ども。
新しい元号になりましたね。
令和もよろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/36WhDGDUUU
— ALcot公式 (@ALcot_official) 2019年4月30日
5月1日に日付が変わるときの話ですが、トップページの「つぶやき」に書いたんですが、以下のとおりでした。
そんなに元号が変わることに感慨はなかったのですが、寝ているうちに過ぎてしまったのはあまりにも切ない。
やっぱつれぇわ(令和だけにw)。
ということで今回は、「新元号に変わった」という節目を機に、新たにエロゲーブログをはじめたりレビューを書き出す人もいるんじゃないかと思い、世の中にはどのようなレビューのスタイルがあるのかをけっこう適当に書いてみました。
誰もが知っていそうなエロゲを題材にしたかったのですが、「そんなものはない」という結論にいたり、架空のエロゲー「桃太郎」のレビューをする形で紹介していくことにしました。
それでは、Here we go!
バランスタイプ
この作品は、桃から生まれた桃太郎が、仲間とともに鬼を退治する物語です。桃太郎の成長過程をしっかり描いていたことと、仲間との絆を丁寧に描写してたこと、そして鬼を退治するシーンでは白熱する戦闘描写があり素晴らしかったです。欠点は、恋愛要素が薄かったことですね。
最近は、こういう勧善懲悪の物語はあまり目にしなくなっていたので、そういった意味でも大いに楽しめました。
良いところも悪いところも語るタイプ。一番オーソドックスな王道スタイルだと思っています。
どういうスタイルで書こうか迷っている人は、良い面も悪い面もバランス良く書くことを考えていけばいいんじゃないでしょうか。
良さを語るタイプ
楽しかった
30代男性
はぁー……楽しかった。とくにラストの鬼を退治するシーンでは最高に熱くなれました! 鬼という強大な危機が迫ったときに出した桃太郎の決断には感動しました! もう一回プレイしてこよっ!
脳ではなく心に訴えるイメージです。
内容が薄くなってしまおうが、本当に楽しそうにプレイしている様子を見せれば、心惹かれる人もいるでしょう。Twitterのつぶやきと相性が良さそう。あとはその人の人柄の良さがでていれば、好かれること間違いなし。
辛口レビュアー
クソ
20代男性
正直に言うとクソだった。まず貴重なきび団子をなぜ犬・猿・キジに分け与えたのか分からない。もっと戦力になる動物はいくらでもいただろうに。というか人間の友達はいないんか。そして鬼が純粋な悪として描かれていたんだけど、その描写が薄いせいで討伐してもカタルシスを感じなかった。もっと盛り上げることもできたと思う。
そもそも桃から産まれたから「桃太郎」って安直すぎるだろ。じゃあ俺はマ◯コから産まれたしマ◯コ太郎って名乗るわ。
欠点をバシッと指摘できれば辛口レビュアー。ユーモアを交えれば皮肉交じりの面白い人。
あら捜しをしているだけなら、重箱の隅をつつくタイプになります。
ユーモラス
ガチャ
50代男性
さきほど風俗に行ってきました。出てきた嬢は、なんというかね……。醜悪な感じでしたよ。しかしその嬢が、オレのきび団子にパクついた瞬間からその印象は変わりました。こいつにならオレの相棒(ティンコ)を任せることが出来るな、と。
桃太郎だってそう。犬・猿・キジにきび団子を差し出すときには、勇気が必要だったんだと思います。大いに共感することのできる楽しい作品でした。
作品内容以上に、面白いことを言ったり、うまいことを言ったり、ネタに走ったりすることに力を入れるタイプ。
作品自体がつまらなくても、レビューは面白い……ということになる可能性も。
特定の部分で評価
エロゲとしてはダメ
30代男性
おーい、エロイッカイダケとはどういうことだよ。しかもジジイとババアのセックスなんて求めてねぇんだよこっちは。桃太郎っていうタイトルなんだし桃尻を活かしたイカしたエッチシーンで俺をイカせて欲しかったんだよ。ゴミ以下の作品だ。
なかには、様々な要素のなかの「一部分」だけで評価する人もいるでしょう。同じところを重視する人にとっては、とっても参考になるレビューではないでしょうか。
個性派
残念無念
40代男性
小生は高度な修行(エロゲ)により、2次元しか愛せなくなった、ごく平均的な一般人ですが、この作品は恋愛要素の薄い駄作でせう。
小生のやうな真の聖少女を探している旅人は、エロゲの世界に理想の恋愛を求めているのだ。鬼退治を主軸としてストーリーを展開させるのは大いに結構。しかし犬・猿・キジではなく人間の女性との絆を描きつつ、鬼退治に漕ぎ着けることは出来なかったのだろうか。鬼を退治したところで人生は続く。ユーザーは “その果て” を見たいんだと思ふ。
エロゲとは理想の人生(notクラナド)を追体験できる夢の世界である。それを理解していないこのブランドには未来がないだろう。
5ちゃん(旧2ちゃん)や各種サイトのコメント欄などで見かけた方です。「エロゲと人生を綴る物語」というブログを運営されていました。
個性のある文体や語り口に魅了される人もいるでしょうし、ひと目で「あっ、あの人だ」と分かってもらえるのがいいですよね。
考察タイプ
鬼退治のお供について
40代男性
桃太郎にでてくる鬼は「鬼門=忌むべき方角」という考え方が元になっているのではないかと言われています。では桃太郎の仲間である犬・猿・キジはと言うと、鬼門とは反対方向である「裏鬼門」が関係しているのではないでしょうか。まず犬についてですが(以下略……)
物語を分析して紐解いていくタイプの人。
私はこういうのを書くのが苦手なんで、素直に尊敬します。
独自解釈タイプ
悪に打ち勝つ
20代女性
桃太郎をプレイし終わりました。桃太郎では「鬼」という巨悪がでてくるのですが、これは人間の心に潜む邪な気持ちのメタファーではないかと思うのです。鬼を退治するのに必要なのは、戦闘能力はもちろんのこと「他者との絆」や悪に臆さぬ「勇気」でしたよね。
自分のなかにある「悪意」も、仲間との絆を深めることや、自分に打ち勝つ勇気をもつことにより乗り越えることができるんだと思うのです。そうした大切なメッセージを感じ取ることのできる作品でした。
明後日の方向の解釈をしていると「なんだァ? てめェ……」となるかもしれませんが、人が考えもしないような面白い解釈をしていれば心惹かれるものになるでしょう。
他の人への気付きを与えられる伝道師。
独特な感性や個性を発揮
好き♡
10代女性
桃が流れてくるときの「どんぶらこ」っていう擬音が可愛かったぁ(*^^*)
「えっ、そこ?」っていうところに注目したり、変なところを褒め称えている人。
参考になるレビューにはならないかもしれませんが、個性を遺憾なく発揮していれば、信奉してくれる人がいるかもしれません。
好きなシーンやセリフで語る
ツンデレ桃太郎
30代男性
桃太郎読了。とっても楽しい作品でした。僕の好きなシーンは、桃太郎が「命乞いをするラスト1体の鬼」を有無を言わさずに切り捨てるシーンですね。
好きなセリフは「俺か? 俺は……桃から産まれた桃太郎。この名を冥土の土産にもっていけ」ですね。さしもの僕も痺れましたよ。
あとはきび団子を差し出すときのセリフも好きですね。「今はこのきび団子しか渡せねぇ。だがな、鬼を退治した暁には『名誉』と『財宝』をくれてやる」……これもカッコ良かったです。そしてこんなビジネスライクな出会いから絆を結ぶまでに至るとは……。
下手に作品全体を語るよりも、その作品の良さを伝えられるかもしれませんね。
また、ありきたりな作品感想と違う個性を出すことができるかもしれません。
キャラ愛を発揮
青鬼たん
年齢不詳男性
うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ、青鬼たん可愛かったよぉぉぉぉぉぉ。ペロペロペロペロ。はぁはぁはぁ……。失敬……取り乱したでござるwww
青鬼たんはけっこう率先して悪逆非道な行いをしていたのに、(桃太郎によって)仲間が斬り伏せられていき、残るは自分一人になった瞬間に必死の命乞いをするんだよね。あの小物感がたまらないwww 拙者、シンパシーを感じたでござるwww
けっきょくは一刀のもとに斬り伏せられてしまうんだけど、青鬼たんの最後のセリフ「老いさらばえてゆくよりは……」は、自分の運命を受け入れたことや美意識をもっていたところが垣間見えて、大好きなキャラになりましたっ!!!
コメントをいただいたので追記しました。
エロゲーはキャラクターあってのもの。我々エロゲーマーは理想の嫁を求めてはてしない荒野を歩き続けるものです。普通の作品感想よりも高い熱量を表すことができ、相手にそのキャラクターの魅力……しいては作品の面白さをうまく伝えることができるかもしれません。
やりすぎてドン引きされないように注意!
偉人や著名人の言葉を引用
道
40代男性
【自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。】―― ゲーテ
そう。この作品は、自分自身を信じることにより道を切り開いた「桃太郎」という男の、その軌跡を描いた作品である。
ビシッと決まっていればカッコいいかもしれませんが、ともすれば痛い人にもなりえます。
レビュー内容をわかりやすく表現するための名言引用ならば、その効果は大きいでしょう。
自分語り奴
モモ
30代男性
桃太郎を読みました。桃から産まれた少年が、鬼を退治するお話です。そうそう、桃といえば私が大学1年生のころに出会った女性は見事な桃尻でしたよ。清楚な顔立ちとは相反するようなドスケベな桃尻がヤバいwww バイブを使ってエッチをしたのですが、独りでにウィンウィンと動くバイブに感じている姿がエロかった。その状態で、その子の一番の魅力である桃尻をスパンキングしたら、喘ぎ声が凄いのなんのwww あぁ……あの頃に戻りたいな。最近はセックスしていないからな~。
たった一度だけですが、このタイプのレビューをしているサイトに出会ったことがあります。
まじで衝撃的すぎて体がのけぞった挙げ句に「イナバウアー」と叫んでしまいました。
文章力がある人ならば試していみるのもいいかもしれません。語り内容が面白かった場合は、(レビューとしての良し悪しはおいといて)その文章の虜となる人もいるでしょう。
もちろんレビューをしっかりしたうえで、自分語りを少し挟むくらいなら全然オーケーだと思いますよ。
なぜそれを買ったの?
クソゲー
60代男性
そもそも俺は桃が嫌いなんだよな。見るだけで吐き気がする。桃から人が生まれるってのも意味不明。開始1分で投げた。
私が嫌いなタイプですね。こういう人は決まってドヤ顔で「◯分プレイしてギブアップ」と語っています。
そんなに自分の見る目のなさを誇示して、何がしたいんだ……。
まぁもし旧作のレビューならば、ワゴン買いしたり、福袋に入っていたりした作品をプレイした可能性があるので、一概には否定できないのですが。
あまり為にならない
神
0歳男性
神ゲー
「神ゲー」とか「クソゲー」の一言だけのレビューは、正直レビューとしてはあまり有用性を感じません。
まぁ全く感想がないより、そういう感想でもあったほうがいいのかもしれませんね。せめてあと一言だけでも付け足してくれれば……。
ただの荒らしじゃねぇか
読めません
20代女性
まだ日本語勉強チュウで読めませんだ。もっと簡単に書いてくれたら凄かった。
セガサターンのゲームを買ったのに「PCでもPSでも起動できませんでした。星1つです」みたいな感想を書いたり、英語の作品を買って「英語が読めないので星1つ」とか書いたり、作品内容とは関係なく「梱包が悪かったので星1つです」と書いていたり、いろいろとお門違いのレビューを見ると、頭が痛くなります。
その他(マルクス主義批評など)
桃太郎の時代背景
50代男性
桃太郎が制作されたのは〇〇年。当時は〇〇という文化があり、〇〇な経済状況であった。そのことから読み取れるのは ~(中略)~ また、似たような作品に〇〇というものがあり、桃太郎は〇〇な立場の作品だと言えるだろう。
作品が発売したときの時流や経済や文化などの外部的要因から分析したり、作者の人格から作品を読み解こうとしたり、他の作品との比較をしたり、いろいろな批評スタイルがあります。
以上です。
私の文章が至らないせいか、伝わりづらかったかもしれませんが、「いろんな批評のスタイルがあるんだなー」っていう事だけでも分かっていただけたのではないでしょうか。
もちろん作品の内容によって書き分けている人もいれば、例に挙げたスタイルのなかの複数を使っている人も多いでしょう。
これからも色々な個性の溢れる文章に出会いたいものです。
それでは~。
PS:先日の「購入検討」の記事にも書きましたが、当サイトの三周年記念です。なにか企画をやりたいのですが、なにも案が浮かばない……。
何も思い浮かばなかったら、アンケートをすることにします。面倒くさくなったら企画自体やらないです。
久々に出会えた良作
20代男性