こんちゃーす!
時代の変化とともに失われていく「属性/服装/職業」について考えてみる企画の第2弾です。
Part.1
Part.2
エロゲにおいて失われていくモノ__属性編(後半)
Part.3
エロゲにおいて失われていくモノ__服装編
Part.4
エロゲにおいて失われていくモノ__職業編
今回の記事でも現存する「萌え属性」をあげて、それが残っていきそうかどうかの持論を書いています。
![]() | Least Concern「低懸念」 ※今のところは大丈夫なやつ。 |
![]() | Vulnerable「危急」 ※危ないかもしれないやつ。 |
![]() | Critically Endangered「深刻な危機」 ※滅びそうなやつ。 |
属性
手のひらサイズ
手のひらサイズのヒロインとは、手に収まるサイズ~両手に乗るぐらいのサイズのヒロインのことをさします。
ピクシーをはじめとした妖精や、小さいサイズの神様や、フィギュアに魂が宿ったりなどさまざまな手のひらサイズのヒロインが存在します。

「コンチェルトノート」にでてくるタマは、画面のあらゆるところに登場して視覚的に賑やかしてくれる
手のひらサイズのヒロインは、基本的には攻略ヒロインとなることは珍しいです。
しかし抜きゲーにおいては、わりとエッチなことができる可能性が高いですね。

体全体をつかって男性器にご奉仕する全身コキ。

むりくり挿入されてお腹がぼこっと膨らむ腹ボコ。
そういう特殊なシーンがおおいです。
亜人ヒロイン淫辱アドベンチャー
手のひらサイズのヒロインとの和姦ベースのエッチシーンの場合は、ヒロインが等身大のサイズになって普通のエッチになってしまうこともあれば、男性器を小さくすることもあります。笑
©佐藤順一・HAL・GDH/カレイドステージ
余談ですが、手のひらサイズのキャラクターはほとんどが女性で、男性はあまり見かけません。男性キャラでパッと思いついたのが「カレイドスター」にでてくるフールだけという……。
極稀にドワーフやホビットのような小さな種族がでてくる作品もあります。
目隠れ
髪の毛や装飾品により目が隠れているキャラクターのことをさします。
眼帯・包帯・帽子・仮面またはサングラスなどで目を隠しているキャラクターも該当するのですが、髪の毛で隠れているキャラをさして目隠れ好きを名乗る人もいますので、双方の意味に齟齬が生じていそうです。
目隠れには2種類あり、片目隠れと両目隠れにわかれます。
https://store.line.me/stickershop/product/7934/ja
大人気ヒロインのレムも片目隠れヒロインですね。男キャラでいうとサンジとか鬼太郎とかが該当します。
基本的には美男美女がおおいイメージです。
ちなみにワタクシ古城も昔は鬼太郎ヘアーでした(どうでもいい)。
©赤松健・講談社・関東魔法協会
「魔法先生ネギま!」は、あらゆる属性のヒロインがあつまっているという意味ではすごい作品なので、いないとは思いますが知らない人はチェックしておきましょう。
両目隠れヒロインは、内向的な性格なため髪の毛で目を隠しているパターンから、サキュバスの催淫の力など特殊な能力をおさえるために隠していたり、ただ単にカッコいいから隠しているパターンまで多岐にわたります。
性格の都合で隠している場合は、ストーリー展開によっては途中から髪型が変更されます。笑
目隠れヒロインの親戚ともいえる、前髪がめっちゃ長いヒロインなんてものいますが、こういうキャラって髪の毛を切っちゃうと1つのアイデンティティのようなものが失われるような気がして悲しいんですよ。

「Amenity’s Life ‐アメニティーズ ライフ‐」の美栗ちゃんなんか好みにドンピシャだったので、髪の毛を切っちゃって悲しかった……。
ほかにも近しい属性に糸目キャラなるものが存在しますが、これは目隠れとは別の属性です。
不二周助のように基本的には開眼するとめちゃくちゃカッコいいキャラがおおいですよね。市丸ギンのようにキツネ顔で胡散臭いタイプも存在します。

糸目ヒロインとしては「装甲悪鬼村正」の香奈枝のせいで、どうにも苦手意識が……。笑
中二病
中二病とは、中学2年生ぐらいの年頃にありがちな発言や行動が過剰に顕現した状態のことをいうのですが、そのなかでもとくに「邪気眼系(自分には隠れた能力があると思いこむタイプ)」のことをさして「厨二病」と表現することもあります。
前に紹介したオタク女子という属性ともかぶっていることが多いですね。
カラーコンタクトをつけてオッドアイにしたり眼帯をつけたりゴスロリ調の服をきたり、ひと目見てそれと分かるようなヒロインがおおいです。
これはあるあるネタなのですが、主人公が昔「厨二病」を患っていた設定の場合は、黒歴史ノートなるものが存在する可能性が高いです。
ビッチ
貞操観念のゆるい女性のことをさします。
二次元ではわかりやすい見た目をしていたり、ギャル属性を足されていることがおおいですね。
しかし三次元では、「清楚系(笑)」に擬態していたり、芸能界などでは「恋愛体質(笑)」とか「恋多き女(笑)」とかクソみたいな表現をされているがために、なんだかカッコいい印象を持っている女性がいるのも否めない。
「セックスはスポーツ」とか、「彼氏とセフレは別」とか、そういう価値観を抱いている人もいるんでしょうね。
異色のエロゲをだしつづけたWINTERS作品のなかでも、不特定多数の男との体の関係をもちつづけてしまうビッチな子をメインヒロインにすえたエポックメイキングな作品。ヒロインのビッチなさまを見せつけられ、たびたび彼女を諦めるかどうかの選択肢を突きつけられます(うろ覚え)。
実際にはビッチではないのに、見た目だけでビッチヒロイン認定されるパターンもけっこう見かけます。
(C)ANOHANA PROJECT...
「あの花」にでてくる安城鳴子なんかは、作中では名前を略して「アナル」とか呼ばれていますし、見た目からビッチヒロインに認定されています。
ビッチは否定的に捉えられがちですが、抜きゲーなんかにおいては好きな人も一定数いると思います。
ツンデレ
ツンデレといえばちょっと前までは大人気属性ヒロインだった気がするのですが、今は勢いが落ちていますね。後述する理不尽暴力系ヒロインのせいで減っていったのでしょう。
時代とともに言葉の意味が変わってきているため、「ツンツンした態度からデレデレとした態度に移行していく」ヒロインから、「素直になれずにツンツンした態度をとってしまう」ヒロインまで、その意味するところに幅があります。
一時期は、釘宮理恵さんが担当するツンデレキャラを好きになる人がおおく『釘宮病』とよばれていましたし、動画サイトなどでは「くぎゅうううううううううううううううう」という奇声を発する(コメントを書き込む)人がおおかったです。

私はそもそもツンデレの元祖といわれる大空寺あゆがめちゃくちゃ好きでしたし、ツンデレという属性はまじで好きです。
ファッションもヒロインの属性も周期的な流行り廃りがあるのが世の常なので、いずれツンデレも復権するんじゃないかと思っています。
ヤンデレ
ヤンデレとは、誰かを慕うあまり精神的に病んでしまった状態のことをさします。
目のハイライトが消えていわゆる「レイプ目」になったり、メールを何百通もおくったり、ストーカーしたり、凶行に及んだりと、さまざまなヤバい行動をおこします。
しかし、その愛情の深さを好きな人もいるのも事実で、なんだかんだで残り続けていく属性だと思います。
ちなみに、この記事を読んでいるあなたはご存知だと思いますが、「SHUFFLE!」にでてくる芙蓉楓は原作ではヤンデレキャラではないですよ。

SHUFFLE!が話題にでたら「空鍋w」、WHITE ALBUM2といえば「胃薬w」、けよりなといえば「キャベツw」みたいに、反射的に答えるのはやめましょう。
ドジっ娘
文字通りドジな子や、おっちょこちょいで天然ボケをかます子や、ズレていてトンチンカンな言動や行動がおおい子なんかがそう呼ばれます。
ねこねこそふとの作品ではぽんこつヒロイン枠というのが存在します。
最近は、ドジっ娘がでてくる作品が減っている気がするんですがどうなんでしょうか。
眼鏡っ娘
眼鏡をかけたヒロインのことをさします。
不人気属性としてあげられることがおおく、眼鏡ヒロインが好きな人はずっと肩身が狭かったのではないでしょうか。
不人気の理由はなんでしょうかね。クソダサ丸メガネとか、陰気な性格にかかれることがおおかったとか、眼鏡を外すと美人設定だとか、そういうのが影響している気がします。

あとは緑の悪魔だとか言われている彼女が、緑髪&眼鏡ヒロインの人気を下げたのかもしれません。
ですが近年ではオシャレな眼鏡も増えてきましたし、これから復活していく兆しはあると思います。なかには普段はコンタクトをしているけど家のなかでは眼鏡……というヒロインが好きな人もちらほら見かけます。
眼鏡ヒロインに焦点を当てたブランドも登場。
あとこれだけは主張しておいた方がいいと思ったのですが、眼鏡をかけているなら眼鏡ぶっかけは1シーンは入れるべきです!?
おデコが広いヒロインには、デコぶっかけが必須なのと同じです。
ゲロイン
ゲロを吐くヒロインのことです。一時期アニメで流行っていた気がします。
ゲロは虹色にかかれていることがおおいので、汚らしさを感じにくいのが憎いところ。
エロゲにおいてはそこまで見かけないですね。
あるとしたらゴリッゴリの抜きゲーで、薬品や暴力によるガチモンの吐瀉です。笑
ボーイッシュ
男の子っぽい女の子をボーイッシュと称します。
短髪だったり、スポーツ少女だったり、同棲である女性からモテるキャラだったりします。
おそらくですが、生粋のボーイッシュヒロインが好きな人は、男装ヒロインと一緒くたにするなと思っているはずです。
近しい属性としては「ボクっ娘」や「オレっ娘」といったものものあります。
べつの記事で語ったのですが、リアルで一人称が「ボク」で「オイぃぃぃ!!」という銀魂ツッコミをする女性をみたときは戦慄が走りました。
あと最近ネット上で「男に媚びたくないからムダ毛の処理をしない」といってスネ毛ボーボーの写真をアップしている女性がいて、さすがに草が生えました。
そう考えると「女性らしさ」の反対は「ボーイッシュ」ではなく「世捨て人」と称するべきでしょう。
(日頃、ムダ毛の処理をがんばっているすべての女性に敬意を表します……!)
ギャル
本来は若い女性のことをさすのですが、日本においては派手で特徴的なメイクをした人をさすことが多いですね。
一昔前はギャルといえば肌を焼いたいわゆる黒ギャルがおおく、さらにメイクを派手にして髪の毛を脱色したガングロギャル、ヤマンバギャルなるものも存在しました。
近年では美白ブームもあってか、白ギャルなるものもでてきましたが、そもそもギャルという概念自体が消えつつあります。

「JKビッチ三人娘! 特濃はめぱこダイアリー」には黒ギャルも白ギャルもでてきます。私が彦麻呂だったら、「ギャルの宝石箱や~」とか言っていたでしょう
クソどうでもいい情報ですが、むかし「学校へ行こう!」というバラエティー番組で、街でつかまえたギャルの厚底ブーツの厚底部分を切る企画があったのですが、嫌がっているギャルの厚底をむりやり切っている映像にドチャクソ興奮して嗜虐思考がめばえました。
「褐色肌ヒロイン」という項目もつくろうと思っていたのですが、もうギャルと一緒にしちゃっていいか。めんどくさいし。
あ、もし私が消息を絶ったら、褐色肌ヒロインスキーに始末されたと思ってください。
アルビノ
先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚が白いヒロインのことをアルビノヒロインといいます。
そもそもアルビノヒロイン自体が非常に珍しく、この属性が残る残らないの次元じゃないです。
マッシブ系
マッシブとは「大きくて重い/どっしりとした」という意味があり、マッシブヒロインは筋肉質なヒロインをさします。
マッシブといえばTheガッツシリーズといっても過言ではない。
さすがにタカさんの筋肉はやりすぎなのでノーセンキューですが、屈強な女戦士を屈服させるシチュだったり、一定の需要はあると思います。
ヤンキー系
まぁ説明しなくても分かると思いますが、ヤンキー系ヒロインとは「不良少女」のことです。
リアルでは今はもうほとんどいなくなりましたよね……と思いきや、田舎のほうにいけばまだまだ存在します。笑
ヤンキーと言えば「湘南」のイメージが強いですよね。ヤンキー漫画でも湘南を舞台にしたものがちらほら存在しました。
喫煙ヒロイン
喫煙ヒロインとは、その名のとおりタバコを吸うヒロインのことです。ヤニカスヒロインと呼んでめちゃくちゃ嫌っている人も存在します。
人気がでにくい属性なので数は少なかったのですが、なんちゃらラブリッチェが流行って、それに追随して喫煙ヒロインをだすメーカーがちらほら存在しました。
けっこう挑戦的な作風ながらも成功をおさめたのがすごい。
私としては昔は喫煙ヒロインに寛容だったのですが、禁煙をしてからはあまり好きではなくなりました。
というか吸っていたタバコがもう存在しないですからね。マイセンなんですが。

最後に吸ったのはコレ。当時は300円で断然安かったですし、タスポなしに自販機で買えた時代もありましたw
入れ墨
入れ墨とは、針をつかって墨や絵の具を肌にいれて、絵や文字を描くことをいいます。
刺青・タトゥーの入ったヒロインは、ほとんど見かけません。

「やみツキ!」にてヤクザの娘という設定のヒロインの肩にはいっていたのは覚えています。
まぁ今後もしカジュアルにファッション感覚でタトゥーをいれる人が増えたら、それにともなってタトゥーヒロインが出てくる可能性があります。
しかしタトゥーはいいとして刺青はさすがにタバコ以上に「可愛らしさ」から離れてしまうので、なかなか難しいでしょう。
え? ロシアのコギャル? それは『t.A.T.u』や。
そばかす
お顔にあるシミのことをそばかすといいます。
いやまじで一部の作品でしか見ない気がします。
二重人格
二重人格とは、自分のなかにもう1つの人格をもっている人のことです。
それ以上の人格がある場合は多重人格といいます。

多重人格といえば「ダブルキャスト」を思い浮かべる人が多いでしょう
エロゲでも多重人格のキャラはいるのですが、作品のネタバレになる可能性があるので伏せておきます。
病弱・障害者
病弱ヒロインは昔はよく見たのですが、今はあんまり見なくなりましたね。
「かたわ」と呼ばれる体の一部が欠損しているヒロインなんかは、Cyc系列のメーカーなど一部でしか見かけません。
伝奇系触手バトルADV
今後、過激な描写が規制される可能性もゼロではないでしょう。
理不尽暴力ヒロイン
とくに理由がなく、あるいは他人には理解されづらいような理由で暴力をふるうヒロインのことをさします。
嫌われ属性の筆頭で、今やほとんど見かけなくなりました。
「ゼロの使い魔」のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールなんかは、まだ可愛げがあったんですけどね、それに続くヒロインでここまで好かれるキャラはほとんどいなかったのではないでしょうか。
引用:https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/3608.html
ルイズのフルネームは、当時はみんな当然のように言えていた印象があります。
「WORKING!!」の伊波まひるみたいに、反射的に暴力をふるうようになってしまった理由があり、かつそれを直そうと努力しているならまだ好きになれるんですけどね。
©高津カリノ/スクウェアエニックス・「WORKING!!」製作委員会
日常アニメの金字塔。ロリコン主人公をはじめとした個性的な面々がファミレスのアルバイトに勤しむ作品。
この手のキャラでは、「ベン・トー」にでてくる白梅梅がドチャクソ嫌いです。
©
スーパーで半額シールのはられた弁当をかけてバトルする、くだらないながらも面白いアニメです。
白梅梅でググったら、フィクション作品における「ビンタ」を詳しく分析している謎のサイトにたどりついて吹きました。
以上です。
今のところモチベは失われていないので続くと思います。
Part.1
Part.2
エロゲにおいて失われていくモノ__属性編(後半)
Part.3
エロゲにおいて失われていくモノ__服装編
Part.4
エロゲにおいて失われていくモノ__職業編
それでは~。