【ヘンタイ・プリズン】の印象に残ったセリフや、名言や迷言を集めてみました。
ネタバレ全開ですし、既プレイ者じゃないと理解できないテキストが多いです。
購入するか迷っている方や、感想を共有したい方は、感想記事をご覧ください!
【ヘンタイ・プリズン】の感想
続きを見る
【ヘンタイ・プリズン】のセリフ集
共通ルート
地面を踏みしめるたび、イチモツが顔を振った。
全裸で走ったことのある人間は、誰もが知っているだろう。
男根が太ももに叩きつけられる音と、コンクリートを蹴る音が、夜の街に反響する。
ソフィーヤ
「お前は、たしか女児の座ったブランコを1000個以上盗んだやつだったな」
ソフィーヤ
「二つ名はそう……“ブランコすりの金さん”」
「ファックスってえっちな機械じゃないのか……」
「誠にごめんなさい」
柊一郎
「露出は、ただ下半身を見せつければいいというものじゃない」
柊一郎
「見せる身体を作り上げ、どのシチュエーションで、どのタイミングで服を脱ぎ捨てるか――」
柊一郎
「すべてを整え、初めて表現される」
柊一郎
「ならこれは、露出という名の総合芸術だ」
柊一郎
「自分という存在は、誰にもコントロールされない」
柊一郎
「それがたとえ神であっても、オレを操ることはできない」
柊一郎
「オレはオレだ」
柊一郎
「信頼できる人を作るにはどうしたらいい?」
釘谷
「その答えは簡単だな、すごくシンプルだ」
柊一郎
「シンプル」
釘谷
「この人になら騙されてもいいと思える人間を信頼するのさ」
「御用改めである! 神妙におまんこを開示せい!!」
柊一郎
「しかも身長も、少し伸びた」
小沢
「いいよねェ、まだまだ成長期のクソガキはよォ?」
柊一郎
「いい子は……育つ」
柊一郎
「紅林、レイヤーって分かる」
ノア
「はぁ? オタクにワンチャンオフパコできると思われてる人種のことじゃないですか?」
柊一郎
「タイトルは……『ドスケ・ベルセルク』」
柊一郎
「はじめの一文は、こう」
柊一郎
「『それは、バイブというにはあまりに巨大すぎた――』」
「『死後の世界、謎の病で幽霊になった少女がみんなに少しずつ忘れられながらも前世の記憶を頼りに光を集めて呪いを解きクラスメイトをバス事故から助け出す感動長編』」
千咲都ルート
「俺は……パイパンも剛毛もそれぞれ尊重すべき女の個性で、どちらにも代えがたい良さがあると説いたんですが……マンコなら何でもいいチンポ野郎と罵られやして……」
姉いわく、物を作る人間は、たいてい作業中にイライラしているらしい。
そして、いろんなものに責任転嫁し、最終的には「自分は悪くない」と言う生き物らしかった。
柊一郎
「失せろ凡百なえんぴつ――!」
柊一郎
「よくもオレの友達を苦しめてくれたな」
千咲都
「折る、こと、なっ」
柊一郎
「オレが必ず、至高のエンピツを手に入れてみせる」
『オタクが好きなもの以外を着るとビッチと叩かれるからまったく冒険できないの』
「第三者や読者にとって正解の結末が、キャラクターの意に反してる場合って……ある、よね?」
千咲都
「いま、どんな気持ち、ですか……っ」
アマツくん
「君のような美しいお嬢さんに見られて、少々困惑すると同時に、露出狂特有の興奮を覚えていますよ。マドモアゼル」
「……全裸になるというのは、すべての枷を取り外し、自由になるということだ」
『エロゲーマーは「エロゲにエロシーンなんて必要ないわw」と言いながらエッチシーンが足りないと烈火のごとくキレ散らかすらしいの』
姫瑠
「貴様がHENTAI国の住民か見分ける方法はいくらでもある。――おい、ハンバーガーショップをなんと略す」
珍しい地方の女囚人
「ま、マナル……」
「人は分からないものが、理解できないものが恐ろしい生き物なんだ」
凛
「は? 反省? 生まれてこの方しかことありませんが?」
柊一郎
「そうか」
凛
「だからこの私をあごで使えるなんて思わないことですねぇ!」
柊一郎
「これあげる」
凛
「札束ァ! ベロベロベロベロベロッ!」
柊一郎
「反省してくれる?」
さようなら初恋、と俺は思った。
妙花
『後のねぇ輩というのは、本当に何をするか分からない。人間、追い詰められればどんなこともする。なぜか分かるか?』
柊一郎
『どうして?』
妙花
『単純に、思考力が低下するからだよ。どんな賢い人間でも処理能力が下がれば、まともなことはしねぇ。自棄っぱちに見える行動を、考えたと思ってするんだ』
凛
「あっ、半裸マン様ぁ……! んちゅっ♡ ぶっちゅっ♡」
柊一郎
「合うたびに靴舐めるのやめて」
「ショットガンシャッフルはカードを痛めますよ」
柊一郎
「オレは、みんなを信用している」
ノア
「プールもそうですが、そもそもの話、私たちが裏切ったら一瞬で詰みますね、お前」
柊一郎
「そうなったら、オレに器量がなかったということだ」
樹里亜
「ほら、おまんこの表面を触ってごらんなさい。ん……っ♡ つるつるしているでしょう?」
柊一郎
「ザラザラしてる」
樹里亜
「そうですかぁ?」
柊一郎
「お尻のほう剃り残しありますよ」
樹里亜
「あんまり女性にそういうこと言わないほうがいいですよぉ?」
柊一郎
「どうして。お父さんの髭の剃り残しみたいでいいと思う」
樹里亜
「常に例えが悪いんですよねぇ」
柊一郎
「父さん……」
樹里亜
「私のまんこに父の面影を探さないでもらっていいですかぁ?」
樹里亜
「決まり事を無視しようと、正当な手段じゃなくても、みんなが幸せになれるならいいんじゃありませんか?」
樹里亜
「どんな笑顔でも、それで世界中をいっぱいにできれば、幸せに溢れるんじゃありませんか?」
あの時、わたしね。
君に声をかけられた時、とても驚いたけど。
でも、とっても嬉しかったんだ。
孤独な檻の中ですら、ひとりぼっちだったわたしを。
本人ですら、その存在を忘れていたわたしを。
たったひとりの、寒い図書棟で。
君だけが、わたしを見つけてくれたんだよ。
千咲都
「だ……か、ら……ぁ……」
いろいろ大変なことがあったけれどね。
あの時から、わたし、君に言いたかったんだ。
千咲都
「あり、が……と……」
ありがとう、湊。
あの時、どこにも存在していなかったはずのわたしを。
見つけてくれて、ありがとう。
わたしはここにいると、言ってくれてありがとう。
この世界に生きているのだと、教えてくれてありがとう。
それを一緒に証明しようと、言ってくれてありがとう。
それだけで、わたしの心は救われたんだよ。
わたしね、しゃべるのが上手じゃないから。
君もあんまり話を聞いてくれないから。
ずっと伝えられなかったけれど。
千咲都
「み……ぃ……な、と……」
わたしは、君が大好きだ。
だから、本当に。
本当に、本当に。
オレが露出狂だから、彼女に出会えた。
オレが露出狂だから、彼女を好きでいられた。
柊一郎
「きっとだからこそ、俺は露出狂だったんだ」
「露出狂が暗闇を恐れていたら……やっていけない」
伊栖未
「わたし、すっかり……へっ、変態にな、なってしまった……な」
柊一郎
「たしかにセックス中の伊栖未は……淫売だ」
伊栖未
「………………」
柊一郎
「………………」
柊一郎
「でもエッチなのはいいことだし」
伊栖未
「そこまで変態では、ない……」
伊栖未
「でも、わたしのこと……認めてくれる、かな?」
柊一郎
「もちろん大丈夫だ」
伊栖未
「本当……? わたし、犯罪者だ」
柊一郎
「そんなの、オレも同じだ」
伊栖未
「こちら、殺人……」
柊一郎
「俺は露出、そんなに変わらない」
伊栖未
「そう、かなぁ……?」
妙花ルート
「人という字がどう見えるか、プリズンでテストを行ったところ八割近くがお尻の割れ目と回答した。だが……実は、これは人と人とが支え合ってる様子なんだ」
「膣の呼吸八五の型、蜜壺がカッコよくて……!」
妙花
「任侠の世界ってぇのはとかく厳しいもんだ。親の死に目にあうことすら難しい。男を売る稼業だからな」
妙花
「だからアタシは、家族で何かをしたっていう記憶がほとんどない。運動会にも、文化祭にも、合唱コンクールにも、親は来てくれなかった」
柊一郎
「一家団欒が……ない」
妙花
「ああ……そんなふたりが、唯一家族を連れていってくれたのが、球場だったんだ」
妙花
「みんなで同じ席に座って、同じものを見て声援を上げるのは、なんとも心地よくって、嬉しくって……」
妙花
「だから……そうだな、野球ってぇのは、アタシと家族を結ぶ“絆”みたいなもんかもしれないねぇ」
柊一郎
「組長……」
妙花
「ふふっ……」
柊一郎
「オレは球技全般が嫌いだから野球の話は嫌だ」
柊一郎
「嫌いだ」
「ある時、姐さんちの斜向いに気が狂った配信者が越してきたらしく……配信者はみな気が狂っているかもしれませんが、中でもとびきりのが越してきて」
「褒めても笑顔しか出ねーぞコラぁ……!」
「俺ぁこう見えても、中坊ん頃にあの“殺意の橋本”とも殺り合った男なんですがねぇ!?」
オレは方言が好きだった。
もっと言うと、年上のお姉さんとたまに出てくる方言がとても好きだった。
櫛森
「ほ、ほんなら……見回り、全裸マンさんにお願いしてもええかなぁぁ……?」
おかげで櫛森のことが少しだけ好きになった。
柊一郎
「日和子」
櫛森
「ひえぇ……一気に距離詰めてきたあぁぁ……!」
「好奇心は猫ちゃんをも殺すって言葉知らねーのかコラ」
梅津
「坊や、耳貸しな……これだけは言っとくよ」
梅津の姐さんが、声をひそめて耳打ちをする。
梅津
「……うんこ」
櫛森
「だって男はみんな気の弱い女は全員Mだと思ってる愚者じゃないですかぁ……」
柊一郎
「…………!」
姫瑠
「0858番、迂闊だぞ! このプリズンはジェンダー教育にも力を入れている! 不注意に言動は控えろ! つくづく女というものは! 死ねよ!」
組長の姿を見て、興奮してくる。
柊一郎
「――――――」
この、オレの感情の正体は、すなわち――
ノア
「――……“推し”、ですね」
たまたま朝ご飯が一緒になった紅林は、そう教えてくれた。
柊一郎
「ニンキョウドーってどんなゲーム出してるの?」
ノア
「ニンキョウドー」
ノア
「『あつまれや! 恫喝の森』とかじゃないですか」
「だが感情的にはなるな、いかなる時でも。怒ってるフリをするのはいいが、本当に激昂しちゃあ締まるものも締まらねぇ」
柊菜子
『大抵の偉い人の話ってクソほどつまらないもの』
柊一郎
「クソほどつまらない」
柊菜子
『自分の立場に甘えて話を聞いてもらおうという努力をしなくなるし、聞いてもらえないと拗ねるの』
柊一郎
「拗ねる」
柊菜子
『だから「そうなんですか」「知りませんでした」「すごいですね」の3ワードで切り抜けるの!!』
ノア
「『どしたん、話聞こか?』」
ノア
「女にはこれ言っときゃいいってネットに書いてありました」
柊一郎
「看守長が、異性にしてもらって嬉しいことはなんですか」
ソフィーヤ
「え……向こうから手を繋いでくれるとか?」
樹里亜
「なんかあなた私としゃべり方かぶってませんかぁ? 真似してるのかしらぁ、あはははっ」
ネコナデ
『んなわけねーだろ誰がお前みたいに頭狂ったやつの真似するか』
ネコナデ
「あははは……そんなことないですよぉ~、イジメないでくださぁい♡」
それはまさに、必殺の一撃だった。
妙花
「おっと……我ながら綺麗に入っちまったな。平気か?」
柊一郎
「ともて……痛い」
妙花
「お、口がきけんのか。こいつぁ大したもんだ。大概のやつは赤ちゃんみてぇになっちまうからなぁ」
柊一郎
「バブ……チャーン」
妙花
「そうはならねぇけどな?」
柊一郎
「ハーイ……」
「大麻人タエカぁ!」
「オレは、うんこは漏らしても情報は漏らさない」
「そうかい、偉いじゃねぇか坊。権威が地に落ちたからって、魂まで地に落ちたら人間おしまいだ」
見知らぬ女看守
「あまり無礼な態度をとってるとなぁ……その絵、ビリビリに引き裂くぞ!」
妙花
「ああ、すまないね……無礼な態度をとるつもりはなかったんだが」
妙花
「ちょうどモデルのほうからやってきてくれたモンだから……つい集中しちまった」
組長は、完成した絵を看守たちに見せた。
そこに描かれていたのは。
樹里亜
「……わたくし?」
シスター、我妻樹里亜だった。
妙花
「これでも絵を描くのは得意なんだ。見えねぇだろう?」
妙花
「しかし、せっかく完成したモンだが……看守先生の命令に背くわけにはいかねぇな?」
そして組長は、その絵を。
妙花
「ふっ――――」
「それを比べる必要はないよ。この世の中に大切なものは、いくつあってもいいんだもの」
「前☆戯☆王」
生殖系女子
「はああぁああっ♡ レイヴォール♡ レイヴォーるぅ♡ 全身がムヒヒッイオラピーフに包まれた気分! おまんこまでエンドオブフリフリになってる!」
ピピタミーミ男
「んほぉおおおっ!! ヒワワイピがすげぇことになって股間がムヒヒッイオチンポ♡ ムヒヒッイオチンポ♡ これもうヒピェクトだろ」
樹里亜
「ぐっ……うぅ……ひどい……お腹を殴るなんて……痛い……痛い……痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
樹里亜
「片腹痛ぁああああああい!!」
柊一郎
「セックスがこんなに難しいなんて」
妙花
「ははっ……ぁう……こればっかしは、経験だ……っん……中段突き、やってるみてぇ、に……っふぅ……繰り返すしかねぇさ」
柊一郎
「ハン! ハン! ハン!」
妙花
「ぶふっ」
柊一郎
「イった!?」
妙花
「ば、馬鹿野郎、吹き出したんだ……」
ようやくにして、オレの射精は終わりを迎えた。
筋トレと特訓とで体力には自信があるのに、すべてを絞り取られたような感覚だった。
柊一郎
「組長も……まんこみるく、出た?」
妙花
「出ねぇけど……」
急に冷めていた。
「まぁああああああんッ♡♡♡」
「さはさり」
ノアルート
「……くせぇな」
アマツくん
「感情が肥大化した時、人は合理性だけでものを考えることができなくなる」
柊一郎
「そういうところはあるかもしれない」
アマツくん
「私にもそういう瞬間はある。気持ちが昂ぶると不意に勃起したくなる。自慰も何もできない状況にも拘らず、だ」
柊一郎
「あるね」
アマツくん
「不合理だろう? これが感情。同じなんだ、人間と陰茎は」
「理に適っていないからと言って、間違っていることとは限らないんだ」
ノア
「女という生き物には生理って現象があるんですよ。概ね月に一回数日間」
柊一郎
「伝説には聞いたことがある」
上履きの妖精
「ほんー! ほーんー! ……と、全裸くん。これ頼まれてたお船の本です。なんか僕が日直の時に縁があるねぇ」
柊一郎
「俺も靴が好きだからかもしれない」
上履きの妖精
「そうなの!? えっそれ初耳! 好きなんだ上履き!」
柊一郎
「とても……好きだ」
柊一郎
「一度靴を盗まれた時は……ショックのあまり魚の小骨も喉を通らないほどだった」
上履きの妖精
「あはは。それやったの僕かも」
上履きの妖精
「えっこわ……冗談だよ」
柊一郎
「頭の中にプリズン限定マップアプリが出来たみたいだ」
ノア
「審査通らなそうですね」
柊一郎
「アプリ名は……マップリズン」
ノア
「センス最低クソネーム」
柊一郎
「!?」
柊一郎
「パナシューナ・リパシュー」
柊一郎
「ナ・パナ」
ソフィーヤ
「ここまで無茶なことをされると逆にどうでもよくなってくる。始業時間が6時なのに起きたら12時だったときと同じだ」
柊一郎
「?」
ソフィーヤ
「ピンと来いよ……まぁいい、座れ」
水城
「人は誰しも、知性と社会性と呼ばれるものを持っています」
水城
「それこそが高度な集団生活を可能にし、言語や文化を育んで、今日の人の繁栄をもたらしました」
水城
「私は、暴力による支配というのは許されざる行為であると考えています。なぜならそれは、人が手にした知性と社会性とを否定する愚行に他ならないことだからです」
ノア
「ねぇ、湊」
ノア
「私……湊がいいです」
ノア
「湊と……いたいです。誰よりも」
柊一郎
「オレもだ」
柊一郎
「紅林といたい。誰よりも」
ノア
「はい……」
柊一郎
「紅林が欠けたら、生きていけない」
ノア
「湊が欠けたら、生きていけない」
ノア
「湊……プリズンは。ふたりで、出ましょう」
柊一郎
「うん。ふたりで出よう」
ノア
「ふっ……あははっ……」
ノア
「ずっとずっと……ありがとう、お姉ちゃん」
柊一郎
「………………」
柊一郎
「ありがとう、アマツくん」
ノア
「ねぇ、湊……知ってますか。私と湊みたいな関係を、なんて言うか」
柊一郎
「分からない」
「オレのクンニでイかない女はこの世にいない」
樹里亜
「おじゃましてますぅ。こんにちは、ビデりんちゃんとトヨタちゃん」
樹里亜
「あれ? 違います? ソフりんちゃんとノアちゃんでしたっけ?」
ソフィーヤ
「……ソフィーヤです」
ノア
「カローラです」
ソフィーヤ
「フ」
「ハッ! とんだ時間の無駄でしたよ! やっぱハゲって不毛なことしか言えないんですね」
ノア
「不安ですよ。こうやって……いつかとんでもない思い違いを真実だって信じ込んで、湊に嫌われるかもしれない」
柊一郎
「思い違いなんてさせない」
柊一郎
「紅林が思い描く理想の湊が存在するなら、オレはそれに近づきたい」
柊一郎
「君が思い描くオレになる」
「お、お姉ちゃんの部屋ォ……お姉ちゃんの部屋です……! アトランティスは実在していたんだ……!」
ソフィーヤ
「いつの間にかあんなあざとさを身に着けたんだ、私の妹」
柊一郎
「恋は……女を女にする」
ソフィーヤ
「なんだお前」
ノア
「私は結構嫌いじゃないですよ、ちーのこと」
柊一郎
「オレは好き」
ノア
「今ちょっと嫌いになりました」
「プロフィールに『おもしろきこともなき世をおもしろく』って書いてそう」
「SMAP解散!?」
「今『女なんだからチン黙じゃなくてマン黙だろ』と思っただろう!? 私も同じことを思って一度調べたことがあるがな! 女でもチン黙はチン黙なんだよ!! わかったか!!」
「ハァ?」
「ハァ?」
「なんでこんなにゴスロリがいるのよぉおおおおおおおおお!?」
グランドルート
絵理子
「相手への愛を持って接することが、とても大切なわけです」
絵理子
「すべては愛ですよ、愛」
柊一郎
「お洒落にはうるさいほうだ」
柊一郎
「地元ではファッションモンスターと呼ばれていた」
「礼儀作法を守るということは、こちらが同じ文化レベルの人間であると相手に証明するものです」
凛
「……ぷはーっ! はー笑った! こんなに笑ったのは小さい頃、姉の乳首にはちみつを塗ってカブトムシを捕まえた時以来ですよ!」
「もしかして頭の中までエロゲのパッケージみたいにデカいだけで中がすっかすかなんですか?」
「はいやりがいの搾取~! あなたのようなクズが『お金にはならないけど実績にはなるから』とか言って他人を安く使って少ない利益を独占しようとするんですよぉ~!」
伊栖未
「Wikipediaって……?」
妙花
「たまに嘘書いてあるネットの辞書みたいなの」
「この渡世、結局は自ら動いたやつが勝つもんなのさ」
柊一郎
「紅林が元気になってくれて……よかった」
ノア
「こいつ、もしかして……」
ノア
「私の、王子様……?」
「エッチすぎますよ……こんなのエッチ警察が出動してピピー! こらこらエッチがすぎるぞぉ~! エチチチ罪で逮捕! 拘束……! ですよ……」
「お前の“決め台詞”……完璧すぎ」
ノア
「これは我妻シスターがSNSをやっているという前提ではありますが……」
伊栖未
「えすねすえす、って?」
妙花
「簡単に言やネットのゴミ箱かな」
「お前のそれに……ときめき120%」
「こんにちは、迷える子羊たちよ……ベッチェー!」
「シュッ、シュッ! 絶頂きましぇり、まっしぇり良いぃぃん♡♡♡」
「私この世に嫌いなものなんて少ないほうですけど、姫瑠ちゃんだけは生理的に無理なんですよぉ」
「は? 事実陳列罪で逮捕しますよ?」
「人が無機物になる瞬間を見る。それはとてもじゃないが気分がいいとは言えない。自分が他人を人間という枠から追い出した。言うなら……絶望がゆっくりと追いついてくるような感覚だ」
絵理子
「世界にはいろーんなものさしがあるからね、それで測ると長さがバラバラなわけだ」
柊一郎
「バラバラ」
絵理子
「だから話し合っても分かり合えない人っていうのは、必ずいるものなのさ」
柊一郎
「そういう時はどうしたらいいんですか?」
絵理子
「逃げるんだよ」
絵理子
「戦っても仕方がない相手とは、ちゃんと逃げるんだ。物理的にも、精神的にも」
伊栖未
「うん……カッコ、いい……!」
ノア
「めちゃ自分を貫いてて……感服」
妙花
「さすがアタシの“兄弟”だ……」
幼顔の歯医者
「お待たせしましたぁ、大丈夫ですかー?」
夕顔
「もちろん、私を誰だと思っているの?」
貴様、私が大丈夫だと本気で思っているの?
「かきかきしてんよぉ……」
「後世に何かを残す。それができるのは、自由な人間の特権だ。違うかい?」
「えぐっ、それでは一曲目ぇ……! 『MNK45』でぇ、『ポニーテールでシュッシュ』ですぅ……!」
柊一郎
「そしてこの島は炭鉱時代、港島と呼ばれていたらしい。だから――」
柊一郎
「ミナトソフト……というのは?」
ソフィーヤ
「私は……最初、お前に会った時……すごく嫌いだった、なんか」
ソフィーヤ
「多分お前が、あの子に……ノアに似ているから、それを思い出すから……鬱陶し、かったんだ」
ソフィーヤ
「でもお前の力で、ノアと和解して……姉妹のような関係に戻ることができた、またあの子が好きになった」
ソフィーヤ
「だから……」
ソフィーヤ
「今では、ぉ、お前のことが好きだよ……湊」
「ご安全に」
絵理子
「……どうして?」
絵理子
「どうして、そこまで……君は……何が、そこまで……」
その質問に、オレは笑ってしまう。
なんだ、先生。
忘れちゃったんですか。
柊一郎
「あたらしく、みつけた……なにか、ぃ……」
先生が言ったんじゃないですか。
柊一郎
「熱中……してみ、ろ……って」
絵理子
「――――――」
柊一郎
「そしたら……せんせい、が」
柊一郎
「ほめてくれる、と……ぉ、も……って」
樋口先生は、これまで出会ってきた中で、一番信頼できる大人だった。
絵理子
「君、は……」
だから、チューリップ・プリズンで生きてこられた。
だから、好きなものに出会えた。
絵理子
「あたしが、言ってたことを……ずっと……」
だから、一番褒めてほしい人だった。
だから、言いつけをちゃんと守ったら。
きっと、また頭を、ぐりぐりしてくれると思ったから。
柊一郎
「ねぇ、せんせ……ぃ」
柊一郎
「オレ……うまく……できた、でしょ?」
絵理子
「…………ぅ」
柊一郎
「人、殺すの……いけない、から……まずは自分を、って」
絵理子
「あっ……ぁ……っ」
柊一郎
「その、約束……守って、ぇ……みんな助けた、んだ……」
絵理子
「うっ……くううぅぅ……っ」
柊一郎
「オレ、は……ぁ……」
柊一郎
「ちゃんと……できたで、しょ……?」
本当は、ゲームを作るなんて大それたものじゃなくって。
本当は、自分の足跡を残すなんてカッコいいものじゃなくって。
本当は、ずっと自分を理解してくれる友達が欲しくって。
本当は、この世界にひとりでいることが、ずっと寂しかったんだ。
水城
「最後に、何か言い残すことはありますか?」
柊一郎
「仲間のところへ、行きたい」
柊一郎
「もう一度、彼女たちに会いたい」
柊一郎
「みんなのところに……戻りたいんだ」
「やれやれ……! ただのいいことをするのは、これで人生二度目ですよ、まったく」
「色気よりマン毛、色気よりマン毛――!」
夕顔
「まさか。あの坊やを助けたいなどと、微塵も思っちゃいないわ」
夕顔
「けれど、私は夕顔葉月よ」
夕顔
「この私を陥れた人間は、どんな理由があろうと、必ず罰を受けてもらうわ。たとえ自らが何もかもを失ったとしてもね」
夕顔
「お前にしてはよくやったわ。特別に褒めてあげる」
夏海
「――――――」
夕顔
「まだ杖を直してないの。また代わりをやってもらえるかしら?」
夏海
「――承知。……お傍にいます、いつまでも」
「それは性器にモザイクをかけることと何も変わらない、ただの誤魔化しの考えだ」
釘谷
「お前さんに、笑ってさよならが言えてよかった。ずっと心残りだったんだ」
柊一郎
「……ご安全に、釘谷さん」
釘谷
「ああ……ご安全に、全裸マン」
アマツくん
「私が姿を消したのはね……何も嫌いになったからじゃないんだ」
アマツくん
「もう私は、君には必要ないんだよ……柊一郎」
アマツくん
「君はこれまで、大人になることから逃げてきた」
アマツくん
「世の中の不条理を、子供で居続けることで回避してきたんだ」
アマツくん
「辛いことを他人事のように考えて、自分を守ってきた」
アマツくん
「けれど誰の手も借りることができない場面で戦い……本当の意味で成長した」
アマツくん
「自分の幼い部分と向かい合い、理解することで、自らの罪を認めた」
アマツくん
「そして……少しだけ、大人になったんだよ」
アマツくん
「だからもう……私から、卒業する時なんだ」
アマツくん
「君には……たくさんの仲間が、いる……」
アマツくん
『だからもう……私がいなくても、大丈夫だ……柊一郎……』
アマツくん
『きっと、正しい道を……進むことができるよ……』
アマツくん
「君は、絶対に大丈夫――」
グランドアフター
ノア
「柊一郎はともかく、私たちも雇ってもらえるか疑問ですよね。なにせ犯罪者ですし、学歴的には中卒ですし」
伊栖未
「わたし小学校中退……保卒……えへ、えへ、えへっ……」
「主人公が露出狂のゲームが売れるわけないじゃないですか」
柊一郎
「オレはケモナーである可能性が……ある」
樹里亜
「…………えぇ」
シスターが、ちょっと引いていた。
樹里亜
「きっとこの精神のまま生き続け、そして死んでいくのだと思います」
樹里亜
「でも、もし……」
樹里亜
「もし私にも……あなたたちのような子が、身近にいたのなら」
凛
「――――――」
凛
「ずいぶん大きくなったじゃありませんか……悠くん」
「エッチに理屈がいりますか?」
ノア
「トイレ行くのが面倒くさい時は、私の口でおしっこしてもいいですよ。飲みますから」
ノア
「うんちも……まぁお前のならいいでしょう、食べます」
「ぱぁぱぁっ♡ ああぁっ♡ ぱぱぁ♡♡」
「というかハーレムが嫌いな人間っているんですか?」
胡散臭いスーツの男
「情報サイトに載せてあげますから、描き下ろしイラストもらえますか? あとそれグッズにして売りますけど無償でいいですよね?」
辛気臭いポロシャツの男
「弊社でグッズ化してあげますよ! 製造費はこちら持ちで! だからイラスト素材ください、あと三面図も、あと販売権も! ロイヤリティは1%でいいですよね?」
面倒くさいチェックの男
「見どころあるから弊社から商業流通に乗せてあげてもいいよ? でもちょっと絵がなぁ、イラストだけ全部今どきのにとっかえちゃわない?」
貧乏臭いアロハの男
「うちでリメイク作ってもいいですか? 予算はこのくらいで。え、少ない? こんなの安く作って売ってナンボじゃないですか! 原作使用料は10万円ぐらいでいいですよね?」
『オレは待っている。いつまでも、ずっと』
それは飛行機のチケットで、裏面には。
釘谷
「――――――」
『プリズン発、自由行き』
そう、書かれていた。
釘谷
「これから末永くよろしくお願いしますよ……社長」
その笑顔は、満開のチューリップのように楽しげだった。
以上です。
誤字脱字を見つけた場合や、絶対に入れたほうがいいセリフがありましたらコメント蘭にてお願いします。