3,580文字
わたしが夢みる あなたのものがたり
| 魔法少女消耗戦線 another record -ちいさきものたちのゆめ-(metalogiq) | |
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| ジャンル ―― 戦場の魔法少女ファンディスク | |
| 発売日 ―― 2022年06月24日 | |
| パッケージ版価格 ―― 5,800円(税抜) ダウンロード版価格 ―― 6,380円(税込) | |
評価
| 評価 | おすすめ度 |
![]() | ★★★★★ |
| 満足度 | |
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作品の紹介
今回は【魔法少女消耗戦線 another record -ちいさきものたちのゆめ-】を紹介します。昨年発売した【魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis】のファンディスクです。本編未プレイの方は、まずはそちらからどうぞ。
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【魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis】の感想
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本FDは短編集です。「本編ではありえないような明るいノリの別次元世界」「本編とは別視点をえがいたアナザーストーリー」「本編でもこういう展開が見たかったと思うIFストーリー」などなど、
欲しいと思っていたエピソードが詰め込まれている良ファンディスクでした。
前作をまったく楽しめなかった人ならまだしも、それ以外の人にはぜひともプレイしてほしいレヴェルの作品です。
たとえば、ショートストーリーの1つである『アリシャ・オラオンは死んだ』。
たった2時間のエピソードに感動させられるとは思いませんでした。笑

私が所持しているのはパッケージ版です。
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて9時間ほどです。最初のエッチシーンまでは5分ぐらいかかりました(プレイ順によって変わります)。
攻略情報
見たいエピソードを選択していくだけなので、攻略情報は必要ないでしょう。
システム
| 難易度 | 修正パッチ | シーンジャンプ機能 |
| 簡単 | なし | なし |
| 備考 | ||
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感想
以下ネタバレあり。
アリシャ・オラオンは死んだ
タイトル通り「アリシャ・オラオン」が死ぬまでの物語。

このエピソードでは、「アモンディ・キバキ」と「アリシャ・オラオン」の奇妙な友情関係がえがかれていました。
お互いに会話もそこそこに、ただタバコを吸う時間を共有している。

そもそもアリシャは、自分の所属するG02のメンバーとは仲が悪かったのです。
ずっとヘラヘラ笑っていて単独行動する「林万姫」と、士官学校出身のエリートで真面目だけど能力が低い「アビゲイル・クラーク」。
お互いに分かり合うことのできないまま、万姫とアビゲイルは死んでしまいました。
彼女らが死んだ直後に、アリシャの頭のなかに映像が流れてきます。

アリシャ・オラオンは知ることになる……。万姫は、唯一の肉親である母親に捨てられて天涯孤独になってしまったこと。そしてアビゲイルは、裕福で何不自由なく暮らせる立ち場でありながらも家族を守るために魔法少女になったことを。
生前に理解しあうことのできなかった彼女らの境遇があまりにも切ない。
やるせない気持ちが、ずーっと私のなかをグルグルと渦巻いていました。

その後、アリシャもC.Cに捕まり死んでしまいます。正確にいうとC.Cにカラダを改造されて人間ではなくなります。
「素体13」になったアリシャは、魔法少女たちの前に敵として立ちはだかることに。
人類とC.Cとの大決戦である「8月大侵攻」がはじまるのです。
縦横無尽に暴れていたアリシャは、絶体絶命の状態であるキバキを発見します。

正気ではなかったはずのアリシャは、なんと、生前に交わした「やくそく」を守り、キバキにとどめを刺すのです。
キバキ
「でさ。あたしがさ、どうやっても助かりそうもない、最悪の状況になったとするじゃんさ」
キバキ
「そうなってもさ、きっと、あたしはさ、いじきたなく生きようと足掻きそうな気がするのさ」
キバキ
「もし、そうなったらさ。そして、あんたが側にいたらさ、あたしのことひと思いにぶち殺して欲しいのさ」
C.Cにカラダを侵されようとも、大切な「やくそく」だけは忘れなかったアリシャに、人類の強さと尊さを感じました。
その後にアリシャは、飯塚みのりによって消滅させられます。

今度こそ本当に死ぬことができたのです。全ての柵から解放されて、安らかな表情で目を閉じるアリシャ・オラオンが印象的でした。
何度も語っていますが私は「生き様と死に様」を重視していまして、切なくも綺麗なこのショートエピソードには大きく心が動かされたのです。
Re:バケーション

たのしそうにすごす さんにんのすがたがみられて うれしかったですまる
續・月軌道会戦 明快宙域編
このエピソードに関して1番言いたかったことは、

麗残雪が、無様にV字開脚させられているところがエロすぎるだろ!
……ということです。
エッチシーンは全体的に、本編以上に良かったと思います。
ちいさきものたちのゆめ
ラストを飾るこのエピソードでは、イリューシャがキニスンのことを信頼しているがゆえに、おかしな命令が出されたことに疑問をもち、自己判断により帰還することになります。

「アタシの司令官」っていう部分が好きすぎるんだよなぁ~。

本編ではこのときにキニスンは死んでしまうのですが、まさかの生存するIFストーリーへと派生していくことに。
あまりにも嬉しくて「神展開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と叫んでしまいました。笑
自分がC.Cであることに気づいてからも、人類を生かすことを考え、人類であろうとするキニスン司令が大好きすぎる。
ここからの展開もすべてが神がかっています。

『アリシャ・オラオンは死んだ』でのストーリーを踏襲して、救いを与えるような展開。

「リゼット・オージュロー」と「飯塚みのり」の GATTAI による共闘。

キニスン司令の最後の演説。
キニスン司令
「この最後の戦いにあたって、君らにひとつだけ言いたいことがある」
キニスン司令
「いつも私は、君らに死を要求してきた。君らを徹底的に消費してきた。兵として駒として戦争への生贄として」
キニスン司令
「だが、今回、私の真の命令はただひとつだ」
キニスン司令
「生きて帰ってくるのだ。ひとりでも多く生きて帰ってくるのだ」
キニスン司令
「生きるのだ。生きて帰るのだ。そして誰の道具でも兵器でもなく、人として生きるのだ」
キニスン司令
「それが私の望み、いや最後の願いだ」

そして魔法少女たちの、キニスンに対する心からの敬礼。
いや、こんなに熱い展開ばっかり続いていいんですか?
私の感情をぶっ壊すつもりですか?
キニスン司令みたいに、やばい見た目なのに、有能で、カッコよくて、好感をもてるキャラはマジで稀です。

最後は、全員で手を取り合い1つになり、人類のパワーの総結集によりC.Cを打ち倒すという清々しいまでのハッピーエンドになっていました。
あらゆるキャラクターが救われる素敵なエピソードでした。
これを本編でやっていたら、また印象は変わったのでしょうが、何でもアリなお祭りファンディスクでやってくれたからこそ素直に受け止めることができたんだと思います。
まとめ
本記事では言及しなかったエピソードにも面白いものが多かったです。
とにかくクオリティの高いファンディスクでした。
制作スタッフの皆様、誠にありがとうございました。
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