幽霊と恋したい!
公式ジャンル | 幽霊と合体して暴力幼なじみをぎゃふんといわせるアドベンチャー |
メーカー | flap |
発売日 | 2010年12月10日 |
通常価格 | 3,200円(税抜) |
パッケージ購入 | 駿河屋・Getchu |
ダウンロード価格 | 1,800円(税抜) |
ダウンロード購入 | DMM・DLsite・Gyutto・DiGiket |
幽霊挟んで三角関係!?
◀【ゲーム属性グラフ】
シナリオ | 神堂劾 |
原画 | 綾瀬はづき |
音楽 | 闇詠乃功良、曽谷コウヘイ |
おすすめ度:★★★☆☆+
知名度:D
ストーリー:7
テキスト:8
キャラクター:7
演出:8
システム:7
ゲーム性:6
CG:7
Hシーン:7
BGM:7
主題歌:―
ポイント:和姦、幽霊、三角関係、ハーレム、ミドルプライス
満足度:78
作品の紹介
【あらすじ】
ある日、幸一は自宅が火事で焼けてしまい、引っ越しを余儀なくされる。
しかし、新しい住処となったアパートは、町内でも有名な曰く付きの物件だった。
疑う余地のないこの展開、幸一の前に現れた虚空に浮かぶ ぼぅっとした存在。
その幽霊・ナナがお決まりの台詞 「うらめしや……」 を口にしたとたん、幸一はある行動に出た!
「おい、そこのお前。いいから、ちょっとそこ座れ」
幽霊を正座させると、軽く小一時間問い詰め論破してしまう。
そしてナナは泣きじゃくりながら 「幽霊として一人前にしてください!!」 と逆に懇願。
こうして人なき人の居候を召し抱える幸一だった。意図せず幽霊と生活を共にすることになった幸一だが、それはそれで悪くないな、と思い始める。
その一方で、悪い! 悪すぎる! と思う一人の幼なじみ。
「幸一のくせに生意気よっ!」
とばかりに方針転換、幸一に (これまでとは逆の) 猛烈アタック仕掛けてきた!はてさて、この奇妙な三角関係、いったいどうなりますやら??
クセの強いテキスト、クセの強いSE、クセの強いBGM……
まちがいなく人を選ぶ作品。
個人的には隠れた良作……だと思っています。
どんな人向け?
・幽霊と恋したい人
・重くない三角関係が見たい人
・マイナーな良作を発掘したい人
・コスパの良い作品を探している人
・直感的に合いそうだなと思った人
正直、人を選ぶ作品ですし体験版もないので勧めづらい作品なのです。
しかしダウンロード版はロープライスの値段帯ですし、直感的に合いそうだな……と思った人にプレイしていただきたいです。
ストーリーについて
幽霊と幼なじみの三角関係を扱った作品です。
便宜的に抜きゲーに分類しましたが、シナリオもキャラ萌えもエッチシーンも全体的に頑張っていた作品でしたので、あまり「抜き」だけにコダワリすぎたら期待はずれかもしれません。
この作品は何が特徴的かと言いますと、やっぱりクセが強い「テキスト」「SE」「BGM」だと思うんですよ。
けっして万人受けはしない……しかし三人プレイすれば一人くらいは気に入りそうな作品。
そんな作品なのです。
偏屈で理屈っぽい主人公――
暴力的で直情的な幼なじみ――
大らかでどこか抜けている幽霊――
そんな三人が、ときには争いそして認め合い成長していく物語です。
・攻略
プレイ時間は、私は8時間ちょっとでした。
攻略は非常にかんたんで、葵かナナかを選ぶ選択肢がでてきて、多く選んだ方の個別ルートに入ります。
選択肢紹介
葵についあっちゃいられない
ナナとの特訓はあとでもできるか……
幽霊修行だな。わかってるって
……すまん、先に帰っててくれ
ナナの「霊格」だかを上げるべきか……
まず、葵を説得すべきだ
上の選択肢がナナで、下の選択肢が葵です。
・推奨攻略順
個人的には
葵 → ナナ
の順番が良いと思います。
理由は、葵ルートでは葵の暴走がひどくて個人的には好きではなかったのですが、ナナルートではナナも葵も輝いていて非常に後味良く終われたからです。
テキストについて
1~3行で書かれています。
目立った誤字脱字はなかったです。
テキストにクセがあると前述しましたが、「ところどころ寒いしスベっているけど、たまに面白くて笑える」といった感じです。
ほかにも、
口語が古臭くてどこかオカシイ。
ゲームを開始していきなりのメタ発言。
パロディが時好に投じていない(アニメの初代ポケ◯ンのOPとか)
テンポも最初の方は、そんなに良いとはいえない。などなど……
だけども嫌いになれない……むしろ好きかもしれない。
そんな不思議な感覚のテキストでした。
ナナルートの終盤で、主人公がある瞬間に(3秒の間に)ひたすら思考がまわっているシーンがあるのですが
ここから始まる自問自答のシーンのテンポ感が物凄くよかったのが印象的でした。
まあこのテキストだけ見ても意味不明だと思いますけどね……
あとはナナの幽霊だからこその発言の数々にも、素晴らしいものがありました。
キャラクターについて
CV:朝香みぃあ
幽霊。
大らかでどこか抜けている性格。
とっても優しくて可愛らしい女の子でした。
彼女はこの作品での癒し要素でした。
CV:Ageha
幼なじみ。
私が苦手な暴力的なヒロインでした。
葵ルートでは最後にデレて可愛らしくなるのですが、それでも受け入れられませんでした。
葵ルートプレイ中はFFⅣのカインが頭に浮かんでいたんです。
たとえるなら散々問題を起こした後に「だいじょうぶだ‥‥おれは しょうきに もどった!」と言われて許せるかどうか……そんな感じでしょうね。
むしろその後にプレイしたナナルートでの方が印象がよくなりました。笑
プレイし終わった今となっては良い印象が残っています。
主人公。
演出について
どこかチープなSEが最高でした。
ピコッという軽い音ともに画面が斜めに傾く演出が、絶妙な面白さを醸し出しているのです。
それに幽霊のナナがフヨフヨと浮いていることを表現するSEも最高にイカしています!
システムについて
最低限欲しいものは揃っていました。
とくに不満はありませんでした。
タイトル画面の右下の「エッチスキップ」にチェックを入れるとエッチシーンを飛ばして読み進めることができます。
簡単鑑賞モードにチェックを入れると、クリアしなくてもExtraモードが開放されます。
ゲーム性はあるか
選択肢がいくつかあるアドベンチャーゲームです。
CG
総じてヒロインたちが可愛らしく描かれていたと思います。
Hシーン
フェチ:どっちも
幽霊装束(死装束じゃ言葉が悪いのでこう表現します)、制服、今や懐かしきブルマなど「着衣エッチ」が大半なイメージです。
でもどうせ幽霊装束を着せるなら、頭につける三角形のやつ(三角頭巾)も欲しかったですよね。
そして、最初の方の数シーンでは、「セックス中にもう片方のヒロインに見られてしまう」という希少なシチュエーションがあります。
1シーンだけですが、3Pもあります。
このあとのシーンのナナのお尻がマジでエロエロでした。
ちなみに言うと、全体的に見るとおっぱいのアングルの方が多いです。
ほかのエッチシーンの特徴としては、ヒロインのナナが幽霊であることを活かした「空中でのセックス」もあったりします。笑
あとはナナは体の一部を変化させることが出来るので、「巨乳化させてからのパイズリシーン」や「ふたなり化」などもあります。
この設定をもう少し詰めれば、もっともっと特殊なエッチシーンを作ることができると思うんですけどね。
もしこの文章を読んでいる業界人がいましたら、幽霊という特殊なヒロインとの特殊なエッチが味わえる作品をつくっていただきたい。笑
卑語あり。ピー音なし。
少しだけ無修正卑語があります。
シーン数は全部で14シーンです。
ナナ_7
葵_6
3P_1
1シーンで複数回するシーンも多いです。
BGM
作り込まれたBGMではないのに、頭に残りやすくてけっこう印象的でした。
好きか嫌いかで言えば好きです!
エンディングもよりいっそうチープな感じなのですが、それがこの作品の “味” と言えると思います。
主題歌
―
その他の要素
・タイトル画面の「Extra」から「CG Mode」「Scene Mode」が選べます。
まとめ
色んな部分を頑張って作ろうという気概を感じた作品なんですけどね。
もうこの作品を作った「flap」というメーカーは解散してしまいました。
残念な限りです。
クセが強い作品なのですが、ダウンロード購入すれば安く手に入りますので、気になった人はプレイしてみていただければ幸いです。
最後の方なんかは、意外にもジーンとくるかもしれませんよ?
パッケージ版
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