【ライムライト・レモネードジャム】のメインビジュアル

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【ライムライト・レモネードジャム】の感想

2025年10月28日 古城

12,050文字

「一緒にバンド組みませんか?」

ライムライト・レモネードジャムゆずソフト
【ライムライト・レモネードジャム】の通常版パッケージイラストゲーム属性:キャラゲー
ジャンル ―― 青春バンドADV
発売日  ―― 2025年09月26日
パッケージ版価格  ―― 9,990円(税込10,989円)
ダウンロード版価格 ―― 7,700円(税込8,470円)
スタッフ
シナリオ天宮りつ/かずきふみ/さかき傘/瀬尾順
原画むりりん/こぶいち/ほかん/羽純りお
SD原画こもわた遙華
音楽Famishin/Angel Note/zippy/他……
主題歌 ―― 明け星
劇中歌 ―― Be brand new
劇中歌 ―― 放光酸化
劇中歌 ―― 幻灯花火
あらすじ

音楽、仲間、そして恋。
彼女と出逢った日から世界は輝く——

ベースは上手いが、特定のバンドに所属することのなかった【沖浪雪鷹】
目標がない、けれど他にやりたいこともない。
漫然と音楽活動を続ける中で見かけた路上ライブが、
変わり映えしなかった【沖浪雪鷹】の日常を一変させる。

素人同然のギターで、たった一人で弾き語りに挑戦する少女【陽見恵凪】

彼女の路上ライブを見かけた瞬間から【沖浪雪鷹】の日常が、再びキラメキ始める。

――公式サイトより引用

評価

評価おすすめ度
【ライムライト・レモネードジャム】の評価★★★★★
満足度
満足度80点

作品の紹介

今回は【ライムライト・レモネードジャム】をご紹介します。公式略称は【ララジャム】です。爽やかな印象のある素敵なタイトルですよね。

ゆずソフト作品にしては珍しく、ファンタジー要素・SF要素は一切なし。バンド活動を題材にしたエロゲです。

恵凪の淫紋

ヒロインのなかに淫紋が刻まれているキャラクターがいますが、マジでファンタジー要素はありませんよ。それでは、ララジャムの魅力について惜しみなく語っていくので、ぜひ続きをご覧くださいませ。

【ライムライト・レモネードジャム(プレミアム版)】のパッケージ画像

私が所持しているのはパッケージのプレミアム版です。

どんな人向け?

  • ゆずキッズ
  • バンドマン
  • キラメキを求めている人
  • バンドもののエロゲが好きな人
  • キャラクターデザインに惹かれた人
  • エッチシーンにも力を入れいてるキャラゲーを求めている人
  • 豊富な素材が用意されたボリューミーな作品を求めている人

攻略情報など

プレイ時間

私のプレイ時間は、ボイスをしっかりと聞いて 39 時間半ほどです。最初のエッチシーンまで 12 時間半ぐらいかかりました。

 

攻略情報

推奨攻略順はありません。

 

システム

難易度修正パッチバックログジャンプ
簡単ありあり
備考
※素材が大量に増えますので修正パッチを当ててからプレイしましょう。

感想

どんなお話?

沖浪 雪鷹

主人公の 沖浪 雪鷹おきなみ ゆきたか は、凄腕のベーシスト。

特定のバンドには所属せず、知り合いのサポートとしてライブに参加しています。しかし、ベースを始めたころと比べると、最近はあまり胸の高鳴りを感じない。

ベンチに座るキアヌ・リーブス

出典:https://gigazine.net/news/20211220-keanu-reeves-talk-about-viral-photos/

まるで、公園のベンチでしょんぼりとパンを頬張る俳優「キアヌ・リーブス」のような哀愁を漂わせていました。

燻っていた主人公の雪鷹くん&プレイヤーの私は運命の出会いを果たすことに。

陽見恵凪がアコースティックギターで弾き語り

素人同然のギターで、たった1人で弾き語りに挑戦する 陽見 恵凪はるみ えな ちゃんです。

彼女は、酔っぱらいのおじさんからヤジを飛ばされました。

陽見恵凪がバースデーソングを歌いはじめる

それに対して恵凪ちゃんは、ヤケクソになってバースデーソングを歌い始める。

主人公の雪鷹くんは、彼女をフォローするためにギターを携えて伴奏に加わります。それと同時にプレイヤーの私は、テレビの前でプリキュアを応援する女児のように「がんばえー!」と声援を送っていましたね。

このとき雪鷹くん&ワタクシには、とある感情が芽生えました。

“楽しい”という感情。

雪鷹くんはこの演奏をきっかけに、現状を変える決意をします。

本作は、仲間を集めてロックバンド「レモネードファクトリー」を結成し、きらめきを求めてライブを行うストーリーです。

レモネードファクトリー結成

先ほど紹介した路上ライブのシーンについて、少しだけ補足を。雪鷹くんは徐々に大胆な演奏へとシフトしていくのですが、テキストに「カッティングを織り交ぜていく」と表記されたタイミングで、ちょうどBGMのギターにもカッティングが入りました。テキストを読む速度によって変わってくるでしょうけど、頑張ってタイミングを調整したんだろうと感心しましたね。

―― 閑話休題 ――

共通ルートでは、バンバン読み進めたくなる面白いストーリーが展開される反面、個別ルートでは、ゆずソフトの持ち味である「キャラ萌え」や「恋愛要素」が前面に押し出されていました。どちらか一方を求めている人は、もしかしたら物足りなさを感じるのかも。

ですが、評判のいい作品ですし万人におすすめできるかと。

ヒロイン紹介

月望「イカレたメンバーを紹介するぜ!」

陽見 恵凪

ギターボーカル担当🎤
近眼☆淫乱ピンク

陽見 恵凪はるみ えな(CV:御園紗々)

リードギター担当🎸
普乳☆地雷系ファッション

隠 杏珠なばり あんじゅ(CV:天季ひより)

隠 杏珠
嶌越 月望

キーボード担当🎹
性癖こじらせ☆お嬢さま

嶌越 月望しまこし つきみ(CV:虎瀬がお)

SNS担当📱
オホ声☆巨乳☆幼なじみ

二見原 莉々子ふたみはら りりこ(CV:しましまはかせ)

二見原 莉々子
礫川 美玖

gem of rubble ベース担当♪
感情こじらせ☆貧乳娘

礫川 美玖こいしかわ みく(CV:くすはらゆい)

プロの音楽クリエイター♪
一人称が「ウチ」のお姉さん

茶園 那優花さえん なゆか(CV:夏和小)

茶園 那優花

ララジャムの特徴

バンドもののストーリーを貫いている

当方、20 年近く前にバンドでボーカルをしていました。

古城さんがバンドをやっていたときの写真

そのため、音楽を題材にした作品は好みにドンピシャ。

ララジャムは、バンドものの作品らしく、共通ルートから個別ルートまで一貫してバンド活動が主題となっています。音楽やバンドを題材にしたエロゲを求めている人には、興味深い内容になっているはず。

大夢「当然、他のバンドと同じ条件でやってもらう。千五百円を十枚な」

たとえば、ライブを行う際には「チケットノルマ」と呼ばれる仕組みがあるんですよ。ララジャムでは、メンバー1人あたり 1,500 円のチケットを 10 枚売るシーンがありました。バンド活動にたいするアレコレを知ることができます。

余談ですが、私がバンドをやっていたときは、小さいライブハウスだったので、500 円のチケットを売っていましたね。

初ライブではいきなりトリを務め、仲間をたくさん呼んで大盛りあがりしたのですが、「なんでお前らみたいなバンドが盛り上がってんの?」と、知らないバンドマンから喧嘩を売られた記憶があります。

くそったれ――――――ッ!!!!

リアルとフィクションは違う!!!

 

ネタになる要素が豊富

杏珠「すみません、女性でも払うんですか? ワタシ、女なんですけど……?」

ゆずソフトの新作が出るたびに、作中のネタ&パロディネタのスクショを投稿して、バズっている人を見かけます。今作では「伝説の92」のネタで盛り上がっていましたね。

嶌越さん「ぁぁ――だめだめッ、えっち過ぎます!」

むっつりスケベの月望ちゃんの発言など、汎用性の高いシーンも多いです。詳しくは規約を見てほしいんですが、ゆずソフトはスクリーンショットの投稿には寛大ですからね。画像が人目につきやすく、注目を集めるサイクルを作り出しているのは凄い。

月望「やっぱり一番はシャカリコですね」

月望ちゃんに影響されて、シャカリコもといジャガリコを食べている人も見かけました。

恵凪「語彙力なくて……すみません。ふぁっくですみません……」

恵凪の口癖である「ふぁっく」も使いやすい。

 

高品質であることは疑いようがない

シナリオには好き嫌いがあるかもしれません。しかし、ボイスをしっかりと聞いて 40 時間近いボリュームがあり、イラストや音楽の素材が豊富であることから、気合を入れて作られた大作・力作であることは否定できないでしょう。

ララジャムのヒロインの服装について

公式サイトで公開されていますが、ヒロインは季節ごとに服装や髪型を変えます。もちろん学生服から私服までバリエーションも豊富です。

レモネードファクトリーのメンバーがファミレスでお話

こちらのSDイラストは何度か使用されていますが、シーンに合わせて服装が変更されていて感心しましたよ。

立ち絵や一枚絵の差分は、セリフの途中にコロコロと変わります。演出にも力を入れているのが素晴らしいところ。

おかげさまで、何度もスクショの撮影を失敗しました。笑

恵凪「今日はダメ……。何をやってもダメな日……」

可愛い可愛い恵凪ちゃんが……。今日は何をやってもダメな日なのかな……。

 

「ANOTHER VIEW」が良い

ゆずソフトの過去作にもありましたが、ララジャムでもヒロイン視点のエピソードが用意されています。

ただし本作では、単純なヒロイン視点だけに留まりません。本筋のストーリーの裏側が描かれており、「あのとき、ヒロインはこんなふうに感じていたのか」といったサイドエピソードを楽しむことができますよ。

恵凪「……何か、送ってみるべきかな? せっかくこうして、連絡先を教えてもらったんだし……」

たとえば、連絡先を交換したあとに、メッセージを送るべきか送らないべきか葛藤する恵凪ちゃんが可愛かった。サイドエピソードがヒロインの魅力を高めていましたね。

 

修正・演出強化パッチは必須

» ライムライト・レモネードジャム

絶対に修正パッチを当ててください。バチクソ沢山の素材が追加されますから。

素材が追加される前にプレイした私は、なんだか損した気分だぜ。

クリアするのは早かったくせに、なぜ記事を書くのが遅いのかって?

雪鷹「何も出てこねぇー……」 雪鷹「こんな調子でいいのかなぁ……?」

↑↑ これになっていたからっすわ。

 

もちろん完璧な作品ではない

長所だけでなく短所についても触れておきましょう。ララジャムは「ゆずソフトの最高傑作」と評する人も多いですが、私のなかでは1番ではありませんでした。理由は以下のとおり。

  1. ストレスになる要素が多かったから
  2. 曲の方向性がイメージと違っていたから
  3. 個別ルート間での設定の齟齬が見られたから

創作作品における「ストレス要素」は色々あると思うんですよ。たとえば、バンドものの作品なら「ライブで演奏を失敗してしまう」という展開があっても、その後に「ライブで成功する」という展開に繋がっていれば、ストレスはカタルシスに昇華されます。この場合のストレスは、意味のある“山場”と言えるでしょう。

ララジャムの場合は、小さなストレスがチクチクと積み重なっていきましたね。代表的なのは、主人公が「ノンデリ」であるという設定。それほどデリカシーのない発言をしているわけでもないのに、やたらと「デリカシーがない」と指摘されるのが鬱陶しい。複数のキャラから何回もノンデリだと言われて、まるで私が責められているような感覚に陥り気分が悪かったです。

ストレスを抱えている人

曲に関しては、クオリティを否定する訳ではありません。

ただ、私がイメージしていたバンド曲は、疾走感と激しさを備えたパンク系なんですよ。ララジャムの曲は、聞き心地のいいキャッチーなメロディが印象的でポップ寄りだったかなぁと。ストーリー展開に即した曲作りには感心しましたし、好きな楽曲も多いんだけどな。

個別ルート間での設定の齟齬に関しては、複数ライターならではの欠点でしょうか。

エッチシーンについて

卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクなし。

 

永い――…戦いだった………!!!!

ドリーを斬りつけるブロギー

祝*アナル解禁!

けつあな確定

見たいですか?

ダメでぇ~~~す!

莉々子のアナル(見せられないよ!)

いやはや、本当に長い戦いでしたわ。何年も何年も「YARユズソフト・アナルモザイク・レジスタンス」のリーダーとして活動してきた私ですが、ついにアナルモザイクが外されました。

やはり声を上げることは必要なんですよ。行動あるのみなんですよ。

エロゲ三原則

(クリックで拡大)

天使騒々の記事

(クリックで拡大)

さまざまな記事で「#アナルを隠すなゆずソフト」と記載して、まるでサブリミナル効果を狙うように、着々と準備を進めてきた甲斐があるってもんですわ。

それでは、キャラを絞ってエッチシーンを紹介しましょうか。

莉々子のオホ声

やはりエロさが際立っていたのは莉々子で、2回目のエッチシーンからして、速攻でオホ声をあげはじめて笑いました。全てのゆずキッズがスタンディングオベーションもといマスターベーションしたことでしょう。

莉々子が射精擬音を口にする

近年のゆずソフトは、ある特定のライターさんに限りますが、主人公が射精するときに「射精の擬音」を声に出して言ってくれるんですよね。これがバツグンにエロい。ただ、ヒロインによっては卑語が少なくて、実用性がイマイチなキャラクターもおりました。

やっぱセックスとベースじゃあ全然違うな……。

上の画像のテキストは、本作屈指の名言でしょう。

杏珠「イクぅ……っ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ、イク、イクイクイク……っ!」

絶妙なエロさを醸し出していたのは杏珠です。イクときに「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と謝罪をする。言うなればこの「謝罪ックス」が最高にエロいのです。なぜエロいのか。イクことに罪悪感を覚えているそのデリケートな乙女心に、イクことしか頭にないピュアな漢心が反応するのですよ。何を言っているのか分からなくなってきたのでそろそろ口を閉ざします。

まだまだ好きなエッチシーンはありますが紹介しません。未プレイの人の楽しみを奪うことになるでしょうから。

あ、けつあな確定の画像を貼りましたが、アナルセックスはありませんよ。1キャラだけアナルを弄るシーンならばありました。

ネタバレ感想

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ゆずソフト最新作の「淫紋」の謎にせまる

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プレイ前に記載した「淫紋の謎」は当たっていたのか乞うご期待。好きなシーン・嫌いなシーンを含めた各ルートの感想をネタバレありで記載します。

ネタバレあり(クリックで展開)

※私が攻略したヒロインの順に紹介します。
※肯定的な意見だけでなく、否定的な意見も含まれているのでご注意を。

 

二見原 莉々子

二見原 莉々子

莉々子は、主人公にだけ隙を見せてくれるのが魅力的。

自らのスカートをめくり挑発してくる莉々子

イライラしましたね。主に下半身が。

2人で並んで映画を見る雪鷹と莉々子

お互いに何も言わずとも、ポテチを差しだしたり、コーラを注いであげたり、ツーカーの仲であることが示されているシーンが好きです。

莉々子「今こうやってアンタのベースの音を聴くのも、弾いてるところを見るのも好き」

付き合ってからも、幼なじみ関係の延長であることに変わりはない。昔からずっと傍にいてくれた存在であり、ベーシストである主人公の1番のファンでもある。幼なじみヒロインとしての“良さ”が詰まっていました。

莉々子「あ、いや、何でもない。気にしないでいいよ」

もちろん関係が深まってからの変化も描かれています。自室にいるときの莉々子は、思わずニヤけてしまったり、テンションが高くなってしまうのが可愛すぎる。

部屋を掃除した莉々子「ぉはにょ……」

散らかっていた部屋を掃除しはじめたのも、いじらしくて可愛いと思いました。

莉々子「パチスロも許すし、お金も無利息無期限で貸すし、クレジットカードも渡してあげる」

売れないバンドマンといえば「ヒモ」である。

莉々子は、雪鷹の発言に照れるとお金を渡そうとするキャラクター。1人ぐらいこういう描写が欲しかったんですよ。だって、バンドマンといえば「バンギャ」と「ヒモ」ですから。お金を渡そうとする女とかエロすぎません? エロすぎますよね? エロすぎって言えやー!

正直に言うと、ストーリー展開にはそれほど起伏を感じませんでした。しかし、幼なじみヒロインという属性が活かされていて、欲しい展開が揃っていたので満足できましたよ。

 

茶園 那優花

茶園 那優花

特に不満のないルートでした。「SHAM NEKO」の曲が好きでしたね。料理を作ってくれるヒロインは最高です。従姉という関係だからか、主人公は那優花のことを「お前」と呼びます。那優花は最初こそお前呼びを嫌がっていたのに、付き合ったあとは嬉しそうに受け入れるようになる ―― その変化が好きでしたね。

 

隠 杏珠

隠 杏珠

杏珠は明るく元気な女の子。その象徴とも言えるのが挨拶の仕方です。

おはようございまぁ~す」や「お疲れ様でぇす」などなど、朝から元気よく挨拶してもらえたら、こちらまでいい気分になるというか、その日1日を前向きな気持ちで過ごせそう。

元気な挨拶といえば、アニメ『五等分の花嫁』の「おっはようございまーす!」を思い出しましたね。

杏珠「お疲れ様でぇす」

杏珠は可愛かったのですが、ルート自体はそこまで楽しめませんでした。最後のライブで、主人公が機材トラブルのことを責められる展開が不愉快でした。彼は今まで他人のミスをフォローしてきたのに、あの仕打ちはないでしょう。さらにアフターストーリーでは、道具を使ったエッチシーンという嫌いな展開がぶち込まれていてテンションが下がりましたね。

ただ、杏珠の成長がしっかりと描かれているところは良かったです。杏珠はエクステを付けているかどうかで印象が変わるのも魅力的なところ。

雪鷹「俺は、隠さんにギターを弾いて欲しい。レモネードファクトリーのギタリストとして、俺の作った曲を弾いて欲しい」

主人公が作曲担当のためか、「君のために曲を作った」&「俺の作った曲を弾いて欲しい」という最強のカードを持っているのがズルいっすわ。笑

電車で雪鷹に寄りかかって寝ている杏珠

女の子に寄りかかられて、頬を緩めることなく、ここまでキリッとした表情ができる主人公はナニモンだよ!?

 

礫川 美玖

礫川 美玖

「沖浪さん」

「沖浪さん……っ!」

「凄いじゃないですか……っ!」

美玖「「凄いじゃないですか……っ!」」

これが好き。マジで好き。音楽的な表現をするならば、滑らかにクレッシェンドがかかっているかのように、声の大きさとトーンとテンションが上がっていく、この一連のセリフが大好きです。

(月望ルート以外)どのルートでも主人公にたいして極大感情を向けてくれて最高でした。

美玖の人気が高いのは、くすはらゆいさんの美しいボイスによるところも大きいでしょう。しかし何よりも、主人公に拗らせた感情を向けてくれている点が魅力ですよね。よく考えてみてください。自分を慕ってくれている女の子と、親しくもない女の子、ルックスも性格も同レベルなら、前者を好意的に見てしまうのが人情というものです。

月望「わたしはどんなにマイナーな趣味でも理解すべきかと思います」

残念なことに、美玖ルートもそこまで楽しめませんでした。全ては上の画像の一言によって……。主人公に出待ちのファンがいるという話題になったときの発言です。冗談を言っているんだと思いますが、はっきり言って不愉快きわまりない。あまりにもムカついて1日中イライラしていましたね。仲の良い男友達から弄られるのはいいんですが、大して仲良くもない異性から言われたらブチギレますよ私も。

美玖「沖浪さん、今夜、私達が勝ったら、私、告白しますからっ」

美玖「なんで、先に言っちゃうんですか?!」

私にとっての特大NG展開である、告白キャンセルからの逆告白をかまされたシーンでも腹が立ちましたね。どうせならヒロインが告白をする可愛らしいシーンを見たいじゃないですか。勝ちを確信してから告白に踏み切るのは非常にダサい。

――ベースの雪鷹って子、割とイケメンじゃない?

ただ、アフターストーリーの「――ベースの雪鷹って子、割とイケメンじゃない?」というテキストは“理解っている”と思いましたね。主人公は実力のあるベーシストだし、ルックスだって良いと思うのに、ファンからの反応がないのは寂しいと思っていました。が、唯一この場面ではファンからの好意的な反応を見ることができて嬉しかったです。

 

陽見 恵凪

陽見 恵凪

さて、まずは発売前から気になっていた淫紋の謎について。

恵凪「色々考えてみたんですが、バンド→ロック→タトゥー、かなっと」

しょ、しょーもな……。

あまりにも短絡的な理由だったので、とんでもねー勢いで椅子から転げ落ちましたよ。あまりにも勢い良く落ちたため、三回転半ひねりで着地しました。体感がブレることなく着地することができて良かったです。はい拍手。

恵凪「沖浪君って、意外と気を遣ってくれますよね」

恵凪ルートに入る前からして、服の袖をちょんと摘むという特大モエモエ☆エピソードをかましてくれて、初っ端から発狂したくなるぐらいにテンションがブチ上がりました。むしろ発狂して暴れ回っていました。気付いたらキーボードとマウスが真っ二つに割れていましたね。

恵凪「あっいえっ、私の料理がお礼になるなんて言うのはおこがましいですよね。すみません……」

恵凪の「困り眉」が世界で1番可愛い。

恵凪「オナジノ、クダサイ……」

スバタならぬシュタバでの注文のくだりも大好きです。恵凪のルートは、一切ストレスが掛かることなく、ひたすらニヤニヤできる最高のルートでしたね。

イヤホンを片耳ずつに付けて演奏動画を見る雪鷹と恵凪

距離感の縮まり方も非常に丁寧に描かれていました。

恵凪「責任……取って下さい」

最初は「イヤホンの距離」だったんですが、想いが通じ合って「ネクタイの距離」になります。

恵凪のフェラチオ尻アングル

最終的には「チンコの距離」へ。すみません。冗談です。調子に乗りました。許してください。お尻の見えるフェラアングルが最高すぎたので、思わずこの画像を掲載してしまいました。

恵凪「暴走なんてしないもん……っ!」

「〇〇もん」っていう口調も最高に愛おしい。私は敬語ヒロインが好きなのですが、敬語が崩れる瞬間もたまらなく好き。恵凪が可愛すぎて、頬が緩みっぱなしの最高のルートでしたよ。

 

嶌越 月望

嶌越 月望

シナリオは面白いのですが、キャラ崩壊は酷かったです。賛否が分かれがちですが、好きな人は大絶賛しているルートでしょう。ただ、どちらの意見の人も一致しているのは、このルートだけキャラの性格が変わっているということ。

私としては好きなルートですが、1つだけ受け入れられない展開がありました。

恵凪「ぬーん……」

先ほどまで俺様(雪鷹)にデカい感情を向けていたはずの恵凪が、このルートでは月望にたいしてデカい感情を向けている。もはやこれは寝取られの一種だろ。プレイ順を間違えましたね。プレイ前は恵凪か月望が気になっていたので、どちらかを最後に回そうと思っていたんですよ。月望は、共通ルートでの活躍が少なかったので、個別ルートで化けるんじゃないかと予想して最後にプレイすることにしました。そしたらこのような事態に。「ぬーん……」という言葉が嫌いになりましたぬーん。マジでぬーん。

陽見恵凪のぬ〜〜〜ん ⊂( ^ω^)⊃

月望「沖浪君、ゆずソフトってご存じですか?」

さて、それでは月望ルートの好きなところを語っていきましょうか。それはやっぱり2人きりで合宿をするシーンですね。

雪鷹と月望が2人で作曲を

ピアノとベースの音が紡ぎ合い、1つの曲を形作っていく様はまるでセックス。

こういうのが大好きなんですよ。100 の言葉を交わすより、1回のセッションのほうが分かり合えることがある。言語的なコミュニケーション、肉体的なコミュニケーションを超えた何かが、音楽を通したコミュニケーションにはある。

月望「これからも、あなたが作曲しようとするとき」 月望「わたしが隣にいれば、それで事足りることです」

気持ちが極限まで昂った月望は、思わず告白じみたセリフを口にしてしまう。

ごく自然なことのように唇が触れあう。

何を言うでもなく、互いに顔を寄せてキスを交わす。その展開があまりにも自然で美しい。想いが結ばれるまでの一連の流れが、これほどまでに洗練されて描かれているエロゲは、なかなかお目にかかれないでしょう。

雪鷹と月望が「LIEN」のグループ部屋で会話

付き合ってからのラブラブ感も最高で、メッセンジャーアプリの「LIEN」を通したやりとりが最高にエモい。月望ちゃんが雪鷹くんのことを「ユキ君」って呼ぶのが可愛らしくて大好きです。

エッチシーンも好みにドンピシャでした。メイド服を着てお尻を向けて「ご主人様呼び」とかエロすぎませんか? 月望ちゃんはめちゃくちゃノリノリでサービスが良いんですよね。雪鷹くんがエロ親父と化していましたが、エロゲ主人公なら、このぐらい性にたいして積極的であってほしいよな。笑

それでは最後に、月望の立ち絵で好きなやつを3つ紹介します。

第3位

月望の驚き顔&焦り顔

普段は余裕のある表情をしてますが、それが崩れたときのギャップにグッときます。

第2位

目がキラッキラに輝く月望

目がキラッキラ。宝石のように輝いている。ただただ純真な好奇心に目を輝かせるスカイブルーの瞳が素敵ですね。

第1位

何とも言えない表情をする月望

作中でも数回しか出てこない超絶レアな表情。この目を見ていると、何とも言えない奇妙な感覚に陥ります。淀んでいるのか煌めいているのか分からない、不安定に揺らいでいる瞳がベリーキュート。

 

まとめ

ココがイマイチ

  • トントン拍子に上り詰めていくので、リアリティを感じない人がいるかも
  • 共通はストーリーを重視、個別はキャラ萌えを重視と、方向性が変わる
  • 個別ルート間での設定のブレが気になる
  • ノンデリなテキスト

 

 

ココがおすすめ

  • 立ち絵、背景、CG、SE、音楽などの素材が豊富
  • とあるヒロインと結ばれるシーンが素晴らしかった
  • 共通ルートのストーリー展開が面白い
  • たくさんのバンド曲が用意されている
  • エッチシーンにも力を入れている
  • 全てのヒロインが魅力的
  • 演出にこだわりがある
  • 便利なシステム面
  • アナル解禁

 

 

クソ長い記事になってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございます。

不満点はあるものの、クオリティの高さは折り紙付き。一定以上の満足感を得られました。バンドを題材にしたエロゲが好きな人はぜひプレイしましょう。

パッケージ版

ダウンロード版

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