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「一緒にバンド組みませんか?」
| ライムライト・レモネードジャム(ゆずソフト) | |
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| ジャンル ―― 青春バンドADV | |
| 発売日 ―― 2025年09月26日 | |
| パッケージ版価格 ―― 9,990円(税込10,989円) ダウンロード版価格 ―― 7,700円(税込8,470円) | |
評価
| 評価 | おすすめ度 |
![]() | ★★★★★ |
| 満足度 | |
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作品の紹介
今回は【ライムライト・レモネードジャム】をご紹介します。公式略称は【ララジャム】です。爽やかな印象のある素敵なタイトルですよね。
ゆずソフト作品にしては珍しく、ファンタジー要素・SF要素は一切なし。バンド活動を題材にしたエロゲです。

ヒロインのなかに淫紋が刻まれているキャラクターがいますが、マジでファンタジー要素はありませんよ。それでは、ララジャムの魅力について惜しみなく語っていくので、ぜひ続きをご覧くださいませ。

私が所持しているのはパッケージのプレミアム版です。
どんな人向け?
- ゆずキッズ
- バンドマン
- キラメキを求めている人
- バンドもののエロゲが好きな人
- キャラクターデザインに惹かれた人
- エッチシーンにも力を入れいてるキャラゲーを求めている人
- 豊富な素材が用意されたボリューミーな作品を求めている人
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをしっかりと聞いて 39 時間半ほどです。最初のエッチシーンまで 12 時間半ぐらいかかりました。
攻略情報
推奨攻略順はありません。
システム
| 難易度 | 修正パッチ | バックログジャンプ |
| 簡単 | あり | あり |
| 備考 | ||
| ※素材が大量に増えますので修正パッチを当ててからプレイしましょう。 | ||
感想
どんなお話?

主人公の 沖浪 雪鷹 は、凄腕のベーシスト。
特定のバンドには所属せず、知り合いのサポートとしてライブに参加しています。しかし、ベースを始めたころと比べると、最近はあまり胸の高鳴りを感じない。

出典:https://gigazine.net/news/20211220-keanu-reeves-talk-about-viral-photos/
まるで、公園のベンチでしょんぼりとパンを頬張る俳優「キアヌ・リーブス」のような哀愁を漂わせていました。

/ デデドン! \
燻っていた主人公の雪鷹くん&プレイヤーの私は運命の出会いを果たすことに。

素人同然のギターで、たった1人で弾き語りに挑戦する 陽見 恵凪 ちゃんです。
彼女は、酔っぱらいのおじさんからヤジを飛ばされました。

それに対して恵凪ちゃんは、ヤケクソになってバースデーソングを歌い始める。
主人公の雪鷹くんは、彼女をフォローするためにギターを携えて伴奏に加わります。それと同時にプレイヤーの私は、テレビの前でプリキュアを応援する女児のように「がんばえー!」と声援を送っていましたね。
このとき雪鷹くん&ワタクシには、とある感情が芽生えました。
“楽しい”という感情。
雪鷹くんはこの演奏をきっかけに、現状を変える決意をします。
本作は、仲間を集めてロックバンド「レモネードファクトリー」を結成し、きらめきを求めてライブを行うストーリーです。

先ほど紹介した路上ライブのシーンについて、少しだけ補足を。雪鷹くんは徐々に大胆な演奏へとシフトしていくのですが、テキストに「カッティングを織り交ぜていく」と表記されたタイミングで、ちょうどBGMのギターにもカッティングが入りました。テキストを読む速度によって変わってくるでしょうけど、頑張ってタイミングを調整したんだろうと感心しましたね。
―― 閑話休題 ――
共通ルートでは、バンバン読み進めたくなる面白いストーリーが展開される反面、個別ルートでは、ゆずソフトの持ち味である「キャラ萌え」や「恋愛要素」が前面に押し出されていました。どちらか一方を求めている人は、もしかしたら物足りなさを感じるのかも。
ですが、評判のいい作品ですし万人におすすめできるかと。
ヒロイン紹介


ギターボーカル担当🎤
近眼☆淫乱ピンク
陽見 恵凪(CV:御園紗々)
リードギター担当🎸
普乳☆地雷系ファッション
隠 杏珠(CV:天季ひより)


キーボード担当🎹
性癖こじらせ☆お嬢さま
嶌越 月望(CV:虎瀬がお)
SNS担当📱
オホ声☆巨乳☆幼なじみ
二見原 莉々子(CV:しましまはかせ)


gem of rubble ベース担当♪
感情こじらせ☆貧乳娘
礫川 美玖(CV:くすはらゆい)
プロの音楽クリエイター♪
一人称が「ウチ」のお姉さん
茶園 那優花(CV:夏和小)

ララジャムの特徴
バンドもののストーリーを貫いている
当方、20 年近く前にバンドでボーカルをしていました。

そのため、音楽を題材にした作品は好みにドンピシャ。
ララジャムは、バンドものの作品らしく、共通ルートから個別ルートまで一貫してバンド活動が主題となっています。音楽やバンドを題材にしたエロゲを求めている人には、興味深い内容になっているはず。

たとえば、ライブを行う際には「チケットノルマ」と呼ばれる仕組みがあるんですよ。ララジャムでは、メンバー1人あたり 1,500 円のチケットを 10 枚売るシーンがありました。バンド活動にたいするアレコレを知ることができます。
余談ですが、私がバンドをやっていたときは、小さい箱だったので、500 円のチケットを売っていましたね。
初ライブではいきなりトリを務め、仲間をたくさん呼んで大盛りあがりしたのですが、「なんでお前らみたいなバンドが盛り上がってんの?」と、知らないバンドマンから喧嘩を売られた記憶があります。

リアルとフィクションは違う!!!
ネタになる要素が豊富

ゆずソフトの新作が出るたびに、作中のネタ&パロディネタのスクショを投稿して、バズっている人を見かけます。今作では「伝説の92」のネタで盛り上がっていましたね。

むっつりスケベの月望ちゃんの発言など、汎用性の高いシーンも多いです。詳しくは規約を見てほしいんですが、ゆずソフトはスクリーンショットの投稿には寛大ですからね。画像が人目につきやすく、注目を集めるサイクルを作り出しているのは凄い。

月望ちゃんに影響されて、シャカリコもといジャガリコを食べている人も見かけました。

恵凪の口癖である「ふぁっく」も使いやすい。
高品質であることは疑いようがない
シナリオには好き嫌いがあるかもしれません。しかし、ボイスをしっかりと聞いて 40 時間近いボリュームがあり、イラストや音楽の素材が豊富であることから、気合を入れて作られた大作・力作であることは否定できないでしょう。

公式サイトで公開されていますが、ヒロインは季節ごとに服装や髪型を変えます。もちろん学生服から私服までバリエーションも豊富です。

こちらのSDイラストは何度か使用されていますが、シーンに合わせて服装が変更されていて感心しましたよ。
立ち絵や一枚絵の差分は、セリフの途中にコロコロと変わります。演出にも力を入れているのが素晴らしいところ。
おかげさまで、何度もスクショの撮影を失敗しました。笑

可愛い可愛い恵凪ちゃんが……。今日は何をやってもダメな日なのかな……。
「ANOTHER VIEW」が良い
ゆずソフトの過去作にもありましたが、ララジャムでもヒロイン視点のエピソードが用意されています。
ただし本作では、単純なヒロイン視点だけに留まりません。本筋のストーリーの裏側が描かれており、「あのとき、ヒロインはこんなふうに感じていたのか」といったサイドエピソードを楽しむことができますよ。

たとえば、連絡先を交換したあとに、メッセージを送るべきか送らないべきか葛藤する恵凪ちゃんが可愛かった。サイドエピソードがヒロインの魅力を高めていましたね。
修正・演出強化パッチは必須
絶対に修正パッチを当ててください。バチクソ沢山の素材が追加されますから。
素材が追加される前にプレイした私は、なんだか損した気分だぜ。
クリアするのは早かったくせに、なぜ記事を書くのが遅いのかって?

↑↑ これになっていたからっすわ。
もちろん完璧な作品ではない
長所だけでなく短所についても触れておきましょう。ララジャムは「ゆずソフトの最高傑作」と評する人も多いですが、私のなかでは1番ではありませんでした。理由は以下のとおり。
- ストレスになる要素が多かったから
- 曲の方向性がイメージと違っていたから
- 個別ルート間での設定の齟齬が見られたから
創作作品における「ストレス要素」は色々あると思うんですよ。たとえば、バンドものの作品なら「ライブで演奏を失敗してしまう」という展開があっても、その後に「ライブで成功する」という展開に繋がっていれば、ストレスはカタルシスに昇華されます。この場合のストレスは、意味のある“山場”と言えるでしょう。
ララジャムの場合は、小さなストレスがチクチクと積み重なっていきましたね。代表的なのは、主人公が「ノンデリ」であるという設定。それほどデリカシーのない発言をしているわけでもないのに、やたらと「デリカシーがない」と指摘されるのが鬱陶しい。複数のキャラから何回もノンデリだと言われて、まるで私が責められているような感覚に陥り気分が悪かったです。

曲に関しては、クオリティを否定する訳ではありません。
ただ、私がイメージしていたバンド曲は、疾走感と激しさを備えたパンク系なんですよ。ララジャムの曲は、聞き心地のいいキャッチーなメロディが印象的でポップ寄りだったかなぁと。ストーリー展開に即した曲作りには感心しましたし、好きな楽曲も多いんだけどな。
個別ルート間での設定の齟齬に関しては、複数ライターならではの欠点でしょうか。
エッチシーンについて
卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクなし。


祝*アナル解禁!

見たいですか?
ダメでぇ~~~す!

いやはや、本当に長い戦いでしたわ。何年も何年も「YAR」のリーダーとして活動してきた私ですが、ついにアナルモザイクが外されました。
やはり声を上げることは必要なんですよ。行動あるのみなんですよ。
さまざまな記事で「#アナルを隠すなゆずソフト」と記載して、まるでサブリミナル効果を狙うように、着々と準備を進めてきた甲斐があるってもんですわ。
それでは、キャラを絞ってエッチシーンを紹介しましょうか。

やはりエロさが際立っていたのは莉々子で、2回目のエッチシーンからして、速攻でオホ声をあげはじめて笑いました。全てのゆずキッズがスタンディングオベーションもといマスターベーションしたことでしょう。

近年のゆずソフトは、ある特定のライターさんに限りますが、主人公が射精するときに「射精の擬音」を声に出して言ってくれるんですよね。これがバツグンにエロい。ただ、ヒロインによっては卑語が少なくて、実用性がイマイチなキャラクターもおりました。

上の画像のテキストは、本作屈指の名言でしょう。

絶妙なエロさを醸し出していたのは杏珠です。イクときに「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と謝罪をする。言うなればこの「謝罪ックス」が最高にエロいのです。なぜエロいのか。イクことに罪悪感を覚えているそのデリケートな乙女心に、イクことしか頭にないピュアな漢心が反応するのですよ。何を言っているのか分からなくなってきたのでそろそろ口を閉ざします。
まだまだ好きなエッチシーンはありますが紹介しません。未プレイの人の楽しみを奪うことになるでしょうから。
あ、けつあな確定の画像を貼りましたが、アナルセックスはありませんよ。1キャラだけアナルを弄るシーンならばありました。
ネタバレ感想
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ゆずソフト最新作の「淫紋」の謎にせまる
続きを見る
プレイ前に記載した「淫紋の謎」は当たっていたのか乞うご期待。好きなシーン・嫌いなシーンを含めた各ルートの感想をネタバレありで記載します。
まとめ
ココがイマイチ
- トントン拍子に上り詰めていくので、リアリティを感じない人がいるかも
- 共通はストーリーを重視、個別はキャラ萌えを重視と、方向性が変わる
- 個別ルート間での設定のブレが気になる
- ノンデリなテキスト
ココがおすすめ
- 立ち絵、背景、CG、SE、音楽などの素材が豊富
- とあるヒロインと結ばれるシーンが素晴らしかった
- 共通ルートのストーリー展開が面白い
- たくさんのバンド曲が用意されている
- エッチシーンにも力を入れている
- 全てのヒロインが魅力的
- 演出にこだわりがある
- 便利なシステム面
- アナル解禁
クソ長い記事になってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございます。
不満点はあるものの、クオリティの高さは折り紙付き。一定以上の満足感を得られました。バンドを題材にしたエロゲが好きな人はぜひプレイしましょう。
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