【コイバナ恋愛】の感想

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【コイバナ恋愛】の感想

古城

7,260文字

恋バナ、しよ?

コイバナ恋愛ASa Project
【コイバナ恋愛】のパッケージイラストゲーム属性:キャラゲー
ジャンル ―― 恋バナ恋愛ADV
発売日  ―― 2023年09月29日
パッケージ版価格  ―― 12,800円(税込14,080円)
ダウンロード版価格 ―― 9,000円(税込9,900円)
スタッフ
シナリオ八日なのか
原画冬壱もんめ/結城リカ/夕凪セシナ
主題歌 ―― ヘタクソな恋(Vo. 小日向千虎)
あらすじ

少子化とかなんとかそういう大人の事情で、通っていた男子校がなくなり、
今年から近隣のお嬢様学校と名高い桜華学園の共学化に合わせて編入することになった主人公・叶太とその友人野郎たち。

「「「せっかくだから彼女が欲しい!!!」」」

なんてありふれた欲望を持って、彼らはまだ見ぬ清楚系お嬢様女子たちとの新生活に胸を弾ませていた。

そして待ちに待った共学化初日、いざ花園へ!と一歩を踏み出したが────。

「「「なんか思ってたんと違う!!!」」」

イメージとはほど遠い女子たちの生態に頭を抱えてしまう。
だが、思ってたんと違ったのは女子たちも同じで。

「あたしの王子様……思ってたんと違った」

お互い思い通りにはならない展開ばかり。
だけどそれでも恋がしたい! 恋バナがしたい!!

恋愛弱者が身を寄せ合って、恋バナを武器に立ち上がる────そんな青春恋バナ野郎たちの、バカらしくも愛おしい恋愛奮闘記。

――公式サイトより引用

評価

評価おすすめ度
【コイバナ恋愛】の評価★★★★☆
満足度
満足度80点

作品の紹介

あなたは大学デビュー、高校デビューなどをした経験はありますか?

私は高校の入学式にて、気合をいれたヘアースタイルで登校しのですが、初日からガラの悪いパイセンに囲まれましたね。

今回紹介する【コイバナ恋愛】では、男子校と女子校が統合してからはじまる恋愛トラブルが楽しめます。

終始明るいコメディタッチな作品でした。

【コイバナ恋愛】のパッケージ画像

私が所持しているのはパッケージ版です。パッケージは、豪華限定版しか製造されていません。

どんな人向け?

  • 恋バナが大好きな人
  • ライターの八日なのか氏のファン
  • サブカップルの描写もウェルカムな人
  • 登場キャラが多く、賑やかな雰囲気の作品を好む人
  • エッチシーンにも手を抜いていないキャラゲーを求めている人

攻略情報など

プレイ時間

私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて17時間ほどです。最初のエッチシーンまでは5時間ぐらいかかりました(攻略順による)。

 

攻略情報

分岐に関係する選択肢は、告白する・しないレベルの分かりやすい選択肢です。自力攻略は容易でしょう。

推奨攻略順はありません。強いて挙げるなら分岐順『 めぐり → 常夜 → こころ or 千依 』です。

 

システム

難易度修正パッチバックログジャンプ
簡単なしあり
備考

感想

どんなお話?

鴇矢、光生、大河

コイバナ恋愛】の冒頭は、いきなり野郎3人が画面を専有しています。この時点でゲームを終了したくなった御仁は、さすがに本作を楽しめないと思うので回れ右。

さて、上の画像はどういう場面かというと、主人公に恋人ができないまま修学旅行をむかえた未来のお話でした。

 

本作の舞台は、近隣の男子校と統合することになったお嬢さま学校。

新しい環境で「恋人」をつくろうと躍起になる恋愛コメディです。

男子も女子もお互いに、異性にたいする免疫がなくて理想をいだいているため「思ってたんと違う」となる展開の数々をたのしめます。

叶太「初めまして!! 一目惚れしました、俺と付き合ってください!!!」

とにかく積極的に行動する主人公。

前のめりになりすぎて、失敗をくりかえすのですが、友人に相談しつつ、恋人をつくるというゴールを目指して頑張るのです。

一対一の恋愛というよりも、友人らを巻きこんだ、賑やかで明るいコメディ展開が魅力的な作品でした。

ヒロイン紹介

乙女おとめ こころ CV:秋野花

乙女こころ

地味女を卒業するため、友達に言われるがままパンクな髪型にしたファンキーな女の子。理想の白馬の王子様をもとめて奔走するも、えげつないぐらい空回るやべー女。

安達 千依あだち ちい CV:柊紗夜子

安達千依

主人公の家のお隣に住む幼なじみ。けれども何故か疎遠になっている。しかし、すぐさま距離をつめてくる。バスケを溺愛するあまり、バスケットボールを抱いて寝ているやべー女。

春風はるかぜ めぐり CV:蒼乃むすび

春風めぐり

主人公が一目惚れをしたバスケ部のパイセン。可憐なルックスと優しい性格が魅力だが、妹をこよなく愛し、妹相手にはぁはぁしているサマはまさにやべー女。

夕暮 常夜ゆうぐれ とこよ CV:七種結花

夕暮常夜

まったく笑わないわりには、ユーモラスな性格をしていて、友達がいないわりには、フレンドリーに接してくる後輩ちゃん。あらゆる場所でアルバイトをしていて神出鬼没なやべー女。

特徴

3組のサブカップル

恋バナ恋愛のサブカップル――楓美×大河/いのり×光生/未愛×鴇矢

コイバナ恋愛】というタイトルの通り、本作では「恋バナ」に焦点が当たっています。

男同士、女同士での恋バナが繰り広げられるのです。

そういう性質がある以上、主人公以外の恋愛要素が含まれています。

いわゆるサブカップルですね。それが、なんと3組も用意されているのです。

ビックリするムーミン

エロゲにおけるサブカップルって、扱いが難しいんですよ。

主人公たちを食っちゃうほどの魅力的なカップルがであれば、そちらをメインに扱ってほしくなるし、なぜその子を攻略できないのかという不満にもつながる。逆に魅力のないサブカップルであれば、そんなのに尺を割くぐらいだったら、ヒロインの1人でも増やせよと言いたくなる。

しかし【コイバナ恋愛】においては、ワイワイガヤガヤとした賑やかな掛け合いを楽しめましたし、不快感のない魅力的なサブキャラになっていました。

とくに、男嫌いで難攻不落のいのりちゃんと、負けじと彼女にアタックしつづける光生のペアは良かったですね。

主人公が食われているかというとそうでもない。ちゃんと主人公らしい活躍をしてくれる大きな山場がありましたので、不満を抱くことなく楽しめました。

 

ですが、サブカップルにリソースを割いているぶん、サブヒロインのルートなどはなくなっています。サブカップルに興味がない人にはおすすめできない作品です。

 

共通ルートはとにかく楽しかった

共通ルートでは「カノジョをつくる」というゴールを目指して行動します。

休日に男女で遊びに行くような小さなエピソードから、体育祭、生徒会選挙、修学旅行と、大きなイベントまで楽しむことができます。

同性とのアホらしい会話や、恋バナという名の恋愛作戦会議、少しずつ進展していく関係性などなど、コメディをまじえてストーリーが進んでいく感覚がとにかく楽しい。

 

しかし個別ルートに入ってからは、ゴールが見えず、特別なイベントはなく、大きな山場もありません。

もちろん、シリアスなしの終始明るい作品なのは、評価ポイントでもあるんですよ。

ただ、アサプロの前作【フタマタ恋愛】の結愛ルートに感銘を受けたので、本作のつくりには不満をもちました。

【ふたこい】トップ画像
【フタマタ恋愛】の感想

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コイバナ恋愛】の感想において「理想」とか「最高傑作」などの言葉をつかっている人を見ましたが、私は、八日なのかさんならばもっと面白い作品をつくってくれると期待しているのです。

 

攻略不可ヒロイン

叶梨「そんなこと言っても妹は攻略できないけど」

猫っぽい瞳と八重歯がチャームポイントの妹。

彼女の着ているTシャツには「I wish I were the heroine of this game(このゲームのヒロインだったらよかったのに)」と書かれています。

せめてファンディスクでヒロイン化してほしい……!

 

春風姉妹の部屋着が好きすぎる

めぐり先輩の部屋着

キャラクターデザイン的には春風めぐり先輩がタイプでした。葉っぱの髪飾りが最強に可愛いですからね。

顔よし声よし性格よしで完璧……かと思いきや、妹を見ながら鼻血を垂れ流している立ち絵にはドン引きしました。笑

めぐり「ハァハァ、いのりちゃんのほっぺたすりすり……ハァハァ!」

本作は階段分岐なので、選択肢によっては最初にめぐりがヒロインレースから外れます。

登場頻度がぐぐっと減って、出てきたとしても妹を見ながら発情しているシーンが多い。

だんだんと印象の良さが薄れていってしまうのです。

ルート構成によって魅力が減衰してしまったヒロインだと思いました (´;ω;`)

 

そんな話は置いといて、めぐりの部屋着がめっちゃ好みなんですよ。

私が部屋着で1番重視しているのは「さわり心地」です。

見た感じ、もこもこふわふわしていそうな素材だとテンションが上がるのです。

触れ合ったときに心地いいと思える肌触りだと嬉しいじゃないですか。

 

最強幼なじみ

カーテンの向こうには幼馴染みの千依の部屋があるのだ。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

かつての幼なじみヒロインのテンプレ、お隣に住む幼なじみと部屋が隣接している設定です。

この設定だけでもテンションが上がりました。

チーちゃんは疎遠系幼なじみです。

そのわりには、お互いがお互いのすべてを理解しあってんじゃないかというぐらいの相性のよさ。

ほんとに疎遠だったのかと疑いたくなるほどの幼なじみヒロインでした。

 

千依「くぅぅぅ……! なんで私がこんな辱めを」

距離感の詰め方が神がかっているんですよね。

なんでも言うことを聞くから、学校では話しかけないでほしいと言う千依。

そこで主人公は、スカートの下に履いている野暮ったいジャージを脱いでくれと頼みます。

そしたら脱ぎ方がエロくてビックリしました。

ケツを突き出して、恥ずかしそうな顔をしながら脱ぐとか反則か!?

股間を打たれるムーミン

ギュッと目をつむり、下着を見せつけたまま「こ、これで……いいの?」というセリフ。

股間を打たれるムーミン2

そして「ねえ叶太……なんとか言ったらどうなの」と、感想を求めるかのような発言。

股間を打たれるムーミン3

こんなにアクセル全開で距離を詰めてくることある?

そもそも千依は、「制服のスカートの下に野暮ったいジャージを履くのが許せない」という叶太くんの性格を知ったうえでその格好をしていたでしょうからね。

いきなりドエロイ尻を見せられノックアウトしました。

 

千依「この不思議ちゃんと遊ぶのと私といるの、どっちがいい?」

他のヒロインとバチバチやり合っている展開も素晴らしかった。

やはり幼なじみヒロインには、ちょっとした可愛らしいヤキモチ描写があると嬉しいですね。

千依「叶太のち◯こは私のモノだ!」

千依は、他のヒロインのルートに入ったあとにその輝きを増します。

特に「叶太のち◯こは私のモノだ!」とか叫んじゃうシーンが最高でした。

ネタバレ(クリックで展開)

 

車内で手をつなぐ千依

まだ恋人関係でもないのに勢いでエロいことをしてしまう展開が最高だったんですが、そのあとの車内でのCGもマジで好き。

手を重ねているんだけど、顔をそらして髪をイジイジしているのが可愛すぎます。

 

エッチシーンについて

卑語あり。ピー音あり。アナルモザイクなし。

 

ケツがエロいし、卑語もそれなりにあるし、ご奉仕シーンも潤沢だしで、好みに合うエッチシーンでした。

毎度ながら、卑語にピー音が付いているのは残念ですね。

メガネを掛けて睨みつけながらフェラ(イラマチオ)するこころ

和姦ゲーなのに、陵辱ゲーちっくな表情をしているシーンはマジでエロいと思いました。ちなみにこのシーンは眼鏡の着脱を選択できます。

他のヒロインのフェラシーンなんですが、大きい音を出したほうがいいかと聞かれて、それは別にいいやと答えた主人公には失望しました。

チュパ音は、爆音一択だろうがカス野郎(マジギレ)。

怒るムーミン

印象に残ったエピソード

ネタバレ(クリックで展開)

 

マザコン王子

こころ「ウソ、あたしの王子様……マザコン?」

マザコン王子というあだ名は、最初は「え……」と戸惑いましたが、そのうち省略されて「王子」呼びになるのがめっちゃ好きです。

こころは、開始時点では印象が良くなかったのですが、どんどん魅力が解放されていきました。アサプロは、こういう曲者のキャラを魅力的にみせるのがホントに上手い。

 

アリウープ

めぐり「いやあ、ホントにスゴかった! スゴすぎて……ん~、言葉にならないや」

1番テンションが上がったのは、やはり体育祭のバスケの試合です。

今まで散々やらかしてきた主人公が、汚名返上と言わんばかりに最高の場面でアリウープを決めたのはカッコよかったですね。

 

小雀さん

小雀「キノセイデスヨ?」

ストレス発散に1人で遊園地にきてクマ耳カチューシャ付けているとか可愛すぎか!?

あなたはどのぐらいまで「1人〇〇」ってできますか?

私は、1人カラオケも1人焼肉もオーケーですが、1人遊園地や1人ディズニーをやる勇気はないですね ^^;

 

珍しいタイプのパンチラ

叶太(しかし俺はまたしてもトコちゃんのパンツを目撃してしまっている!!!)

エロゲのサービスシーンで、この手のタイプのパンチラってあんまり見かけないですよね。

リアルでも一時期、ローライズパンツを履いている人をチラホラ見かけましたが、最近では少ないような気がします。

余談ですがこのシーンは、本作の特徴である「サブキャラが登場して賑やか」が悪い方向に作用したように思います。ヒロインと2人きりの時間を過ごしたかったのに、カノジョの父親も一緒にいて邪魔に感じました。だって、カノジョの父親がそばにいる状況で、エロい気分になれなくないっすか? せっかくのサービスシーンなのに。

 

未愛のガチ恋

未愛「こ、腰が抜けちゃって」

絶対に惚れさせてやるんだからと息巻いていた未愛が、鴇矢くんにガチ恋するシーンにはぐっときました。

 

マイフェイバリットCG

こころ(ああ、認めたくなんてなかったけど……やっぱりこいつがあたしの王子様だったんだ)

作中で1番好きなCGです。

学生時代の恋愛といえば、周りが見えなくなり、2人きりの世界が煌めいているような感覚があると思うんですよね。周りに人はいっぱいいるんだけど、2人だけが浮き出ている。そんな空間が表現できていて素敵です。

 

光生×いのり

いのり「たまには気晴らしに付き合いなさい」

光生といのりのシーンは全てが尊かった。笑

ですが、1番良かったシーンを挙げるとすれば、いのりちゃんが笑顔を向けてくれた場面ですよね。

光生が少しだけでも報われたことにウルっときちゃいました (´;ω;`)

 

千依と立ちバック

叶太とチーの昔の写真&立ちバックでセックスシーン

初見では声を出して笑いました。

いや、何がやりたいのかは分かりますよ。エロ漫画などで見かけますが、清純だったころカノジョと、淫れてしまった今のカノジョの絵を並べてギャップを表現する。ピュアな関係を築いていた2人と、激しいセックスをしている今の2人の絵を並べてギャップを表現する。などなど、対比をすることでエロさを引き立たせる手法がありますからね。

しかし、エロゲの一枚絵でそれをやられて吹きました。

 

でもこの写真、めっちゃ好きなんですよね。

叶太くんはカメラに目線を向けているんですが、チーちゃんは叶太くんのことを見つめているんですよ。

めっちゃエモくないですか?

エロい気分がぶっ飛んで、昔のチーと叶太はどんな感じだったのかな~とか、どういうやりとりしていたのかな~と妄想の世界へ旅立ってしまいました。

お前とバスケやるの息苦しいよ

まさか数年後にあんなことになるとは……!

 

まとめ

ココがイマイチ

  • パッケージ版は「豪華限定版」のみの販売
  • 共通ルートは面白かったものの、個別ルートは少し勢いが落ちた
  • サブヒロイン枠はなし
  • ピー音あり

 

 

ココがおすすめ

  • ケツがエロい
  • どのヒロインも魅力的
  • 印象に残るイベントCG
  • 終始明るくて楽しいノリ
  • サブキャラが沢山登場して賑やか
  • シチュが被らないよう工夫されているHシーン

 

 

同メーカーの前作ではシリアス成分が強かったものの、本作ではコメディタッチに寄りました。

お得意の「顔芸」も復活しています。

シリアスが少なめな明るいノリを求めている人、多数のキャラがわちゃわちゃしている空間が好きな人にはおすすめできます。

あなたも「思ってたんと違う」恋愛を楽しみませんか?

パッケージ版

ダウンロード版

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