【コンチェルトノート】の感想

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【コンチェルトノート】の感想

2019年11月12日 古城

4798文字

 

 

コンチェルトノート
公式ジャンル成長と絆を描く学園純愛ADV
メーカーあっぷりけ
発売日2008年10月23日
通常価格8,800円(税抜)
ダウンロード価格7,124円税込
伝奇/学園/幼なじみ/フルプライス

ようこそ月光館へ――

あらすじ/主要スタッフ(クリックで展開)

【あらすじ】

「――進退窮まった」

倉上進矢は追い詰められていた。
事故により長期の入院生活が開けた後、彼の立場は一変していた。

諦めて働こうとした所に、初めて訪れた幸運。
懐かしい幼馴染からの連絡と再会。
彼女がもたらしたのは、新しい学園と月光館という古ぼけた洋館だった。

懐かしい街で、進矢は少女達と出会う。

絶対無敵の幼馴染「神凪莉都」
事故の原因のクラスメート「今里和奏」
負けず劣らず不幸な下級生「東条白雪」
莉都と犬猿の仲の生徒会長「名凪星華」
月光館を預かるメイドさん「夕月小夜璃」

新天地での新しい生活。
暖かい人たちと、新しい家。
ここでイチから頑張ろう。

そう決意した彼に、ある夜、一人の少女が告げる。

――おぬし、今のままだと10日ほどで死ぬぞ。

幸御魂《タマ》という少女との出会い。
彼女の力で幸運を与えられピンチを助けられるが、
ますます窮地に立たされる事になる。

幸運を前借りした負債は3つ。

一つ、進矢たち本人の運がなくなる
一つ、他人の不運を肩代わりする
一つ、返済しきれない場合「不幸」となって訪れる

この日から、進矢達には様々な事件、事故が降りかかる。
学園で起こった窃盗や誘拐事件。
女子寮の不審者。ストーカー、盗難事件。
街にも学園にも、不幸の種は眠っている。

人々の抱える不幸を解決し、少しずつ幸運を集めて窮地を救え!

明るい未来を掴むため、仲間達と東奔西走する事になる。

【主要スタッフ】

ディレクター憲yuki
シナリオ桐月
原画オダワラハコネ
音楽鷹石しのぶ
ゲーム属性

評価

ストーリー
テキスト:6
キャラクター
演出
システム:7
ゲーム性:5
CG:7
Hシーン:5
BGM
主題歌


おすすめ度:★★★★★


満足度 79 点


 

 

 

作品の紹介

 

 

今回紹介するのは、絆と成長をえがいた学園ものの作品「コンチェルトノート」。

……はじめにショッキングな事実を発表します!

私はこういう「」だとか「成長」だとかのお話は好きではないんですよね。そういったお話に感情を動かされることなんて、まず無いですからね。

 

 

……まぁ正確にいえば好きでも嫌いでもないといったところでしょうか。でもまったく感情が動かないかというとそれは嘘かもしれません。人並みには感じ入るところがあります。

過去にはそういった題材の作品を探していたことも有ったかもしれないし無かったかもしれない。実を言うと少しは涙を流したことだってあったような気がします。

 

 

うん。好きか嫌いかでいったら6:4くらいで好きの気持ちが強いです。いや、7:3かな。それ以上かもしれない。

待てよ、よくよく考えてみたらそれなりに「好き」の部類に入るのかな。うん。そうに違いない。好きですね。はい。好きです。

古城さん、絆と成長の物語、だぁいすき!

 

 

ということでコンチェルトノートは、私の好きな題材を扱っている作品です。

人との絆を紡ぎながら幸福をもとめて奮闘するお話でして、ストレートに感動をよぶ展開が素晴らしく、主人公とヒロインとの関係性のみせかたの上手い作品だったと思います。

 

 

所持購入動機プレイ前期待値

私が所持しているのはパッケージ版です。

購入動機はもはや覚えていませんが、今回プレイしたのはクロスコンチェルトの発売に合わせて再びプレイしておこうと思ったからです。

プレイ前期待値:75

プレイ後満足度:79

 

 

 

どんな人向け?

 

 

  • ナジミスト(幼なじみ好き)
  • 伝奇要素のある作品を求めている人
  • 絆と成長の物語というテーマに心惹かれた人
  • 主人公はかっこよくあるべき!
  • ツリ目が好きな人

 

 

 

ストーリーについて

 

 

主人公の進矢は、神霊であるタマという少女に告げられます。

――おぬし、今のままだと10日ほどで死ぬぞ」と。

そんな不幸な未来を回避するためには、たくさんの人とのつながりをもって、彼ら彼女らから幸運をわけあたえてもらう必要があります。

 

 

進矢たちに降りかかるさまざまな事件や事故の解決をはかりつつ、明るい未来のために東西奔走するお話です。

 

 

各ヒロインのルートでは、事件や事故の解決をはかるうちに、ヒロインとの絆がつよくなり結ばれるという学園モノの作品さながらの展開となります。

そしてメインの莉都ルートでは、「なぜこのような不幸がふりかかってきたのか」という物語の根本にもかかわる部分が明らかになっていく伝奇作品としての側面が顕になります。

 

 

 

攻略情報

 

 

プレイ時間

私のクリアするまでのプレイ時間は、ボイスをほとんど聞いて27時間ほどでした。最初のエッチシーンまでは7時間ぐらいです。

 

 

攻略

この作品はフローチャートを見つつ攻略することになります。他作品のようにセーブ&ロードでの攻略はできません。

作中で手にいれたアイテムによりフラグが解放されるシステムでして、一度ルートをクリア(バッドエンドも可)するとアイテムが保存された状態になるので、とりあえずは適当にすすめてエンディングにはいりましょう。

その後は、フローチャートからロードして未読ルートへと進んでいくことでクリアできます。

 

 

自力攻略は簡単ですが、意図した順にクリアしたい人や、攻略が煩わしいと思う人は攻略サイトの利用をしてください。

攻略サイトはこちら

 

 

攻略順

基本的にはお好きな順番で大丈夫ですが、莉都ルートは最後推奨です。

 

 

体験版

体験版はこちら/DMM GAMES

 

 

パッチ

修正パッチ

アップデートしてからのプレイを推奨します。

同ページに【Windows8(64bit)】環境にてゲームが起動できない問題を修正するためのパッチも配布されています。

 

 

 

テキストについて

 

 

テキストに関しては好悪が分かれそう思えます。

それなりの文量の作品なのですが、飽きずに最後まで読むことができましたし、シリアスなシーンとコミカルなシーンでのメリハリがあり楽しかったです。

 

 

また、和奏ルートの野球対決のシーンでは描写がこまかく、ハラハラドキドキしながら読みすすめることができました。

莉都ルートでの崩落した防空壕のなかをひたすら彷徨いつづけるシーンなんかも、先の見えない絶望感というのがよく伝わってきたので、素晴らしかったです。

 

 

ただ、一回説明したことはもう読者が認知していることを前提としてテキストが描かれているので、いささか親切心にかけていました。じっくりと読んでいない人だとワケがわからなくなりそうなシーンがちらほら。

また、進矢くんがワイヤーを使ったアクションで戦うシーンなんかは、説明の仕方が難解で、頭に映像が浮かんでこないというか、なんとなくで読み進めることになりました。そういうシーンがいくつかあったのが勿体ないです。

 

 

 

キャラクターについて

 

 

くらかみ しんや
倉上 進矢

本作の主人公

さまざまな不運がふりかかってくるという上条さんも真っ青になるぐらいの不幸体質なのですが、それにもめげずに明るく前向きな性格をしています。

相手への好意を自覚したらすぐさま行動にうつし、ストレートに思いをぶつけることができる好漢。

どんなピンチな状況も、持ちまえの手先の器用さや、準備のよさや、過去の経験則により乗り越えてしまうカッコいい主人公です。

 

 

かんなぎ りと
神凪 莉都

CV:かわしまりの

進矢とは10年ぶりに再会した幼なじみであり相棒。学生ながらに学園の理事長をつとめています。

目つきが悪く、クールで合理的な性格であるために、近寄りがたい人間だと思われているようです。

とにかく進矢と莉都の遠慮のない関係、ツーカーの仲ともいえる以心伝心な二人をみているだけでも楽しいです。

 

 

タマ

CV:松永雪希

幸福を与えるといわれる神霊「幸御魂(さきみたま)」をなのる少女で、進矢によってタマと命名されました。

つねに進矢のことを思いやっているのが伝わってきて、彼女もまたこの作品の顔ともいえる進矢のパートナーだったと思います。

 

 

いまさと わかな
今里 和奏

CV:夏野こおり

ノリがよくて明るい性格の同級生

彼女がいると場が華やぐ感じがして好きですね。

 

 

とうじょう しらゆき
東条 白雪

CV:みる

儚げで線が細い印象のある下級生

オッス! オラ白雪!

 

 

ゆうづき さより
夕月 小夜璃

CV:風音

莉都のメイドさん。

彼女のルートにて、進矢が好きだと迫まりキスをしたシーンで、

「だ、ダメです。それは――、ぁっ」

「ん……あ、だ、ダメ、です……」

という発言を聞いたとき、「そうそう、こういうセリフこそがメイドをメイドたらしめているんだよ」……と思わずオタクスマイルを浮かべてしまいました。

 

 

ななぎ せいか
名凪 星華

CV:榊原ゆい

学生や教師からの信頼があつい学園の生徒会長

この子は自室で筋トレをしています。部屋にサンドバッグやダンベルを置いているヒロインなんてそうそういないのでビックリ。笑

 

 

お気に入りヒロイン

和奏さん

 

 

 

雑感

 

 

莉都ルート

ネタバレ(クリックで展開)

 

メインである莉都ルートなのですが、物語の本質の部分に尺を割いているいるためか、少々莉都とのエピソードとしては弱かったかもしれません。というかタマにオイシイところを持っていかれましたねwww

神凪家との確執に関しても、わけのわからないうちに終わっていて、そこはもう少し切り込んでもよかったかと。

莉都は魅力的なヒロインであるがゆえに、残念だった部分ですね。

 

ですが、「絆と成長の物語」という本作のテーマにのっとってみると、非常に良いルートでした。

最後のタマとのお別れのシーンでは笑え、進矢……笑えのヒトコトに、涙腺崩壊しながら笑ってしまったというか、進矢くんとのシンクロ率が400%に達しましたよ。


©あっぷりけ

ここの一連のシーンでの挿入歌はズルすぎませんか?

 

 

 

魅力的なサブキャラ

陽太慶一クラウスという、主人公のことを見返りもなしに助けてくれる素晴らしい仲間たちがとっても魅力的でした。

 

ツインドリルヘアーの南条さんも、見た目の印象どおりにイイ感じのツンデレっ娘っでしたね。進矢くんは「殺気立つなよ、怖いから。……ドリルで刺し殺されそうだ」という発言をしたりと、ツインドリルヘアーにたいするあたりが強かったですが。笑

 

あとはなにより深弥先生の活躍がかっこよかった。聡明で理知的で勇気があって教師然りとしていて本当に魅力的でした。ヒロインだったらよかったのになぁ……。

 

それにしてもこの作品は、人との絆がテーマにあるためか、ヒロインやサブキャラをふくめてみんなで一緒に事件や事故の解決をはかっていくのがなによりも楽しい作品だったと思います。

 

 

 

演出について

 

 

立ち絵の使い方がうまくて、とくに画面内の至るところで縦横無尽にあらわれるタマが、視覚的に賑やかしていましたね。

 

 

 

Hシーン

 

 

胸尻比率
着衣脱衣比率
中出し外出し
卑語なし。ピー音なし。アナルモザイクあり。

 

 

エッチシーン評価

尺が短いので実用性は低めです。

 

 

エッチシーン数

クリックで展開

 

シーン数は全部で11シーン

莉都_2

和奏_2

白雪_2

星華_2

小夜璃_2

??_1

 

 

 

 

BGM

 

 

41曲(ボーカル曲3)です。

非常に充実した曲数です。挿入歌の使い方がズルいというか憎かったですね。

 

 

 

主題歌

 

 

主題歌

コンチェルトノート / NANA

 

挿入歌

輝いたまま / 中山♥マミ

 

ED

あの頃のように / Riryka

 

 

 

まとめ

 

 

再プレイしてみて細かい不満はでてきたのですが、莉都ルートの盛り上がりによりすべてを許してしまうくらいにはチョロい私でございます。

ぜひともテーマキャラクターを気に入った人、あっぷりけの新作のクロスコンチェルトをプレイしようと思っている人など、幅広い人に勧めたいと思います。

 

 

体験版・デモムービー・ご購入はこちら

 

 

 

パッケージ版

 

Getchu.com

 

ダウンロード版

 

DMM GAMES

 

その他

 

 

 

 

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