情描写まで盛り込まれていやがる。

オートマタヒロインの、人間的な感覚の理解、感情の発露、恋の自覚、性の芽生え、家族愛、友情関係のすべてが丁寧に描かれいる。そのうえ、ヒロインではないと思っていたのに、実はヒロインだったという不意打ち。

オートマタヒロインスキーの私としては、ここまで丁寧にオートマタヒロインに焦点を当てたストーリーが展開されて、めちゃくちゃぶっ刺さりました。

ミク「私は、なんのために生まれてきたのでしょうか」

管理AIマザーの命令に従っていただけのミクが、人間的な感覚が高まるにつれ、自分が生まれてきた意味を考えはじめます。

私は私のために生きていいし、誰かのために生きてもいい。その生き方を曲げてもいいし、その生き方に殉じてもいい。

彼女もまた、ユイを愛することによって生まれてきた意味を見つけるのです。

 

再び現実世界へ

マザー「それじゃ、頑張って」

ミクを通じて恋愛というものを学んだマザーは、ミクを現実世界に送りかえします。

Good luck,Miku.

マザーはミクにたいして、我が子にたいする愛情と同様のものをもっていて、「Good luck,Miku.」というメッセージを送っているのが涙を誘いますね。

恋愛にたいしての理解を得たマザーにより、現実世界の主人公たちへの殺害命令は取り消されることになりました。

現実世界で、ユイとアカリと再会するミク。ミクは、どのように思って過ごしてきたのかを打ち明けます。

ミク「想いを告げる前から、ずっと、お二人の関係を見ているのが辛かった……。割り込めそうにもなくて、どこか心の片隅で、この現実世界に嫌気が差していました」

あっ! あっ! あっ!

ミク「やっぱり、す……好きです、ユイさんのこと」

ああああああああああああああああああああああああああああああああ!

そしてミクが、現実世界でもユイに告白するのです。ミクは仮想世界にて、1年間もの期間を319回ループしていたわけですよ。この「好きです」には、319年分の想いが込められているわけですよ。その重みを感じ取った私は、自室で1人で発狂しておりました。あまりにも私の叫び声がうるさくて、近所の野犬が一斉にけたたましく吠えだしましたね。

それほどの強い想いが込められた告白が心に届かないわけありません。

ユイは、ミクのストレートな想いにぐらつき、アカリは、ミクの気持ちを認めました。そもそも世界観からして、ハーレムが許容されるような設定ですからね。

一人の恋する女の子が、幸せそうに笑っていた。

あっあっあっああああああああああああああああああああああああ!!!

なにその笑顔。可愛すぎですやん。そんなんノックアウトするに決まってますやん。最高のハッピーエンドですやんかいさー。

終いには、アカリとミクによるWフェラと3Pセックス。あまりにも最高すぎる展開で頭がおかしくなりそうでした。

かねてより私はハーレムスキーであると公言していましたが、本作をハーレム作品だと予想していなかったうえ、その兆しがなかったので、「不意打ちハーレム」をくらったのです。私にとってはこれ以上にない最高のクライマックスでした。

こんなにも心が浮き立つのは、きっと、世界がキラキラして見えるから。

生まれてきた意味をみつけた彼らには、ディストピアな世界がキラキラと輝いて見えるという、美しい〆方がされていて最高でした。

 

マザーが恋愛にたいする理解を得たことにより『性別統一計画』は凍結となり、少しずつだけど男女の交流がはじまり、まさに、本作のキャッチコピーである『世界は、もう一度恋をする。』を感じ取れるような終わり方になっていました。

また、「保安隊(女性)」と「軍隊(男性)」が協力して行った『ろ号作戦(ガイアの航空基地襲撃作戦)』が成功したことにより、男女が再び手を取り合えば、ガイアの脅威にも対抗し得るのではないかという希望を見せて終えたことも素晴らしかったですね。

 

オルトロスさん、ぜひともファンディスクを発売してください。

ユイとフラグが立っているヒロインが多いじゃないですか。リンは幼少期に出会っているというエピソードがありますし、ヤエカとは言わずもがな仲が良いですし、ルリコさんからは度々誘惑されているみたいですし、いくらでもヒロインとのエピソードが描けるはず。もちろん、アカリやミクのエピソードも豊富だと嬉しいな(欲張り)。

 

まとめ

ココがイマイチ

  • エッチシーンが少ない
  • 魅力的な攻略不可ヒロイン

 

 

ココがおすすめ

  • 狂った世界観
  • ハーレム感がある
  • グラフィックが美しい
  • 主人公もヒロインも可愛い
  • 予想のつかないストーリー展開

 

 

あれやこれやと本作を好きな理由を語りましたが、ぶっちゃけイラストだけを目当てにしてもお釣りがきます。笑

世界観設定に惹かれた人や、キャラクターデザインに惹かれた人は、ぜひともプレイしてみてくださいませ。

パッケージ版

ダウンロード版

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