【ヘンタイ・プリズン】のパッケージイラスト

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【ヘンタイ・プリズン】の感想

2022年2月14日 古城

19,160文字

――ここは、変態の流刑地

ヘンタイ・プリズンQruppo
【ヘンタイ・プリズン】のパッケージイラストゲーム属性:シナリオゲー
ジャンル ―― 露出狂のプリズン脱獄ADV
発売日  ―― 2022年01月28日
パッケージ版価格  ―― 9,800円(税抜)
ダウンロード版価格 ―― 9,680円(税込)
スタッフ
企画ナガトサチ
シナリオ倉骨治人/神近ゆう
原画浮丸つぼね/如月千幸/イチトレイ
音楽えびかれー伯爵/池木紗々/かしこ/ウミガメ
主題歌 ―― ILLEXECUTION(Vo.冬乃桜)
あらすじ

――‘‘チューリップ・プリズン’’。
ここは、全国で「更生不能」と判断された性犯罪者のみが収監される監獄。
幻の9つ目の矯正管区は、絶海の孤島に造られた脱獄不能の牢獄だった。

東京に住む少年、湊柊一郎。
警察につけられた二つ名は、「全裸マン」。
彼は服という存在が許せず、全裸にならずにはいられない性質を持っていた。

衝動的に、幾度となく命がけで露出を繰り返す日々。
やがてイルミネーションの美しい日に、公然わいせつと公務執行妨害で逮捕された。

法廷で自己弁護を行い、自らの露出は芸術であったと述べるが、決して理解されることはなく。
警察への暴行と度重なる露出行為によって、判決は下った。
言い渡された懲役は、10年。

そして「更生不能」と判断され、チューリップ・プリズンへと投獄されたのだった。

魑魅魍魎跋扈する牢獄で、露出狂は生き残ることができるのか?
‘‘HENTAI’’と呼ばれる性犯罪者たちの監獄は、決して楽園ではない――

――公式サイトより引用

評価

評価おすすめ度
【ヘンタイ・プリズン】の評価★★★★★
満足度
満足度89点

作品の紹介

2018年に彗星のごとくあらわれて、【ぬきたし】というイカれた作品を発売して、飛躍的に知名度をあげた「狂ッポー」もとい「Qruppo」というエロゲメーカーをご存知でしょうか。

ハメドリくん

不気味な表情の鳥がマスコットキャラクターです。この鳥がTwitterで「ハメ...」とつぶやいただけで、約1,000リツイートされたことに人生の無情さを感じた人も多いでしょう。

収監されたハメドリくん

/ ハメ... \

作品の素晴らしさもさることながら、広報展開のうまさが光るメーカーなのです。

 

一世を風靡したQruppoですが、ぬきたし以外の世界観じゃ面白い作品は作れないだろうと訝しんでいた人もいたでしょう。

しかし以前よりも、ますますクオリティが高い作品をつくりあげました。

このメーカーは“ホンモノ”かもしれません。

ということで今回は【ヘンタイ・プリズン】を紹介します。公式略称は【ヘンプリ】です。期待したとおりの良作でしたよ!

所持証明

私が所持しているのはパッケージ版です。

どんな人向け?

  • Qruppoの過去作【ぬきたし】が好きな人
  • 体験版を楽しめた人
  • 有名作・人気作は押さえておきたい人
  • ヘヴィなシリアス展開のある重厚なストーリーを求めている人
  • パロディや小ネタが満載の笑える楽しいエロゲを求めている人

攻略情報など

プレイ時間

私のプレイ時間は、ボイスをしっかりと聞いて50時間ほどです。最初のエッチシーンまでは11時間ぐらいかかりました。

 

攻略情報

誰のルートに入るのか選択するだけなので、攻略サイトは必要ないでしょう。推奨攻略順は『 千咲都 → 妙花 → ノア → グランドルート 』です。各ルートクリア後には、おまけシナリオが追加されますので、タイトル画面の「SCENARIOS」から追加されたルートをプレイしましょう。グランドルートのアフターは最後にプレイしてください

 

システム

難易度修正パッチシーンジャンプ機能
簡単ありあり
備考
※誤検知されてインストールできない方は、公式サイトをご参照ください。

感想

どんなお話?

地面を踏みしめるたび、イチモツが顔を振った。

全裸で走ったことのある人間は、誰もが知っているだろう。

男根が太ももに叩きつけられる音と、コンクリートを蹴る音が、夜の街に反響する。

それはでんでん太鼓の如く、吹雪を招来していた。

上記のテキストは、ゲーム開始時のものです。一文目から惹きつけられるテキストは、さすがのQruppoと言えます。

 

何が起こっているかというと……

全裸で走る柊一郎

主人公の「湊 柊一郎(みなと しゅういちろう)」は、吹雪く街なかを全裸で走っていました。どうやら警察官から逃げていたようです。

とうぜん逃げ切れるわけもなく、捕まってしまうことに……。「公然わいせつ罪」および「公務執行妨害」で逮捕されます。

柊一郎「これは変態的露出ではなく、自己表現です」

法廷で「これは変態的露出ではなく、自己表現です」と自己弁護をするも、聞き入れてもらえずに、懲役10年に処されます。

――懲役10年です。

本来であれば露出は、「6ヵ月以下の懲役」や「30万円以下の罰金」であるために、あきらかにオカシイ求刑年数でしょう。しかし、なんらかの力が働き、絶海の孤島にある「チューリップ・プリズン」と呼ばれる監獄に収監されることになりました。

チューリップ・プリズンの全景

チューリップ・プリズンは、「更生不能」の烙印をおされた性犯罪者……「HENTAI懲役」を矯正するための施設です。

たとえば「女児の座ったブランコを1,000個以上盗んだ男」通称「ブランコすりの金さん」などなど、さまざまなHENTAI懲役が投獄されています。

 

ソフィーヤ「ここは外部から一切遮断され、更生不能の受刑者に対して超法規的な措置が許可されている」

この施設では、囚人にたいする暴力的な措置が許されており、理不尽なほどに厳しい規則で縛られています。

また、「どのような変態的な罪で捕まったのか」というHENTAI懲役どもの「格」や「ヒエラルキー」もあり、囚人同士での争いやイジメも横行しているのです。

 

主人公の柊一郎は、このような過酷な環境でどのように過ごしていくのか。

なぜ彼は露出を繰り返していたのか。自分の犯した罪にどうのように向き合っていくのか。

監獄で出会った他の囚人と、どのように関わりあい、どういう関係を築きあげるのか。

 

上記の3点が、この作品のストーリーを楽しむ肝だと思います。

 

 

ヒロインを紹介

【囚人】千咲都/紅林ノア/波多江妙花

メインヒロインはこの3人!

主人公と同じ「囚人」の立場です。

爆弾魔」「盗撮魔」「ヤクザの組長」と、個性ゆたかな面々がそろっています。

あっ……ヤメてください、帰らないでください、このページを閉じないでください。大丈夫です。あまり惹かれる属性ではないかもしれませんが、ちゃんと可愛らしくて魅力的なヒロインたちですから。笑

 

【看守長】夕顔葉月/我妻樹里亜/ソフィーヤ・シコレンコ

主人公とは敵対(?)する立場にある「看守長」であるサブヒロインの3人!

専用のルートはありませんが、メインヒロインにつぐ重要人物です。

 

 

ヘンプリの特徴

圧倒的な物量のパロディ

本作の特徴は、なんといってもその圧倒的な量のパロディじゃないでしょうか。

ゲーム、アニメ、マンガ、ドラマ、邦画、洋画、時事ネタ、ネットスラング etc……。

ぜんぶ拾える人はいないんじゃないかと思えるぐらいにネタの宝庫です。

 

エロゲでは、パロディを取りいれている作品は沢山あります。

それが面白いかと問われれば、首をかしげたくなるものも多い。

しかしQruppoの作品は、純粋にネタとして面白くなっているのが特徴です。

 

ストーリー展開は、他作品の展開をオマージュしている場合もあり、オリジナリティに欠けるとみる向きがあるでしょう。

しかしその闇鍋のごとく大量につめこまれた調和のとれない食材をまとめあげ、味のいい料理として仕上げる手腕が素晴らしい。

 

ワタシ、ジャパニーズカルチャー、ワカリマセーンという金髪碧眼のあなた!

安心してください。

あまり元ネタが分からなくても楽しめる作品でしょうから。

宇宙柊一郎

宇宙猫

たとえば元ネタである「宇宙猫」の画像をみたことがない人でも、それをパロった画像がイイ感じのタイミングででてくるので、なんとなくでも笑えてしまうのです。

 

シリアスな展開

ヘンタイ・プリズンは、昔なつかしの作風を「今風」に仕上げているように感じました。

近年では、ユーザーは「ストレスに弱い」だとか「短くてサクッとプレイできるゲームが好き」だとか言われています。

しかしヘンプリはその真逆!

重苦しいシリアス展開が用意されていますし、プレイ時間も他作品の平均よりも長いです。しっかりとボイスを聞いて50時間かかりました。

真逆…

先ほど「今風」と書きましたが、それは「飽きられないような工夫」を強く意識している部分にあります。

ネタやパロディを散りばめたり、ときおりギャグシーンを挟んだり、先の気になるストーリー展開を用意したり、立ち絵を動かして視覚的に飽きられないようにしているのです。

 

進撃の巨人】なんかもそうですが、いくらヘヴィな展開があろうとも面白ければヒットします。重厚なシリアスストーリーを求めているユーザーは潜在的に多いでしょう。周りがやっていないことをやれば1人勝ちできます。

だからこそQruppoは、エロゲ業界のトップメーカーに躍りでたんじゃないでしょうか。

もちろん「シリアス展開がきつくて〇〇ルートをスキップした」みたいな書き込みも目にしたので、か弱い子猫ちゃんが存在するのも確かでしょう。しかしヘンプリは、「売れている」「ウケている」という事実があるので、この手の作品の需要は高いと思うのです。

 

エロゲであることの意義

最初からコンシューマー化することを前提につくっているエロゲも多々みられる世の中ですが、ヘンタイ・プリズンはそんな日和ったことはしていない。

エロゲだからこその作品を作っていました。下ネタ満載のテキストも、HENTAI懲役のかかえる業や葛藤も、エッチシーンで深まる関係性もきちんと表現されています。

作中で主人公らがエロゲ制作をするシーンがあるのですが、柊一郎は「エロゲで表現したいこと」という部分にこだわっていました。

 

数多のモブキャラ

Qruppo作品の特徴として、立ち絵のないモブキャラが大量にでてくることが挙げられます。

本作のモブキャラには「二つ名」が付いています。

全国各地の道や壁に無修正イラストを描きまくり逮捕された「バンプッシー

他人の汚物を楽器にいれて吸うのが好きな「スカトロンボーン

トートロジーを用いて喋る謎のジジイ「トートロ爺

などなど、濃すぎるモブが多すぎて枚挙に暇がありません。

 

システム面について

ゲームエンジンが「椎名里緒」から「Artemis Engine」にかわって、ついに「バックログ画面からのシーンジャンプ機能」が搭載されました。

他にも「お気に入りボイス登録機能」もあります。全体的にシステム面は改良されていました。

関連記事
なぜなにイマエロ Part3【ゲームエンジンって何?】

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しかし、右クリックしたときやバックログ画面を開いたときにボイスが停止してしまうのはいただけません。

ボイスを全部聞く派としては、ボイスを聞きながらテキストウィンドウを消して絵を眺めたいのです。

 

演出について

エロゲは基本的には、プレイヤーのペースで読みすすめるコンテンツです。

しかし、制作者の意図したペースに巻き込むこともできます。

手法としては、「ムービー」「オート演出」「BGV再生」等があります。

 

ヘンプリでは、ボイスをバックグラウンド再生することによって、裏でヒロイン同士が会話をしていたり、愚痴をつぶやいているように見せています。

今までもこういった手法を取り入れているエロゲはありましたが、ここまで多様されているケースは初めてかもしれません。

上手く機能している部分もあったのですが、ボイスを聞きとれずに何度もバックログ画面をひらいてテキストを確認した人もいるでしょう。バランスが取れれば、今以上に素晴らしいものになったんだろうと思います。

 

その他、立ち絵もしっかりと動かしていましたし、後半にはテンションの上がる演出も用意されていました。

 

 

ぬきたしシリーズとの関連性は!?

ぬきたし】とは、Qruppoの過去作である【抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?】のことです。

 

ぬきたしシリーズとのつながり

Q:ぬきたしシリーズはプレイするべきでしょうか?

A:プレイしなくても楽しめます。

ヘンタイ・プリズンからのプレイでも大丈夫です。しかしヘンタイ・プリズンは、ぬきたしシリーズと世界観がつながっていますし、共通のキャラがでてきたり、過去作のネタがちらほらと仕込まれています。ぬきたし既プレイ者向けのファンサービスもあります。

ぬきたしをプレイするつもりがあるなら、先にやっておいたほうがいいです。

ビッチなんかに絶対負けたりしないスタイリッシュ逃亡&バトルADV

 

ぬきたしが合わなかった人へ

Q:ぬきたしが合わなかったのですが、ヘンタイ・プリズンは楽しめるでしょうか?

A:楽しめる可能性はあります。

ぬきたしの舞台は、そこかしこでドスケベ変態セックスが繰りひろげられているイカレ☆ポンチな島です。ノリに付いていけない人もいたかもしれません。

しかし本作では、シリアスなシーンの割合が増えていますので、「ぬきたしは楽しめなかったけどヘンプリは楽しめた」という感想をちらほら見かけました。

逆にいうと、ぬきたしのようなノリを期待していた人で、ヘンプリがあまり楽しめなかった人もいたみたいです。

不安ならば体験版をプレイしましょう。

 

事前知識

Q:ぬきたしは未プレイですが、事前に知っておいたほうがいい知識はありますか?

A:とくにありません。

強いていうならば……

  • ぬきたしは、変態セックスが推奨されていた「青藍島」という狂った島が舞台
  • 意味深なキャラの描写があったら、ぬきたしの登場人物だと思っておけばいい
  • Qruppoのライターは、アナルを四次元ポケットだと思っている

この3点を抑えておけばオーケーです。

 

対比

Q:ぬきたしとヘンプリはどのように違うのでしょうか?

A:いろいろと対比構造になっています。

抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか? ヘンタイ・プリズン
ドスケベセックスが推奨されている島が舞台ヘンタイ行為が禁止されている監獄が舞台
島の県知事は爺監獄の所長は婆
明るい色合い暗い色合い
主人公が肉体派主人公が頭脳派
主人公には妹がいる主人公には姉がいる
主人公は陰茎を隠したがる主人公は陰茎を見せたがる
主人公の陰茎は“武器”主人公は陰茎と“友達”
オナホは“芸術”露出は“芸術”
共存自己表現

 

 

エッチシーンについて

※本作のエッチシーンは、ストーリー上重要なものもありますし、ギャグを織り交ぜていて面白いです。 存在するか分かりませんが、普段エッチシーンをスキップするタイプの人間も読むことをおすすめします。

卑語あり。ピー音なし。陰毛あり。アナルモザイクなし。

 

ギャグシーンを入れたことにより実用性は下がっていました。

実用性に関していえば、過去作の【ぬきたし2】のほうが断然上です。

エッチシーンのギャグに関しては、時おり入れているライターもいるんですよ。実用性を阻害しないように上手く入れこんでいる人もいます。

盛り上がりだしたところで冷水をブッかけるように入れずに、最初やフィニッシュ後に入れるなど、もうちょっとギャグと実用性のバランスを取っていただけると嬉しいです。

 

妙花「誇っていいぞ……アタシに血を流させる男なんてそうそういないんだからな」

基本的には好印象なんですよ。不自然な巨乳ばかりではないですし、陰毛が生えているヒロインもいますし、エッチシーンも手を抜かないで作られていますから……。エッチシーンにおけるイチャイチャ描写も過不足ないです。

コダワリを感じるシーンもありました。

ネタバレ(クリックで展開)

 

絵理子先生とのエッチシーンです。

絵理子「ぱぁぱぁっ♡ ああぁっ♡ ぱぱぁ♡♡」

相手にパパみを感じてファザるセックス――通称「赤子セックス」です。

しっかり者で、柊一郎の良き理解者だった絵理子先生が、一回り以上の年下を相手に「ぱぱぁ♡」と甘えているのがギャップが凄まじすぎて脳が混乱しました。

これはマニアックで素晴らしかった。抜きませんでしたが。

 

 

話は変わりますが、ノアちゃんのチュパ音には落胆しました。

たとえば「チュパッ、チュパッ、ジュルルル」みたいなテキスト描写のところを「んっ、んっ、んんっ」みたいに読み上げていたからです。上手い下手以前に、チュパ音という概念が存在しませんでした。00年代にはそういうタイプの声優さんもいらっしゃいましたが、近年では見かけなかったのでビックリしました。

いや、文月弌さんのお声は可愛らしくて好きなんですよ。めちゃ好きと言っても過言ではありません。

ノアが1番好きなヒロインだったからこそ落胆したのです。

 

3Pがあったのはマジで最高でしたけどね。

ネタバレ(クリックで展開)

 

1番好きなノアとそれに次ぐぐらい好きなソフィーヤとの3Pなのでテンションが瀑上がりしましたね。

ソフィーヤがノアのうえに跨り、柊一郎にフェラをするシーン

もうちょっと柊一郎たちを右にズラして、ノアちゃんの顔も見える構図にすれば100点だったと思います。

いや、でもノアちゃんのことだから、最高にヤバい表情をしている可能性もあるので、見えないほうが良かったのか……?

 

 

そして最後に一言ケツ論を。

ケツ成分が足りなすぎる (´;ω;`)

多分それさえ満たしてくれれば絶賛していました。笑

 

 

ネタバレ感想

ネタバレなしには語れないことを詰め込みました。

「パロディについて」「演出について」「何を伝えたかったのか」「好きな〇〇」などを紹介しています。

ネタバレあり(クリックで展開)

 

パロディやオマージュ

もう随所で語られているのでご存知の方のほうが多いでしょうが、映画『ショーシャンクの空に』のオマージュが顕著です。

『ショーシャンクの空に』のジャケット画像

その他、犯罪コメディ映画『スティング』のテーマ曲としても使われていた「ジ・エンターテイナー」を作中で使用したり、刑務所内の様子はエッセイ漫画『刑務所の中』を参考にしていたり、個別ルートでも『プリズン・ブレイク』などいろいろなネタを彷彿とさせるストーリー展開が光っていました。

 

パロディネタとしては、富野由悠季作品が好きなんだろうなぁという人がいたり、毎回コナンネタやワンピースネタを入れる人がいたり、ライターによって特徴的なのが面白かったですね。

 

いちばん印象に残ったパロディは『遊☆戯☆王』でしょうか。かなりマニアックなネタにまで踏み込んでいましたし、ヘンタイ・プリズンの発売月に『遊戯王マスターデュエル』がリリースされるという神がかったタイミングなのは、さすがQruppo、“持っている”メーカーだなぁと思います。

 

アイキャッチ画面でながれるジングルが、Pornhubのそれであることが、いかにもアダルトコンテンツであるということを主張しているようで好きだったりします。

 

極めつきはコレ!

白砂菓夏海さんのサイン画面

アベンジャーズ/エンドゲーム』のようなエンドクレジットが流れて、そのままエンディングに突入するシーンで、頭がおかしくなりそうなほど興奮しました。

 

そして最後には「I can't be a superstar」という明るい曲で終わるのは、いかにもQruppoらしくて良いですよね。

エンディングでの「花丸凛様」

エンディングの最後に「花丸凛様」とクソでかフォントで書かれていて、【ヘンタイ・プリズン】と作中作【ドスケベESP物語(仮)】がリンクしたような感覚になり、クソデカ感情に包まれながらプレイし終えることになりました。

この演出で「笑った」とか言っている人もいましたが、私は感動していましたよ。笑

 

タイトル画面の演出

タイトル画面のイラストは、4人(柊一郎・伊栖未・ノア・妙花)が監獄内で集まっているにも拘わらず、別々の方向を向いています。

そしてルートを攻略すると、まるで出所したかのように画面から消えていくのです。

ヘンプリのタイトル画面(柊一郎&ノアver)

気に入っているヒロインを最後に攻略するタイプの私のタイトル画面は、イイ感じのツーショットになりました。笑

全ヒロインがいなくなってグランドルートを終えたら、青藍島でヒロイン3人が笑顔で迎えいれてくれる画面に変化します。

一緒にいるけど別々の方向を向いていたヒロインたちが出所していき、最後には皆が優しい表情で柊一郎のほうを見ている……この演出が激エモで大好きです。

 

シスタージュリア

アーラメ・オラ・ピーフ。

私がシスターのセリフで一番グサッときたのは下の画像のセリフです。

樹里亜「サイコパスサイコパスサイコパス……小さい頃からぁ……ずっとずっと、そればっかりぃ……言葉の意味も分かっていないくせにぃ……!」

樹里亜は、小さいころから他人に理解してもらえずに「サイコパス」と言われていました。

人は、理解ができない現象に「恐怖」を感じるので、それに名前をつけることで安心をする生き物です。たとえば「心霊現象」なんかも、理解できない概念を納得させるための言葉でしょう。

シスターも「サイコパス」という言葉に当てはめられ「理解の放棄」をされてきました。

学生時代は「お姉様」と呼ばれて慕われていたみたいですが、それも「お姉様」という“偶像”が慕われていたに過ぎないのでしょう。

 

そんな樹里亜が、今のような考え方にいたる原体験は、統合失調症である礼ちゃん [*1] のお母さんを買って、地下に監禁して、1年半の投薬治療をしたことです。礼ちゃんのお母さんから最後には「感謝」されました。

[*1]ぬきたしシリーズのヒロインの糺川礼のこと。

そしてシスターは以下のように語っています。

樹里亜
「だからねぇ、その時私は思ったのです……本人の幸せなんて、所詮自分には決めることはできないのだと」

樹里亜
「決定するのは、環境と……それを造り出した、世界なのだと」

樹里亜
「そう考えたら……色のついていない私の世界が、少しだけ明るくなった気がしたんですよぉ」

シスターは、自分が幸せになるためには、笑顔にあふれた世界をつくりだすしかないと考えています。例えそれがどんなに非人道的な方法だとしても……。

 

樹里亜からは「私と同じ側の人間」だと言われている柊一郎。

彼の考え方は、「自己表現が侵害されるべきではないのと同様に、他人のそれも侵害されるべきではない」というものです。

ともに他者への共感性がとぼしく、合理的な判断を優先する2人ではあるのですが、「他者を尊重するかどうか」という部分に違いがあったのかもしれません。

樹里亜
「きっとこの精神のまま生き続け、そして死んでいくのだと思います」

樹里亜
「でも、もし……」

樹里亜
「もし私にも……あなたたちのような子が、身近にいたのなら」

自分から幸せになることを放棄してしまった樹里亜が本当の意味で救われるとしたら、柊一郎のような人間が無理やりにでも彼女の側にいつづけるしかないんでしょうね。

 

絵理子
「相手への愛を持って接することが、とても大切なのです」

絵理子
「すべては愛ですよ、愛」

愛をもって接するように諭されたからこそ柊一郎は変われました。だからこそ愛をもって樹里亜に接すれば、彼女は救われるのかもしれないですね。

愛するということは、他人を尊重することであるから。

 

何を伝えたかったのか

思えば、ぬきたしシリーズは分かりやすい作品でした。

自分たちの居場所をつくりだすために戦う物語です。

本来マジョリティであるはずの彼らが、マイノリティな立場におかれているのは、すごく面白い構図だったと思います。

たいしてヘンプリはどうだったか。

アダルトコンテンツにたいする規制をしようとする水城所長と、表現の自由を守らんとする柊一郎らの戦いです。

けっきょく柊一郎は脱獄に成功し、青藍島にいくことで自由に創作を続けられるようになるのですが、明確ななにかを勝ち取ったようには見えません。

それではけっきょく何が伝えたかったのか。

それは、自己表現することの意味合いと、その受け皿の必要性じゃないでしょうか。

つまり私は、「エロゲ賛美」のような作品に思えたのです。

 

いちばん最初に「自己表現」によって心を動かされるシーンは、柊一郎が新聞にのっていた伊栖未のポエムを読むところです。

柊一郎は伊栖未のポエムに強烈に心惹かれて、ゲームのライターをしてもらうなら彼女しかいないと考えるようになります。

自分の運命に、出会ったような気がした。

ほとんどの人は、たった1ヵ月で正気を失ってしまう「更生不能房」で、約10年ものあいだ正気を保っていた伊栖未。自身もポエムを書いていたことによって、生き続けることができたのだと自覚しているシーンがありました。

 

柊一郎はゲームの制作をはじめて、露出趣味のある自分のように「周りには理解されない人間」をゲームの登場人物として出演させています。ゲームでそれを表現することによって、露出だけに向いていた欲求が発散されることになります。また、ゲーム制作をとおして、他のメンバーとの仲も深まります。

 

釘谷さんも他人の自己表現に影響をうけたました。

彼は、全裸マンこと湊柊一郎が綴った日記を受け取るのです。

詠「ワタシは大丈夫、ひとりで生きていける」

ずっと釘谷さんが目をかけてきた詠ちゃんが、夕顔所長のところから柊一郎の日記をくすねてそれを渡すシーン。実は後ろで夕顔は見ているのですが、あえてスルーします。壁に書いてあったURLを消さなかったことも含め、水城所長の優しさだと考えたらマジで泣けます。

釘谷さんも柊一郎の日記を真似して、これまであった出来事を認めます。そして最後に柊一郎に迎え入れてもらうことによって、彼は自由を手にして救われるのです。

ずっと後悔しつづけ、ずっと自己否定しつづけ苦しんでいた釘谷さんでさえも、他人の表現物に影響され、自分自身でも表現することによって救われたのです。

 

上記のことから、どんなHENTAI野郎であろうとも、表現することによって道を踏み外さないで済むかもしれませんし、誰かに理解してもらえるかもしれません。さらにその表現物を見た人だって救われる可能性がありますし、自分と同じような考え方の人がいるんだと安心できることもあるでしょう。

現に私たちヘンプリ既プレイ者は、露出野郎である柊一郎くんのことを大好きになっているんですから。

 

最後に『ドスケベESP物語(仮)』の登場人物である「種付けおじさん」を救う展開をいれたこと、釘谷さんが救われたこと、『ショーシャンクの空に』をオマージュしたことは、物語が人に与える影響の連鎖を表しているのかもしれませんね。

 

戦い方

前項の続きです。

本作では、受け皿として重要なアダルトコンテンツを守る方法にも言及しています。

絵理子
「戦っても仕方がない相手とは、ちゃんと逃げるんだ。物理的にも、精神的にも」

~中略~

絵理子
「そして自分の権利を奪われないように、理論という武装をする。それで自分の身を守らなくっちゃならない。そういう意味での戦いをするんだ」

グランドルートでは水城所長は、柊一郎を後継者として育てるも、彼の制作していたエロゲのデータを削除したことにより、もう二度と交わることがないほどに決別します。

高齢なこともあり、水城所長は焦り、自分の計画をなりふり構わずすすめます。まず囚人を全員「更生不能房」へうつす。つぎに看守も全員「更生不能房」の担当にする。さらに柊一郎と交流のあった人間は、懲戒免職処分になったり、追い出される。そして柊一郎は、死刑になるのです。

そして死刑執行直前に、小沢が助けに入り、囚人や看守がそろいもそろって助けてくれるという激アツ展開へとつながります。

このことから分かるように、水城所長は、やり方を間違えました。自分の理想を実現するために、他人をないがしろにし、「愛」のない強行におよんだのです。

分かり合えない相手から逃げることの重要性と、戦うならば相応の戦い方があるということが身にしみます。

 

話は変わりますが、ソフりんはノアに殺意をおぼえたこともあれば、ネモウに殺意をおぼえたこともあり、過ちを犯す可能性がありました。

ソフィーヤ「殺そう。その瞬間にそう思った」

誰しもが加害者側になってしまう可能性があり、誰しもが人に言えないような秘密の1つや2つは抱えているものです。

だからこそ、表現の場を規制しすぎたり締めつけすぎると綻びがでてしまうんだと思います。

 

以上のことからヘンプリでは、自己表現をおこなうことの重要性と、自己表現をおこなう受け皿が必要なことと、「愛」をもって接することが大切であること、戦い方を間違えないことが重要であることが示されていたんだと考えます。

 

好きな立ち絵なしのモブ

【第3位】かーちゃん

看守のなかでも珍しく「優しい看守」であり、皆に慕われているかーちゃん。本名は家守瑠依子

しかし、筋肉質な年下の男に調教されてNTRビデオレターを送られるのが性癖というギャップが凄まじかったです。笑

 

【第2位】ネコナデ

表面上は、つねに「猫なで声」で喋るから「ネコナデ」と呼ばれている刑務官。心の中では暴言をはいています。本名は干潟神奈

手間ばっかりかかる上に、誰からも評価されない地味な仕事をしています。「矯正処遇課」の看守からは偉そうな態度をとられ、同僚からは嫌われ、ストレスをためつづけていました。親から結婚をせっつかれるも「恋愛になんか興味ない」と独白します。

 

そんなネコナデちゃんですが、柊一郎にタロット占いをしてもらってからの「どしたん、話聞こか?」により陥落。

尿道結石をプレゼントされて喜ぶほどのおバカちゃんになるのです。

ネコナデちゃんが、尿路結石をうけとり「素敵」と言うシーン

裏表の激しかった彼女の感情は「好き」一択になり、妙花ルートの終盤では体を張って修一郎のことを守ったシーンが素敵でした。

 

【第1位】圧縮ちゃん

「〇〇って人生の縮図ね」と発言をするモブ囚人。声が可愛いし、発言がクセになってきます。

ブログって凄いよね。その時その時の感情を切りとって残しておけるんだもの。まさに人生の縮図ね。

 

好きな立ち絵ありのモブ

【第2位】上履きの妖精

上履きの妖精「ふふっ……ほーん! 本を借りる方ー!」

ウインクがベリーキュートすぎてズルい。

男児の上履きを愛しているHENATAI。顔も声も好みです。全裸マンである柊一郎も靴だけにはコダワリをもっていたためか、彼女とは馬が合ったみたいです。

妙花ルートでさらっと行われていた上履きを挿入するプレイが非常に気になります。

 

【第1位】逆茂木真城

真城「あんまりじろじろ見ないで」

トニカクカワイイ

草の者の末裔ということで、主人公からは「それは草」とか「まさに草」といわれたり、滑舌が悪いのでからかわれたり、とにかく扱いが酷くて 最高に可愛い 可哀そうです。起動時のブランド名コールで「クルッー」と言っているのがガチで好き。

柊一郎と同い年なうえ、プリズンの外にある古い家に、犬と一緒に住んでいるという、いかにも意味深な設定なのでファンディスクがでるならばヒロイン化することを楽しみにしています。

 

好きなヒロイン

【第2位】ソフィーヤ・シコレンコ

ソフィーヤ「今では、ぉ、お前のことが好きだよ……湊」

囚人たちが問題をおこしたら振り回され、他の看守長からはいびられる。まるで中間管理職のような苦労人。根は優しくてマジメ。その不憫さが逆に可愛いし、目の下のクマがチャームポイントになっています。

みんなソフィーヤ・シコレンコのことをなんて呼んでいるだろう。

ソフィーヤ? ソーニャ? ソフりん?

 

【第1位】紅林ノア

満面の笑顔をうかべるノアちゃん

お姉ちゃんのことになるとキモ=オタク化してアホになるんですが、そういうところを含めて可愛いです。

ルックスも好みですし、文月弌さんの声もタイプでした。

私は、ヒロインからの「お前」呼びにはイライラするタイプなので、「柊一郎」と呼ぶようになってからはそういうのが無くなるのかなぁと思っていたけれど、名前を呼ぶシーンがそんなになかったのは悲しかったですね。

 

ソフりんにボロクソに言われて、弱々しくなった姿も、柊一郎と結ばれてからは「片割れですから」とドヤるようになったところも、限界オタクムーブも、グランドルートでの「うんちも……まぁお前のならいいでしょう、食べます」という発言すらも大好きです。

美少女にうんちを食べさせるのって、大金持ちの好事家が大金を払わなきゃできないプレイだと思っていのでコレはズルい。

あ、いや……嘘です。ヤメてください。チューリップ・プリズンに連れて行かないでください。助けてください。許してください。

 

ヘンタイ・プリズンを予約した時点では、ノアちゃんが1番気になっていて、2番目にソフりんが気になっていたのですが、まさかプレイ後もそのままの順位だとは思いませんでした。たいていプレイ後には順位が変動しているので。

 

好きなシーン

【第5位】似顔絵をビリビリに

イラストをビリビリに破く妙花

このシーンは、組長がカッコよすぎてしびれましたね。妙花ルートではここから大逆転劇がはじまります。その方法が「どしたん? 話きこか?」からのヤリチンムーブなのは笑えますが。

 

【第4位】ノアとのキス

柊一郎とノアのキスシーン

柊一郎の横顔も凛々しいですし、ノアちゃんのビックリした表情も美しい。これは良い……。

ノアルートでは、初エッチのときにお互いの大切なものと決別するシーンも最高ですし、最後のソフィーヤからの手紙も最高だったんですが、あえて1つに絞るとしたらこのシーンになります。

 

【第3位】伊栖未の激白

千咲都「会い……たい、なぁ……」

ひたすら柊一郎への思いと感謝の言葉が語られたあとに、檻へ手を伸ばすんですが、その手を修一郎が掴むシーンは、作中でもトップクラスに泣けました。

最初に伊栖未ルートをやって良かったです。夕顔看守長の優しい一面があまり見えなかったからこそ、勧善懲悪モノのように敵役にヘイトがあつまり、強い感情の揺さぶられ方をしましたから。

 

【第2位】絵理子先生との抱擁

絵理子
「ぅ、どうして、あたしは……っ」

絵理子
「君のことを、止めてあげられなかったんだろう……?」

絵理子
「どうして、君のことをちゃんと叱ってあげられなかったんだろう……?」

絵理子
「どうして君のことを叩いてでも、間違っていると言ってあげられなかったんだろう……?」

絵理子
「君に、もっと大切なことがあるって……」

絵理子
「君が一番大切にしなきゃいけないのは……自分自身なんだって」

絵理子
「どうしてそんな簡単なことを、ちゃんと言葉にできなかったんだろう……?」

絵理子
「君はただ、子供なだけだったのに……純粋なだけだったのに……」

絵理子
「誰かへの愛を……ちゃんと、示すことができる子だったのに……」

絵理子
「人を愛することが……できる、人間だったのに……」

絵理子
「なのに、どうして……こんなにも、間違えさせてしまったんだろう……?」

絵理子
「それが大人の……あたしの役目、だったはずなのに……」

絵理子
「仕事をなくすことが怖くって、誰かに嫌われるのが怖くって……君の理解者、ぶりたくって」

絵理子
「どうして、そんなくだらないことのために……っ」

絵理子「……なんであたしは、全部間違えてしまったんだろう……」

ここが一番涙腺崩壊しました (´;ω;`)

絵理子先生いい人すぎる。絵理子先生を疑っていた人がいるってマジですか?

私としては、大御所声優を起用していたせいか、釘谷さんのほうが怪しく見えたんですが……。

 

【第1位】ラストの釘谷さんの笑顔

「チューリップ・プリズン」で出会った釘谷さんを「満開のチューリップ畑」で迎え入れるという構図、以前とは異なり釘谷さんが髪を丸めて柊一郎が髪を伸ばしているという構図、いつもやっていた握りこぶしをあわせる挨拶を今までとは逆の立場でおこなうという構図、そのどれもが素晴らしいですね。

 

プリズン発、自由行き』と書かれたチケットもエモいです。

これはおそらく昨年リメイクされた戯画の名作【パルフェ】の主題歌「Leaf ticket」の歌詞が元ネタだと思います。

公園通り発、幸福行きの小さなチケットあげるよ』ってところです。

 

この歌詞はKOTOKOさんご本人も気に入っているフレーズで、高瀬さんもC.G mixさんも絶賛されていました。

私もめちゃくちゃ大好きなフレーズなんですよ。

付き合っていないけど両思いの2人がいて、デートした帰りにまだ一緒にいたくて、公園のベンチで会話している。そしてついには告白する。「絶対に幸せにするから」と。そんな一幕がこの1フレーズだけで頭に浮かぶんです。

だからこそ、その歌詞をもじった『プリズン発、自由行き』と書かれたチケットがでてきて、大好きだったパルフェをプレイしたときの感情も合わさって感動しました。

あ、さっきの「付き合っていないけど両思いの~」からの件は、私の解釈なので、公式とは一致していないかもしれません。笑

 

まとめ

まずは謝意を。

ヘンタイ・プリズンの制作に携わった皆さま、誠にありがとうございます。ピククンクサ。

グランドルートをハーレムエンドにするとは、さすがQruppo、“理解”っているメーカーです。

願わくは、グランドエンド後の日常描写もみてみたいですねぇ。そうすることでピピタミーミはパッフンーすることができるはずですから。

 

長文感想を読んでくださったエンドオブフリフリにも感謝しなければなりません。誠にありがとうございます。ピククンクサ。

まだまだ語りたいことは沢山あるんですよ。たとえば小沢との友情関係についてや、本記事で言及していないキャラについてなど。

でも文字数がアホみたいに多くなってしまったので、このぐらいにしておきましょうか。

コメント欄で聞いてくだされば、覚えている限りではお答えしますよ。それが私のカルヌーです。

 

関連記事
【ヘンタイ・プリズン】の記憶に残ったセリフ集

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好きなセリフをまとめた記事もアップしているので、もしよければそちらもご覧ください。

スクショを取り忘れたシーンなど、書き逃しているシーンも多々ありますけどね。

 

最後に余談ですが、私が知っている美味しいと思った「しらす丼」を紹介します。ご飯のうえに「もみ海苔」と「刻んだ大葉」と「梅しそふりかけ」と「シラス」をのせて、「ごま油」をちょろ~っと垂らしたヤツです。

ぜひお試しあれ!

あと新鮮な「生しらす丼」も美味しいわよね。

 

まとめ

ココがイマイチ

  • シリアスな展開が合わない人もいるみたい
  • 右クリックでボイスが止まる
  • エッチシーンの実用性
  • ヒロインからのお前呼び

 

 

ココがおすすめ

  • クリックする手が止まらなくなるストーリー展開
  • 小ネタやパロディが多彩で笑えるテキスト
  • ジーンとくるシーンがあった
  • 大ボリュームで満足感が高い
  • 多くのキャラに愛着がわく
  • エロゲならではの作品
  • ハーレム展開
  • ノアが可愛い

 

 

完成度の高い大作でした。

辛く苦しい展開をのりこえた先にあるカタルシスや幸福感は、言葉にできないものがあります。

ぬきたしを楽しめた人は、ヘンプリも楽しめる可能性が高いでしょう。ぬきたし未プレイ者でも、体験版を楽しめた人や、重いシリアス展開が大丈夫な人ならプレイしてもらいたいですね。

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