4,990文字
― ずぶ濡れの生と性 ―
濡れる孤島(Waffle) | |
ジャンル ―― ADV | |
発売日 ―― 2022年07月29日 | |
パッケージ版価格 ―― 6,200円(税抜) ダウンロード版価格 ―― 6,000円(税込) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
★★★★☆ | |
満足度 | |
作品の紹介
現代人は日々「競争」に駆りたてられ、買った負けたの世界を生きぬいております。
ワタクシ古城も例外ではない。
新作エロゲーを予約買いして、それがアタリだった場合は最高にドヤります。
ハズレだったら最大限の屈辱を味わいながらも、
何事もなかったような顔をして「平気ですけど何か?」と嘯きます。
はい。ということで今回は【濡れる孤島】を紹介します。
勝ちか負けかでいうと、“勝ち”だったかと。
求めていたものが提供されましたし、「無人島でのサバイバル生活」という私の好みにドンピシャの要素を楽しむことができました。
どんな人向け?
- 『黄金伝説』の無人島でのサバイバル企画が好きだった人
- 生意気な姉妹をわからせたい人
- 原画の西條サトルさんのファン
- 陵辱も和姦も楽しめる人
- 3Pスキー
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて8時間ほどです。最初のエッチシーンまでは2時間ぐらいかかりました。
攻略情報
選択肢は多いですが、攻略はそこまで難しくはありません。
システム
難易度 | 修正パッチ | シーンジャンプ機能 |
普通 | あり | なし |
備考 | ||
- |
感想
どんなお話?
本作のヒロインは、傲慢なお嬢さまである雫と美緒。
彼女らの思いつきにより、クルーザーに乗りディナーを楽しむことに。
しかし、搭乗予定のクルーが「流行り病」に感染したため出航できない。
どうしても遊びに行きたかった彼女らは、周囲の制止をふりきり、
使用人である主人公 武次郎 を付きそいにして無理やりの出航を命じます。
………………
…………
……
案の定、トラブルが発生して、クルーザーが故障。
遭難して、無人島に漂着することに……。
雫と美緒は、自分たちが悪いはずなのに、ひたすら主人公のせいにして罵倒してきます。
しかし無人島での生活となると、サバイバル能力の高い主人公の力を借りざるを得ない。
やがては主従関係が逆転することに……!?
濡れる孤島の特徴
無人島でのサバイバル生活
序盤の2時間ぐらいは、無人島でのサバイバル生活が中心で、読み物として面白かったです。
小学生のときに出会った、私の原点ともいえる世界的名著『ロビンソン・クルーソー』を彷彿とさせました。
この本も「無人島に漂着し、独力で生活を築いていくお話」です。
実話を元にしていて、たとえばメンタルを保つために信仰心をもったり、最低限の社会性を失わないように「日付が変わるたびに、岩に正の字を刻み」日付感覚を忘れないようにしたり、拠点をつくったり、食べられるものを収穫したり、動物を狩ったりと、徐々に生活の基盤をつくっていく描写がとにかく楽しい。
余談ですが、人気ライターである丸戸史明氏も『ロビンソン・クルーソー』が原点だと語っていました。
閑話休題。
本作【濡れる孤島】においても、ヨモギを虫除けにつかったり、野獣対策に火を絶やさないようにしたり、木の実、果物、魚、動物などの食事を確保したりと、細かい描写がされていたのが好印象でした。
演出面でのコダワリ
海上では、海鳥の鳴き声、船の汽笛、波の音。無人島では、木々のざわめき、地面を踏みしめる音、虫のさざめきなどなど。
BGMをつかわずに、効果的に環境音をつかっているシーンが多かったです。
選択肢も特徴的で、ボイスや文字により、彼女らの様々なセリフが主人公の頭をよぎっていることが表現されていました。
さらに終盤では、この選択肢の画面に、主人公の心情を反映するかのような視覚表現が足されていました。
辱ゲーとして
さて、【濡れる孤島】の特徴をおさらいしてみましょう。
- 無人島に漂着してからは、今までとは立場が逆転し、次第に暴力で彼女らをねじ伏せるようになる
- 最終的に彼女らは、恐怖や暴力が快感にかわり、男に尽くすことで幸福を感じる「究極の関係」になる
上記の2点が肝となります。
つまりどちらかというと、陵辱ゲー寄りの作品だと予測できます。
実際には13枠が陵辱シーンで、15枠が和姦シーンです。追加DLCの6枠も和姦です。
………………
…………
……
和姦ゲーやないかい!
ということで、陵辱ゲーも和姦ゲーもどちらも楽しめる人におすすめ。
序盤は「姉妹の理不尽なまでのワガママな振るまい」「暴言の数々」「足を引っぱる行動」により、さんざんにヘイトを稼ぎ、それを後半に解放します。陵辱ゲーにありがちな流れです。
ただ、そんじょそこらの陵辱ゲーよりもその描写が細かい。笑
そうやってイライラさせるからこそ、彼女らが、心の底から忠誠を誓うシーンがマジで素晴らしかったのです。
姉妹が忠誠を誓ってからも、「主従関係」を貫き通したのは良かったです。これで甘々ラブラブな恋人関係が強調されたら、陵辱ゲー目当てで買った人は不満をもったでしょうから。
しかし結局は、陵辱ゲーに見せかけた「愛と絆と成長の物語」でした。
ただ「完全和姦思考マン」は、楽しめない可能性もあるのでご注意を。
エッチシーンについて
卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクなし。
最初は命令したり、無理やり嫌がることをするシチュエーションや、
多少の暴力をまじえた陵辱シーンで構成されています。
姉妹が忠誠を誓ってからは、2人で尽くしてくれるシーンが多くなります。
3Pゲーといえるぐらいには3Pシーンが多いです。
尻フェチとしては、ダブル尻コキがあってテンションが瀑上がりしました。
追加DLCについて
本編のエンディング後のお話が少しだけ見られます。
私のプレイ時間は30~40分ぐらいでした。エッチシーンは5枠。
全シーン「ボテ腹エッチシーン」なので、そこは好みが分かれそう。
ちなみに私は普通の状態のほうが好きです。
まとめ
ココがイマイチ
- 序盤の姉妹にはイライラするかも
- バックログ画面からボイス再生できない
- バックログ画面からのシーンジャンプ機能がない
- 終盤はストーリーの起伏が少なめ
ココがおすすめ
- 序盤のサバイバル描写がよかった
- 中盤のとあるシーンで最高潮にテンションが上がった
- デレてからの姉妹は可愛いと思う
- 演出面にコダワリを感じた
- イラストが美麗
- 3Pがおおい
序盤はサバイバル描写がおもしろく、中盤の姉妹が服従するシーンで最高潮に盛り上がります。そこまでは私の中でかなりの高得点でした。
終盤には姉妹がデレデレになるので、物語の起伏が少なくなるのが惜しかった部分。
しかし全体的にみたら、満足感の高い良作だと思います。
生意気な姉妹にさんざんストレスを溜めたあとのフラストレーションの解放。
その爽快感を味わってみませんか?
ダウンロード版
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