
皆様ごきげんよう。古城です。
最近この手の記事をまったく書く気力がなかったので、リハビリ的な感じで書きました。
昔からのエロゲーマーなら知っているかもしれないですが、知らない人にとっては面白いであろう雑学を10個紹介します。
エロゲ業界のウソ?ホント?
貧乏を赤裸々にカミングアウトしていたメーカーがあった
あなたは『アボガドパワーズ』というメーカーをご存知でしょうか。
「森のバターのことでしょ?」って
そりゃただの“アボカド”ですわ!

アボガドパワーズっつったら「北海道えろげー組合」に加盟していたブランドで、「黒の断章」「終末の過ごし方」「D+VINE[LUV]」「とびでばいん」などなど、「面白いもん作ろう」「遊べるもん作ろう」を合言葉にエロゲー制作をしていたナイスなメーカーです。
公式サイトには、結成時には3万円の給料でメンバー3人で川の字になって寝ていたことが赤裸々に記されていました。
そして社長の日記では、貧乏であることを思いっきりカミングアウトしていたり、波乱万丈な人生をあけすけに公開されていました。
おかげで……
他社の苦しい状況の方々の「心の支え」になっていたのです。
どんなことを語っていたかというと、
・税金高すぎだろって具体的な金額を明かしつつブチギレる
・広告費がないと売れない、売れないと広告費が稼げない……という負のスパイラルを嘆く
・給料を7ヵ月未払いにしていたが、やっとこさ売れる作品がつくれた。社員旅行でラスベガスに行って「ブラックジャック」でボーナス全額かけて金を2倍にしようぜ……つって2ヵ月後の日記に「負けて身ぐるみ剥がされました」という報告がされる
・家賃6万の事務所で13人で作業していた
・収入がないときには社長がパチスロで稼いだ金でやりくりしていた
・せっかくゲームの原画集が売れたのに、出版社が倒産して金が入ってこなくなった
などなど……
あまりにも波乱万丈。
代表の浦和雄さんが若くして亡くなったり、幹部社員がお金を横領をして裁判沙汰になったり、悲しい結末をたどるんですが、これだけ苦労をしつつも良い作品を世におくりだそうと、ヒット作を生み出そうと、夢と希望をもって活動されていました。
アボガドパワーズさん、お疲れ様でした。ありがとうございました。
表からは見えないだけで、苦労しているメーカーやクリエイターさんは沢山存在するでしょう。だからこそ私は、良さそうだと思った作品ぐらいは予約買いするようにしています。
児童ポルノ禁止法に抗うメーカーが存在した
ビジュアルアーツ系列のブランド『ZERO』をご存知でしょうか?
「あぁ……平日の遅い時間にやっているニュース番組でしょ?」って
それは“NEWS ZERO”や!

エロゲーブランドのZEROと言ったら、ビジュアルアーツ系列のなかでもスタッフの名前を隠して実験的な作品をだすことが多く、しばしば地雷も散見されました。当時「NGO(非政府組織)」が「地雷ゼロキャンペーン」を推進していたので、それを文字って「地雷ZERO」なんて揶揄されることもあったメーカーです。
1999年に「児童ポルノ禁止法」が制定されてから、□リに対する規制が厳しくなってきたご時世にZEROが発売した作品がコレだぁ。
ヒロインは18歳以上です!
どの角度から見ても幼い印象をうけるかもしれませんが18歳だ。メーカー側も18歳だと言い張っていました。
そのインパクトの大きさからかエロゲー業界をこえたムーブメントとなり、「はじめてのおるすばん公式サイト」のパロディサイトが多数作られることに。
「はじめてのおるすばん」パロディ系リンク集
(※現在は、ほとんどのサイトがリンク切れになっています)
ヒロインが非処女であることが判明して、オタクたちが発狂して暴れまくるトラブルはありましたが、「過去に主人公が処女を奪っていました」という設定が出されて鎮火。
かねがね前評判どおりの良クオリティだったため品切れ続出。
「はじるす」を求めて各地のエロゲーショップをめぐる「はじるす難民」がでてきたりと、とにかく人気&話題の作品でした。
「『〇〇難民』という言葉の元祖は『はじるす』だ」と主張するオタクもいるほどです。
余談ですが、昨年に「はじるす」のアニメ化の話題も出ています。
ZEROの発売した「はじるす」もそうですが、いつの時代もメーカーは規制や外圧と戦っているのです。
ということで皆さん、昨年に登場した□リゲーの傑作「少女愛やめた」をぜひともプレイしましょう。
私は別にロリコンではないですが、有名なロリゲーは相当数プレイしています。
そんななかで作中で「来いよアグネス」つって児童ポルノ禁止法の立役者になったアグネス・チャンに喧嘩売っているロリゲーをそれなりに見かけたのは笑える話です。
チュパ音はオッサンがやっているという噂
別の記事にて「チュパ音をおっさんがやっているというのは完全にデマです」……と皆さんを安心させるために言いました。
しかし昔は、チュパ音をやっている男性のことを「ジョニー」と呼ぶネタがありました。
エロゲに音声が付きはじめたころは、一部のメーカーでは男性がチュパ音を付けていたパターンもあったんでしょう。火のないところに煙はたたないですからね。か細い声の女性声優さんが深みのあるチュパ音を出しているようなパターンもありましたし、そういうのは怪しいでしょう。
しかし、ちょっとばかし昔の作品に遡ってプレイしたぐらいじゃまず出会わないでしょうし、都市伝説だと思って大丈夫です。
チュパ音の合間に声優さんの吐息や声が入っていたらまず大丈夫ですし、業界人でも「男性がチュパ音をやっているのは見たことない」とおっしゃっている方が多数いました。
安心してください。大丈夫です。安心してください。
エロゲ声優さんが、手を使ったり、物を使ったりして、試行錯誤をしつつ音を出してくださっています。
エロゲで音響監督をしたとき、新人声優の女の子が、「あまりフェラチオしたことないんで、よく分からないんです」と言ってきた。対して自分が応えた「俺もフェラチオしたことないし、拉致や監禁もしたことない。なのに、この脚本を書いた。だから……大丈夫!」は、名アドバイスだったと思う。
— 西村大樹 (@taiki_nishimura) 2015, 3月 7
余談ですが、チュパ音に関しては、この発言が印象に残っています。
フェラしたあとのマジモンのゲップによりワイの性癖を開拓した快作【euphoria】をよろしくお願いします。クリア後に聞けるオーディオコメンタリーで、声優さんが自らゲップを出したことを語っていますのでコレは“ガチ”です。
エロゲ業界に枕営業は存在するのか
2005年に放送していたネットラジオの「がっちゅみりみり放送局」では、ディレクターにお持ち帰りされている声優さんを見たっていう暴露がされていたり、オーディションでなぜか対面で喘ぐ演技をさせられた話だとか、トイレを盗撮された声優さんがいただとか、ヤバい噂話を聞いたことがありますw
最近では、めっきり枕営業の話は聞かなくなりました。
声優の民安ともえさん曰く、「エロゲ業界人は忙しすぎて枕なんてしている暇はない」とのこと。
別の声優さん曰く、声優さんと業界人でそういうこともあったみたいですが、それは枕ではなく恋愛かもしれないし、断定することはできない……だそうです。
まとめると、昔はそういう噂話もあった。でもそれは自由恋愛の範囲かもしれない。
ということです。
そうそう。今日会った若者が面白い質問をしてた。
— 三ツ矢新😎シン誤字ラ (@susie_now) July 4, 2018
若者「枕営業って本当にあるんですか?」
僕「業界に20年以上いて、一回も見たことも体験したこともないよ」
ただ、権力者と積極的に仲良くなった結果、付き合うようになるパターンはないこともない。お互いフリーだったらまあありえるんじゃないの?
枕営業をしてでも成功を勝ち取ろうとするアイドルのお話【手垢塗れの天使】をよろしくお願いします。
クソゲーを量産しつづけたメーカー
「超空間」という言葉はご存知でしょうか。
HYPERSPACE系列の作品のことを「超空間ゲー」と呼びます。
たぶん私のサイトでは何回かお話したり、【やきにくくりぷうぴ】と【マッチ売りの美少女】いう作品のレビューをのせたので知っている人は多いかもしれません。
毎月のようにクソゲーを超越した異次元の作品をつくりだしていたことから、良ゲーとか駄ゲーとかの枠に当てはまらない何か……「超空間ゲー」と呼ばれるようになりました。
DVDトールケースのなかにCD-ROMが入っている謎仕様。当時にしては珍しく「マニュアル」や「冊子」の類が一切入っていない極限までエコロジーを追求した地球の環境に優しいメーカー。
システムは貧弱。過去作のCGを使いまわしたり、ユーザーインターフェースが前作からそのままであることも。
プレイ時間は、1時間から早い人なら30分で終わるお手軽さ。
いやぁ~大変お得なゲームでございます。

ネットですぐに評判が出回る今と違って、昔はパッケージを見て購入する人も多かったです。
情報源がエロゲ雑誌のみという人もいたでしょう。
だからこそ、ヤバいゲームを量産しようとも騙される人がいて、長らく続いたのかもしれません。
あくまで噂ですが、HYPERSPACEは「歌舞伎用の糸の大手会社」が副業として立ち上げたメーカーみたいで、道楽でやっていたようです。
エロゲが今よりも売れやすい時代だったから参入したんですかね。
昔はワゴンに入っていた超空間ゲーですが、
今では大半がプレミア価格になっています。

最近は過去作……クソゲーなんかがプレミア価格になりやすい傾向なので、気になる作品があったらソッコーでポチったほうがいいでしょう。
ウンコを愛したメーカーがあった
あなたは『LIBIDO』というメーカーをご存知でしょうか。
「武士の守るべき道、生き方のことだろ」って
そりゃ“武士道”や!

リビドーです。リビドー。「性衝動」を意味する単語です。
LIBIDOは、かつて宮城県仙台市に存在したエロゲメーカーです。
公式サイトへ行くと、とある数字を記入しないと入ることができない面倒なナイスな仕様です。
このLIBIDOというメーカーですが、原画の「JOY RIDE」氏による「LIBIDO塗り」が特徴的。
艶めかしくて肉感的で素晴らしいです。
スターシステムを採用していて、【Libido7】に登場したキャラクターが他作品にも登場するのが特徴的でした。
……が、
スカトロ変態系エロゲーで有名なメーカーなんです!

引用元:https://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/arale/episode/46/
たとえば【Libido7】では、「オカズウェア」と名乗っているだけあって、導入もそこそこに清々しいほどにエッチなシーンのラッシュ。
レズゲーなんですが、女性器のことを「おまんちょ」と呼んだり、独特のテキストセンスが光ります。ソフトSMや3Pや乱交はなんのその、多くのシーンがウンコであふれているスカトロ愛を感じる最高のゲームです。
「バナナホイップ」というガチのトラウマもんのシーンがあったり、今やってもアホらしくて笑える作品なんじゃないでしょうか。
マニアックな作品を出していたLIBIDOですが、1996年に、なんと【放課後恋愛クラブ ~恋のエチュード~】という純愛タイプのゲームを出すことに。
ドラマチックな恋愛を描いているワケではなく、男女の等身大の恋愛模様を描いている本作は、好評を博したのか全年齢版(セガサターン)にも移植されています。
……が、半年後には【放課後恋愛クラブ】のヒロインをスカトロSMプレイでなぶる【放課後マニア倶楽部 ~濃いの欲しいの~】が発売されました。

けっきょくどんなに真面目な顔をしようともLIBIDOはLIBIDOで、スカトロからは逃れないのです。
純愛タイプのゲームを茶色く染めたLIBIDOには、セガ・エンタープライゼスの社員も顔面蒼白だったでしょう。
現在は、スカトロプレイをいれるメーカーが減っているので悲しいです。
CLOCKUPなんかは、極稀にスカトロプレイを見せてくれます。これからもどうか……どうか頼んますぜ。
声優さん全員の顔写真を公開
2001年に『SUCCUBUS』が発売した【CONCERTO.】というゲームをご存知でしょうか?
「歌いながらエッチ」をコンセプトに、ボーカルトレーナーである主人公が、ヒロインをアイドルオーディションに合格させるべく奮闘するお話です。
歌のレッスンと称してエッチを繰り返すのは、ザ・エロゲーという感じがして好感がもてます。
そんな【CONCERTO.】ですが、公式サイトで声優の名前をクリックすると……
声優さんの顔写真とともにプロフィールが公開されていたのです。
エロゲ声優界の重鎮だけでなく、初仕事で顔出しすることになった声優さんもいらっしゃいました……。
………………
…………
……
現場からは以上です。
ドメインを変えたメーカー
みんな大好きな抜きゲーメーカー『Waffle』さん。
かつてはドメインが「wattle.co.jp」でした。
「ワッフル」じゃなんくて「ワットル」だったんです。おかげで「wattle終わっとる」とディスる人もいた模様。
でもこれは誤字ではなくて、仕方なかったんだと思います。
だって焼き菓子のワッフルのサイトを作りたい人をはじめ、「waffle」というドメインを取ろうとする人なんて、ごまんといるでしょうから。

引用元:https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550182483758
そんなWaffleさんですが、あるとき現在のサーバーへ移転しました。
ブランド設立の「1999年」という数字を足して「waffle1999.com」というドメインを取得することによって解決したのです。
もう「終わっとる」なんて言わせない。
エロゲーマー古城は、エロゲメーカーWaffleを応援しています。
延期しまくりのエロゲ
現在進行系で延期しているエロゲは?
1996年に発表された【人工失楽園】は25年の延期。しかしメーカーのアボガドパワーズは解散しているので、実質発売中止扱いでしょう。
1999年に発表された【LUNAR CAGE】は22年の延期。しかしメーカーのROOTは解散しているので、実質発売中止扱いでしょう。
2001年に発表された【末期、少女病】は20年の延期。2003年に無期限延期を発表するも、開発を再開。公式サイトも立ち上がります。
作品の開発は体制を整え、いずれ継続する予定ですが、その中にブラヘ氏はおられないと思います。RT @lobos_tomy: @vavasyatyou 現在の末期、少女病の開発状況について何かご存知ありませんでしょうか 何分詳しい管轄内・外という事が分からず、1ファンとしての差
— 馬場隆博 (@vavasyatyou) April 23, 2013
その後、開発が停止中であることが明示されますが、まだ出る可能性は0.1%ぐらいはあるでしょう。
ということで、2021年現在の発売延期最長は、【末期、少女病】の20年(現在進行中)です。
延期発表の最多は?
延期した回数で言うと、2005年に発売予定だった【おまかせ!とらぶる天使】。
なんと……36回の延期発表!
栄えある延期最多記録の保持者は【おまかせ!とらぶる天使】君で決定です。
ちゃんと発売した作品で、最長の延期は?
ちゃんと発売までこぎつけた作品で言うと、2015年に発売した【サクラノ詩】。
2004年の発売予定から、なんと約11年待たされた挙げ句に発売。
しかもその上がりすぎたハードルに躓くことなく、好評を博しました。
サクラノ刻も楽しみですね~。
修正パッチを16回配布
修正パッチといえば、【Summer Days】の「ギガパッチ」が有名ですね。現在ではエロゲの容量も大きくなってきているので、ときたまギガパッチを配布しているところを見かけます。
さて、本題に入ります。
2000年に『すたじおみりす』から発売された【いただきじゃんがりあん】。

麻雀(イカサマ麻雀)をすることによって、物語を読み進めていくゲームです。
大量のバグによりまともに遊べずに、半年にわたってVer1.6までの16回(?)パッチが配布されました。
パッチにより少しずつ改善していったのですが、逆にバグが増えたり、直ったものが再発したりすることもあり、結局すべてのバグが解消されることはありませんでした。
さらには、パッチが追加されるたびに攻略条件がかわるところも、なかなかどうして鬼畜な仕様でしたね。
【いただきじゃんがりあん】の修正パッチをあつめる「パッチコレクター」なる人も出てくる始末。
しかし『すたじおみりす』さん、転んでもただでは起きません。
2005年に【いただきじゃんがりあんR】という続編を発売します。

引用元:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/15328.html
なんと前作のバグによる麻雀とは思えぬルールを逆手に取って、「宇宙麻雀」ルールとして正式採用するのです。
この作品は問題点も多くおすすめしづらいですが、曲者揃いのキャラクターたちや、バカゲーライクなシナリオがクセになり、私はけっこう好きだったりします。
まとめ
以上。知らない人からしたら面白いであろうネタを10個挙げてみました。
一昔まえのエロゲ業界では、今では考えられないような面白いネタが沢山ありました。
当時のサイトは閉鎖しているところが多く、誰かが語らないと時代の波にのまれて消え去っていくんだろうと思います。
もし周りに歴が長いエロゲーマーがいるならば、当時のこととか聞いてみてください。
だけど、聞いただけの知識でエロゲやメーカーやクリエイターをディスるなんて絶対にしないでくださいね。
またこういう系の記事をアップするかもしれないし、しないかもしれません。
すべては気分次第です。
それでは~。













