※アイキャッチ画像は「えろげー!~Hもゲームも開発三昧~」。
どうも。
かつて、エロゲーライター十傑集なるものがありました。
ご存知でしょうか?
- 混世魔王・麻枝
- 激動たる虚淵
- 衝撃の王雀孫
- 幻惑の水無神
- 暮れなずむ鋼屋
- 命の鐘のめてお
- マスク・ザ・ロミオ
- 直系の奈須
- 白昼の丸戸
- 素晴らしき超先生
元ネタは「ジャイアントロボ THE ANIMATION~地球が静止する日~」に登場する特A級エージェントです。
シナリオライター不足が嘆かれる昨今。
良いシナリオライターの方はいるのか。今一度見つめ直してみたいと思いました。
今(2018年11月)新たに十傑集をつくると誰が入ってくるのか、いくつか候補の人を挙げてみます。
条件は、
- 5年以内に作品を出している or これから出す予定がある
- 売れている作品が何作かある
- ある程度の知名度
- 評価の高さ
です。
けっして私の好きなライターの紹介コーナーではないのであしからず。
そして 敬称略 です。
候補
すかぢ
哲学と電波とふたなりの人。現在の十傑集には間違いなく入るであろう人物。10年近く待たせて上がりに上がったハードルをやすやすと越えた「サクラノ詩」を出したりと、その実績に文句をつける人はいまい。
さかき傘
近年トップクラスに高い評価を受けているであろう人物。アベレージヒッター。CandySoftの「つよきす2学期」で落ちた評判を立て直した「つよきす3学期」の功績はおおきい。
和泉万夜
陵辱から純愛、抜きゲーから萌えゲーやシナリオゲー、メインライターからサブライターと、ありとあらゆる役割をこなすことのできる超人。内容も一定以上のクオリティを保っていて、ときおり(単独ライターの時など)良作も作り出す。年に数本のゲームに携わっていることから筆が早いこともうかがえる。声優で例えると「困ったときの山寺宏一」と同等の凄みを感じます。
衣笠彰梧
コメディ要素の強い笑えるテキストが特徴的。また、強くてかっこいい系の主人公を書くのが上手です。「ようこそ実力至上主義の教室へ」で表でも売れに売れたのですが、それでもエロゲに携わってくださるのが素晴らしい。
瀬戸口廉也
帰ってきたウルトラマン。エロゲらしからぬ細やかな心理描写や、強いメッセージ性は圧巻。強信者がいるイメージです。そして好きな言葉は愛……だそうです。愛ってなんだ? ためらわないことかな?
範乃秋晴
近年でも有数の期待できるシナリオライターです。難しい話(宇宙工学やSFなど)をうまくシナリオに落とし込んだり、下ネタやアホらしい設定を上手に入れ込んだりします。その魅力は留まるところを知りません。
かずきふみ
希少になりつつある良質なシナリオゲーを作り出すことができるライター。掛け合いの楽しさも表現できていて、個性的なキャラを生み出すことにも成功しています。
葉山こよーて
歴史モノの作品を書いたら右に出るものはそうはいない。テンポの良さと、見せ場を熱く盛り上げる描写はさすがの技。同人時代から評価の高かった御仁です。
porori
同人界からの刺客。素晴らしい筆力の高さをお持ちです。ですが、ロリ系抜きゲーが多めで、十傑集に入るにはメジャー感にかけるかもしれません。
渡辺僚一
100年に1人の逸材、太陽の天才児(本人談)。いや、実際にファッキンな素晴らしいシナリオを書く方だと思います。spriteが活動休止宣言をしたときの発言が格好良かった気がします。なんて言っていたかは忘れましたが。笑
「この天才がエロゲ業界にいるんだから悲観すんな」みたいな感じの発言だったかな……?
桜庭丸男
近年注目が高まってきているであろうシナリオライター。評価されているのが軒並みグロ要素の含まれる作品です。伏線を細やかに入れたり、誤字脱字をださないようにしっかりチェックしていたりと、文章力以外の部分も好印象。
浅生詠
私個人の価値観で十傑集をつくったとしたら、この方を必ず入れます。「陵辱・グロ・スカトロ」など好き嫌いの分かれそうな要素の入っていて、かつ「エロ&シナリオ」を高い品質で両立したハイブリッド作品をつくりだすのが素晴らしい。
普通の文章を書いたあとに読点を多用しだして「焦燥感」を表したりなど、他の人ではまず見られない魅力を感じました。(夏ノ鎖の感想の「テキストについて」という項目で触れています)
昏式龍也
陵辱&バイオレンス系作品や厨ニバトルものなどを得意としているイメージです。この人の文章は読みやすくて、テンポがよくて飽きないのが素晴らしい。私的には「テンポのよさ」と「飽きない」という2点を非常に重視していますので、昏式さんのテキストが大好きです。マイ・フェイバリット・ライター。
東ノ助
「つり乙」や「乙りろ」シリーズで有名。王雀孫イズムを受け継いでいるのか、読みやすくて楽しいテキスト。あとは、完全新規作品のライターを努めたときに真価が発揮されるかどうかが気になるところ。
正田崇
熱血厨ニバトルものといえばこの人。魅力的な女性キャラだけでなく、男キャラのカッコよさも引き出しているのが凄いです。私の「男の子」の部分も疼きます(え?)。
Dies iraeのアニメ化以降の動向がまだよくわかっていません。これからもライターとして活動してくださるなら十傑集入りかと。
新島夕
いろいろあったせいか批判もありますが、それでも人気のあるシナリオライターの方です。天啓が降りてくるアーティストやクリエイターはそうはいないことからも、稀有な才能の持ち主であることが伺えます。
いや冗談抜きに新島さんのテキストは大好きです。ジーンと心に温かいものが残るような物語を書いてくださります。非18禁であるものの、サマポケでライターとして復帰してくれて非常に嬉しかったです。これからも応援していきます。
雪仁
売り上げベースで考えたら十傑集に入ってもおかしくない人ですね。だって「ネコぱら」シリーズのライターですから。
抜き・シナリオ・萌え……いろんな系統の作品をだしていて、幅の広さが光ります。
希
雑学が沢山盛り込まれていたり、言い回しが独特だったりと、かなり人を選ぶテキストをかかれます。エロゲというより特殊な小説を読んでいるかのよう。テキストが肌に合う人ならば心を掴まれるはず。クセが強いので十傑集入りは難しいでしょうか。
はと
現在ノリにノッているHARUKAZEの代表兼ライター。独特なノリの掛け合いや、「音」を重視した文章表現が特徴的。また、カッコ書きで状況説明をしたりと、形にとらわれない先鋭的な感覚をもっています。このまま良作を出し続けていれば十傑集入りも近い!?
おぅんごぅる
この人のテキストは非常に読みやすい。そして萌え描写も優秀で、思わずニヤニヤして頬が緩んでしまいます。画面が暗転したときにうつった自分のニヤケ面をみて、モニターをグーパンしたくなるほどに。
個人的にはぜひとも十傑集に入れたいお方。ですが最近は同人活動をしているので、エロゲライターと言いきれるかどうかは疑問です。
片岡とも
ねこねこソフトの代表でライター。長らく良質な作品を出し続けている尊敬すべきお方。非常に雰囲気の良い作品を作り出しています。ただ、どうしても十傑集に入っている想像が沸かないです。笑
いやディスりではなくて、なんとなくイメージに合わないというかなんというか。
ルクル
ハッピーエンド(?)はお手の物。万人受けはしないであろう尖りがありつつも、非常に魅力的な物語をつくります。ただ誤字脱字が多いので、そこが改善されたら十傑集入もありえる……といった感じです。
その他にも
御影さん、下倉バイオさん、とりさん、中島大河さん、NYAONさん、桐月さん、冬茜トムさん、呉さん、進行豹さん、タカヒロさん、七烏未奏さん、J・さいろーさん、嵩夜あやさん、紺野アスタさん、十全さん、天都さん、保住圭さん、丸谷秀人さん、荒川工さん、ぬきたしのライター2人 etc……
もっと紹介したいのですが、脳みそが疲れてきたので割愛。
もちろん、ここに名前をのせていなくても素晴らしいライターの方はいますし、名前をのせていないけど、私が個人的に好きなライターもいます。それはまた別の機会に紹介するかもしれません。
ちなみに一番好きなライターは「王雀孫」さんです。
何度読んでも凄いと思える天才的な文章を書かれます。笑えて萌えてジーンとくる……そんな素敵な物語を作ります。
ゲームデザインとテキストを合わせるのが天才だと思うのが「蛭田昌人」さん。
たとえば「同級生」というゲームは画面をクリックすると主人公が反応してくれるのですが、テキストが面白くて思わず色んなところをクリックしてしまうほどです。
……と、これ以上語っていると、余計に長い記事になってしまいそうなので、ここらで終了いたします。
↓↓コピペして、あなたの十傑集を教えてくだされば幸いです。
混世魔王・
激動たる
衝撃の
幻惑の
暮れなずむ
命の鐘の
マスク・ザ・
直系の
白昼の
素晴らしき
今の時代は初動の売り上げだけではありません。評判の良い作品ならば後からダウンロード購入する人が増えてきました。エロゲーメーカーの方は、目先の利益(絵だけに気合を入れたり)に囚われてライターをないがしろにすると、後で痛い目をみることになるのかもしれませんね。
それでは~。