
皆様ごきげんよう。古城です。
他者のエロゲレビューを見ていると、似たような意見ばかりが並んでいることがあります。 世間的に支持される評価と、私の評価とのあいだにあるズレについて、この記事で整理してみました。 本記事を読むことで、当サイトのエロゲレビューをより楽しめるようになるはず。
世間とズレた7つの視点
1.竜頭蛇尾でも構わない
エロゲは買い切り型のコンテンツであり、きちんと完結するストーリーを楽しめる点が大きな魅力です。連載作品と違い、「途中で打ち切られる」ことがないからこそ、「序盤や中盤は退屈でも、後半で伏線が回収されて面白くなるストーリー」が成立するのも特徴と言えるでしょう。

史上最速 ―― 3ページで打ち切られた漫画
終盤の盛り上がりや、プレイ後の余韻の良さを評価するエロゲーマーは多いです。
私は逆で、道中が楽しめるかどうかで判断しています。
もちろん、読後感が良いに越したことはありませんし、終盤が盛り上がるに越したことはありません。しかし私は、竜頭蛇尾であろうが、モヤっとする終わり方であろうが、最後に蛇足のエピソードが用意されていようが、そこに至るまでの過程が楽しいかどうかを重視します。
エロゲで言えば、衣笠彰梧さんがシナリオを担当した『暁の護衛』は、「広げた風呂敷を畳めていない」「伏線を回収しきれていない」「竜頭蛇尾」といった評価を受けることもあります。ですが、あれほどワクワクさせてくれる作品はあまり見かけません。掛け合いの面白さは特筆すべきものがあります。私は大好きな作品です。シリーズを通して4~5回プレイしているほどには。笑
もちろん例外となるパターンもありますよ。

“巫女の少女”と“クマ”の田舎での交流を描いた『くまみこ』という、ほのぼのとした作品をご存じでしょうか。最終話ではアニメオリジナルの展開が描かれました。
癒し系アニメのはずが、最終話でまさかのバッドエンド。

それはもう、見事なまでに炎上しましたね。今までの流れを台無しにする展開は、さすがに私も嫌いです。
2.ご都合主義は悪ではない
エロゲの感想を見ていると「ご都合主義が~」というコメントを見かけることもしばしば。あまりにも説得力のない描写が続いたことを批判するのであれば理解できます。ですが、自分の好みに合わない展開や作品に対して、安易に「ご都合主義」という言葉で片付けてしまう風潮には、違和感を覚えます。
むしろ私は、都合のいい作品を求めている。
ハーレム作品が好きです。現実的に考えれば、都合の良さの上に成り立っているジャンルと言えるでしょう。それで良いじゃありませんか。創作の世界にまで、思い通りにならない不条理を持ち込む必要はありませんから。
私の過去記事を検索したところ、あまりにも「妖怪:ご都合主義ガー」が嫌いすぎて、それをディスるレビューを度々書いていましたね。

最近の感想記事でも、異世界転生モノのエロゲで、ご都合主義展開のなんたるかを語った記憶があります。

チンコ1本で無双するストーリーですよ。これは半端ないご都合主義展開。
-

エロゲ感想__俺だけ使える転生スキル【マジカルソード】でどんな巨乳もアクメ堕ち! ~俺の股間の聖剣は異世界美女たちをびしょ濡れ昇天へと導いていく~
続きを見る
3.完成度より刺さるかどうか
【DeepOne -ディープワン-】という作品は、素材こそ豪華なものの、シナリオには粗があると指摘している人もいましたね。
しかし私は、比奈森沙耶ちゃんがドストライクでした。

美しすぎません?
長い黒髪が印象的で、非常に美しい。現実でここまで髪を伸ばしている人は珍しいですよね。私が古くから大好きな“クソデカリボン”も身に付けています。色鮮やかな和服、静謐な佇まい、綺麗な言葉遣い、高い家事能力と、あらゆる面で隙がありません。幼い見た目ながら戦闘力が高く、日本刀を手に戦う姿には大きなギャップを感じます。
作品自体も熱量の高さが感じられますし、ジーンと来るストーリー展開もあり、好きな作品でした。完成度の高さより、刺さる要素&展開があるかどうかを重視しているのです。
-

【Deep One -ディープワン-】の感想
続きを見る
4.行動&発言に合理性がなくてもいい
以下、過去に書いた文章をコンパクトにまとめたものです。
論理的に書かれた作品では、物語を解釈する手がかりはすべて作中にあり、登場人物の行動や発言には多くの人が理解できる合理的な理由があると考えられます。
しかし一方で、そうした行動や発言に深い意味や理由はないとする作家もいます。草木や花のように、ただそこにある「自然物」として捉えているのでしょう。
私自身も、人の行動はときに理解できず、衝動的で、一貫しないものではないかと考えています。しかし、多くのエロゲーマーは、意味深な発言がその後の展開に活かされなかったとき、「伏線が回収されていない」と捉えることが多いですよね。
私は、すべての描写に意味を持たせる必要はないと考えています。

4月ってことは、あと1年でまた4月がくる、ということです
何事も1回やってみてください。次にやる時は2回目になりますから


初対面の時に思ったんだ。まるで初めて会ったみたいだって
夜景を見るなら、断然、夜をオススメしますよ

5.ルート分岐による人格の揺れを許容する
単独ライターの作品は一貫性があり、好む人も多いでしょう。ですが、私は複数ライターの作品も好きです。
いろんな人の感想を漁っていると、ガッカリするときがあるのですよ。それは、大多数のユーザーの感想が似通っているとき。複数ライターの作品で、好きなルートや展開がバラけているほうが、感想を読む楽しさがあります。
たとえば【遥かに仰ぎ、麗しの】は、丸谷秀人さんと健速さんの2人がシナリオライターです。どちらのライターを好むのか意見が分かれていますね。
複数ライター作品で問題になりがちなのは、ルートごとに主人公の人格が変わってしまう点でしょうか。ただ、これについては私はある程度許容できます。
私の場合 ―― だけでなく、多くの人に当てはまることだと思いますが、相手によって態度や接し方は変わりますし、そのときのコンディションや気分によって、発言や行動が変わることもあります。つまり、「一貫性」というものに対して、私は懐疑的なのです。
昨年発売の作品で、他人の感想を読んでいて面白いと感じたのは、【ライムライト・レモネードジャム】です。私が否定的に捉えたルートを絶賛し、逆に私が評価したルートを否定する意見を見かけました。自分とは真逆の価値観に触れられたのが印象的で、感想を読む楽しさを改めて感じましたね。
-

【ライムライト・レモネードジャム】の感想
続きを見る
6.作品の特徴によってプレイスタイルを変える
あらゆる作品を一気にプレイし、すぐにクリア報告を上げる人もいますよね。私も、続きが気になる作品であれば、そのような遊び方をすることがあります。たとえば【ChuSingura46+1】は、ボリュームのある作品にもかかわらず、一気にクリアした記憶があります。
ただ、基本的にはゆったりとプレイするほうが好き。日数をかけたほうが思い入れが深くなり、愛着も湧いて、より楽しめる感覚があるのですよ。
【海と雪のシアンブルー】は、個別ルートごとの大まかな流れやHシーンのタイミングが同じです。大きな事件が起こるわけではなく、平坦なストーリー展開の作品です。そのため、一気にプレイする人にはただただ退屈であり、私のようにゆったりプレイした人のほうが楽しめたんじゃないかと思うのです。学園の卒業シーズン特有の寂しげな雰囲気が漂っていて、ずっと浸っていたくなる雰囲気でしたから。
7.理解するために、倫理や価値観を一度手放す
【流星ワールドアクター】では、刑事である主人公が、犯罪組織の人間を秘密裏に暗殺しています。最終作の発売前には、次のような意見を見かけることがありました。
たしかに、私たちの住む日本では、どのような理由があれ殺人を犯したら罪をつぐなうべきです。道徳的にも、悪いことをした人には天罰が下ってほしいと思うものでしょう。
しかし、本作の舞台はあくまで架空の世界ですよ。現実の日本と比べても、殺人事件の発生件数が非常に多い世界として描かれています。

https://www.savag.net/nagakura-shinkai/
一旦、現実の話題に置き換えて考えてみましょう。正義の名のもとに多くの人を斬った、新選組の剣士=永倉新八の存在はどう捉えるべきでしょうか。彼は結果として長く生き延びました。 国や時代、価値観、そして作品ごとの世界観が異なれば、善悪の基準が変わるのは自然なことです。話を戻しますが、私は、流星ワールドアクターの主人公が必ずしも報いを受ける必要はない、と考えていました。
最終的に主人公がどのような結末を迎えたのかは、ぜひご自身でプレイして確かめてみてください。感想記事も書いているので、プレイ済みの方はあわせてご覧いただければと。
-

【流星ワールドアクター Gaslight Bullet】の感想
続きを見る
まとめ
上記の7つが、他人のレビューを読んでいて差異を感じやすい項目です。もちろん私と真逆の意見も理解はできるんですけどね。
あなたは、他人と違う評価基準をしているなと感じることはありますか?






