【少女グラフィティ】の感想

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【少女グラフィティ】の感想

2018年5月16日 古城

6803文字

 

 

少女グラフィティ

公式ジャンル恋愛ADV
メーカーpure more
発売日2018年03月23日
通常価格6,800円(税抜)
パッケージ購入駿河屋・DMM・Getchu
ダウンロード価格6,480円(税込
ダウンロード購入DMM(独占)

 

SEXの意味、教えてよ

 

ゲーム属性グラフ主要スタッフあらすじ

プロデューサー北澤伸一郎
シナリオ小西翼
原画南浜よりこ
音楽MME

【公式より】

8月の祭りの日に打ち上がった花火を見て、彼女はそう呟いた。
東北の中心地の祭りに北山諒はたった一人で来ていた。 2年前にある事件によって死んでしまった恋人を偲ぶために。

だが、偶然出会ったクラスメイトの国見佐彩とある事からセックスをしてしまう。
暗がりの公園の林の中、花火で照らされた彼女の顔はひどく悲しげに見えた。

祭りが過ぎてしばらく経った頃、この街では小さな事件が起きていた。
市内の建物や公園に無断で落書きが描かれるという。

テレビで見たその事件の落書きの場所が死んだ恋人に関係があった事から、諒はその落書きを実際に見に行ってみる事に。
するとそこにはいつもの雰囲気とは全く違う佐彩の姿があった。

 

 

 

おすすめ度:★★★☆☆
知名度:C

ストーリー:7

テキスト:7

キャラクター:7

演出

システム:7

ゲーム性:6

CG10

Hシーン

BGM

主題歌

ポイント:退廃的、セフレ、ミドルプライス
満足度:77

 

 

 

作品の紹介

 

 

背徳感のあるセックスが特徴的な「少女シリーズ」の新作『少女グラフィティ』。

シリーズ前作よりも色々と改良されていて、万人向けになった反面、私向けではなくなってしまいました。

期待値が高すぎたためかそれを下回りましたが、客観的に見ると質の高い作品だと思います。

 

 

所持購入動機プレイ前期待値

所持しているのはパッケージ版です。

前作「少女マイノリティ」が私にドンピシャな作品だったので、シリーズ買いしました。

プレイ前期待値:85

プレイ後満足度:77

良い作品だとは思いますが、期待しすぎていました。

 

 

 

どんな人向け?

 

 


  • 背徳感あふれるセックスが見たい人
  • 退廃的な関係を求めている人
  • 都合の良い女が大好き
  • 南浜先生の絵が好きな人
  • 体験版が肌にあっていた人

シナリオは、完璧なハッピーエンドや、スッキリするような円満な終わり方が好きな人には、合わない恐れがあります。

エッチシーンに関しては、体験版で確認できるでしょう。

あとは、絵が好きだったり、音楽に心を惹かれたり、気に入る要素がいくつかあるならば購入をオススメします。

 

 

 

ストーリーについて

 

 

ライターさんがお得意な、優秀な主人公が挫折して堕落している状態からはじまるお話です。

 

 

主人公のカノジョは事件にまきこまれ、殺されてしまいます。

自暴自棄になり、女遊びをする主人公。

自分を慕ってくれる女(セフレ)との退廃的な関係。

背徳感あふれるセックス。

そうした日常を送りながらも、死んでしまった元カノに関する「事件の謎」に迫っていくお話です。

 

 

佐彩ルートは、「SEXの意味、教えてよ」というテーマの部分と、ストーリーの本筋を描いています。

奈々ルートは、事件の裏側や真相を描いています。

朱美ルートは、ストーリーの本筋から外れた恋愛ルートです。

 

 

※ネタバレ感想

クリックで展開

 

 

佐彩ルート

事件の真相にたどり着き、かつ佐彩の本心を知ることができるルート。

無事解決……に思いきや、あの終わり方だといつか報復されそうで素直にハッピーエンドとして受け取れなかったです。


©pure more

 

 

奈々ルート

正直度肝を抜かれたというか、衝撃的な事実が多数発覚するルートでした。

たとえば実は千歳がいちばんの悪女だったりとか……。

奈々は、親友だった千歳に遠慮して(主人公と)付き合うことを避けていたので、主人公との恋愛関係に発展させるにはこの事実が必要だった、ということでしょうけど悪手だったと思いますね。

とはいえビックリしましたし、楽しめたことは確かです。笑

しかし、全ルートのなかでも一番後味が悪かったのが微妙なところ。


©pure more

これは名言ですね。笑

 

 

朱美ルート

主人公は、朱美との仲が深まるにつれ自分を見つめ直し、堕落した状態から抜け出し再び頑張っていくお話です。

そうそう、こういうのでいいんですよ。ライターさんは、変に現実的だったり後味の悪いエンディングばかりにしないで、こういう王道展開だって作っていくべきなんですよ。今まで不満に思っていた部分が解消されたルートです。

しかし、まぁこのルートでは結局佐彩は死んでしまいますし、事件の真相に自分たちでたどり着くでもなくモヤモヤが残る部分はあります。

それでも爽やかなエンディングでしたので、クリア後の余韻は良かったです。


©pure more

それにしても、たびたび古臭い言葉遣い(『きゅん』とか『きぃぃぃ』とか)をしていた朱美ですが、この「バニー朱美」という言葉のセンスがハイセンスすぎて吹きました。笑

 

 


©pure more

朱美ルートを最後にプレイしたら作品の印象がもっと良くなっていたと思います。

 

 

まとめ

シリーズ前作「少女マイノリティ」では、ヒロイン3人のうち2人が踏み台となり、メインのルートに力を入れていました。今作では、3人ともしっかり書こうとしたんだと思います。

ですが、私的にはそのせいで何とも中途半端になってしまっている印象を受けました。ルートロックをして、ストーリーの本筋の部分をしっかり描く形でも良かったんじゃないかと思います。

 

 

ライターさんは、朱美ルートみたいな王道展開が書けるんですし、変に斜に構えている展開よりもウケそうな気がするんですけどね。

そしてどのルートでもちょっとしたモヤモヤ感を残すのは止めていただきたい。

あぁそうか。ブランド名は、more(モア)じゃなくてmoya(モヤ)だったっけかwwwww

はい……スミマセン……。

 

 

 

 

 

攻略情報

 

 

【攻略】

 

 

私のプレイ時間は、11時間くらいでした。

攻略は非常にかんたんですので、とくに攻略サイトを見る必要はないかと思います。

 

 

攻略

 

【選択肢1】

国見を救いたい。

◆佐彩エンド◆

何も出来なかった。

→選択肢2へ

 

【選択肢2】

さっさと帰ろう

◆奈々エンド◆

図書室にでも行って時間を潰そう

◆朱美エンド◆

 

 

 

 

【攻略順】

 

 

この作品は、攻略順のおすすめをするが難しいですねぇ。


佐彩ルートは、物語の本筋を描いていますし、まとまってはいるのですが、盛りあがりに欠けます。

奈々ルートは、盛り上がりはするのですが、後味がよくないかもしれません。

朱美ルートは、本筋から外れた恋愛ルートです。終わり方はモヤモヤが残りつつも爽やかでした。


私は何も考えず「佐彩 → 朱美 → 奈々」の順でクリアしました。

お好きな順番で、各々の直感に従っての攻略で良いと思います。

強いて言うならば朱美ルートを最後にするのがオススメかな……。うーん。

 

 

 

【体験版】

 

 

公式サイト

 

 

 

【修正パッチ】

 

 

公式サイト

・誤字脱字の修正 
・一部演出の強化 
・鑑賞モードでの不具合の修正 

 

 

 

テキストについて

 

 

1~3行で書かれています。

読みやすいテキストでした。

誤字脱字は、ここの系列の前の作品よりも少なくなっていました。

 

 

 

キャラクターについて

 

 

くにみ   さや
国見 佐彩

CV:鈴谷まや

同メーカーの別作品でも似たようなキャラはいましたけれど、性格や声によって雰囲気が全然違うように感じるのは凄いですよね。

 

 

あやし   なな
愛子 奈々

CV:佐倉もも花

主人公とセフレ関係となっている女の子。

都合よく傍にいてくれたり、ヤりたい時にヤらしてくれたり、甲斐甲斐しく尽くしてくれたり、他の作品だとなかなか見られないような「セフレ」という特性が活かされていて、非常に良いキャラでした。

 

 

とうしょうぐう  あけみ
東照宮 朱美

CV:ヒマリ

脇役ポジションかと思いきや、個人的にはこの子のルートが一番好きでした。

主人公に言われるがままに、なし崩し的にセックスしてしまう展開は、非常にエロかったです。


©pure more

どこか古臭い言語センスと、素直になれない性格、心優しい一面、いろいろな面で魅力があったと思います。

 

 

うぜん   ちとせ
羽前 千歳

CV:みたかりん

主人公の元カノ。


©pure more

見た目は一番好みだったかも。

 

 

きたやま  りょう
北山 諒

主人公。

彼女が亡くなってしまい堕落して女遊びをしていたのですが、その気持ちは非常に分かります。

 

 

よく見てみると東照宮の手には赤い大学の過去問集が握られていた。

もしかしてまた俺に……。

諒「お、そういえばそれ大学の過去問じゃん。俺もそれ解いてたよ」

朱美「えっ! 本当!?」

諒「ああ、特に3年前のベクトルを使った問題は難しいんだよなー……。東照宮はどこが難しかった?」

朱美「そ、そうっ! 私もその3年前のやつで……」

諒「あ、やっぱり? これはさ……」

このように、相手の気持ちを察して適切に声をかけることができるので、モテるのも納得ですね。

 

 

 

演出について

 

 

差分の使い方やカットインの使い方がうまいです。

 

 

 

システムについて

 

 

同シリーズ作品よりも改良しているとは思いますが、相変わらずそのままの画面でのボイスリピートが出来ないのはストレスが溜まります。

ユーザーインターフェースのおしゃれ感が、過去作よりも段々と増していっているのが凄いところ。笑

 

 

 

ゲーム性はあるか

 

 

選択肢がいくつかあるノベル系アドベンチャーゲームです。

 

 

 

CG

 

 

相も変わらず、原画と塗り、ともに良好。

このシーンの佐彩ちゃんはなんだかカッコいいですね。

 

 

雰囲気というか「空気感」がよくでているのが素晴らしいです。

 

 

こういう一枚絵も印象的でした。可愛いですね。

 

 

 

Hシーン

 

 

フェチ:どちらも

着衣脱衣比率:裸が少し多め

相変わらずカットインの使い方は効果的だったと思います。ちにみにサンプル画像はモザイクが濃いですが、製品版はもう少し薄いのでご安心を。笑

 

 

事後のCG。退廃的な関係であるがゆえの虚無感が良く表現されていて、素晴らしい。

 

 

やっぱり南浜先生の描くお尻はエッチですね。

 

 

なお今作では、おっぱいの見えるアングルがだいぶ増えた印象。

 

 

卑語ありピー音なし

 

 

【シーン数】

クリックで展開

シーン数は全部で22シーン。基本CG枚数は75枚


佐彩_10

奈々_6

朱美_5

千歳_1


1シーンで複数回します。

 

 

Hシーンの所感

 

 

それではこの作品のエッチシーンの良かったところと合わなかったところを書いていきたいと思います。

 

 

 

【合わなかったところ】

 

 

尻ゲーではなくなった

シリーズ前作の「少女マイノリティ」は神尻ゲーとして素晴らしかったのですが、今作では万人受けを狙ったのか、はたまた似たようなアングルを減らすためか、お尻アングルが減っています。

個人的には、それで失望しました。

 

 

横からのアングル

今作では、横からのアングルが増えています。

私はあまりエロいとは思わないのですが、需要はどうなんでしょうね。

でもまぁここまで横からのアングルが多い作品もなかなか無いので、希少価値が高い作品だともいえます。

 

 

卑語の減少

これも私的には、おおきく失望したポイントでした。

たしかに卑語はあるにはあるんですが、「少女マイノリティ」に比べてだいぶ減っています。

なかには卑語が多いと萎えるという人もいると思うんですが、抜きゲーの購入層としては卑語が好きな人が多数派だと思うんですよね。

というか、現実的なセックスは現実の女で事足りるわ。

 

 

盛りあがりのピーク

「ゴールデンアワー」の感想でも言ったのですが、「射精カウントダウンを付けている」かつ「射精時は、演出やSEなどで表現している」場合は、「びゅるるるる」みたいな射精のテキストはいらないと思うんですよね。

まぁテキスト描写があってもいいんですけど、最低限「射精前と射精直後はヒロインのボイスがきて欲しい」です。

だって考えてもみてください。


 女「あんっあんっあんっ」

 男「もうイキそう」

 女「…………」

 男「でるっ」

 男は、急いで腰を引いた。

 男「うぅ」

 びゅるるるる

 男「っ……」

 勢いよく出てきた精液が、あたりに飛び散った。

 女「…………」

 女「んあーーーっ」


※これは今5秒くらいで作った適当な文章です。

こんな感じで、射精前と後にすぐにヒロインのボイスがないのって最悪じゃないですか?

一緒にセックスしている感が全くなくなってしまいます。もはやオナニーと一緒です。

 

 

それともう一つ。セックスシーンの合う合わないなんていうのは千差万別でしょうけども、共通する真理はあると思います。

それは、「盛りあがりのピークは絶頂時にもってくるべきだ」ということ。

 

 

絶頂に向けてテキストやボイスを盛り上げていくべきなんです。

それをしていないと「短調だ」「抜きどころがない」「なんだかイマイチだ」ということになってしまうんだと思うんです。

 

 

今やカラオケの採点機能ですら、サビの部分とそれ以外の部分での声の抑揚を判定していますよ。

エッチシーンのテキストでもそれを意識すべきだと思います。

その部分が少し弱いかな……という印象でした。

 

 

他の作品でも出来ていない作品は多数ありますが、この作品の場合は、なまじクオリティが高かったためか、気になってしまいました。

 

 

 

【良かったところ】

 

 

退廃的な関係

好きだからこそ求められれば応じてしまう。いけないと分かりつつも退廃的な関係をダラダラと続けてしまう。快楽に流されてしまう。

そういったシチュエーションはなかなか他作品では見られないような、この作品の長所だと思います。

 

 

特徴的な構図

やっぱり構図の見せ方が上手で、とくに顔のドアップのフェラシーンなんかはドチャクソエロいですし、寝バックやお尻を強調する構図など様々な工夫が凝らされています。


©pure more

主観構図のフェラなんかは臨場感あふれていてヤバイです(語彙力消失)。

 

 

差分の使い方がうまい

この作品のエッチシーンで一番良かったところは差分の使い方でしょうか。


©pure more

のけぞり差分を用意しているメーカーはまだまだ少ないですし、やっぱり最高にエロいです。

 

 

そしてこのおっぱいを揉むシーンなんですが、差分が豊富です。


©pure more

もうここまでしっかりと差分が作られていると感嘆せざるを得ないですね。

 

 

普通のセックスシーンでも差分を上手に切り替えて、静止画ながらも動きが感じられるような演出が素晴らしくて、それが極上なエロさを感じさせてくれます。

 

 

 

【Hシーンの所感のまとめ】

 

 

尻ゲーじゃなくなったことも、横からのアングルが多いことも、卑語が減ったことも、どれもが人によってはどうでもイイこと、もしくは逆に好ましいことかもしれません。

ですので、私的には「少女マイノリティ」の方が好きでしたが、今作の方が好きだという人も多いかもしれませんね。

気になる方は、ご自身で体験版にてエッチシーンに触れてみるのがイイかと思われます。

 

 

それになにより

そんじょそこらの作品よりはエロいです。

 

 

 

BGM

 

 

MMEの良質な曲が多めです。

 

 

 

主題歌

 

 

OP

Shangri-la / hana

 

 

ED

Bunnytail / 新時あさ美

 

 

 

その他の要素

 

 

・タイトル画面の『ALBUM』から、「CG鑑賞」「シーン鑑賞」「音楽鑑賞」を見ることができます。

・同メーカーの別作品でも見たような背景がありましたが、どうやら世界観につながりがあるようです。笑


©pure more

 

 

 

まとめ

 

 

好みが分かれそうなものの、シナリオやシステムや演出や音楽、いろいろなところに力を入れているのは見て取れましたし、実際にシリーズ前作以上に進化している部分は多かったです。物語の〆方が少々残念でしたけどね。

 

 

Hシーンは、私には合わない部分があったというだけで、そこいらの作品よりかはエロいと思います。

CGは一級品ですし、音楽も素晴らしい。

体験版だけでもプレイしてみる価値はあると思いますよ。

 

 

 

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