【アイコトバ -Silver Snow Sister-】の感想

6,056文字

コトバ足らずのわからせアイ

アイコトバ -Silver Snow Sister-（あざらしそふと＋１）
ジャンル　――　恋愛偏差値ゼロからはじめる妹ワカラせADV
発売日　　――　2023年10月27日
パッケージ版価格　　――　3,800円（税込4,180円） ダウンロード版価格　――　3,800円（税込4,180円）
スタッフ シナリオ 温泉大祐 原画 あにぃ SD原画 まろたろ 主題歌　――　サイカワスペシャリテ（Vo. 茶太）
あらすじ 星継ほしつぐ虎鉄こてつと星継ほしつぐ銀音しろねは、血の繋がらない兄妹だ。 妹の銀音はアスリート。 フィギュアスケートの選手としての実力、そして透き通るような肌と、雪よりも白い髪から、 雪の妖精フェデネージュの異名で親しまれ、その名声を地元仙台に轟かせている。 一方、兄の虎鉄は無名……どころか、一部には悪評がついて回る。 大部分は誤解だが、しかし彼の金髪が威圧的なことは、言い逃れできない事実であり、 ふたりの立ち位置はまるで逆のところにあった。 ある日、虎鉄は銀音の忘れ物を届けるため、スケートリンクに向かうのだが……。 「兄さんは妹離れをするべきです。彼女でも作ってみてはどうですか？」 「それはいい考えだ」 妹の何気ないひと言を真に受けた虎鉄は、評判のＳＮＳアプリ『アイコトバ』を利用。 適合率88.88％の相手とマッチングに成功する。 だが、そこに待ち受けていたのは予想外の展開で……？ 一方、マッチングアプリに入れ込み、これまでにない謎の行動力を見せる 虎鉄の姿に、銀音はもやもやした気持ちを募らせてゆく。 「このまま兄さんを放っておけば、 やがてこの街の平穏を脅かすかもしれません！」 そんな建前を口実に、銀音は虎鉄に提案する。 「非モテのクソザコ……恋愛ビギナーの兄さんは、 恋愛のイロハを、イの字から学びましょう」 こうして始まる恋のレッスン……？ 三ヶ月という期限付きではじまる、言葉足らずのわからせ合い。 「安心してください、兄さん。銀音が責任とりますから……あっ。 責任って、そういう意味じゃないですよ」 「どういう意味だ？」 「変態は死んでください」 果たして銀音は兄を恋愛強者に導き、そして虎鉄は妹離れができるのだろうか？ ――公式サイトより引用

評価

評価	おすすめ度
	★★★★☆
	満足度

作品の紹介

今回は【アイコトバ -Silver Snow Sister-】を紹介します。

公式略称は【アイコトバSSS】です。

失礼ながら、あざらしそふとのロープライス作品ってアタリ・ハズレがある印象だったんですよ。……というか、ぶっちゃけ、ハズレに出会う経験のほうが多かったです。

しかし本作は、私の好みにバッチリと合いました。

私が所持しているのはパッケージ版です。

どんな人向け？

• 白髪スキー
• 声優の飴川紫乃さんのファン
• 小生意気な義妹をわからせ・・・・たい人
• 体験版をプレイしてテキストのノリを気に入った人
• 値段に対してボリューム感のある作品を求めている人
• イチャラブ要素とエッチシーンの両立を求めている人

攻略情報など

プレイ時間

私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて10時間ほどです。最初のエッチシーンまでは３時間ぐらいかかりました。

攻略情報

エンド分岐の選択肢は、終盤にヒロインから欲しいものを聞かれたときの「お前」or「彼女」の部分です。それ以外は、直後のテキストが変化するだけなのでお好きに選ぶことを推奨します。ただ、クリア後に「適合率」というものが発表されるのですが、100％にするにはヒロインがもっとも喜ぶであろう選択肢を選んでいく必要があります。テキストが多少変化するぐらいなので、わざわざそのために攻略サイトを見るぐらいならば、自力攻略したほうが楽しいです。

エッチシーンの選択肢は「適合率」には関係がないので、お好きに選んで大丈夫です。

システム

感想

どんなお話？

主人公の名前は、星継虎鉄ほしつぐこてつ。金髪に染めた目つきの悪い男で、周りからは不良だと恐れられ、あることないこと言われています。

虎鉄の妹の名前は、星継銀音ほしつぐしろね。フィギュアスケート界の期待の新星です。

その美しい見た目から「雪の妖精フェデネージュ」と称されます。

©あざらしそふと＋１

この義妹――いわゆるメスガキ属性を持っています。

ざぁこ♡ ざぁこ♡ と煽られることに恐怖して、塩をかけられたナメクジのように萎縮してしまった御仁は、安心してほしい。

口撃力が高いわけではありません。おままごと用の包丁でグサァと刺されるかのような、痛くも痒くもない口撃です。

むしろ、たびたび漏れ出てしまう好意と、攻められたときのチョロさが愛らしい。そんな彼女にたいしては「メスガキ風チョロイン」という称号を与えたいと思います。

©あざらしそふと＋１

兄妹の関係に変化があらわれるのは、兄の虎鉄がマッチングアプリの「アイコトバ」を使用しはじめてから。

妹の銀音の提案により、恋のレッスンと称した３ヵ月限定の恋人関係（仮）がはじまるのです。

兄を慕っているけどちょっぴり生意気な「妹」。妹を必死に守ろうとしている「兄」。

素直になれない２人は、どちらが先に相手の心に秘めている想いを気付かせることができるか。わからせ合いバトルの火蓋を切ります。

アイコトバSSSの特徴

ライターの隠しきれないNTR願望

©あざらしそふと＋１

有名人でありファンサービス抜群の銀音は、学園の廊下でダンスを披露。周りにいた生徒は動画撮影をしています。

ここで、主人公の友人のＹくんが以下のような発言をします。

その発想がきめぇわ。

某SNSなどで「クソオスの性欲が～」と、ほざいていた女さんの気持ちが分かったわ。

立ち絵すらないモブたちがヒロインに性欲を向けていることを想像したらゲンナリした気分になりましたね。

NTR風イメージプレイ（※スキップ可）が用意されていたぐらいで、実際にNTRシーンなどはない純愛ゲーなので、純愛スキーの方はご安心ください。

選択肢の意味合い

私が１番評価しているポイントは選択肢です。

©あざらしそふと＋１

選択肢は、どちらを選んでも直後のテキストが変化する程度。

エンディング分岐に関わる、重要な選択肢が１ヵ所だけありますが、あまり気にしないでもいいでしょう。

自力攻略したほうが楽しいです。

最後の最後に、銀音が気に入る選択肢を選んできたかどうかが「適合率」として発表されます。

©あざらしそふと＋１

適合率の数値によってテキストが変化します。

数クリックで終わる程度のちょっとしたセリフが聞けるオマケ要素です。100％を取らなくても何ら問題ありません。

しかし凝り性の人は、ぜひとも適合率100％を目指してみてください。

ヒントとなりますが、エッチシーンの選択肢はどちらを選んでも関係ありませんでした。

SDイラストを使用するシーンが好き

©あざらしそふと＋１

なぜだか、銀音がチョップやキックをするシーンには、必ずSDイラストが用意されていて笑いましたね。

©あざらしそふと＋１

お気に入りのSDイラストは、バイクでタンデム走行する場面です。

銀音のイキイキとした表情がマジで好きなんですよ。

フルで聞くと印象の変わる主題歌

茶太さんがボーカルをつとめる主題歌『サイカワスペシャリテ』なんですが、OP曲として聞いたときは、そこまで印象に残りませんでした。

ですが、EDでフルバージョンが流れてビックリ。

途中からのテンポ変更がえぐいんですよ。

まるで別の曲がはじまったかと思うぐらいの変化で、こういう感覚は久しく味わっていなかったですね。お気に入りの曲になりました。

エッチシーンについて

卑語あり。ピー音あり。アナルモザイクなし。

詳しくは、アコーディオンをクリックしてエッチシーン内容をチェックしてほしいんですが、イチャラブゲーにしては攻めたエッチシーンをしています。

具体的にいうと、ラブラブエッチのみならず、わからせSMプレイが豊富に用意されているのです。

公式サイトには以下のように記載されています。

『あまあま』と『ワカラセ』が交互に織りなすミルフィーユをご堪能ください！

©あざらしそふと＋１

画像のシーンは、お尻を叩かれて喜んでいる銀音ちゃん。

彼女は、最初はちょっぴり生意気な発言をして煽ってくるのですが、すぐさま快楽に屈してしまうクソ雑魚マンコです。「お゛っ」っていう野太い喘ぎ声をあげながら媚びます。

凶悪な巨根をもっているオラオラ系の主人公と、実はドＭで虐められて喜ぶ妹という構図がエロい。

選択肢によって分岐する部分なんですが、最後のほうでは銀音に首輪をつけて、マンコとアナルにディルドを挿入して、口にチンコをぶっこむ展開があり最高でした。

私は、尻フェチ＆卑語スキーなんですが、その成分はあまり摂取することができない作品です。しかし、シチュエーションだけでも興奮できたので高評価ですね。

ゴリッゴリの抜きゲーだったとしたら、よくあるシチュエーションだと受け止めたかもしれません。けれども、イチャラブゲーでこのようなシーンが用意されていたら嬉しくなってしまうのですよ。

【利用者の声】

Ｈシーンが性癖に刺さりました。

カフェに行って、コーヒーを飲むついでに軽食を頼んだら、めっちゃ美味しい料理だった的なお得感です。

メスガキわからせ・・・・をここまで堪能できるとは思いませんでしたね。

Ｓシチュが好きな人におすすめ。

余談ですが、エッチシーン時のテキストが、ときおり謎に三人称視点になるのは珍しいと思いました。

まとめ

ノリの良いテキストをしています。

兄妹の関係性の変化、恋のレッスン、主人公の進路、銀音のフィギュアスケート選手としての活動などなど、興味を引くストーリー展開が繰り広げられるので飽きずに楽しめました。とくに後半は、スポ根っぽい要素もあり盛り上がります。

わからせセックスが豊富で、なかなか素直になれない妹ちゃんの可愛さを堪能できる作品です。

＼　ＳＨＡＲＥ　／