【Monkeys!¡】の感想

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【Monkeys!¡】の感想

古城

10,844文字

嘘をつくのは、人間だけ。

Monkeys!¡HARUKAZE
【Monkeys!¡】のパッケージイラストゲーム属性:シナリオゲー
ジャンル ―― キミの心を解き放つ、正直者たちのリアルハートストーリー
発売日  ―― 2021年10月29日
パッケージ版価格  ―― 9,800円(税抜)
ダウンロード版価格 ―― 8,800円(税込)
スタッフ
シナリオはと
原画cake
主題歌 ―― 明日を漁れ(Vo.日南めい)
あらすじ

男子校に通うヤンキー主人公・猿吉は、
廃校寸前の母校を救うため、ジュリアという名で、お嬢様女子校に通うこととなる。

猿吉の通う男子校の隣町には、女子校『硝子ノ宮女子』がそびえたつ。
大正から続き、今でも名家の令嬢を多く受け入れている、
いわゆる「超・お嬢様女子校」である。

この「超・お嬢様女子校」と共学化することが、男子校の唯一の生き残り策だと知った猿吉は、
名家の令嬢・月島カラスの手を借り、男友だちと過ごした思い出の学校を守るため、
単身、お嬢様女子校に通い、男子のイメージアップに挑む。

ヤンキーの強みを最大限活用し、女子たちの問題を解決していく主人公に、
お嬢様たちは少しずつ恋心を抱く!
一方で、お嬢様度が増していく猿吉に、男子たちもハラハラドキドキ!?
お嬢様女子校を舞台に、男女の相互理解を目指すドタバタラブコメディ!

――公式サイトより引用

評価

評価おすすめ度
【Monkeys!¡】の評価★★★★☆
満足度
満足度79点

作品の紹介

近年、「男ガー」とか「女ガー」とか異性を貶める発言を目にすることが増えました。

10年以上前には、男女をテーマにした謎の歌がニコニコ動画で流行っていたのに何たる体たらくだ!

ということで今回は【Monkeys!¡】を紹介します。

男だろうが女だろうが、人間になる前は皆等しくサル。

モンキーズをプレイして、男女の何たるかを学びましょう。

所持証明

私が所持しているのはパッケージ版です。

どんな人向け?

  • はと氏のシナリオが好きな人
  • 体験版のノリが好みに合っていた人
  • 男女の関係をテーマにした作品を求めている人
  • 男らしい女装主人公に惹かれた人
  • 絵タッチに惹かれた人

攻略情報など

プレイ時間

私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて15時間ぐらいかかりました。最初のエッチシーンまでは5時間30分ほどです。

 

攻略

ルート分岐の選択肢は1ヵ所だけです。他の選択肢はセーブ&ロードで回収すればオーケーです。

 

パッチ

公式サイト

 

システム

バックログ画面からのシーンジャンプ機能あり。

感想

どんなお話?

猿吉「雑木林東は、ケンカ自慢が集まる男子の巣窟」

ケンカ自慢が集まる男子校「雑木林東」の番長である浮木々猿吉うききさるよし

彼は、雑木林東が廃校して、学校のみんなとバラバラになってしまうことを防ぐために、近隣の女子校との「共学化」を目指し奮闘します。

 

近隣の女子校とは、超のつくお嬢さま学校である「硝子ノ宮女子」。

硝子ノ宮女子に通う学生のなかでも、いちばんの名家である月島家の令嬢月島カラスに、共学化の話を懇願しにいきます。

しかし彼女は、重い病におかされて死に瀕していました。

カラス(暇すぎて死んだ)

病状は「暇死」。

あまりにも暇すぎる退屈すぎる人生に嫌気がさし、生きる意思の弱まりとともに、体も徐々に弱っていったのでした。

 

猿吉「ちょっと待ったーーーーーー!!」

浮木々猿吉は、月島カラスの病室にはいるとともにクソデケェ声で語りかけます。松岡修造ばりに熱く「ファイトだ」とか「がんばれ!」とエールをおくります。

カラス「やめなさいなみっともない! こっちは死んでんのよ!」

沈黙をつらぬいていたカラスは、さすがに無視しきれなくなり応答します。

死にたがっているカラスと、ポジティブにズレた受け答えを繰りかえす猿吉のやりとりがドチャクソ面白い!

最終的にカラスは死ぬことを延期し、猿吉の話に耳をかたむけるのです。

 

そして……

猿吉&ジュリア

CV:沢澤砂羽

カラスの提案により、猿吉は女装をして「ジュリア」という名前で硝子ノ宮女子に通うことになります。

学内で信頼を勝ちとってから、共学化の話を持ち出そうという魂胆です。

本作は、女装主人公モノのコメディ作品なのです。

 

 

魅力や欠点

漫画のコマ割り

本作の特徴の1つに、ときおり漫画のコマ割りのような演出をしているシーンが挙げられます。

過去には、Littlewitch作品などが漫画風の表現をしていましたし、一部の抜きゲーでコマ割りのようなカットで描かれているのを見たことがありますが、珍しい表現だと思います。

置田VS猿吉1

置田VS猿吉2

置田VS猿吉3

この演出がいちばん機能していたのは喧嘩のシーンです。動きの流れが分かりやすい。

その他、とあるヒロインとの遊園地デートのシーンでは、いろんなアトラクションを2人で楽しんでいる感覚が伝わってきて素晴らしかったです。一枚絵を無数に用意するのは難しいでしょうから、こういう演出が増えてくれると、より視覚的な楽しみが増えるんだろうなぁと思いました。

 

コストパフォーマンス

本作は、他のフルプライス作品とくらべてプレイ時間が短めなため、コストパフォーマンスが悪いかのように語っている人が多いです。

しかしこれに関しては、アイキャッチ画像をふくめた基本CGは194枚、主題歌やInstをふくめた楽曲数は49曲と、素材数が多いのです。

 

さらに、美少女ゲーム制作のコストにおいて「声優のギャラにかかる割合が多い」と言われているのですが、本作では圧倒的にセリフ量の多い「主人公ボイス」が付いていますので、おそらく制作コスト的には他作品以上だと思います。

つまり、ボリュームでしかコストパフォーマンスをはからない人と、ボイスをあまり聞かずに飛ばす人にとっては、コストパフォーマンスが悪いんだと思うのです。なんなら私は、ボリュームのなさも感じませんでした。

 

癖の強いテキスト

HARUKAZEの作品は、ライターのはと氏の個性あふれるテキストが特徴的です。はと作品をプレイしたことがない人は、テキストのノリが合うかどうか体験版をプレイしたほうが良いでしょう。

 

ストーリー展開

ストーリー展開もこれまたはと氏の特徴がよく現れています。

個別ルートは、硝子ルート&ユキルートはかねがね好評で、メバチルート&カラスルートは評価が分かれている印象。メバチルート&カラスルートは、話が予想外の方向にいきます。カラスルートでは時系列を入れ替えているのでストーリーを把握し辛いです。しかし私は、カラスルートは本作のテーマを一番表していたので好印象でした。詳しくはネタバレ感想に記すので、既プレイ者はぜひとも見てください。

 

音楽が最高

乱闘」は、メタル調の激しい曲。

烏 -pf-」は、軽快でありながらしんみりしているワルツ。

急ぎの件」は、ファンタジーちっくな不思議な曲。

懺悔」は、どこかで聞いたことがあるようなミステリー・ホラー系のBGM。

夕焼け」は、アコースティックギターを生かしたノスタルジックな曲調。

Catastrophe」は、映画の劇伴のよう。

鐘を鳴らす」は、バリッバリの和テイスト。

あの道」は、ペルソナのようなオシャンティーな楽曲。

さまざまなテイストの曲が用意されています。

 

OP主題歌の「明日を漁れ」は、ムービーのクオリティが高い。曲調は明るくポップで耳に残る。ボーカルの声質は爽やかで綺麗。歌詞は作品を意識している。非常に素晴らしい出来だと思います。

作中で「Danny Boy」が使われているのですが、流れるたびにしんみりとした気分になってしまいました。私は昔、管楽器をやっていたのですが、担当楽器のソロ曲集に収録されていたのでめちゃくちゃ聞いていました。そのせいか「Danny Boy」が流れるだけで当時を思い出し、勝手にノスタルジックな気分になってしまうのです。笑

 

 

エッチシーンについて

卑語あり。ピー音あり。アナルモザイクなし。

 

同メーカー過去作では卑語がなかった気がするのですが、本作ではエッチシーンに卑語が用意されています。ピー音がついているのは残念でしたが、まぁ卑語が付いただけでも嬉しいですよワタクシは。

エッチシーンの賛否が分かれそうな点は、「エッチな初夜を思い出す」という選択肢を選ぶと初体験のシーンが見られたりと、ライブ感のないシーンがあることです。

 

カラス「出して……私の手で女の子のおち○ちん、シコシコされて……いっぱい、出して」

私としては、カラスのエッチシーンは全体的に刺さりました。カラスがエッチな単語を囁きながら奉仕してくれるシーンなんて、めちゃくちゃエロいですやん。

カラス「えっちだわ!」

 

ぐっぴー「さてさて、そんじゃ、失礼しまーーす、スカートの上から、すりすり、すりすり」

3Pシーンが用意されているのは嬉しかったですね。夢オチだったので、大塚愛ばりに「夢かい!!」ってツッコミましたが……。

カラス「えっちだわ!」

 

主人公が女装した状態でエッチをするのは、各ヒロイン1シーンずつだったと記憶しております。

ヒロインのなかでもユキには尻を強調したシーンが用意されていました(もっと増えろ)。

 

 

ネタバレ感想

思いの丈を詰め込んだので、既プレイ者はぜひともご覧いただければと。

ネタバレあり(クリックで展開)

 

硝子ルート

硝子「私はね? お姫様になりたかったのよ」

硝子は、実は生粋のお嬢さまではなく、出自のせいか誰よりもお嬢さまたらんと振る舞っていた女の子です。

私は硝子ルートをプレイして、有名な童話である「シンデレラ」が脳裏に浮かびました。

硝子「お姫様は、ガラスの靴だと思ってました」

魔法がとけてしまった仮初のお姫さまは、王子さまに「ガラスの靴」ではなく「運動靴」履かせられ、彼女たちならではのシンデレラストーリーを紡いでいくのが素敵です。

硝子「はい、あーーーん」

付き合ってからは、重く面倒くさい一面がみえて、はと氏の描くヒロインらしさがでてきたのも好きな部分です。

 

ユキルート

男装ヒロインはあまり好きじゃなかったんですよ。

普通に友だちいないやつじゃん!!

ですがユキは、ただ孤高にカッコよく振る舞っていただけではなく、「不器用で友だちがいない奴」という事実が判明した瞬間から、一気に可愛らしい存在として認識しはじめた私がいたのです。笑

 

ユキがジュリアにキス

ユキルートでは、ユキが積極的にジュリアを射止めようと動いているのが面白いルートでした。

猿吉「俺と、つきあってくれ」

「理想の男性」を演じていたユキは、「本物の男性」と接しているうちに自分の価値観を形成していきます。終いには猿吉と「男らしさ」を競い合いはじめる展開が面白い。

霧灯の母「お母さんね、この子――かわいいと思う」

ジュリアをキッカケに母娘の会話が増えていき、関係が修復される件も好きでした。

 

メバチルート

メバチは、幼少期の過酷な体験により多重人格になってしまいます。

そしてメバチのもう1つの人格であるアイちゃんには、お母さんの霊がのりうつっていたのです(そのように私は認識しているのですが、間違っていたらご指摘ください)。

アイ「モンペモンペって言われてた」

「統合失調症」で娘とうまく接することができなくて、暴力をふるってしまうこともあったアイちゃん。

それでもホントは娘のことが大好きで、彼女を見守っていたのです。

 

メバチは「ボヤ騒ぎ」により、学園を追われて居場所と友達をなくしてしまう。しかし猿吉の助けもあり、アルバイトをして自分でお金を稼ぎ、雑木林東の面々と仲良くなったり、硝子ノ宮女子への復学をはたしたりと、再び「居場所」と「仲間」をみつけるのです。

そうして安心したアイちゃんは、メバチの分離した人格とともに成仏しました。

 

母娘のエピソード自体はすっごく良かったと思います。

ただ……

イチャラブ成分を接種できませんでした(´;ω;`)

 

FoodCatsで配達のアルバイトをするメバチ

アルバイトを頑張っているシーンなんかはドチャクソ可愛くて期待が高まるじゃないですか。

でもアイちゃんがでてくるシーンが多くて、メバチとの恋愛成分が少なかったのが残念でした。

メバチ「アイだ。ビッグ・アイ」

というかアイちゃんのルックスが可愛くない。せめて彼女のルックスが可愛いだけでもだいぶこのルートの評価が変わったと思います。

 

カラスルート

テーマについて

マルコと銀河竜】では家族愛も描きつつ「友情」をテーマにしていましたが、今作は家族愛を描きつつ「男女関係」をテーマにしていました。

モンキーズのTwitterヘッダー

上の画像のタイトルの「感嘆符」と「逆感嘆符」の色合いを見ていただければ分かると思いますが、これは「男女」を表しています。

嘘をつくのは、人間だけ。

というキャッチコピーと、「モンキーズ」というタイトルは、「男だろうが女だろうが生まれる前は皆サル。だから仲良くしようぜ」というメッセージが込められているんだと思います。

主題歌の歌詞も完全にカラスルートのことを歌っています。

カラスルートは、他の個別ルートの展開をすべて踏襲したエピソードになっています。他のルートでは猿吉がヒロインの問題を解決する流れだったのが、カラスルートではカラスが猿吉の問題を解決する展開が用意されているのです。

今までは「家族愛」を描くことの多かった印象のはと氏ですが、今作では「男女関係」というテーマをすべてカラスルートに集約させる作るになっていました。

 

時系列問題

【時系列】

①(作中以前の話)
猿吉は、体育祭の騎馬戦でやらかして死にかける
カラスは、猿吉の病室へおとずれ共学化を持ちかける

カラス「うちの学校がピンチなの! 共学化してほしくて!」

 

 ↓↓

②何らかの理由……共学化の失敗?……でカラスが無気力になり暇死する

 ↓↓

③猿吉がカラスの病室へ行き共学化を持ちかける

カラス(思えば私の人生に、男の子なんていたからしら)

このときカラスが思い浮かべている男は、騎馬戦で死にかけていた金髪だったころの猿吉?

 ↓↓

④猿吉が「ジュリア」として硝子ノ宮女子に通いはじめる

 ↓↓

⑤紆余曲折あって、カラスと猿吉が遊園地デートをする
ジェットコースターがトラブルにより停止したとき、カラスが猿吉に告白

 ↓↓

⑥猿吉がビッグと喧嘩

 ↓↓

⑦猿吉が実母への思い違いを解消

 ↓↓

⑧猿吉がカラスに告白しなおして、正式に付き合うことになる

 ↓↓

⑨猿吉が襲われる

 ↓↓

⑩起きてよ猿吉!!

カラス「起きてよ猿吉!!」

 ↓↓

⑪カラスが現実逃避をはじめる

 ↓↓

⑫カラスが復讐に取り憑かれる

 ↓↓

⑬猿吉が復活

 ↓↓

⑭カラスの復讐をとめる

 ↓↓

⑮ハッピーエンド

間違っているかもしれませんが、私は上記のとおりに理解をしていました。

 

下の画像の内容により、混乱した人がいたようです。

猿吉(ビッグとのケンカに勝利した俺は、月島を家まで送る)

(ビッグとのケンカに勝利した俺は、実母への思い違いを解消したのちに、月島と付き合うことになり、月島を家まで送る)

赤字の部分の内容は、このテキストのあとに披露されるエピソードなので省いているのでしょう。もしくは、情報量が多くなってしまうからかもしれません。

どちらにせよ「喧嘩をした日の帰り道」とは書かれていないのです。めちゃくちゃ分かりづらいので訂正したほうがいい文章だと思いますが、別に間違ってはいないんでしょう。

そもそもビッグと喧嘩をしてボコボコにされヘロヘロな状態の猿吉が、カラスを送っていくなんておかしいです。だから私は、この時点のテキストでは都合上省略している部分があるんだろうなぁと思っていました。

 

カラスルートの要点

■男性と女性の差異

猿吉は女装して女子校に潜入、カラスは男装して男子校に潜入します。

物語をとおして、男性と女性の差異が描かれているのです。

男装するカラス

カラスの男装姿はめちゃくちゃ可愛かったですよね。

 

ジェットコースターでの告白シーン

男女の差異の象徴であるのが、逆さまになった状態でのカラスの告白。

その後に猿吉が告白しなおすときには、正しい向きでの告白になります。

「Monkeys!¡」というタイトルのビックリマークが表すように、男女の性質が逆であること、それが隣合っていることがポイントです。

 

■分かりあえないけど一緒にいる

猿吉は、襲われたときに律儀に約束を守り、抵抗することなく病院送りになってしまいました。

カラスは、猿吉だったら仲間がやられたら仇をとるはずだと、復讐に取り憑かれるようになります。

でもお互いのその行動は、相手が望んでいたものではありませんでした。

いくら異性にたいする理解がすすもうとも、完全には理解しあえないことが表されていたと思います。

猿吉
「わかりあう必要なんかねーんだよ、男と女はさ」

猿吉
「わかりあえねーことだってあるんだ」

カラス
「ふんふん」

猿吉
「だから、そういうわかりあえねーけど、一緒に暮らそうぜっつーか、通おうぜっつーか」

そして「わかりあえないけど一緒にいようぜ」ということが本作がもっとも伝えたかったことだと思います。

 

カラス
「私のなりたかった私に、なってくれた」

カラス
「あの髪も、長いスカートも、猿みたいにい元気な姿も」

カラス
「男子を蹴散らす姿も、困難を乗り越える姿も、絶対にあきらめない姿勢も」

カラス
「私の、なりたかった私」

そして、お互いが補い合える関係であること、助け合うことができる関係であることが示されています。

たとえば、猿吉が騎馬戦で死にかけたときにはカラスが助けることになり、カラスが暇死しそうなときには猿吉が助けることなることに。

たとえば、カラスの計らいにより猿吉は過去の呪縛(実母に対する誤解)から解き放たれ、猿吉の助けによりカラスは過去の呪縛(ジュリアの喪失)から解き放たれる。

つまりモンキーズは、ひたすら男女の違いや、完全に分かり合うことができないこと、すれ違ったりトラブルに巻き込まれることが描かれ、それでも助け合うことができること、補い合うことができることが描かれているのです。そのテーマに一番向き合っていたのがカラスルートだということです。

 

■相手と向き合うことの大切さ

猿吉は、ずっと実母のことを男好きの遊び人だと思っていました。実はお母さんは「ただ猿吉とキャッチボールをしたかったために、その練習を手伝ってもらっていた」ことが判明します。

猿吉の母「よかったぁ、これで猿吉とキャッチボールできるわ!」

やっとしっかりとキャッチボールができるようになって嬉しそうにしているお母さん。

でもついには彼女の願いは叶うことなく、猿吉とキャッチボールができないまま、誤解をされたまま亡くなってしまいます。

猿吉の母「おかーさんっ、上手っ!」

猿吉は、友達の後押しもあって、お母さんと向き合い、夢のなかでキャッチボールをします。

猿吉の母「ちゃんと朝、たべてる?」

キャッチボールをしながら、2人は親子の会話を重ねるのです。

猿吉の母「元気でね」

猿吉「ばいばい」

猿吉は、母親への誤解を解くことができ、亡くなったときにはしなかった「お別れ」を言うことができました。

 

その後に猿吉は、お父さんに対して「後悔しないように家族と向き合うべきだ」と助言をします。

そして後日、猿吉とお父さんでキャッチボールをするのですが、

猿吉の父「がんばって、よかった」

お父さんも、元妻や娘と向き合って良かったと口にするのです。

イイハナシダナー(´;ω;`)

月並みだけど、こういうエピソードに弱いんすよ。

 

不満点

はと氏のシナリオは、場面がぶっ飛ぶことがままありますが、私はそこは個性だと思っていてむしろ魅力に感じています。しかし今作ではそれに加えて、時系列をバラバラにして、妄想シーンもまぜ、唐突に過去のエピソードを明かしたりして、かなり把握し辛いものとなっております。

私はそういう構成でも大丈夫というか、繋ぎ合わせるのが得意なタイプではあるのですが、これじゃあ評価されづらい、伝わりづらいんだろうなぁと思いました。

あとは「猿吉の死」が先に提示されたせいか、その後の感動エピソードを完全には楽しめなかったように思えます。

時系列順に書かれていたらオールオッケーだったんだよなぁ……。

 

あと猿吉が死にかけているのに、もう死んでいるかのように扱われていたり、明るいノリをしていたのはどうかと思いました。せめて「このまま暗い気持ちでいても彼は喜ばないし、目を覚ますのを信じて明るく過ごそうよ」みたいな発言の1つでもあれば良かったんですが……。

最後の一枚絵

最後の一枚絵も微妙すぎて吹きました。

いやもっとさぁ、ヒロインを可愛らしく描いたやつにしてほしいよ。

 

一見、無駄シリアスにみえる「猿吉の死」ですが、これによってカラスが「二度目のジュリアの喪失」と向き合うことになり、それを猿吉に救ってもらう構図だったので、このシーンに関しては私は肯定的というか、なくちゃならないんだろうと思っています。

 

カラスルート総評

男女で一緒にいることは難しいし、いろんな問題に直面するけれど、一緒にいると楽しいし面白いし、お互いに助け合い補い合うことができるというテーマを、ルートをとおして描かれていたので好印象でした。

カラス
「仲良くなれたら?」

猿吉
「楽しくて」

カラス
「楽しかったら?」

ふたり
「せーーーのっ」

ふたり
「おもしろい・しあわせ」

最後の最後まで、2人の意見はバラバラで、それでも一緒に歩んでいくんだろうなぁと想像できる終わり方が素敵でした。

 

猿吉とカラスで遊園地デート

なによりもカラスが可愛すぎたので、イチャラブ成分をもっと補給したかった。

続編かファンディスクをお願いしますHARUKAZEさん。

 

その他

南「いま北! いま西! いま東! いやいやはすむかいの南です!」

作中では女性陣にガン無視されていたけど、南くんのこの自己紹介めっちゃ好き。

 

まとめ

ココがイマイチ

  • ピー音あり
  • エンディングがすべて英語表記なのはやめてほしい
  • 時系列がバラバレで、ストーリーを理解し辛いルートがある
  • もっと「恋愛」を描いて欲しいルートがあった

 

 

ココがおすすめ

  • 主人公が魅力的
  • カラスが可愛い
  • 独特のノリが面白い
  • ところどころ良いエピソードがあった
  • マンガのコマ割り風の演出がGOOD
  • BGMと主題歌が素晴らしかった

 

 

南「頭が3つ! 心臓も3つ! ちんちんも3本!」

南「召喚! チンコアハムート!」

パッケージ版

ダウンロード版

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