6,166文字
騒々しい日々、はじめました。
天使☆騒々 RE-BOOT!(ゆずソフト) | |
ジャンル ―― ADV | |
発売日 ―― 2023年04月28日 | |
パッケージ版価格 ―― 9,000円(税込9,900円) ダウンロード版価格 ―― 7,223円(税込7,945円) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
★★★☆☆ | |
満足度 | |
作品の紹介
今回は【天使☆騒々 RE-BOOT!】を紹介します。公式略称は【しりぶと】です。この略称でいいのかと界隈がざわついていましたね。
発売まえの記事で私は、「ストーリー目当ての人や、重箱の隅をつつくタイプの人にはおすすめできない」と書きました。
その言葉どおり、声優、イラスト、システム、エッチシーン目当てで購入したのです。
結果として、私の求めていた要素は、十分に満たしてくれる作品でした。
エロを交えたストーリー展開も好きでした。
どんな人向け?
- ゆずキッズ
- 声優目当て
- キャラデザに惹かれた人
- システム面が充実した作品を求めている人
- ピンク色なストーリー展開を求めている人
- エッチシーンにコダワリのある作品を求めている人
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて36時間ほどです。最初のエッチシーンまでは1時間半ぐらいかかりました(選択肢によっては10時間ぐらいかかる)。
攻略情報
乃愛ルートを最後に推す人もいますが、私からしたら推奨攻略順はありません。お好きな順番で大丈夫です。
システム
難易度 | 修正パッチ | バックログジャンプ |
普通 | あり | あり |
備考 | ||
※修正パッチを当ててからプレイしましょう。 |
感想
どんなお話?
主人公の谷風李空は、どこにでもいる平凡な学生……ではなく、前世が魔王という強烈な個性を持っております。
どこぞの「黒の剣士」っぽい服装をしていますが、この姿こそが魔王としての力が顕現したもの。
魔王の力が暴走することを抑えるために、李空のまえに天使があらわれました。そこから、騒々しい日々がはじまるのです。
李空は、魔王化した影響により、なんと、チンコが勃たなくなります。
個別ルートでは、前世の因縁の解消。そして、EDの解消をえがいた、爽快☆ポルノストーリーが展開されます。
はたして谷風李空の聖剣エクスカリバーは、その力を取り戻すことができるのか。
乞うご期待!
本作の特徴
ストーリー性に期待するものではない
ゆずソフトの作品にストーリー性を求める人は、あまりいないのかもしれません。が、賛否が分かれそうなのはストーリー展開です。
本作の個別ルートは前述したとおり、ED治療と、前世の因縁をもとにしたシリアス展開が特徴的。
ほとんどのルートがその2つを軸にしていて、シナリオ至上主義者は飽きてしまうでしょう。まぁ、そういう人は、ゆずソフトの作品は買わないでしょうけどね。
しかし私は、このストーリー展開には好意的です。
なぜなら私は、18禁ではないけれどエロいラブコメ漫画――みたいな中途半端なものが大好きです。買い漁っています。
今回紹介している【天使☆騒々 RE-BOOT!】も似たようなもので、エロを絡めたストーリー展開により、さんざんムラムラさせられる。
元気のない ふにゃふにゃチンポ を、一生懸命勃たせようとするヒロインの姿を何度も見ることができて最高です。
だって、その行為に、めちゃくちゃ愛情を感じるんですよ。
相手に好意を抱いていなければ、エロいご奉仕なんてしないでしょうからね。
健気に尽くしてくれている感じがしてグッときます。
何度か行為をくりかえし、ついに勃起することができたシーンでは、「クララが立った」ばりに感動しました。
嘘です。さすがに感動はしていません。チンコが勃ったことへの感謝の祈りを、天に捧げました。
印象的な一枚絵
印象的な一枚絵がちらほらありました。
たとえば上の画像の花火のシーンは、めちゃくちゃ美しくないですか?
ゆずソフトの原画を担当する定番コンビであるこぶいちさんやむりりんさん。そして、サブヒロインを担当されたほかんさんや羽純りおさんのイラストが目当てな人は満足できるでしょう。
SDイラストが可愛い
ゆずソフトと言えば、こもわた遙華さんのSDイラストも人気ですね。本作でもさまざまな魅力的なSDイラストを見ることができます。
差分の使い方もうまく、たとえば上の動画の場面では、お手々をぽんぽんしているのがめちゃくちゃ可愛かったです。
豪華声優陣
歌謡曲の人、夏和小、柳ひとみ、遥そら、夏野こおり、明羽杏子(敬称略)と、まさかの全員が好みの声優でした。
どのルートでもじっくりボイスを聞きながらプレイして、お気に入りボイスに登録しまくりましたね。
たとえばオリエは、共通ルートではツンケンした喋り方ですが、個別ルートでは優しくてマイルドな喋り方になります。
彼女が発した「あ」という、たった1音にすら萌えを感じました。
共感されるかは分かりませんが。
ヒロインの紹介
クリアしてから1ヵ月ちょっと経っているわけですが、
もうあまりストーリー展開を覚えていない。
ということで、ざっくりとしたキャラクターの紹介と、個別ルートの印象を記載します。
白雪 乃愛
主人公である李空のもとにやってきた天使だと名乗る少女。
最近は少なくなってきている伝統的な属性――朝起こしてくれるヒロイン。
ところどころジョジョっぽい喋り方をするのが気になりました。「〇〇じゃない」と言わずに「〇〇じゃあない」と言う感じが……。
個別ルートでは、付き合うまでの展開は丁寧でGOOD。
しかしそこからは、ちょいちょい不穏な展開を匂わせていたことにより、イチャラブが阻害されていました。
不穏な空気がただよっているなかでイチャイチャしていても、楽しめなくないすか?
〆方は良かったと思います。
谷風 天音
主人公の妹で、メスガキ風ヒロイン。
私はメスガキにはイライラすることが多いですが、天音に関しては大丈夫でした。
たまにしか煽ってこないうえに、夏和小ボイスが中和してくれて、イライラしないギリギリのラインを保っていたんですよね。
それ以上に、ときおり素直になって甘えてくれて、めっちゃ可愛かったです。
本作で1番のお気に入りヒロインでした。
小雲雀 来海
クラスメイトのギャル。
ケツがでかい設定なら、もっとそのケツを活かしてくれませんかね?
あ、いや、すみません。ついつい本音が漏れ出てしまいました。
海でかき氷を一緒に食べるエピソードがあるのですが、舌をベロっと出して、色が付いていることを無邪気に見せつけてくるシーンが可愛かったです。
まさか、かき氷を食べるだけのエピソードにここまでの萌えを感じるとは……。
2番目にお気に入りのヒロインでした。ストーリー展開としては、クソガキが出てくるところ以外は楽しめましたね。
星河 かぐ耶
魔王の力をもつ李空と接触するために、異世界からやってきたヒロイン。
一人称が「妾」です。「妾」と書いて「妾」と読みます。
リアルに100回ぐらい誤読しました。
いや、だって、どう考えても「わらわ」と読んじゃいますやん。
かぐ耶だけ、キス顔の立ち絵が用意されていたのが印象的です。
古のエロゲには、「キス顔ドアップ一枚絵」という文化があったんですよ。
「キス顔ドアップ一枚絵」を初めて見たときには爆笑しました。
最近は、あまり見ることが無くなりましたね。
カムバック。キス顔ドアップ一枚絵。
高楯 オリエ
異世界からやってきたヒロインその2。
前世の因縁によるシリアス展開がなくて、純度100%のイチャラブ☆ストーリーを楽しむことができました。
1番ニヤニヤできた&楽しかったのは、彼女のルートでしたね。
百里 風実花
学校の先生。そして李空の幼なじみ。
主人公のことを「リッ君」と呼ぶのがめちゃくちゃ好きでした。
幼少期に面倒を見てもらっていた近所に住むお姉さん――は、はたして幼なじみに該当するのか、専門家諸兄の意見をうかがいたい。
システムについて
近年のエロゲでは、作中に「LINE」のようなメッセンジャーアプリが登場することがしばしば。
本作においては「LIEN」というメッセンジャーアプリが登場します。
LIEN画面は、マウスドラッグによりスクロールすることができ、マウスクリックにより画像を拡大することができます。
他社ではまず見られないようなリアリティのあるシステムが凄いです。
アイキャッチ画面も優秀です。
フィッティングルームに入ったヒロインが、コスチュームをチェンジして登場。衣装のパターンが、メインヒロインは7種類、サブヒロインは5種類ずつ用意されています。
ランダムに表示されるので、何が出てくるのかと、毎回アイキャッチ画像を見ちゃうんですよね。
このシステムは、地味にワクワクして好きでした。
その他も、あらゆるシステムが痒いところに手が届くほどに優秀。流石のゆずソフトですね。……と言いたかったんですが、スクリーンショット機能だけはクソでした。
テキストが出力されないんですよ。
そのうえ、PrintScreenキー以外のボタンに割り当てることができない。
そのせいで、めちゃくちゃストレスが溜まりました。
エッチシーンについて
卑語あり。ピー音なし。アナルモザイクあり。
#アナルを隠すなゆずソフト
流行りを取り入れた構図により、実用性は高い
あまり純愛系のゲームで見ることのない「目隠し竿」の構図が用意されていました。
柔らかそうなほっぺたが好きな私は、フェラにおいて、ほっぺたが膨らんでいる構図があったのも嬉しかったですね。
この光景を「絶景」だと評するのは、世界広しといえども彼女だけでしょう。
思わず笑ってしまいましたよ。
性癖ドンピシャなシチュエーションである「アナル舐め手コキ」があったのも嬉しかったです。
卑語が豊富なのも素晴らしかったかと。
フェラ好き、ご奉仕好きな私にとっては、各ヒロインにしっかりとフェラが用意されていたので大満足。
上の画像のシーンはイラマチオなんですが、前世の姿になった彼女の角をつかんで「イラマチオハンドル」にしている構図は“理解”っているなと思いました。
今作のオナニー枠は、妹の天音ちゃんでしたね。
お尻がめちゃくちゃエロかったので1番のお気に入りのシーンです。
その他には、バッドエンドで、意外なキャラクターとエッチをするシーンがあるのですが、そのシーンも背徳的でエロかったです。
まとめ
ココがイマイチ
- イチャラブを阻害するストーリー展開
- 邪魔なモブキャラがいた
- スクショ機能がクソ
- アナルモザイクあり
ココがおすすめ
- フェティッシュなエッチシーン
- ED治療シチュエーション
- 前世の関係性が好き
- 充実したシステム面
- グラフィックが良い
- SDイラストが良い
- 声優が素晴らしい
- 魔王がイケボ
魔王設定がいらなかったと言う人もいるのでしょう。
しかし私は、魔王設定が好きなんですよ。
特に前世での来海との関係、天音との関係が好きでした。
断片的にみせられる前世の記憶により、想像をふくらませて楽しむことができたのです。
エロゲならではのピンク色なストーリー展開を求めている人、イラスト目当ての人、声優目当ての人、システムが快適な作品を求めている人にはおすすめします。
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