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第二話 悪の一分
クリミナルボーダー 2nd offence(Purple software) | |
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ジャンル ―― 日常と常識の境界を引き裂く悪人円舞曲ADV | |
発売日 ―― 2023年05月26日 | |
パッケージ版価格 ―― 3,800円(税込4,180円) ダウンロード版価格 ―― 3,455円(税込3,800円) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
![]() | ★★★★★ |
満足度 | |
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作品の紹介
今回は【クリミナルボーダー 2nd offence】を紹介します。公式略称はありませんが、私は【クリボー2】と呼んでいます。
分割作品の2作目です。このまま面白さを維持できれば、かずきふみ作品の最高傑作になるかもしれない良作。
今からでも間に合いますからプレイしましょう。
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【クリミナルボーダー 1st offence】の感想
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私が所持しているのはパッケージ版です。
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて4時間半ほどです。最初のエッチシーンまでは2時間半ぐらいかかりました。
攻略情報
一本道です。
Hシーン
卑語なし。ピー音なし。アナルモザイクなし。
システム
難易度 | 修正パッチ | バックログジャンプ |
簡単 | なし | あり |
備考 | ||
- |
感想
※ネタバレあり。
琴子と樹の成長物語
つまらない瞬間なんて一切なかった。
今作での目的は、ヤクザの組長の娘である琴子を、味方に引き入れることです。
ゲーム開始時点から、琴子とのセックスシーンを見せられます。愛のあるセックスではなく、ただ体を重ねるだけのもの。
行為が終わったあとには、琴子に頬を引っぱたかれます。
つかみが物凄くうまいです。
気になるじゃないですか。どうしてこうなったのか。この状態からどうやって巻き返すのかと。
さて、時系列としては前にもどります。
凛の提案により、2,000万円の借金をかえすために、電子ドラッグをつかった風俗店の営業を計画します。
風俗店のケツ持ちとして、組長の娘である琴子を引き込むのです。
どういう人を雇うのか、どこにどの家具を配置するのか、店の名前をどうするのか、どのようにしてパトロンを集めるのか、経営的に成功できるのかどうかなどなど……1から自分たちで開店準備をする展開がとにかく面白い。
お祭りは、準備の期間のほうが楽しい――という考え方もありますからね。皆で意見をだしあい、目標にむかって行動するのはワクワクします。
琴子は、ヤクザの娘であるがゆえに、他人から距離をおかれていました。
父親は「真っ当な道を歩んでほしい」と言っているものの、ヤクザの娘という枷を背負っているかぎり、正道を歩むことはできない。ヤクザでいるしかないのです。
だからこそ琴子は、運命を受け入れるために次のように考えます。父親が組長をつとめる「雨紋会」は、仁義を重んじていると。正義のヤクザであると。
しかし、根底からそれが揺らぎます。
一樹によって、雨紋会が麻薬を売りさばいていることや、決して正義のヤクザとはいえない事実をつきつけられるのです。
現実をうけいれられず、不安定になってしまう琴子を見ていられませんでした。
ずっと孤独だったけれど「自分は正しい道を歩んでいるんだ」と信じることで立っていた。その足場が、根本から崩れ去ってしまうのです。
しかし琴子は、そこで潰れてしまう女ではなかった。
自分の弱さと向き合い、現実をうけいれ、覚悟をきめるのです。
覚悟をきめてからの琴子は、強く気高く美しいと思いました。
今までクソダサ仁義Tシャツを着ていたのに、和服に袖を通します。
やっぱりダサい服装じゃ締まらないからね。きちんとした服装になってくれて良かったです。笑
今作では、分水嶺となる大きな事件が起こります。
前作で退場したと思っていたコージが、ふたたび樹たちの前にあらわれ、襲いかかってきます。
そして、予想だにしない展開へと繋がっていくのです。
不可抗力ではあるものの、樹と琴子は、間接的にコージを殺してしまいます。
前作では「ダークな作品にも拘わらず、コミカルに描かれている」と評しましたが、今作ではついにボーダーを超えてきましたね。
樹たちは、決して引き返すことのできないところまで来てしまったのです。
その後に樹と琴子は、深く結ばれることになります。ある種の「共犯関係」になるのです。2人の関係性が素敵でした。
琴子の「どうか共に、歩ませてください」というセリフは、男性の一歩後ろをあるく《古風な大和撫子》を彷彿とさせて好きですね。
今作は、琴子の成長物語でもあるし、樹の成長物語でもあります。
樹は、見た目も中身もどんどんカッコ良くなっていきます。
キモオタ☆ダサメガネを卒業し、スタイリッシュな見た目に進化しました。
さらに、ヤクザの親分にメンチを切るほどの胆力を見せてくれました。
この先の展開が楽しみで仕方ありません。
東海林先生のオナニー
東海林先生が電子ドラッグを見て、オナニーしはじめる展開は笑いました。
樹と辰也くんが真面目に会話をしている裏で、喘ぎ声をあげている東海林先生がキモくて面白かったです。
みんな大好き辰也くん
相変わらず辰也くんとの友情描写が最高でした。
今作では樹が、辰也くんの親の借金をチャラにしたことで、より結束が強固になりましたね。
願わくは、借金がチャラになったことを知ったひなちゃんの反応も見たかったです。
反省をしない飯田さん
クソうざいと思っていた飯田さんですが、ただただ快楽に忠実で、分かりやすい性格の悪さをしているので、一周回って好ましくさえ思い始めてきました。
エッチシーンについて
基本的に私は、卑語がないと興奮しません。
クリミナルボーダーは、ほとんど卑語がなくセリフが少なめ。喘ぎ声がメインのエッチシーンです。
本来なら私の好みからハズレているのです。
が、本作における3Pのシーンはガチで素晴らしかった。

最初のダブルフェラの時点で満足したんですよ。

そしたら次に定点カメラのような視点でセックスが行われます。
琴子がそばにいるにも拘わらず、ひなと2人きりの世界をつくりだし、セックスをします。
その背徳感におぼれて、性癖がどんどん拗れていく感覚に非常に興奮する。
さらに、その次のシーンが最強でした。

さめまんまさんの描くムチムチなケツのドアップが、画面にデカデカと並べられます。あまりの破壊力にビックリしました。
ふわっふわのパンケーキのうえに、濃厚で味わい深いアイスクリームが乗っている。最強に最強を重ね合わせたかのようなそれは、もはや芸術の域の達していました。
すみません。テンションが上りすぎて、自分でも何を言っているのか分かりません。
まとめ
それぞれの思惑が交差しはじめ、面白いことになってきました。
ヤクザの組長は、娘に正道を歩んでもらいたい。東雲は、樹のことを目障りに思いはじめている。メリルは、微妙な立場に置かれている。樹は、裏社会の王になりたい。琴子は、雨紋会を潰したいと考えている。
今作の最後は、メリルが樹たちのクラスに転入してくるという、学園モノのエロゲっぽい展開で笑いました。
3rd offence では、メリルがどのように変化していくのかを楽しみにしています。
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