【誰も知らない天体への涙 本編1巻】の感想

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【誰も知らない天体への涙 本編1巻】の感想

2018年9月7日 古城

3806文字

 

 

誰も知らない天体への涙 本編1巻

公式ジャンル失った記憶を取り戻さなくてはいけないADV
メーカーANAGRAM
発売日2018年08月31日
通常価格500円(税抜)
パッケージ購入Getchu(独占)
ダウンロード価格500円(税抜)
ダウンロード購入DMM・DLsite

 

主要スタッフ作品紹介あらすじ
ディレクターりょーちん
シナリオ桜庭丸男
原画長浜めぐみ
音楽Colega・優碧 他

【公式より】

これは、陽華とルナの、戦いの物語であり、これは、陽華一人の、孤独な物語であり
それゆえに彼の流す涙は、きっと誰にも知られる事はないでしょう――

【公式より】

 

※面白い作品になるだろうなぁとは思っているのですが、現段階では評価不能です。
おすすめ度:★★★☆☆
満足度:75

 

 

 

作品の紹介

 

 

新規ブランド「ANAGRAM」から発売された「誰も知らない天体への涙 本編1巻」。

この作品は、非18禁の分割作品で、プレイ時間はボイスを全部きいて1時間ちょっとと、有料体験版のような感じです。※18禁版も発売しますが、そちらは本編とは違った内容です。本編プレイ後のプレイを推奨されています

 

 

内容をネタバレなしで大雑把に紹介。

主人公は2つの目的をもっています。

それは「ある事件の真相」と「ある人物の生還」。

目的を叶えるためには、不思議な力をもった “ルナ” という人物(?)が課す「オラクル(預言、神託、託宣)」に挑戦しなければいけないのです。

 

 

今回紹介している「誰も知らない天体への涙 本編1巻」では、毎週課せられるオラクルのうちの1つを見ることができます。

要は「誰も知らない天体への涙」という作品の方向性を知ることができる、いわゆる体験版のような感じなのです。

 

 

分割販売であるがゆえに、先の展開を予測する楽しさがありますので、買った方はぜひともお話しましょうね。

コメントはいつでもどうぞ。

 

 

 

購入判断

 

 

・同制作チーム(ディレクター、ライター、原画家)の手がけた【クロノボックス】という作品は、1つの指標になると思います。

・「500円(税抜)だし思い切って買ってみるか」と思える人は、どうぞご購入ください。

・「ネタバレされたくない」「自分で考察したい」「面白そうな作品はいち早くプレイしたい」という人は、思い切って買っちゃいましょう。

・まだ最終的にどんな作品になるのか分からないので、全部が出揃ってから購入するのも1つの手です。

※ただしその場合は、「パッケージ版(もしくは特典)が欲しかったのにもう手に入らない」ということになる可能性があります。ダウンロード購入派の人は関係ないでしょうけど。

 

 

※次の項目は「ネタバレ感想」ですので、未プレイ者向けの紹介はここまでです。

パッケージ購入

ダウンロード購入

 

 

 

攻略

 

 

1つだけ選択肢がありますが、どれを選んでも直後の展開が変わるだけで、大まかな流れは変わりません。

部室に配置されているメンバーはランダムで変わるようですので、クリア後にまた最初からスタートしてみるのも楽しいかもしれません。

 

 

 

ネタバレ感想

 

 

うーん……現時点ではまだ情報が出揃っていないので、あまり語ることがないですね。

気になったところをメモ代わりに記載しておこうと思います。

 

 

 

ルナ

週末のみ現れる宮殿「エクリプス」の城主。

ルナの目的は、「人間の本質が見たい」のか「様々な物語を楽しみたい」のか、ただの「愉悦」なのか。

ルミナスを下した果に、主人公の願いを叶える気はあるのか。

また、ルナはどのような存在なのか。神? 悪魔? 死神? 妖怪? 吸血鬼? それとも別の何か?

ルナ=月の女神」を意味するもの。ルナの従者はウサギ。エクリプスの難易度も「Half Moon(半月?)」「New Moon(新月?)」など月に関係しているのも気になるところ。

謎多き存在であるがゆえに、物語の根本へとどのように関わってくるのかが気になります。

 

 

 

主人公

上記の画像内の文章の記載者は主人公・天道陽華とは限りませんが、この画像だけでも情報がいくつかあります。

 

1:段々と字が乱れていってること

これを書いたときに、その人物がどのような状況にいたのか気になります。

 

2:「俺はきっと、真相に至る事が出来ないまま死んでいくだろう」と予見していること

なぜそう予見しているのか。「俺」とは誰か。誰に向けたメッセージなのか。

 

3:「犯人は今、何をしているのだろうか」

この文章の記載者は、犯人の動向を知り得ていない、もしくは犯人自体が分かっていないのでしょう。

 

4:「俺ではない別の誰かが事件の謎を解き明かし」

自分では解き明かすことの出来ない理由がある(死の予見?)。もしくは「俺」の役割は誰かに事件の真相につながるメッセージを残すこと。もしくは完全に誰かに願いを託している。

 

5:「あの凶悪な殺人犯を罰してくれますように」

「犯人」とは殺人を犯した人物のようです。この文章の記載者が激しく怒りを覚えていることから、その方の身近(大切)な人物が殺されたことが窺えます。もしくは身近な人物が罪を犯してしまった……という可能性もあります。

 

ここで主人公の目的を振り返ってみましょう。「ある事件の真相」と「ある人物の生還」です。


©ANAGRAM


©ANAGRAM

これらの文章や主人公の目的と、最初の画像(本)の内容には齟齬があります。

時間軸がどのようになっているのかが気になるところです。

もしかしたら、主人公が紆余曲折を経ても願いを叶えることができずに、本に文章を書きしたためたのかもしれませんし、別の人物が書いたのかもしれませんし、今のところは何とも言えません。

画像内の【“彼女”と出会っていない――】という描写に関しても、上記の時間軸の違いを示すものなのか、選ばれた「面子」のなかに「彼女」がいなかっただけなのかは不明です。

 

そして、クロノボックスでは登場人物の名前に意味を持たせていましたが、今作の主人公「天道陽華(てんどうはるか)」もなんだか意味深ですね。天への道、陽のあたる華……もしくは「陽華」は「遥か」を意味するのか……なんだかクロノボックスと似たような匂いが……。

 

 

 

失われた世界と記憶

 

 

好きな花があるんだ――

その花も。懐かしい夏の香りも。

ここにはもう無い。

今が何の季節なのかもわからない。

大切な思い出も。優しい記憶も。

どこかに消えてしまった。

俺が通うグリニッジ学園にも。俺が住む十角町にも。

もう何も無いんだ。

主人公がいるのは、作られた虚構の世界なのか。はたまた、ある地点をループしているのか。

主人公が失った記憶とはなんなのか。

この部分も物語の核心につながっていきそうですね。

 

 

 

姦ショウタイム

 

 


©ANAGRAM

姦ショウタイムって何でしょう?

主人公はなぜ「ようやくの瞬間」と独白しているのか。

エッチなことしか思い浮かばない……。

これはR18版の方に期待ということで。

 

 

 

坂佐 結仁

 

 


©ANAGRAM

か、かわいい……だが男だ。

名前の結仁(ゆに)ってユニセックスを表しているんでしょうかね?

坂佐(さかさ)は、逆さ?

 

 

他のキャラクターの名前も見てみましょう。

生時雨 澪(きしぐれ みお)

時雨 → 秋の末から冬の初めごろに、降ったりやんだりする小雨。

澪 → 河川や海で船が航行する水路。

 

 

金毘羅 蝶(こんぴら ちよ)

金毘羅 → 日本の神仏習合の神。

蝶 → 蝶。

 

 

嵐 真樹志(あらし まきし)

嵐 → 荒く激しく吹く風。

真樹志 → マキシ(「マキシマム=最大限」の略)。

 

 

うーん……さっぱり分からんw

 

 

 

ジャンル名

 

 

失った記憶を取り戻さなくてはいけないADV」というジャンル名。

「クロノボックス」では「失った記憶を取り戻してはいけないADV」というジャンル名で、記憶を取り戻した先に待ち受けていた現実は、なかなかに辛いものでした。そんな中で主人公がとった行動は、幸せを求めてのものでしたので、私はハッピーエンドだと捉えていますが、世間様はビターエンドだと捉えていたようです。

そして「誰も知らない天体への涙」では、それと逆で、辛い現状を乗り越えた先に幸福を掴む……という前作とはうってかわって、ハッキリとしたハッピーエンドを打ち出そうとしているのではないかと予想しておきます。

 

 

 

まとめ

 

 

「最終的には面白い作品になるはず」と確信してはいるのですが、分割商法で本編は非18禁という売り方はどうだったんでしょうね。

とにかくまぁ続きを楽しみに待とうと思います。

 

 

 

パッケージ版

 

Getchu.com(独占)→誰も知らない天体への涙 本編1巻

 

ダウンロード版

 

DLsite.com→誰も知らない天体への涙 本編1巻

 

 

 

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