どうやら【ファイナルファンタジーVIII】のリマスター版が発売されているらしいです。
FF8といえば、FF7の成功をうけ予算が潤沢になり「ハリウッドとの連携」や「スタッフ200人体制」をされました。
当時としては最高峰の美しいムービーに、シリーズ初の生オーケストラ起用などが特徴的です。
主人公のスコールと、もう一人の主人公のラグナのお話が、ザッピングですすんでいきます。
システム面でも、ジャンクションシステムという独自のシステムを採用していたり、ギル(お金)は給料として一定時間ごとに支払われたりと、独特なものでした。
FF史上もっとも売れた作品です。
……とまぁそんなことはどうでもよくて、今回はヒロインのリノアについて書きます。
リノア・ハーティリー
©スクウェア・エニックス(出典:http://serifu17.blog.fc2.com/blog-entry-11.html)
この子は明るく勝ち気で人懐っこい性格なのですが、年相応の稚拙さを持ち合わせています。
元カレてきな存在(サイファー)を散々振り回した揚げ句、あっさり他の男(主人公)に寝返り、サイファーを精神崩壊させたことにより【スクウェア三大悪女】の一人として名前があがっています。(アニオタWikiの情報)
……ただ私はそんな悪い印象はのこっていないんですよね。(20年も前の作品だからかもしれませんが)
彼女の独特な言語センスは今でも印象にのこっています。
まずはダンスパーティーのときに、リノアが主人公のスコールを逆ナンしたシーン。
「君が一番カッコいいね」
「ね、踊ってくれない?」
「もしかして
好きな子としか踊らないってやつ?」
「ふ~ん……」
「私のことが……」
「好きにな~る、好きにな~る」
「ダメ?」
指をくるっくる回しながら、「私のことが……好きにな~る、好きにな~る」と言い始めて、このヒロインはどこかおかしい……とビビッときた人も多いでしょう。
もしくは「もぅマヂ無理。。。」となってしまった人もいるかもしれません。
その後に、強引にスコールの手をとって、ダンスホールへと連れだすリノア。
たどたどしい動きのスコールと、それをリードするように踊るリノアの対比が素晴らしいムービーがながれます。
このシーンだけではなく、さまざまなシーンで言葉のはしばしから、独特の雰囲気を感じます。
たとえば挨拶のときの
おハロー
ハグをもとめるときの
ハグハグ
照れたときの
て、てれるぜ
ネタにされている言葉の数々ですが、私はぶっちゃけ結構好きだったかも知れません。笑
彼女の明るさと、ときたま見せてくれる言語センスが、よくマッチしていたと思います。
というか他人を拒絶して、殻にこもっていたスコールには、リノアみたいなグイグイ引っ張ってくれる女の子が必要だったと思います。
(……FF10のシーモアだったりFF7のザックスだったり、過去の男や恋のライバル的な存在をだすのは、野村の性癖なのか?)
ここから、少しエロゲの話も交えていこうと思います。
けっきょくキャラクターの稚拙さだったり悪女だったりがウケづらい理由には、前々回の記事でも少し触れていますが、オタクはどちらかというと理想的なヒロインを求めている人が多いのではないでしょうか……ということです。
恋愛ゲームなのに、恋愛が主軸にない
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ストーリー展開上の意味もなく「彼氏持ちの非処女」な幼なじみだった「下級生2」の「柴門たまき」が大いに叩かれたのは、ご存じの方もおおいでしょう。
個人的には、ユーザーの顔色をうかがいすぎると、想定の範囲のものしかできなくなると思っているので、やっぱりマイナスな一面もある(マイナスの方が大きいのはヤバいけど)ヒロインというのもいいんじゃないかな、と思います。
賛否が分かれるということは、それだけ人の心を動かした……ということでもありますから。
あ、いや、問題アリヒロインばかりは嫌ですよ。
あくまでお利口ちゃんが多すぎるのはどうなのか、程度の話ですからね。
FF8のリマスターがなされた昨今。
今だからこそ、待たれる。
リノアのようなヒロインが!
カムバックリノア!
カムバックリノア!