これまでに、エロゲーの基本構成や演出やジャンル分けについて紹介してきました。
今回もエロゲーの基本部分のお話になるかと思います。
個人的にシナリオや絵に次いで重要視している要素があります。
それこそがシステムです。
システムこそがゲームをゲームたらしめている要素だと考えています。
システムが良ければ、エロゲをより快適にプレイする事が出来るというものです。
「そもそもエロゲにおけるシステムって何?」
と言う人もいるでしょうから答えますと、『セーブ』とか『ロード』とか『スキップ』とかゲームに備わっている機能のことです。
どのゲームにも同じようなシステムが備わっているはずだと思うかもしれませんが、あえて言わせてもらいますと千差万別です。
多くのエロゲに採用されているであろう最低限のシステム
-ゲーム進行時-
・セーブ
・ロード
・スキップ
・オートモード
・バックログ
・メッセージウィンドウの消去
-設定画面-
・文字表示速度の変更
・音声、BGM、SEの音量変更
・画面切り替え(フルスクリーン・ウィンドウ)
©夜のひつじ
-タイトル画面-
・はじめから
・続きから
・ゲームを終了する
・鑑賞モード(作中のCG、音楽、Hシーンなどを鑑賞できるモードです)
©CandySoft
※”最低限”と書きましたが、これらのシステムが備わっていないエロゲーもあります。
同じようで同じでないシステム
ここまでこの記事を読んでみてもまだ
「ゲームによってシステムが違う」
ということは伝わってきませんよね。
これからそのことについてお話します。
例えば『セーブ』を例にあげますと、まずセーブ数(セーブ出来る数)がゲームによって違います。
最近は100個くらいセーブ出来るのものが多いです。
しかし一部同人エロゲや、昔のエロゲーなどセーブ数がめちゃくちゃ少ないものもあったりします。
「セーブ数なんかそんなにいらなくね?」
そんな声もありそうですね。
選択肢の部分だけセーブをするという人は多いかと思われます。
「プレイスタイルによっては必要な人もいる」と答えさせていただきます。
例えば
攻略サイトを見ずに自力攻略する人は、ゲームの種類によっては沢山のセーブが必要となる場合もあります。
他にも例をあげると
・好きなシーンの前でセーブしておいて後で見返す。
・好きなセリフや掛け合いのシーンでセーブしておく。
・エッチシーン後のピロートークが好きなのにシーン回想では見られない。だからセーブしておく。
・好きな演出を見ることのできるシーンでセーブをする。
・後で感想を書くために、気になったシーンでセーブしておく。
そう。必要となる人には必要なんですよ。たくさんのセーブ枠が。
様々な人が快適にプレイ出来る配慮こそが良いシステムだということですね。
まだセーブについての話が続きます。
セーブした時に今現在のシーンの名前が表示されるゲームもあります。
中には「〇〇の死」(セーブ時は、まだ死んでいなかった)などネタバレしているようなゲームもありました。笑
最近私がやったゲームだと
主人公が女の子(ロリ)の家に遊びに行って部屋に入った所でセーブをしたら
「お医者さんごっこ」とセーブの横にシーン名が出てきました。
「この後何するんだよw」と吹き出してしましました。
配慮が足りていない例ですね。笑
その他セーブに関して言いますと、セーブ蘭に自分で文字をいれる事が出来るゲームもあったりします。
これはホントに良い機能ですね。
©ディーゼルマイン
あとは、セーブしたシーンの画像がサムネイルとして表示される。セーブしたシーンのセリフ(一行)が書かれている。セーブした日時が表示される。間違って上書きセーブしないようにロック出来る。最新のセーブデータに”NEW”が表示される。
いろいろな機能があったりなかったりします。
さて、ここまで内容を見て理解していただけたと思いますが
セーブだけでもこれだけ話すことがあるんですよ。
システムがゲームによってどれほど違うかが分かって頂けたでしょうか?
続きます。